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どうもはじめまして。
僕の名前は安達明日夢。
僕が高校生の頃に出会った鍛えて鬼になって人助けをする人、その名はヒビキさん。
そして、ヒビキさんの他にも鬼になった人達をバックアップしている猛士のみなさん。
彼らに出会ってから僕の日常は変わっていきました。
さて、このお話はそんなヒビキさんと僕の二人で茨城県の大洗で鍛錬に励んでいたある日の出来事です。
不思議な魔化魍が現れたという知らせを受け、現地調査に来てみたのですが……。
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日本 筑波山中 昼
「ここが日菜佳から連絡のあった場所だな…」
バイクを降り、ヒビキはヘルメットを外すと周囲を警戒した。
そこへ明日夢が運転する車が到着する。
「ヒビキさーん、少しは待って下さいよ。まだ調査段階なんですし、急いでも何もわからないですよ?」
そう言いながら、明日夢は颯爽と車を降りると、テキパキとした動作でキャンピング用のテーブルを設置し、その上に重そうなコンテナを複数配置した。
明日夢がコンテナを開放すると、そこには不思議な模様の灰色の円盤が並んでいた。
「おっ、サンキュー明日夢。準備が早くて助かるぜ」
「どういたしまして。最近のヒビキさん、手順を省きまくってないですか?」
「そうか? そんなつもりはないんだけどな。まぁ、善は急げって言葉もあるから、気にしない方がいいぞ」
「………」
やれやれといったそぶりをみせる明日夢を横目にヒビキは腰にあった音叉のような道具、音角を使い、近くの木にあてる。
すると、円盤はみるみるうちに様々な色へと変わっていった。
「さぁ、行ってこい」
命が吹き込まれたように変化した円盤はタカやゴリラ、狼などへ形状を変形させていく。まるで自分の意志があるようにそれぞれが四方八方へ飛んでいった。
「さて、改めて周辺調査からですね」
「あぁ、報告じゃ【ツチグモ】らしいんだが、変な感じらしい」
「変な感じ? クグツよりもタチが悪いんですか?」
「うーん、なんていうかな。感覚的なもんだから、うまく説明できないんだが。山に入った時になんか違和感があったというか…。
まぁ、それはアイツらが戻ってきたらわかるだろ」
ヒビキの釈然としない説明にいまいちピンとこない明日夢だったが、彼と師弟の関係を結んでから長い期間が過ぎ、こういう時のヒビキの直感はよからぬ予兆なのだと理解していた。
「了解しました。もしもの時は、応援を呼んでもらえるよう本部のみなさんには報告しておきます」
「おう、頼むぜ。そういや明日夢、携帯変えたんだっけ?」
「はい。昔、ヒビキさんと二人で山に来た時にガラケーを無くした事あったじゃないですか、あの時みたいなヘマはもうしないって決めていましたから。それに今は便利なスマホもありますしね」
「ここは山の中だし、スマホよりいっそ無線機の方が確実に思うんだけどなー」
「そんな事はないですよ、ほら見て下さい! この機能なんかスゴいんですよ!?」
スマホを過剰に見せびらかす明日夢をよそにヒビキは空を見上げた。
「……今日はちょっと荒れそうだな」