嫁が出るまで剣盾は買いません。
それは置いとき、第19話、どうぞ。
鮫島「さてと、死にたい奴から来い…尻尾巻いて逃げてもいいぜ?」
挑発する鮫島、しかし3人は乗らない。
羽剣「はあ…お前は狂っちまったか、んで今なにしてんだ?」
鮫島「今?財団の下で、ってだけ言っておこうか…」
東「ざ、財団!?」
鮫島「まあ、俺にとってはどうでも良いんだがな…さあて、お前ら逃げねえみたいだし楽にしてやる!」
黒曜「仕方ねえ…戻らないと言うのなら!」
鮫島「君たちを本拠地に帰す気も無いがなっ!アーマー技、行使!」
鮫島ブレス「アーマー技発動。6ゲージ消費…十八聖牙(ワンエイトエッジ)!」
鮫島のアーマーの各箇所が虹色に光る。それと同時に腕から光の結晶の刃が伸びる。
鮫島「ふっ、楽にしてやるよ!」
鮫島が動くと、辺りは眩い光に包まれる。
羽剣「…ううっ…」
光が収まる。しかし、3人はなんともない。
羽剣「…!?お前、まさか!」
火野が、盾で鮫島の攻撃を抑えていた。
アーマー
火野:ウルガモス
鮫島:シルヴァディ
火野「…どうして…あなたは!」
鮫島「何故だ…この刃は、全てを断つ筈…何故!?」
結晶は、光を失い音をたてて崩れる。
羽剣「火野…嘘だろ?まさか、鮫島を…」
火野「確かに鮫島さんは、僕たちの仲間でした…でも、牙を剥くなら仕方ないんです…だから、僕はあぁぁっ!!」
火野の瞳が赤く光り、身体から凄まじい熱気が放たれる。
火野「皆さん、アーケオスはお願いします!」
羽剣「おう!もちろん、死ぬなよ!」
火野「はい、あなたも!」
羽剣らは、アーケオスに向かう。
一方、火野は鮫島の前に立っていた。
火野「鮫島さん…今なら戻れますよ…」
鮫島「ふっ、お前らを知らない俺が戻れって?馬鹿だな!」
火野「そうですか…悲しいけど、あなたがそうなら…はあぁぁっ!!」腕部装甲が展開し、赤熱した皮膚が露わになる。
しかし、火野は一切苦しむ様子がない。
鮫島「馬鹿な!?お前は、その力を制御しかねていたハズ!」
火野「鮫島さん…ごめんなさいっ!」
目に涙を浮かべながらも、鮫島に攻撃を仕掛けていく。
鮫島「なんだ、この力は!?」
驚きつつも丁寧にかわしていく。しかし、攻撃する隙を見いだせない。
一方、羽剣らはネガアーケオスに対して善戦していた。
黒曜「よし、じゃあ俺が!アーマー技、行使!」
黒曜ブレス「アーマー技発動。5ゲージ消費…メテオライトヴァニッシュ!」
天から一筋の光が剣に降り注ぐ。
光を浴びた剣はリミッターを解除し、巨大な光の剣となる。
黒曜「うおりゃぁぁぁ!!」
光の剣は、アーケオスを両断する。生成されたアーケンのチップは、光の剣にくっつき、光の剣が縮むと黒曜の手のひらに乗った。
黒曜「へへーん、こんぐらい何ともないぜ!」
東「さっ、私達は援護しに行かないと!」
羽剣「勿論!」
未だ2人の戦いは続き、より苛烈さを増していた。
火野「やめてください!あなたが欲しかった力は、こんな物だったんですか!?」
鮫島「だから何だ…なんと言うんだ!?」
火野「あなたが力を欲したのは、守りたいものがあったからじゃないんですか!?なのになぜ、それを壊す力を欲している!?」
鮫島「俺は守ろうと思う物なんてない…ただつ…」
火野「うわあぁぁっ!!」
火野は渾身のパンチを鮫島の頬にぶつける。
ヘッドギアには大きな罅が入る。
鮫島「!?」
火野「馬鹿…もういいです。あなたなんて…」
鮫島「…何、帰れって?了解。お前ら助かったな、しかしまた会う時が命日だ!」
そう言うと、鮫島は去っていった。
鮫島の姿が見えなくなると、火野は膝をつき、
火野「ど、どうして…ぐぐっ…あっぐ…」
俯いて泣き始めた。
一方、三人は火野を発見する。
羽剣は火野にいち早く近づき、声を掛ける。
羽剣「火野…どうしたんだ?」
火野「…放っておいて下さい。どうせ、僕、なん…うわあぁぁん!!」
一気に泣き出す火野を羽剣は背中をさすり、慰める事しか出来なかった。
羽剣「ふぅ…この頭お花畑野郎…」
残りの2人が、火野に寄ってきた。
黒曜「泣くなよ…」
東「止めてよ黒曜くん、火野くんだって辛いんだから…」
PMS・帰還用ポート。
精神的に疲弊している場合、こちらに送られる。
羽剣「じゃ、俺が面倒見るから。2人は報告宜しく!」
黒曜「おうよ!」
2人は、本棟に向かって歩いていった。
自室棟・談話室。
羽剣「火野…大丈夫か?」
火野「ぼ、僕は…」
羽剣「強がるな!俺は、本当に大丈夫かと聞いている!」
火野「だ、大丈夫…うっ…」
火野の頬を涙が伝う。
羽剣「ほら、強がってんじゃん…本当の事言えよ。」
火野「…辛いですよ。」
羽剣「…やっぱり、強がっていたんだな。」
火野「だって!」
羽剣「聞きたくないよ、君の屁理屈は…ともかく、本当に休んでくれ。」
火野「でも…」
羽剣「おいおい、お前にはもっと大事な仲間がいるんじゃないか?」
火野「うん…だけど…」
羽剣「はぁ…お前優しい欲張りだな!みんな自分の手で守りたいなんてな…でも、出来ない事だってある。まあ、今はって所だけどな。」
火野「うん…だから、もっと強くなりたい!」
羽剣「おい焦るな、今は休め。特に心の方な。」
火野「…分かりました。」
羽剣「じゃ、俺は黒曜んとこ行くから。後は休めよ!」
火野の自室。
火野はパソコンに向かい、例の様に会話を始めた。
レシラム>火野くん…悲しいね。
火野>うん…
レシラム>…君は優しいね。みんな守りたいなんて僕には言えない。でも、悲しみでその思いを忘れないでほしいんだ。
火野>…分かっているよ。絶対無くさない、そして成し遂げる。
レシラム>うん…でも、休もうよ。一度距離を取って初めて気付く事だってあるし。
火野>…うん。動きたいけど、我慢するよ。明日はどこにも行かない。
レシラム>分かった。僕は何時でも君の側にいるから。
火野>ありがとう…あれ、僕…うっ…泣いているのかな?…ううっ……
レシラム>どうしたの?
火野>大丈夫、う、嬉し涙だから…君がいる事が、嬉しくて…
レシラム>そう?良かった。じゃ、お休み!
火野>お休み。
火野はベッドに飛び込む。
火野「僕は…生きる。生きて、みんなを守るんだ!」
誰より早く、火野は眠りにつくのだった。
指令室。羽剣は黒曜と東に合流する。
羽剣「おーい!」
東「羽剣さーん、お疲れ様でーす!」
羽剣「そっちこそ。報告任せっきりですまない。」
黒曜「別に何ともねーし、大丈夫だ!」
羽剣「あっ、どうも…」
東「火野くんは…?」
羽剣「かなり疲れていた。明日は休ませる。無茶して心身を壊されては困るんで。」
東「そう…」
黒曜「ネガビーストが来なければ良いけどな…」
羽剣「そう…だな…」
プロメテウス財団メインラボ・ネオクリエイター控え室。
対馬「鮫島様、お疲れ様です。」
鮫島「ちっ…あいつなんなんだ?スペックでは俺が勝っている筈…いや、やはりあの力か。まだ、足りない!」
対馬「鮫島様、何かお望みですか…?」
鮫島「ああ、アーマーの強化を頼む、出力が足りない。」
対馬「あっ、やはりリミッターは不要でしたか…分かりました。後、今回の戦闘データを使用して、こんなのを…」
そう言うと、ポータブルCDプレイヤーに似た機械を渡す。
鮫島「これは…?」
対馬「エレメンタージャマー。エレメンターを発動させる特殊脳波を吸収させる物です。但し、そのタイプのデータを10種族分集めてディスクにしないと使えないのですが…データ収集位余裕でしょう?」
鮫島「強くなる為なら安い物だ。」
対馬「喜んでいただけましたか!」
鮫島「いや、問題は使えるかだからな…喜んだ訳じゃないからな。」
対馬「は…はい。」
光田兄妹の拠点。
永留「ふう…」
紗奈「お兄ちゃん!無視しないで〜!」
永留「おっ、済まない。考え事を…」
紗奈「ふ〜ん、つまんないの。」
永留「申し訳ないが大事な事だ…8時まで待ってくれ。」
紗奈「…分かったよ。」
続く。
次回予告。
次回、ポケットモンスターセイバーズ!
戦いは、3勢力のバトルロイヤルとなり混迷を極める。
そんな中、「最高生物の創生」が狙いのネオクリエイターは、新たな刺客を送り戦況を掻き回す。
第20話「誰が為の命」
今、証明が始まる。
以上、次回予告でした。
次回も、お楽しみに。