就職したので、投稿ペースが落ちるかもしれませんが、早く投稿出来るよう努めたいと思います。
それでは、第26話、どうぞ!
虚無會。
レジェンドアーマーの登場により緊張は高まったが、依然和気藹々としていた。
拓人「しかし、あれに対抗するなら此方も使うしかないな…」
洋子「…ですね。貴方のディアルガなら良いかと。」
拓人「だな…しかしもう少しデータを採らなければ。現時点では、カードがブレスに入らないからな。」
PMS・イッシュ本部、訓練棟。
火野は朝早くから一人で訓練に臨んでいた。
火野「はぁっ!…まだまだ、この程度では!!」
しかし、開始から三時間、彼の体力も限界に近づいていた。
火野「くぅっ…うわぁっ!?」
火野は被弾し、吹き飛ばされ、ぐったりと仰向けに倒れる。
アーマー耐久も一定を下回り、訓練は終了した。
火野は自力で立てない程疲弊していた。
羽剣「おいおい、無茶すんなってあれほど…」
火野「はあ…まだ、足りない…くぅっ!?」
羽剣「まともに喋れねぇって、どんだけ消耗してんだよ…ってか、レシラムアーマー使えばいいのに、何故わざわざオノノクスを…」
火野「レシラムアーマーは…うっ!?…確かに強力です。しかし、メタを張られたら元も子もない…」
羽剣「…どこまでも真面目だな~。」
火野「そうでも…しないと…ポケモンと…そのトレーナーの笑顔は…返ってきませんから…当たり前ですよ…」
羽剣「ふっ、火野らしいな…まあ、後ろで休んでろよ。」
火野「は、はい…」
火野は、羽剣の肩を借りて歩き、椅子に座る。非常に疲れていたのか、ぐったりとしていた。
羽剣「何度も言うが、無理すんなよ。」
火野「…はい。」
羽剣「さーて、俺は始めるとするか!」
羽剣が鍛錬を始めると、そのタイミングを狙ったかのように東が火野の隣に座る。
火野「東さん…」
東「もぉ、火野君は堅苦しいんだから…んで、例の件は?」
火野「例の件…?」
東「れっちゃんの件!いつ頃から仲良かったの?」
火野「それを例の件って言われても分かりませんよ…ざっと5、6年前位ですね…」
東「い、意外と長いのね…」
火野「はい、でも不思議と生まれた時から一緒みたいな気がするんです…」
東「へぇ…火野君の嫁って訳ね。」
火野「ち、違いますって!まあ、親友以上の関係ですが…」
東「ふーん、成る程ね…所で、あのブレスは?あの、白いの。」
火野「えぇと…生憎、僕もよく分からないんです。」
東「そっか。あれが使えたら、私も…」
火野「すみません…」
虚無會。
3人が和気藹々としている中、青年が部屋に入ってきた。
?「おっ、ネガキマイラも早々に対策されたらしいね…?」
見知らぬ青年故、警戒する3人。
拓人「ほう…我々の事情も知っているとはな。」
?「まあね、僕は他でもない…君たちのボスだからね。」
拓人「…!?」
洋子「何っ!?」
琉聖「マジか…」
驚く3人。青年は続けて自己紹介を始めた。
?「僕は氷室徹。まあ、顔を出すことなく命令していたから…知らないのも当然かな?」
拓人「は、はい…知らなかったとは言え、無礼をお許し下さい…」
氷室「まあまあ、そこは問題じゃない。僕が問題としているのは、あの男の子だからな…他は僕が出れば何てこと無いけどね。」
洋子「やはり…」
氷室「僕と同等…いや、それ以上の力を持つ彼は厄介なんだ…まあ、僕もキーエレメンターなんだけどね!」
そう言うと、指を鳴らす。3人を囲む様に氷の槍が床から飛び出す。
3人「!?」
氷室「驚くのも無理ないか…さて、拓人君…君のこいつは、作戦に使わせて貰うよ!」
拓人「ま、まさか!?」
ネガビースト生成機の上には、拓人のパートナーであるディアルガが乗っていた。
拓人「ど、どうする気ですか!?」
氷室「仕方ないだろ?君達が失態を重ねるから、こうせざるを得ないんだよっ!」
氷室はネガビースト生成機の起動スイッチを押す。ディアルガは激しく抵抗するが、甲斐なくネガビーストと化した。
氷室「じゃ、生きて帰そうと思ったら神に祈ってね!僕は失礼するよ~。」
氷室は一瞬で姿を消し、居た場所には氷の柱が立っていた。
拓人「…仕方ない。私はディアルガなんて捕まえていなかった…そう思えば!」
洋子「拓人…」
PMS・通路。
火野は、訓練の終わった羽剣と話しながら歩いていた。
羽剣「それにしても、最近平和だな…ネガビーストも出ないし。」
火野「いや、ポケモントレーナーにポケモンが帰って来ない限り…うっ!?」
火野は頭に手を当て、苦悶の表情を浮かべる。
羽剣「ど、どうした…火野!?」
痛みが収まり、手を降ろす火野。
火野「聞こえた…助けて、と…行かなきゃ!!」
突如、火野は外出用ポートに向かって走り出した。
羽剣「ま、待てよ!?おい!!」
羽剣はその後を追う。
PMS・外出用ポート。
火野「はぁ…はぁ……誰かが…呼んでいる…!」
羽剣「おい、いきなりどうしたんだ一体!?」
火野「呼ばれたんです…シンオウ地方…シンジ湖から聞こえたんです…」
羽剣「本当か?まあ信じていない訳じゃねぇが…」
火野「とにかく行きましょう…早く行かないと!」
羽剣「お…おう。」
火野のペースに押され羽剣はポートに乗った。
シンオウ地方・シンジ湖。
火野「…間違いない!」
羽剣「本当か、それ…」
火野「はい…来ます!アーマーを装備して下さい!!」
羽剣「おう…」
火野:フライゴン
羽剣:ファイアロー
突然、湖に謎の穴があく。
羽剣「本当に来た…っ!?」
開いた穴から出てきたのは、紛れもなく、しかしネガビーストと化したディアルガだった。
羽剣「おいおい…ヤバいって!」
火野「だからって…退けませんよ!早く助けないと…!」
羽剣「わ、分かっているけどさ…」
2人は臨戦態勢をとる。すると、ディアルガは雄叫びを上げた。
羽剣「おう、やってやるよ!…!?」
火野「羽剣さん!?…うわぁっ!!」
2人は突然吹き飛ばされ、アーマーを解除される。2人とも大怪我を負い、立てなくなっていた。
火野「くっ…立てない…」
羽剣「流石、時の神様は伊達じゃねぇな…しっかし、どうすれば…」
ー 救うんじゃ無かったのか?我を ー
火野「…?」
ー そなたの力は、その程度では無い筈…我の事は心配せず、全力でかかれ… ー
火野「…分かりました、貴方が望むなら!」
火野はゆっくりと立つ。白く輝くカードを手にして…
火野「でも、心配しないでください…貴方を必ず助けるのでね!」
続く。
次回
第27話「凍りついた翼」
次回もよろしくお願いします。