ポケットモンスターセイバーズ   作:宙の空、響く声

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どうも、クソ筆者です(某からすま感)。
最近FEの勉強やプラモ組み立てなどで忙しくて執筆を忘れていました(オイ
本当に申し訳ございません。
では、第29話どうぞ。


29.傷に炎を

セッカシティ周辺。

羽剣「おい火野!また無茶する気か!?」

火野「…羽剣さん、僕は無茶なんてしていませんよ…さて、救助を始めますよ!」

火野はネガビーストに立ち向かう。そんな中、銃弾がネガビーストを穿つ。

火野「っ…中石さん!?」

中石「あなたの戦いを、ボーっと見ている訳にも行かないんでね!」

中石も混じり、更に有利な方向に傾いていく。

羽剣「やれやれ、火野って奴は…しっかし、脇腹の傷はどうしたんだ…?」

火野「すみません、それは後で説明しますから…」

羽剣「おう…」

羽剣は、イシヘンジンへ向かっていく火野をただ見守っていた。それしか、出来なかった。

中石が、火野を呼ぶ。

中石「火野さん、浄化を頼みます!」

火野「任されましたっ!」

イシヘンジンの脚部に、手を当てる。

火野「大丈夫、今助けるから…!」

白き波動はイシヘンジンの邪気をかき消し、ネガ化を止めた。

火野「ふぅ…大丈夫?痛くなかった?」

すぐにイシヘンジンの事を気にかける火野。

どうやら別に痛くなかったようだ。

火野「ふぅ、良かった!後は、君の好きにして構わないよ、どうする?」

それを聞くと、喜んでイシヘンジンはチップに姿を変え、火野の手のひらに乗る。

火野「えっ、力を…貸してくれるの?…ありがとう、喜んで使わせて貰うよ。」

笑顔の火野に、中石が近寄る。

中石「火野さん、良かったですね。」

火野「…はい!」

中石と肩を並べ、帰ろうとした矢先。

羽剣「火野ぉぉっ!!」

羽剣が火野の顔面めがけ殴りかかる。頬に拳は直撃し、火野は倒れる。

火野「!?…痛いじゃないですか、羽剣さん!!」

羽剣「お前、また無茶したな!あれほど口酸っぱく言ったはずだ!」

火野「すみません…でも、無茶はしていないんです。」

火野はアーマーを解くと、服を捲り脇腹を出す。

羽剣「嘘だろ!?」傷は跡形も無く、完治していたのだった。

火野「実は…」

 

回想・火野の自室。

レシラム「えぇっ!?君に火炎放射だって!?」

火野「僕が炎のキーエレメンターなら、属性を有益に扱えるはずだ…頼む!」

レシラム「う、うん…だけど、先ずは控え目で行くよ。」

火野「お願いします!では…はぁぁぁっ!!」

瞳が赤く光る。その瞬間、レシラムは火球を放つ。

火野は素手で火球を掴む。

火野「僕の…力となれぇぇぇっ!!」

火野は火球を握り潰す。熱エネルギーは腕を通り、脇腹に到達すると強い光を放つ。光が収まると、脇腹の痛みが引くのを感じた。

レシラム「で、できちゃったよ…」

火野「あれ…すんなりとできた…?」

 

回想終わり。

火野「って訳なんです。」

羽剣「ったくな…お前、本当に馬鹿だな!」

火野「えっ!?」

羽剣「そこまでして頑張ろうってか?参ったな、もう俺が言っても無駄みたいだな。さて、帰ろうか!」

火野「…はい!」

 

帰還用ポート。

羽剣「なあ、火野。」

火野「羽剣さん…?」

羽剣「俺、どうすりゃいいんだろ…」

火野「えっ…?」

羽剣「今までアーマー装着者の先輩っぽく振る舞ってきたが、俺は特に戦闘センスも無いし…今回もお前が来なかったら危なかった。俺、なにやってんだ…」

火野「…」

羽剣「…そうか、火野も自分の事で精一杯だよな。難しい事、聞いて悪かったな。」

火野「い、いや…こっちも、何も言えることが無くて…」

羽剣「まあ、正解は俺自身で見つける事にするぜ。今後ともよろしくな、火野!」

火野「…はい!」

羽剣は足早にポートを後にした。

そのすぐ後、中石が火野に近づいてきた。

中石「火野さん!お疲れ様です。」

火野「さ、さん付けしないで下さい…恥ずかしいです。」

中石「す、すみません!自分の癖でつい…」

火野「そうだったんですか…ぼ、僕もそうなんですよ…敬称略出来るのはレシラムくらいですから。」

中石「に、似てますね…ところで、羽剣さんと何を話していたんですか?」

火野「うーん、秘密かな?」

中石「そうですか、何はともあれ…お疲れ様!」

火野「あっ、どうも。今後も宜しくお願いします!」

中石「えぇ、此方こそ!」

2人は握手すると、互いに手を振り自室に向かった。

 

羽剣の自室。

羽剣はレックウザと話をしようと、PCの電源を入れる。

 

羽剣>おーい、レックウザ?

レックウザ>おう、お前から話を入れるとは珍しいな。どうした?

羽剣>実はな…もし良ければで良いんだが、悩みを聞いて欲しいんだ。勿論、嫌だったら嫌って言ってくれても良いが。

レックウザ>ふーん、悩みねぇ…まあ、聞いてやるよ。

羽剣>助かる。では早速…

羽剣は、悩み事をレックウザに打ち明けた。

レックウザ>ふーん、最近の戦いについて行けない、か…へへっ、いよいよ俺の出番か。ほらよっ、受け取れ!

レックウザは、羽剣のブレスに直接データを送る。

羽剣>レックウザ、これは…

レックウザ>そうそう、火野んとこのレシラムと仲良くなってな。ついでに、PC操作やらプログラミングを教えて貰ったんだ。まあ、結構難しくてな…

羽剣>へぇ、仲良かったんだ。

レックウザ>まあな…おっ、そろそろだ…えいっ!

 

羽剣のブレスが光り、カード挿入口から光の玉が飛んだ。手のひらに乗ると、それは一枚のカードに姿を変える。

羽剣>こ、これは…

レックウザ>おっ!成功したみたい、だなっ!

羽剣>レックウザ、ありがとな!

レックウザ>礼は要らないぜ、俺達を救う者に手を貸すのは当然の事だから、な!

羽剣>後は、俺が使いこなす…だけ!

レックウザ>おう!あんたなら出来るハズ!

羽剣>分かっているぜ!じゃ、俺は休むわ。

レックウザ>お疲れぇい!

 

羽剣は、レックウザのアーマーカードを見つめる。

羽剣「俺の為に作ってくれたんだ…絶対に使いこなす!」

 

火野の自室。

いつもの様にPCを起動し、対話を始めていた。

火野>レシラム?いる?

レシラム>居るけど?

火野>いるの?良かった、話したいことがあって。

レシラム>な、何…?

火野>あの…ただいま。

レシラム>えっ…あ、あぁ……おかえり!

火野>こ、困惑させちゃったかな?ごめんね…

レシラム>も、問題ないよ!う、嬉しかっただけだから!!

火野>ど、どうも…

レシラム>んで早速だけど、腹の傷治った?

火野>まあ、ね。だけど痛みは消えないみたい、ちょっと痛いかな?

レシラム>そう…無理しないでね。

火野>うん、分かった。

レシラム>本当に、だよ!?大丈夫?無理しない…?

火野>だ、大丈夫だって!死なないから!

レシラム>ふーん…分かった、信じるよ。

火野>あ、ありがとう…でも大丈夫、心配しないで。

レシラム>もう…自分の役目を果たすのも大切だけど、ちゃんと僕の事も考えてね?

火野>分かった、では僕はこれで…お休み。

レシラム>じゃあ、また明日…火野くん。

 

火野はPCを閉じる。

火野「ごめんねレシラム…でも、無茶でもやらなきゃいけないんだ!」

火野は握り締めた右手を見て、そう呟く。

 

中石の自室。

ディアルガの意識はカードに宿っている為、ブレスから直接話が出来た。

中石「ディアルガ、今日も力を貸してくれてありがとう。」

ディアルガ「ふっ、当然だ。しかし、早く肉体が欲しいものだ…」

中石「あ、あの…」

ディアルガ「何だ、いきなり…」

中石「ご…ごめんなさいっ!!僕があの日、手持ちに入れておけば…こんな事にはならなかった…ごめんなさい!!」

ディアルガ「…何だ、そんな事か。気にするな、戦いの支障になるぞ?」

中石「…え?」

ディアルガ「大丈夫だ、我を気にかけるな。」

中石「は…はい!」

ディアルガ「そうか、今後とも宜しくな。」

中石「も、勿論です!」

中石は深呼吸を一つすると、

中石「僕は…戦うんだ!」

そう発して、自分を奮い立たせたのだった。

 

一方その頃、プロメテウス財団、研究者寮。

鮫島「ふぅ…上は何やっているんだ?キーエレメンターになったと言うのに。全く構ってもらえないとは…あ~あ、暇だなぁ…」

対馬「鮫島様、何かご不満でも?」

鮫島「ん、対馬?いや、別に。」

対馬「そうですか…では私はこれで。」

鮫島「あっそ。」

対馬は鮫島の部屋から立ち去る。そしてドアを閉じると、

対馬「さて、ザナティメトの再誕に立ち会うとするか…いずれは…ふふっ…」

 

続く。




第29話「傷に炎を」はいかがでしたか?
それでは次回予告。

羽剣の目前に示された進化への道標。
しかし、その道は決して緩くはなかった。
そんな中、新たな悪魔は現れ…

次回、第30話「天翔る一閃」

以上、次回予告でした。
次回も、お楽しみに。
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