火野の自室。
羽剣「火野、暫くは安静にな。」
火野「はい。あと、これを…」
羽剣「フライゴンのカード…なぜ?」
火野「無いより、有った方がいいと思ったんだ。それに、戦えない怪我人が持っていてもどうしようもない。まぁ、預けるって扱いだからね。」
羽剣「分かった。では…」
羽剣、退室。火野、パソコンを起動。
火野「…ん?レシラムから…」
以下、パソコンでのやりとり。
火野>レシラム、僕に何か言いたいことでもあるの?
レシラム>火野君、本当に大丈夫なの…?
火野>安静必須だけど、大丈夫だよ。
レシラム>う、うわぁぁん!
火野>どうしたの?そんなに泣いて。
レシラム>だって、君がなかなか帰ってこなくて…死んだんじゃないか心配したんだよ!火野君は、「弱い禁伝」と呼ばれた僕に…居場所をくれたんだ!そんな君が居なくなったら…うわぁぁん!
火野>大丈夫。僕は生きている。というか、君だって僕に居場所をくれたんだ!君を悲しませないって決めてたのに…ごめんね。
レシラム>いいよ。君がいてくれたら…もう何も怖くない!
火野>じゃ、またね〜。
レシラム>待ってるよ〜!
以上、パソコンでのやりとり。
火野「…怪我人は怪我人なりに、仕事しないと!」
虚無會。拓人「ついに…出来たぞ!アーマーカードが!」
洋子「これで戦略の幅が広がったな。」
琉聖「どれ…見せて!」
拓人「試しに、アーマー着ちゃう?」
洋子「エネルギー保存しなさい。」
拓人「は、はい。」
訓練棟。
羽剣「き、来たぞついに…!10万討伐達成だー!」
アナウンス「対応のカードを、挿入してください。」
羽剣「ボーマンダで!」
アナウンス「…作成しました。」
羽剣「よっしゃ!苦労した甲斐があったぜ!」
東「おっ!お疲れさん、羽剣君!」
羽剣「東、君は本当にこれ達成したの?」
東「え?何のこと?」
羽剣「じゃあ、メガチップは?」
東「内海さんから、試作品って。」
羽剣「マジか…」
東「はい、ってことで、トレーニング行きます!」
羽剣「頑張れよ!」
東「火野君の分まで、頑張るよ!」
羽剣「そうだなっ!」
所長室。
月読「ほう…仕方ない。」
内海「申し訳ございません!」
月読「私が、直々でるか。」
内海「所長、大丈夫ですか?」
月読「なに、問題ない。こう見えて私もガチ勢だ。おまけにお気に入りが偶然無事でな。そのポケモンの協力で今のアーマーシステムがあるというわけだ。」
内海「なるほど。」
月読「まあ、開発したのは火野君の父、火野陽三さんなんだが。」
内海「火野君といい、火野君の父といい…天才家系ですね。」
月読「出現あり次第、呼んでくれ。」
内海「はい。」
火野の自室。
火野「父さん…僕は、本当に相応しいのでしょうか?守ろうとして負けては意味がない…僕自身、そんなに強くないのに。」
火野PC「レシラムから、会話の誘いがありました。会話しますか?」
火野「…はい。」
以下、パソコンでのやりとり。
火野>レシラム君…
レシラム>火野君、君は弱くないよ。
火野>えっ…!?
レシラム>もし君が弱かったら、僕は君を絶対に認めたりしないよ。
火野>え…こんな僕のことを…強いって…
レシラム>僕が思うに…本当の強さって、運動能力とかじゃなくて、誰かの為に生きることなんじゃないかな、って思うんだ。
火野>レシラム君…
レシラム>ねえねえ、君の守りたいものって何?無くしたくないものは?
火野>…君だよ。大好きな君を…僕は…絶対守る!誰よりも…何よりも…いつまでも…どこまでも…例え、世界を敵に…回したとしても!…いや、ただ守るだけじゃない!君の笑顔も…絶対守る!例え、この命に代えても!悲しませないっ!!
レシラム>…火野君、言いずらいんだけど…
火野>何?
レシラム>命は…懸けないで欲しいな。僕…君がいないと、立てないから!
火野>分かった。ねえレシラム君?
レシラム>何?
火野>この戦い終わったら、何したい?
レシラム>う〜ん…君と一緒に笑いたいな…リアルに。
火野>…分かったよ。その夢、僕が叶えるからね!
レシラム>うん!じゃ、後で!
以上、パソコンでのやりとり。
火野「レシラム君、ありがとう…!嬉しくて…目頭が熱いよ!」
火野ブレス「ネガビースト出現!ネガビースト出現!」
火野「行かなきゃ!」
アナウンス「あなたは安静にしてください。」火野「…でも!」
アナウンス「あなたは怪我人です。お通しできません。」
火野「みんな…お願い!」
司令室。
羽剣「…火野君以外、全員揃いました。内海さん、情報を。」
内海「シャラシティに、グライオンが出現した。」
羽剣「シャラシティって…カロスでは?」
内海「どうやら、あっちの支部によると、タイプ相性が悪いらしい。とりあえず、討伐に向かってくれ。」
羽剣&黒曜&東「了解!」
ポート。
羽剣「火野君…お前の分まで、暴れるぜ!」
黒曜「おう!」
羽剣&黒曜&東「アーマー、プットオン!」
現場。
南雲「くっ…強い!いや、タイプ相性か…」
羽剣「よっ!っと。援軍参上!」
黒曜「後は俺らに任せな!」
東「私は雑魚担当で!本丸は羽剣君お願い!」
羽剣「任せろ!」
黒曜「俺も本丸叩く!」
羽剣「了解!」
東、雑魚を一掃。
東「あれ?少ない…」
南雲「えっ?」
東「いつも多いのにな〜。」
南雲「マジかよ!」
東「あっ、申し遅れた。私、イッシュ本部の東結衣です。」
南雲「イッシュか…俺はカロス支部の南雲立己。ドクロッグアーマーで戦っていたんだが、流石に分が悪かったか。」
東「確かに、両方半減だね。あれ?他にいないの?」
南雲「いるんだがアーマーがまだ弱くてな。」
羽剣「お〜い東、手伝えよ!」
東「はい、すみません!」
拓人「そうは行かないな!」
東「きゃっ!?」
羽剣「東!?」
拓人「ん?見当違いか…どうぞ。」
東「えっ…?」
拓人「あなたには興味はない。では、代わりに…」
拓人、羽剣に発砲。背部ブースター外装に当たる。
拓人「君と遊びたいんだが?」
羽剣「は!?忙しいの見て分からないか?」
拓人「分かるさ、だからこその発言さ!」
拓人、羽剣に急速接近し、片手剣で羽剣を攻撃。
羽剣「くっ…!邪魔だ!」
火野の自室。
火野「これで…出来た!ユニオンカード!後は、あっちに情報を送ればっ!」
研究室。
貴水「…ん?」
研究員「貴水さん、どうしました?」
貴水「Mr.XFを名乗る者からのメールだ…。最近、ここからよく来るよな…ん?有害性0か…。見てみよう。」
以下、メールの内容。
どうも、お久しぶりです。Mr.XFと申します。あなた達に有益な品の設計図です。是非、ご覧ください。
以上、メールの内容。
貴水「どれどれ…!?ユニオンカード…何だこれは!面白い、作ろうではないか!」
現場。
東「流石グライオン、あれの使い甲斐があるわね☆」
黒曜「何?」
東「アローラキュウコン・アーマーチェンジ!」
黒曜「進化早っ!」
東「早速だけど、止めよ!アーマー技、行使します!」
東ブレス「アーマー技発動。5ゲージ消費、エターナルビューティー!」
巨大なキャノン砲から冷凍ビームが放たれる。勢いが凄まじいせいか、凍る前にグライオンを粉砕してしまった。
東「よし、チップ回収!羽剣君の援護に行かないと…」
羽剣「来るな!」
東「えっ…?」
羽剣「これは俺の仕事だ!可能性のある若人は撤退してくれ…君たちを、傷つけたくないんだ!」
東「でも!」
羽剣「大丈夫だ…ヤバくなったら、俺も撤退する。」
東「…はい。」
ポート。
内海「お帰り。」
東「はい、あと羽剣君が…」
内海「分かっている、彼の判断に委ねるしかない…」
東「はい…」
東は、そのまま司令室を後とした。
現場。羽剣は、拓人の圧倒的な連撃に防戦一方だった。
羽剣「くっ…速い!」
拓人「どうした…そんなものか?」
羽剣「…うるせぇっ!」
羽剣は、拓人の片手剣を掴み、腹部に蹴りを入れる。
しかし、少しノックバックした程度(というかノックバックしたふり)で、全く効いていなかった。
しかし、感情的になってしまった羽剣には、全く関係なかった。
羽剣「うおぉぉっ!火野の仇ぃっ!!」
こう叫びながら、彼はメガストーンチップをブレスにはめる。
そして、表現し難い叫びと共に、彼はブレスの側面のボタンを押した。
羽剣ブレス「暴君イン・ザ・スカイ!メガボーマンダ!」
背部ブースターは巨大化し、胴体側面は赤い燐光を放っていた。その姿は、まさに天空の暴君に違いはなかった。
しかし、これを見ても拓人は余裕の表情を崩さなかった。
拓人「ほら、アーマー技あくしろ。私を楽しませてくれ!」
この挑発に、羽剣はまんまと乗せられる。
羽剣「ふざけんな!火野の笑顔を奪っといて!万死でも足りねぇよ!!アーマー技、行使!」
羽剣ブレス「アーマー技発動。6ゲージ消費、コマンド・ネロ!」
どす黒いエネルギーが羽剣を包む。
拓人「う、美しい!負の感情の色合いとして、文句なしだっ!」
羽剣「ごちゃごちゃうるせぇよ!黙れぇぇっ!!」
エネルギーは剣に宿り、剣を禍々しい形に変えた。
そして、怒りの儘に拓人に斬り込む。しかし、効くどころか、拓人は喜んでいた。
拓人「いやぁ、人の負の感情も悪くない!」
拓人はそう言いつつ、羽剣の足を払う。
羽剣「ちっ、この野郎!」
羽剣はまた斬り込もうとしたが、腹に蹴りを入れられ、倒れ込む。
羽剣「どうして…俺は…」
拓人「楽しい時間も終わりか…。ありがとう。」
そう言って、止めを刺そうとした、その時だった。
月読「やれやれ、若いもんは…」
熱線が、拓人の背に命中する。
拓人「仕事の邪魔とは…いい度胸だな!」
熱線を撃ったのは、バクーダアーマーを着た、月読所長だった。
羽剣「所長…何故。」
月読「やはり、若いもんは動きに感情が出てしまっている…まだ未熟だな。戻れ。」
拓人「まあ、説教はそれくらいにして、楽しませて下さい。」
月読「本望じゃないが、ここで潰せば楽になるしな。」
続く。
セイバーズ第5話、いかがでしたか?
レシラム君、主人心配で泣いてる…可愛い(この後、うp主がどうなったかはお察し下さい)
羽剣君、大☆暴☆走でした。そりゃ友人を傷つけられていたからああなったんだけど…
まさかのMr.XF=火野君。やっぱ天才だわ火野君。
所長すげぇ。どこかの稲田徹さんである。
では、次回予告です。今回も私です(火野君大怪我のため)。
次回、ポケットモンスターセイバーズ!
何度も襲いかかる拓人!
そしてユニオンカードの効果とは…。
そして、火野は戦場復帰出来るのか!?
次回、第6話『誓いの翼』
以上、次回予告でした。
サブタイが某二次創作ゲームの名前に似ている気がするが、気にしないでください。
今後も、宜しくお願いします。