9、10話出せなくてすみません…2月14日投稿します。
では、第8話をどうぞ。
8.魔城建立
火野の自室。火野は漸く目を覚まし、父と話し始める。
火野「父さん…久しぶりですね。」
火野父「ははっ、敬語は止めてくれ…家族じゃないか。」
火野「…だよね。久しぶりだったから、少し怖くて…」
火野父「そうか…ところで、疲れはとれたか?」
火野「はい、おかげで。ところで気になったんだけど、父さん…今までどこにいたの?」
火野父「おっ、そういえば忘れていたな。少し長くなるぞ?」
火野「はい、お願いします。」
火野父「分かった。では話そう…
それは一年前、あの悲劇の日。私は、ポケモンとのコミュニケーションを図る装置を創る為、真琴を家に残し研究所に行った。しかし、それより私は今後掌握されたポケモンが襲って来るであろう事を察し、ブレスとカードを開発した。カードは他の研究者のポケモンのデータなどをお借りして作成した。そして旧友である月読君にPMSの所長を任せ、本格的に活動を始めた。
しかし3ヶ月前、虚無會などという連中に捕まってしまい洗脳させられ…情報を提供してしまっていた。しかし、偶然近くにあったプレミアボールから私のメタグロスが出て来て、私を助けてくれたんだ。そして嬉しい事に、自らデータを提供してくれたんだ。そして今に至る、と。」
火野「はい…」
火野父「どうした真琴?顔曇らせて。」
火野「父さんとメタグロスって…とても固い絆で結ばれているんだなぁ、と。」
火野父「まあ、あっちがダンバルで私が子供の頃からの付き合いだからな…真琴、もしかして嫉妬しているのか?」
火野「いやいや、そういう事じゃなくて…僕とレシラムの絆は、まだまだなんだなぁ、と思っていたんだ。」
火野父「急ぐことはない…絆なんてそう焦って創るものじゃない。互いに信頼しあって、漸く出来るものだ。私だって、長い年月を掛けて出来上がったものだ。まあ、仲良いのか速く固い絆が出来てしまう場合もあるが、個人差だ。」
火野「はい…僕は僕なりに、頑張ります!」
火野父「私も応援するぞ。」
火野「ありがとうございます!」
火野父「さて、先程の戦いで撮ったものだが…妙なものが写っていてね。」
そう言って火野父は、自分のブレスをUSBと繋ぎ、画像を表示した。そこには、城とも思しき謎の建造物が写っていた。
火野「おかしい…僕はあんなの見えていなかったのに…」
火野父「恐らく、光学迷彩だ。それが、何らかの条件が重なった結果見えたのだろう。」
火野「でも、奴との関係はあるんですか?疑うのもよくないし…」
火野父「実はだな、ネガエアームドの発生場所とこの建造物の場所が一致している。
関係あるのは確定だ。」
火野「ということは…父さん、もしかして…」
火野父「ああ、明日そこへ攻撃を行う。」
火野「無茶ですよ!だって第一、そこに城が無い可能性だってあります!それに、見えない城にどうやって乗り込めって言うんですか!?」
火野父「それについては、可視化マップを表示させる、問題ない。」
火野「そうですか…では、僕一人で行きます。」
火野父「真琴…何を言う。」
火野「確かに、僕一人ではろくに戦えない…でも、これ以上皆さんを巻き込ませる訳には行かない。それに、僕はいままで僕自身の過ちで皆さんを傷つけてきた…非力な僕にはもう、命と引き換えに全てを終わらせるしか…罪滅ぼしが出来ないんです。」
火野父「真琴、正気か!?」
火野「はい、僕は正気です…あと、レシラムには他の地方に行ったと伝えて下さい…」
火野父「…分かった。ポートは私が手配する。その覚悟は本物と見た。どうせ止めたって行くんだろう?」
火野「…ありがとう。」
翌日、早朝のポート。
火野「父さん、さようなら…」
火野父「ああ…」
火野の瞳には、今までの迷いはなかった。死さえも振り切った決意が、瞳にあった。
火野「アーマー…プットオン……!」
火野はこれまでになく静かに、しかしこれまでになく力強く掛け声を上げ、ユニオンカードを挿した。
火野がアーマーを装着し終えると、火野の姿はそこには無かった。しかし、父親は少し微笑んで、
「真琴の奴、やっぱり馬鹿だな…父さんがお前の事ほっとく訳ないじゃないか!」
その腕にタブレットを抱えながら、そう呟くのだった。
光学迷彩城前。火野は、フライゴンとボーマンダのユニオンアーマーを装着して、立っていた。
火野「可視化プログラム、実行!」
プログラムを実行すると、目の前に巨大な城が現れた。
火野「よし、後は中枢まで行って、バンドワークイレイザーを起動させれば…」
それは、起動するとそれがある建物と、その建物と繋がりのある全ての存在をデータ化して消滅させる、という物だった。しかし、それは装着して使用しなければならず、更に装着者も消えてしまうという物だった。故に、誰にも存在を明していなかった…親にさえ。
しかし、まさか自分が使うとは思いもしなかっただろう。実際、改良する予定はあった。
しかし、今使わないと被害が拡大してしまう。それを抑えるにはこうするしかないと、彼は決めていた…決心は、全く揺らぐ事も無かった。
火野「父さん、ごめん…僕は、行くよ!」
そう言うと、扉を蹴り破り、中に入った。
魔城・1F
早速入ったはいいものの、ただ広いだけで何も無かった。
火野「嵐の前の静けさか…」
そう言い、階段を上ろうとした…その時。
\ズドン/
後ろから、重いものが落ちたかのような轟音が響く。
驚いて後ろを見るが、積み重なった金の延べ棒があった以外、変化はなかった。しかし、それは出口を塞いでいた。
火野「逃げ道は無い…って訳か…」
しかし火野には関係無い。決意を強くし、階段に足を置いた、その時。
火野「うわぁっ!?」
足に硬い物がぶつかり、転ぶ。
火野「くっ…どこだ!」
火野は周辺を片手銃で乱れ撃つ。
すると、突然金の延べ棒が動き出した。
真ん中の延べ棒は裏返り、それには目が付いていた。
火野「色違いツンデツンデか…!」
そう言うやいなや、フライゴンアーマー由来の片手銃で乱れ撃つ。
しかし、敵は全く動じず、火野を蹴り飛ばす。
火野「うわぁぁっ!!?」
火野は壁に叩きつけられ、その場にしゃがみ込む。
凄い勢いでぶつかった為かユニオンカードは大破し、ボーマンダカードは飛ばされ、フライゴンアーマーへ弱体化していた。
ツンデツンデは迫ってくるが、火野は痛みで立てなかった。
火野「せめて、こいつだけでも…」
そう言うと、例のスイッチを押す。
しかし、反応がない。装置の内部で、火花が出ていたのが見えた。
火野「まさか、さっきの衝撃で…」
ツンデツンデは、困惑する火野に止めを刺そうと前脚を振り上げた。
火野「くっ…駄目か…みんな、ごめん…」
火野が死を確信した、その時。
?「ったく…あんたの父さんがほっとく訳ねぇだろ?」
背後から切り裂かれ、ツンデツンデは崩れる。
しゃがみ込む火野の前には、羽剣が立っていた。
羽剣「ふざけんな!俺らを差し置いて死ね気かよ!?」
火野「ごめん。でも、何で…」
羽剣「あんたの父さんから教えてもらったんだ。あんたのアーマーの足に探知機仕込んでたってさ。そんな事はともかく、ボーマンダは?」
火野「それが、ユニオンカードが大破して…あそこに……」
ツンデツンデの足下にあった。しかし、当然踏まれる危険があった。
しかし、メタグロスアーマーの羽剣には関係無い。カードをアームビットで拾い、ついでにツンデツンデのバランスを崩す。
羽剣「さて、ホウエン600族の力、試すか…」
そう言うと、火野から貰ったユニオンカードを挿入する。
羽剣ブレス「BondUnite,Ready?」
羽剣「知と力、全ての真理を我に見せろ!」
羽剣ブレス「ボーマンダ、メタグロス…ユニオンフェイズ!」
火野「せ、成功した…!」
羽剣は、ブレスを付けた腕を前に突き出し、
羽剣「絆…融合ッ!!」
そう叫ぶと、メタグロスとボーマンダのシルエットがツンデツンデを攻撃しながら近づき、羽剣に当たるや否やアーマーとして具現化した。
羽剣ブレス「アーマー・グレードアップ!サイコ・タイラント!」
羽剣「邪よ…消し飛ばしてくれるッ!!」
続く。
セイバーズ第8話、いかがでしたか?
では次回予告。
次回、ポケットモンスターセイバーズ!
新たなユニオンアーマーの登場で、戦闘はより激化!
新装備、サブウェポンが実装され、より激しく…!
次回、第9話「天と知と」
以上、次回予告でした!
今後も、よろしくお願いします。