暁古城になりました。チート能力付きで   作:迷走中

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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

それと捏造設定タグ付けました。
皇室について書いてますが、捏造です。
ポータルゲートも捏造です。


ドロスへ散歩(微修正

「姫柊、いつまでむくれているんだ?」

「むくれてません」

 

那月ちゃんとのお茶会が終わった後、俺は姫柊と合流して迎えの車に乗り、経営している自身の会社、暁カンパニーの本社ビルへ向かった。

 

俺の経営している会社は、異常な速度で育つ作物と子供を産んでいないのに大量のミルクが取れる牛、鶏などの畜産物が主力商品だ。

 

ただ、尋常ではない収穫量なので、怪しまれない程度に出荷数は押さえている。

それでも、敷地面積、飼育頭数などからみてかなり多いので(俺が品種改良したということになっている)、種や牛、鶏を求めて、日夜産業スパイとのバトルが起こっている。

 

 

「そういえば、今から空中艦ドロスへ行くらしいですけど、今から空港に行くとなると時間が」

「移動の時間は気にしなくて良いよ」

「それは、どういう?」

 

社長室に入ると、直ぐに社長室の右手側にある扉を開ける。

この扉は許可された者しか開けられない特殊な扉だ。

仮に壁を破壊しても、隣の部屋には行けないようになっている。

物理的にではなく、魔術・錬金術で空間を繋いでいるからだ。

 

「こ、これはもしかして、ポータルゲート……ですか?」

「一目でよく分かったね」

「え、ええ。専門ではありませんが、習いました」

 

姫柊の目の前にあるのは、俺が作ったオリジナルのポータルゲートだ。

アトリエシリーズなどの力をミックスして作られているこのポータルゲートは、古の大錬金術師ニーナ・アデラードに「全世界の錬金術に喧嘩売ってる」と言われるくらい、訳が分からない物らしい。

少なくとも、丸ごと盗まれても複製されることはないそうだ。

 

「ま、これは姫柊が教わったモノとは別モノと考えてくれ」

「まさか、これは先輩のオリジナルですか?!」

「ああ、お陰で稀代の錬金術なんて言われたりもしているな。たまに弟子入り希望者も来る」

「凄いですね。起動しているポータルゲートはほとんど無いのに」

「ああ、機能が停止しているのも合わせて世界に十もないモノだから、色々あって個人で使う分しか日本政府に販売が認められなかった」

 

このポータルゲートを販売しようとした時、まだ俺は第四真相ではなかったため、日本政府は俺を本気で囲い込もうとした。

 

過激な輩は即座にどこまでドアの奇襲の餌食にしたお陰で、日本政府は囲い込みを断念してポータルゲートを売ってほしいと言ってきた。

 

空中艦ドロスもこの時既に完成し、会社も動き始め、最初の交渉役の人物の人柄もあり矢瀬のお兄さんなどと大まかな値段を決めていたのだが、次に交渉役が最悪だった。

 

母国だし、最初の交渉、販売は日本にしようとしていたのだが、日本政府が提示してきたポータルゲートの値段がゴミだった。

日本は本当にケチだな。と思ってしまった。

 

ま、中学生だからなめていた部分もあったのだろう。

当然断り、他の国との交渉を始めた直後に、日本政府は俺の弱点をついてきた。

 

皇室、皇太子殿下が、お忍びで俺を訪ねてきたのだ。

 

もうね、胃に穴が空くかと思った。

そこまで?と思うかもしれないけど、前世の育った環境が原因だ。

 

両親が仕事大好き人間で、俺は祖父母に預けられることが多かった。

で、祖父母は皇室への畏敬の念が強い人達で、更に成人した後、ブラック企業などが世間で騒がれた時に天皇陛下のブラック企業も真っ青なスケジュールを知って、皇室の株価はガン上がりした。

 

更にこの世界はオカルトがある。皇室は地脈、龍脈か。

皇室は日本の龍脈の流れの監視などもしている。

そういった部分でも、俺はこの世界でも皇室を尊敬しているし、皇室の方々に頼みごとをされた場合、余程のことがない限りお願いを聞いてしまうだろう。

 

「やんごとなきお方の頼みでは、断れないさ」

「どういうことですか?」

「テロとか戦争で利用されないように、販売を自粛してくれと頼まれたんだ」

 

殿下は言わされている感が凄かったけどな。

俺は皇室に旨い野菜や果物を定期的に献上していた為、かなり好感度が高い。

というか、この世界の皇室は前世より政治家達にとって利用価値が高い。

 

純粋に敬われるのはやはり嬉しいようで、仲良くしようと言われたりもした。

リップサービスかと思ったらガチだったし。

 

献上は個人で上げている訳でないので牧場物語の力は発揮していないが、それでも俺に色々言うのは心苦しかったみたいでお茶会に誘われたが、全力で断った。

恐れ多い上に島から離れる訳にはいかなかったし。

 

後日、俺はポータルゲート販売中止を発表。

ブーイングがかなり起こったが、直ぐに内閣閣僚全員の横面が三倍くらいに不自然に腫れているのが確認されると誰も文句は言わなくなった。

 

俺が念入り話し合いをした結果だ。

それから日本政府からの干渉は減った。

 

現在の内閣閣僚との関係は普通だ。

ただ、俺が第四真相になった。と情報が日本政府に入った時は阿鼻叫喚だったらしい。

 

にもかかわらず、未だにちょっかいかけてくるのがいること考えると人間の欲深さは凄いと思うよ。

 

「じゃあ、移動するから魔法陣の上に乗ってくれ」

「分かりました。先輩」

 

転移は一瞬。瞬きしたらSF映画にでてきそうな雰囲気の、真っ白な部屋に俺と姫柊は立っていた。

 

姫柊はあまり転移の経験が無いようで、部屋を見渡しながら自分の身体もチェックしていた。

 

「こっちだ。ついて来てくれ」

「分かりました」

 

空中艦ドロスは機動戦士ガンダムに登場した宇宙空母ドロスを元に改造した船だ。

 

全長492mの巨大な物体が空に浮いているのは、当時はかなり騒がれた。

 

現在は四隻の空中艦が島の南西五キロの地点で浮いていて、各艦には移動用のポータルゲートが設置されている。

 

「部屋を出て右側の通路が他の艦へ移動する為のポータルゲートが設置されている部屋に続いている。左が農業エリアだ」

「農業エリアですか?」

「そうだ、この艦は大まかなに四つのエリアに別れている」

 

俺は姫柊を連れて農業エリアへ歩きだす。

 

「農業または畜産エリア、収穫した物保存する倉庫エリア、従業員が寝泊まりする居住エリア、農機具を入れる格納庫だ」

「やっぱり、家畜の出産などがあると泊まりがけなんですか?」

「ああ、後はちょっと事情がある奴らが寝泊まりしてるな」

 

軽く説明をしているうちに、農業エリアの入り口に到着した。

 

「広いですね。それに空からの光が」

「強化アクリル板で太陽の光を取り入れているんだ。三層構造でかなり頑丈だから、今までにあそこから侵入されたことはないのが自慢だな」

 

姫柊がドーム状の天井を見上げていると、ガシャン、ガシャンという大きな音がしてきたのでその方向を見て固まった。

 

「せ、先輩、あれは何ですか?!」

 

目に飛び込んできた物に驚く姫柊に、俺はあれがなんなのか教えてあげた。

 

「農業用の人型ロボットだよ。名前はザクⅠ、通称旧ザク。キャタピラのはザクタンクだ」

「……」

 

驚き固まる姫柊。この世界は自動人形やホムンクルスはあるが、巨大ロボットはない。

 

前世にあったアニメ作品もガンダムなど大半が似た別物だった。

ガルパンなどはあったりするから不思議だ。

 

「せ、先輩が作ったのですか?」

「ああ、一応な」

 

正確には召喚だけど。

一度ワクワクしながら動かしたが、これは数年訓練しないと動かせない代物だった。

チート能力で数時間で動かせるようになったけど、アムロの凄さが分かった。

 

ちなみに、モビルスーツはアイルーがパイロットをしている。

コックピットは俺が作り、システム周りは浅葱が嬉々として作っていた。

 

 

俺が原因で浅葱が大分ロボ好きになっている。

後々ナラクヴェーラを魔改造しないか、少し心配だ。

 

 

「旧ザクはコンテナの運搬。ザクタンクはトラクター変わりだな。ま、そういう名目で作った」

「名目?」

「あぁ、何事も備えあれば、というやつだ。空中艦は何度も襲撃されているし」

 

あまり、役にはたってないけどな。

 

「兵器なんですか?」

「一応はな、あまり脅威には思われていないが」

 

この世界の魔族と一年戦争時のモビルスーツは相性が悪い。

個体にもよるがコックピットや頭部、脚部を破壊されたら詰む。

並み以上の強さを持つ眷獣を従える吸血鬼相手だと、ただのデカイ的だ。

素のままでは話にならない。

素のままなら、な。

 

「よく今まで無事でしたね。これを作った時は先輩はまだ」

「中学生だ。というか、なりふりかまっている暇がなかった。政府要人とは肉体言語(話し合い)でしっかり話し合ったよ」

 

生か死かの問い突きつけたら、大抵は大人しくなったけど。

強情な方には、巨人と追いかけっこしてもらった。

うん、無垢な巨人だ。

 

「と、書類もらう前にネコ婆とネコ嬢を紹介しようと思ったんだけど、取り込み中か」

「ネコ婆? ネコ嬢?」

「ほら、あそこで大根と戦っているよ」

「え?!」

 

俺が指差した方に姫柊が目を向けると、三十匹のアイルー達が、スーパーで売られている三倍位の大きさの二足歩行の大根と戦っていた。

ネコ嬢、もといカティはアイルー達に指示を出していたが、劣勢だ。

どうやら王もといドス大根が現れて、大根達を統率しているようだ。

 

「うん。立て込んでいるから、後回しにしよう。行くぞ姫柊」

「えぇ、いいんですか、先輩!?」

 

大根達はどこからか、角材などを手にいれてアイルー達を押しているが、問題ない。

 

「そのうち援軍がくるさ、それに俺達だと大根を破壊してしまう」

「え、えっと?」

「あれ、商品だから、傷つけては駄目だ。姫柊は暴れる大根を上手に捕まえられるか?」

 

俺の問いに困った顔をする姫柊。

まあ、当たり前だな。

この世界でも、品種改良でマンドラゴラみたいな動く大根が出来るのは家だけだろう。

 

「三番艦は畜産をしているから、先にそっちへ行こう。家の可愛い、牛や羊に会わせてやろう」

「あ、はい」

 

姫柊の手を引きながらその場を離れようとすると、背後からカティの「ハ、じゃない、社長、覚えてろー!」と叫び声が聞こえたが聞き流した。

 

 

このあと三番艦で受付嬢から書類を受け取り、姫柊と動物達(牛、馬、鶏、羊、兎、アルパカ)と戯れていると、収穫を終えてボロボロになったカティに助走を付けたロケット頭突きを食らった。

 

それから、俺はカティに謝りながら姫柊に彼女を紹介した。

 

姫柊がカティからお近づきの印でネコミミカチューシャを貰い、身につけての記念撮影が始まった。

 

姫柊はかなり恥ずかしがっていたが、面白いので茶化さず、姫柊を誉めながら時間ギリギリまで撮影した。

 

紗矢華が来たら見せてやろう。嫉妬に狂いながらも悶絶するだろうな。

 

「どうだった姫柊」

「え?」

「楽しかったか?」

 

俺の問いに少し考えて、ちょっと恥ずかしそうに姫柊言った。

 

「はい、楽しかったです」

「今度、カボチャの収穫があるから、ちょっと手伝ってくれ」

 

バイト代出すから、というと姫柊は「別に無くても手伝いますよ」と微笑んだ。

俺達は穏やかな気持ちで家へと帰る。

 

 

 

 

 

 

だが、姫柊は知らない。

波朧院フェスタのイベント用に品種改良されたカボチャが、収穫されまいと畑を縦横無尽に跳び跳ねることを。それらのカボチャを傷つけてはイケナイことを。大物になると五メートル位のカボチャになり、高レベル作物な為にとんでもなくガチバトルをすることになることを。

 

 

そして、

 

 

 

 

「あ、そうだ、姫柊。言い忘れていたんだけど」

「はい、何でしょうか、先輩」

「頭にネコミミ、ずっと付けっぱなしだぞ」

 

 

マンションの前に到着するまで、自分がカティから貰ったネコミミカチューシャをずっと付けっぱなしだったということを。

 

 

 




ネコミミ姫柊!
キリン装備とか、似合うだろうか?
紗矢華はナルガとか?

古城の野菜は高品質な上に、強いです。戦闘力が!
牧場物語シリーズの力恐るべし。
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