真剣で皆に恋をした。 作:焔勅
選択肢は、更にルート分岐する場合に出てきますが、章タイトルに合わせて選択します。
あきらめない
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→俺は弁慶を愛している
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俺は、紋様も好きだし、
もしかしたら他のみんなのことも好きかもしれない。
でも、弁慶は特別なんだろう。
だからあの時、俺は弁慶を襲った、一瞬頭に浮かんだ他の女の子ではなく弁慶を選んだんだ。
大和
「俺は弁慶が好きです。」
紋白
「!!
そう……か。
愛ゆえの暴走ならば九鬼は手を出さん、それが父上の方針だ。
あとは、我が弁慶と話し合いの場を設けてやろう
しっかり想いを伝えい!」
大和
「紋様、ありがとうございます。」
紋白
「フハハ、
好いた者が幸せになるためだ、どうということはない。
ただ……、しばらく胸を貸せい!」
紋白は大和に抱き着き泣きはじめた、幼い(といっても18歳以上だが)紋白にとって初恋が実らなかったことは相当堪えたのだろう。
…………
………………
……………………
紋白
「大和、さっそくだが明日ならば弁慶たちの都合がいいそうだ。
我も同席する故、共に行くぞ。」
[11月28日(土)]
与一の部屋
弁慶との話し合いの時間、
弁慶の申し出によりそれは与一の部屋で行われることになった。
那須与一
「おいおい、何の話か知らねぇけど姉御とアニキの問題なんだろ。
なんで俺の部屋、来んだよ。」
武蔵坊弁慶
「ごめん。
私や義経の部屋だとちょっとね。」
与一は不満を言うが、
珍しく弱々しく言う弁慶にあまり強くは言えなかった。
紋白
「では、始めるぞ。
まずは大和、弁慶に気持ちを伝えてやれい!」
話しには紋白と当事者二人のほかに、義経と与一も見守るように同席している。
大和
「弁慶……俺はお前が好きだ、
この間はついやってしまったが、その気持ちは流れに任せたようなものでは無いし、
今の気持ちは責任とかなんかじゃない。
順番がおかしいのは分かってる、けど!
俺と、付き合ってくれないか?」
弁慶
「断る」
大和の言葉に弁慶は冷徹に、蔑むように断り、
さらに続ける。
弁慶
「この間のことは少し嬉しかった。
気持ち良かったし……。
でもね、そういうのはしっかりケジメをつけた上でしたかった。
大和のことは好きだよ、でもあんな無理矢理な事をする人は嫌い、
付き合えない。
この話は終わり、あんなことは無かったし今日の話も無かった。
今度はいつサボリ部にいく?」
後半からは優しい顔になり最後にはのほほんとした顔になる。
気まずい空気が流れ、誰もが無言となる中、紋白が口を開く。
紋白
「ふ、フハハ、ざ、残念であったな、大和
その……このままでは居づらいであろう、
大和が望むならば我の相談役を解く、九鬼を辞めるもよし、
遠くの支部へ移るもよし。
どうじゃ?」
互いに好きだが付き合う気はなく、今までのような生活では気持ちが分かる今、生殺し同然だろう。
ならばいっそのこと、
九鬼を、川神を離れるのも一つの手なのかもしれない、
紋白から提案を受けた大和の頭にはいくつかの選択肢が浮かんだ。
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→それでも俺は…………
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弁慶の言うとおりに、
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支部へ行く(遠くへ)
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支部へ行く(近くで)
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→それでも俺は…………
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それでも俺は、弁慶のことをあきらめることができない。
大和の気持ちは逆に燃え上がる。
そんな大和の頭には二つの言葉が思い出された。
あの事件の日久しぶりに出会った父の言葉だ。
『大和よ、いい相方を得るのに手段を選ぶ必要はない。
私がヤツを手に入れるために襲ったように、お前も直江家の男ならば策を弄してでも手に入れろ。』
『大和、どんな無茶だろうとやってみればいい
大切なのは、自分が正しいと思うことだ。
骨董な言葉だが、後悔のない行動をとれ。
そして行動したなら、後悔はするな、間違った選択肢だとしてもそれがお前の道だ。
なに、問題になるなら私やお前自身の人脈を利用すれば隠ぺいも逃亡も可能だろう。』
倫理的に問題のあるセリフではあるが、父の言葉に従うのであればここで引くの訳にはいかない。
大和
「弁慶、俺はあきらめない!」
弁慶
「っ!与一!」
大和が渾身の叫びと共に立ち上がると、
同じく与一が弁慶の呼びかけに驚き立ち上がる。
与一
「なんだぁ!姉御。」
与一を含む同席者は弁慶と大和の間に入るような形で少し離れた位置に居る。
与一は立ったことで弁慶を守る形で大和と相対することになった。
大和
「絶対に弁慶にOKを言わせるからな。」
戸惑う与一をしり目に大和は宣言すると部屋を出て行った。
紋白
「大和……。」
義経
「直江君……。」
与一
「立たされた俺は、どうすればいいんだ?」
弁慶としては再び襲われることを危惧していたがそのそぶりはなく引いたことに困惑するしか無かった。