転生して大魔導師になった男がTS転生して奴隷メイドになる話 作:息抜き用@匿名希望
生まれ変わってから何日かが過ぎ、解ったことがいくつかある。
先ずこの世界は前の世界と同じ、もしくは極めて近い世界だということ。
これは漸くまともに音を捉えることができるようになり、周囲の人間が喋る言語が前世の共通語とほぼ同じであることが分かりそう推測した。
また、宙を漂うマナの性質が前世の物と変わりがないこともそう考えるに至った要因である。
次に自分が住んでいるこの場所は孤児院かそれに近いものであるということ。
周りからは絶えず子ども達の声が聞こえてきており、前の前の生における幼稚園、若しくは小学校を彷彿とさせる。
2回続けて孤児とは運が悪すぎやしないか?まぁ、活気があるように感じるしそう悪い様にはならんだろう…。
そして最後は、性別が変わっているという事だ。
おしめを換えられている時や風呂に入れられていると時に確認した。
最初の生や次の生では男のままだったのでこの生でも無意識に男なのだと思っていたがどうやら間違っていたらしい。
自らが観測した事実を否定するのは研究者としてどうかと思うが、初めは混乱して年甲斐もなく泣き叫んでしまった…。
ついでに名前はアルシュトリアというらしいが、長いせいか皆、リアと呼んでくる。
こんなところだろうか。
あぁ、また眠気が―――。
そんなこんなで何年かが過ぎた――。
そして新たに分かった事がある。
「ここ、孤児院じゃないやん…」
子供達に活気があり、教育も受けていた事から初めはどこぞの大貴族様が慈善事業としてやっている孤児院かと思っていたが、そんな優しいものじゃなかった…。
「儂、奴隷じゃったのかー…」
生まれ変わってから7年、アルシュトリア7歳にして新事実発覚である。
生まれ変わってから今日まで辛いことが無かったと言えば嘘になる、しかし異世界ファンタジーでよくある奴隷の様に理不尽に使われることも無ければ鞭で打たれることも無かった。
また、リアが前世で治めていた国、フェルミとは流石に比べるべくもないが、その時代のそこそこ大きな国の平民と同程度の暮らしはできていた。
リアが勘違いしてしまうのも無理も無い。
数えで7歳になるわけだが、どうやら今年から座学の勉強が入ってくるらしい。
今までは掃除や畑の草むしり等簡単なお手伝いが主な仕事で、後は昼寝や他の子供達に混じり遊んで過ごしてきた。前世は連日デスマーチだったこともあり、もう少しこのほのぼのとした生活を続けたい。
しかし現在の魔法技術や世界情勢も知りたい、涙を飲んで授業を受けることとしよう。
久しぶりなのにギリギリ1000文字。
頑張ろう。