第12話
あれから数年たち、高校2年生となった。
その間様々なことがあった。主に修行関係で。
あくる日、修行のためドライグと同格らしいフェンリルに挑んだりした。その際訪れた北欧で出会ったお姉さんになぜか気に入られた。
その様子を見ていたフェンリルの飼い主であるロキさんに、面倒なのに好かれたなと哀れまれたりした。ロキさんいわく彼女は少しばかり病んでいるらしく、過去に好きになった人のすべてを知るために片目を差し出したそうだ。
会ったのは1度だけなので、そんなことはしないだろうと思いながらも、逃げるように北欧を去ったりしたものだ。
もう北欧に行くことが無いので、会うこともないだろう。
何はともあれ、2年となりついに原作の時が来てしまった。
しかし、小説で読んだ内容といろいろと変わっているので、はたしてどううごくのか、予想がつかないでいる。
今更ながら、サーラことサイラオーグは女性になってるし、村山は男になり片瀬とつきあっている。
リアスのポーンの駒はうまっているし、ソーナは腐っている。
腐女子と化した松田元浜と共に掛け算を行っているので、風紀員のサーラによく説教されてるのを見かける。
それでいいのか生徒会長。
しかしそんな生徒会長だが、旧校舎の2大お姉さまや風紀委員の無的なお姉さま、そして、妹の行動に対してよく謝罪に来る魔法少女なお姉さん。その他もろもろの人たちを含めたうちの学校の有名人であり。
パッと見、知的なb少女であるソーナは生徒から尊敬と畏怖のまなざしを一身に受けるスーパー生徒会長なのである。
すなわち、美人ってずるいと思う。
「イッセーなにしてるの」
「祐理か…いや、美人ってずるいと思って」
「すなわち!イッセーは僕にメロメロなわけなんだね!照れちゃうなー」
そんなことを言いながら、ほほに手を立て、体をくねらせている。
「そんなこと言ってないから」
ガーンといった効果音が聞こえそうな感じで崩れ落ち、涙目でこちらを見上げながら弱々しい声で、
「ぼ、僕ってそんなに魅力ないかな……」
「そんなことないよ、かわいい、かわいい」
「かわいいって、それは僕に対してのプロポーズだね!部長たちにイッセーから告白されったって伝えてくるよ」
「ちょっと待て、早まるな」
教室の外へ、飛び出していく裕理の腕をつかむ。
「こんなに強く掴んじゃって、僕と離れたくないの」
なんでこんな面倒な子になっちゃたんだろう。
腕を掴んだまましばらくするとチャイムが鳴ったので、裕理はそのまま自分の席に向かっていった。
次の休みのとき、全く違う質問などで畳み掛ければ、僕っ娘、アホっ娘、ダメな子の裕理なら先ほどの展開を忘れるはずだ。
忘れるよね。
担任の教師が室内に入ってきた。
この学校で最も有名な人物である。
ボタンがはじけ飛ばんとする強大な胸。タイトなスカートから伸びる足は白く、どんな物でも砕かんとする。鍛え抜かれた体躯からあふれ出すオーラは見るもの全てを圧倒し、その眼はとても純粋で、たぶんこの学校で一番乙女な思考であろうと思われる人物である。
「おはようございますにょ」
リアスの眷属であり、うちの担任のミルたん(♀)である。
ミルたんによって女教師に持っていた、淡い期待を砕かれたものは多くいるだろう。
自分ももちろんその一人である。
意味がわからない。
「今日は転校生を紹介するにょ。入ってきていいにょ」
ミルたんに呼ばれ入ってきた人物が教壇の前に立ち、自己紹介を始めた。
「初めまして、アーシア・アルジェントです皆さんよろしくお願いします」
彼女ががそう挨拶した時、男子から歓声が上がったが、そんなのはどうでもよかった。
思うのはただ一つで、ほんとに意味がわからない。