ハイスクールTS   作:上下左右

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幼馴染

「イッセーくん!遊ぼ!」

 

遊びに誘ってくれるこの子は紫藤イリナちゃん。家も近所でよく遊んだりしてる友達だ。

元気がよくてやんちゃで、男勝りな性格をしてる女の子。

ヒーロごっこやチャンバラなど戦うような遊びをよくしたりするので怪我が絶えない。俺が。

それでもイリナちゃんと遊ぶのは楽しいからいいけど。

 

「ちょっと聞いてる」

 

「聞いてる、聞いてる。で、何するよ?」

 

「これで遊ぼうと思うの」

 

そう言ってポケットから1本の棒を取り出す。

そのサイズの棒どうやって入れてたんだろう?手品でも覚えたんだろうか。

 

『イッセーそれ聖剣みたいだぞ』

 

いやいや、ドライグよ聖剣があんなただの棒きれなわけないでしょ。

 

『本物だ、しかもかなり強い力を感じる』

 

ドライグがそう言うならそうなんだろうか。

まあ本人に聞けばいいか。

 

「イリナちゃん、それ何?」

 

「剣じゃないかな。触ったら形変わって戻らなくなったけど」

 

「変わったって、普通そんなことありえないでしょ」

 

「本当なの。イッセーくんは信じてくれないの」

 

ちょっと涙目なイリナちゃん。うんかわいい。

 

「そんなことないよ。イリナちゃんの事を信じるに決まってんじゃん」

 

「えへへ、ありがとう」

 

そうして満面の笑みを見せるイリナちゃん。やぱりかわいい。

 

「それで何するよ」

 

 

「もちろんヒーローごっこよ。イッセーくんは怪人役ね」

 

いつもどおり俺は敵役か。

その剣?を振り回すそうなので公園ですることになりました。

 

公園について結構な時間遊んだ。

イリナちゃんが俺にひたすら攻撃して来たり、逃げる俺を追っかけまわしたりとかなり疲れた。

 

「さあ怪人イッセーこれで決めるわ」

 

そして俺に向け棒を振り下ろす。

すると棒が剣に形を変えた。

 

「って、ヤバ」

 

とっさに赤龍帝の籠手で剣を受け止める。

いやー危なかった精神世界での特訓がなければ確実に切られてたな。

 

「イッセーくんそれ何?」

 

あ、人前で出しちゃった。

ひとまず元に戻してごまかさないと。

 

「知らん勝手に出てきた。それよりイリナちゃんが持ってたそれほんとに剣だったんだね」

 

「剣...だ、大丈夫だったイッセーくん!怪我してない!?」

 

あわてて詰め寄ってくるイリナちゃん。怪我してないか見るため左腕をぺたぺたと触ってくる。

 

「大丈夫だって、さっきのが守ってくれたみたいだし」

 

「本当にぃ...よかった怪我してなくて...怪我してたらと思うと」

 

そう言いながら思いっきり泣きだす。

慰めること数十分イリナちゃんはようやく落ち着いたようだ。

 

「もし動かなくなったら、私がイッセーくんを一生面倒見るから」

 

「はいはい分かったから」

 

そんな話をしながらイリナちゃんを送った。

イリナちゃん家がどうも騒がしい。

 

「パパどうしたの?」

 

「ああイリナお帰り。教会から預かってた聖剣がなくなったんだ」

 

「聖剣?」

 

「倉庫の中にしまってたんだがイリナ知らないか?」

 

「倉庫...剣...」

 

イリナちゃんが何やらつぶやいている。そして俺を引っ張って。

 

「ど、どうしよー」

 

「いきなり何どうしたの」

 

「パパが言ってたの多分これだと思うの」

 

そう言って棒を取り出す。ドライグもそれの事聖剣って言ってたし。

 

「勝手にもって来たのそれ」

 

「うん」

 

「じゃあお父さんに言って怒られてきなさい」

 

「うぅー」

 

またも涙目になって俺の服の裾をつかんでいる。そんな目で見られたら。

 

「わかった一緒に謝るから」

 

イリナちゃんと一緒に謝った。事情説明しても最初は信じてもらえなかったが、棒を剣に戻したらどうにか分かって貰えた様だ。

棒を剣に戻したときかなり驚いてたみたいだった。普通は物の形がいきなり変わったら驚くか。それを気にしてなさそうなイリナちゃんすごいな。

おもいっきり怒られると思ったが案外すぐ許してくれた。どうしてだろう?後でイリナちゃんだけ怒られるんだろうか?

 

何はともあれとても疲れた1日だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒロイン№004  『幼馴染』  紫藤イリナ 

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