サーラという少女に出会ったんだが、うーんこれもと男だよね。しかもマッチョで殴り合い大好きなあのキャラだよね。
しかし目の前にいる子は、それとは正反対そうな見た目だわ。
「どうしたんですか」
首をかしげながら聞いてくる、これがかなりにあってて可愛い。
「どうもしないよ。サーラこそどうしてこんな所に居るの?」
「えっと...友達の家に行こうとしてたの」
友達ん家って、こんな森ん中通らない行けないなんてどんな辺境の所に住んでんだろう。
「危険そうだしそこまで一緒に行こうか」
「ほんとに!あっ、けど送ってもらっても何も返せないし」
「そういうのはいいよ。こっちも、迷子みたいなもんだったから人のいるとこに行きたかったし」
「そうなんですか。それじゃ友達にイッセーくんのこと紹介するね」
サーラの友達か、きっとその子もお淑やかそうないい子なんだろうか。
道中現れた魔獣を蹴散らしながら歩くこと数時間、いまだに森から抜けれずにいた。
「あと、どれくらいか掛かるの」
「昼までには着くきますよ」
ちなみに今、昼なんですよね。
「それって、今日中に着かないってことだよね」
「そうなりますね」
そんな時間かけてまで行くって、ようやるわ。俺だたらまず諦めるね。
そんな距離あるなら、魔法陣とかで一っ跳びすればいいのに。
「ごめんなさい。そんなにかかかるなんて思ってませんでしたよね」
「そりゃまあ」
さっきまでであった笑顔げなくなり、サーラは暗い表情をした。
これは気まずい、どうするべきか。
『こんな時こそ襲っちゃえばー』
ベルザードさんうっさい。
「えーっと、なんで歩いていくことにしたの?転移魔法とかあるだろうし」
「私、魔法とかの才能が全然ないんですよね。お母様も最近病弱で入院してますし、だから歩くしか...」
「そうなんだ...迎えに来てもらうとか」
「迷惑かけれないですよ...それに、お母様の入院で私一人で暮らすことになったから、面倒見てもらうことになってるので」
苦労してるんだね。思い浮かぶはこんな感想だけど、そう簡単に口にできるような物ではないよね。彼女にとってはそんなもんじゃないんだし。
「俺にできることなら何でもするよ。魔獣が大量に出るみたいだから、その友達ん家着くまで守ってみせる」
「迷惑かけれないですよ」
「気にしなくてもいいよ、友達だろ」
サーラは何か考え込んでいる。いきなりそんなこと言われたら、そうなるわな。しかし名前を呼べば、それでもう友達同士というし、友達にそんな遠慮ばっかりされるのもね。
そんなこと言ったけど一日かかるのは困る。野宿の準備もしてないし、親に何も言ってないからな。まあ一晩ぐらいなら何も言わない親なんだけど。
「早く着いたとしても問題ないよね」
「たぶん大丈夫ですけど」
「それじゃ、ちょっとごめん」
「え、なに、きゃあ」
俺は禁手化して、サーラを抱きかかえる。要はお姫様抱っこみたいな形なので、サーラは顔を真っ赤にしている。さっきから、ベルザードさんがずるいとか文句ばっか言ってるが気にしない。
ブーストを限界までかけ、走って行ったらたぶん夕方には着くと思う。
走ってる速度が速いせいか、サーラはちょくちょく悲鳴を上げている。
「ねえ、イッセーくん」
この速度になれたのか、サーラが声をかける。
「イッセーくんはすごいね、魔獣なんて簡単に倒せるし」
「そんだけ特訓したからね。サーラも頑張ればそれくらい出来るよ」
ドライクたちの特訓なんてやってたら嫌でもこうなるし。
「私、才能なんてないですから無理ですよ」
「そんなことはないよ。才能がないとかさっきから言ってるけど、どれのこと」
「戦闘です。本来受け継ぐべきものも、魔力もないですし...」
また暗い顔をするサーラ。こんなかわいい子がこんな表情するのやだな。
「無いなら作ればいいし、ある所から持ってくればいい。理想の姿を決め、そこまで努力すればいい」
「理想の姿...私なんかができるはずないですから、無駄だと思いますよ」
「絶対なれるとは言えないけど、やらなきゃなれないし、それに向けて努力したことは、無駄になることは無いよ」
「そう、ですね」
サーラはそれから黙り込んでしまった。
それからしばらく経ち、森もぬけさらに走ってると、魔力の固まりが飛んできた。
「サーラになにやってるのよ」
そこには紅の髪をした少女とメイドがいた。
別に何もしてないけど、聞いてくれなさそうだし。それに、あのメイド強いなヤバいかもしれない。