Muv-Luv The alteration   作:詩仙堂黒猫

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プロローグ「POWER」
00-00:Prologue


                    ひとつの話をしよう

 

 

 

                   この物語の主役は二人

 

 

 

                 彼らはどんな人物なのかって?

 

 

 

 

                       英雄?

 

 

 

 

「あんたは・・・あんた達は間違いなく、この世界を救ったのよ」

 

「・・・また・・・ね」

 

 

 

「(-----ああ、みんなの笑顔が見たかったな・・・)」

 

 

 

-その願い、叶えてやろうか-

 

 

 

                      救世主?

 

 

 

「なあ、死にたいと思った事ないの?」

 

 

「ないな」

 

 

「死んだら終わりだ」

 

「なら意義汚かろうが足掻いてでも生きるのも人なんだよ」

 

 

 

 

                 いいや、彼らはただの人だよ

 

 

 

-では君の望みを言いたまえ-

 

「人生、いや正しく言うなら経験をくれ」

 

-経験?-

 

 

                    ただ、彼らは

 

 

 

「ああ」

 

「人として、戦士として、パイロットとして生きていく経験、あらゆる可能性の人生を」

 

 

 

 

                 神や悪魔が相手だとしても

 

 

 

「いくぜぇ、タケル!!」

 

「ああ、やってやるぜ!」

 

「「人類を無礼るなッ!!」」

 

 

 

「私たちも負けてられませんね!」

「ふふ、そうね」

 

「(無駄に暑苦しいってツッコんだら負けなのかしら?)」

 

 

 

           怖気づく事無く足掻いてみせる人間だという事だけだがね

 

 

 

 

 

 

 

 

                SISENDOUKURONE presents

 

 

 

 

 

 

 

          生も死も、偉大な物語の一説にしかすぎないとしても

 

 

 

「あんなに若いのによく操縦できるよな?」

「天賦の才か・・・いや、違うな」

 

「(何なんだろう、この人たち・・・)」

 

 

 

          人の想いもまた行間に浮かぶ泡沫の夢でしかなくとも

 

 

 

「タケルさん、鈍感過ぎです!!」

「あがー」

 

「・・・後、その癖も直した方が良いと思います」

 

 

 

             運命という神の物語の一ページだとしても

 

 

 

「ウゥオォォォォォォォ!!」

「このバカやぁぁろぉぉぉぉぉお!!」

 

「何であの二人は殴り合ってるだけで暑苦しいんだ・・・」

 

 

 

          弱きものはただ空しく足掻き呑み込まれようとも

 

 

 

「あのロボット、輝いているな」

「言葉通り、な」

「何でだ?」

「知るか」

 

 

 

                    それでも

 

 

 

「すごく今更なんだが」

「どうした?」

「オレって英語苦手なんだよ」

「・・・一夜漬けでもいいから、この質疑応対予定の部分だけは覚えて来い」

「あがー」

 

 

 

           忘れぬ想いを抱き、運命に挑んだ者たちがいた

 

 

 

「なあ、」

「何だ?」

「宇宙人とか地球人とかって区別必要なのか?」

「・・・世の中が、お前みたいに単純な奴だけなら必要ないだろうな」

 

 

 

 

            それはあいとゆうきのおとぎばなし

 

 

 

「この長き果てのない地獄を終わらせるために」

 

「あの憎きBETAどもに対して、我ら人類は最大にして最後の攻勢に出る」

 

「後に続く者たちのためにも、この作戦は失敗は出来ん」

 

「皆の命をくれ」

 

 

 

          それは絶望だろうと足掻いてみせた人間の物語

 

 

 

「さあ、運命って奴との大喧嘩だ。頼りにしてるぜ、相棒」

「まかせとけ、相棒」

 

 

 

     それは運命を変えずにいられない想いが交わったひとつのものがたり

 

 

 

 

 

 

               Muv-Luv The alteration

 

 

                 00-00:Prologue

 

 

 

オレは気がついた時、不思議な空間に浮かんでいた

 

 

光の粒子の海

 

 

オレには、そのようにしか例えることが出来ない空間だった

 

 

ここはどこだろう

 

 

暖かいような

 

 

寒いような

 

 

心がざわめくようで、何故か落ち着く

 

 

不思議な感じがするこの空間

 

 

オレはなんでここにいるんだろう

 

 

その前に、オレは誰だっけ

 

 

『くたばれ、BETA!』

 

 

不意に頭の中に痛みと共に男の声が響き渡る

 

 

いや、思い出しているのか

 

 

『これが対消滅って奴だ』

 

 

とても懐かしく頼りになる声

 

 

懐かしい?

 

 

頼りになる?

 

 

オレはこいつを知っている?

 

 

思い出せ、オレ

 

 

こいつは、オレの何なんだ・・・?

 

 

とても何か大切なことなのに

 

 

思い出せ、こいつは・・・

 

 

『悪いな、タケル・・・』

 

 

!?

 

 

そうだ

 

 

オレはタケル

 

 

白銀武だ

 

 

因果導体から開放され、世界から消えた存在

 

 

その筈だったんだ

 

 

けど願ってしまったんだ

 

 

望んでしまったんだ

 

 

「みんなの笑顔が見たい」と

 

 

そしてオレは出会ったんだ

 

 

あの人に

 

 

そして、あの声、あいつは

 

 

オレが「みんなを助けたい」という未練から巻き込でしまった男

 

 

オレとともに異世界の戦争を経験した無二の相棒

 

 

カズヤ

 

 

あいつの名前は、楠木和哉だ!

 

 

「思い出すのが遅いよ、相棒」

 

 

和哉!

 

 

「そんなに驚くなよ」

 

 

居たんなら声ぐらいかけろよ

 

 

「いや、お前の百面相が面白くてな」

 

 

・・・釈然としないが、まあいいや

 

 

それよりも何でこんなところににきたんだ、オレたち

 

 

「それは、やっぱりアレに巻き込まれたからだろうな」

 

アレ?

 

 

「対消滅爆弾」

 

!!

 

そうだ、思い出した

 

 

あの時、お前があ号に向かって特攻かけて・・・

 

 

「そう、そして起爆させてドカーンと」

 

 

・・・という事はやっぱり死んだのか?

 

 

「いや、どちらかというと・・・」

 

 

 

-願うがいい-

 

 

!?

 

 

「どうやらタイムアップだな」

 

 

何がこれ以上に起きるんだ、和哉

 

 

「起きる?おいおい、寝ぼけてしまったかよ、相棒」

 

 

・・・?

 

 

「始まりだよ、俺たちの望んでいたものの」

 

 

!!

 

 

じゃあ、まさか

 

 

-汝らの想いを-

 

 

 

「だから・・・武」

 

 

「みんなの笑顔がみたいんだろ?」

 

 

ああ・・・見たい、みんなにもう一度会いたいな

 

 

「それならさ」

 

 

「お前は誰を最初に救いたいか」

 

 

「心から願う、いや、強く想うんだ」

 

 

最初に・・・か

 

 

・・・オレは・・・

 

 

いや、考える事なんてないな

 

 

オレは純夏を助けたい!!

 

 

BETAへの憎しみに囚われていたあの純夏を開放してやりたいんだ

 

もうあんな姿になった純夏は見たくないんだ!

 

その為ならオレは相手が神だろうが、悪魔だろうが負けない

 

決して諦めたりしない

 

オレはそれを、お前との旅で学んだんだ

 

「・・・いい答えだ、武」

 

 

-道は開かれた-

 

 

純夏、待ってろよ・・・今、行く!

 

 

-旅立つがいい-

 

 

「さてさて、どこに出るのやら・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-かくして旅人は誘われた-

 

 

-かの地へ-

 

 

-されど新たなりし世界なり-

 

 

-旅人よ、汝らはそこでなにをなすか-

 

 

-見せてくれ-

 

 

-汝らの旅の答えを-

 

 

-そして-

 

 

 

 

-あいとゆうきのものがたりを-




次回予告

運命とは定められたもの

運命の流れは変わらない

運命の戦火は故郷を燃やす

運命の人に悪夢の手が迫る

だが


それを変えるために彼らは来る

次回

Muv-Luv The alteration

01-01:運命の改変
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