体術スキルを取りに行くために僕達は例の修行場へと向かっていた。
僕はアルゴとアスナと三人で会話をしながら前を歩き、その後ろをキリトとネズハさんが話している。
そういえば何話しているんだろう、耳を傾けてみよう
「キ、キリトさん…」
「なんだ?」
ネズハさんは声を震わせながらキリトに向かって言った
「アスナさんとはいつからお付き合いされているんですか?」
「付き合ってませんッ!!!」
アルゴと談笑していたはずのアスナが勢いよく振り向いて反論をした、というか聞いてたんだアスナ。話を聞いてるとそういえばいつも一緒にいるね。
話を聞いてるとアルゴともよく会っているからかアルゴとのうわさもあるそうだ。
「そしてアスカさんですよ!」
「え?僕も?」
「β時代からキリトさんとよく組んでいるという話を聞きましたしこれはある情報通からの情報なんですが…ある夜キリトさんの宿を尋ねたら浴槽から一糸纏わぬアスカさんが現れたとか!」
アスナとキリトは勢いよくアルゴのほうへと振り向いた。僕もゆっくりとアルゴの方を向く
アルゴは目をそらして口笛を吹いている。
「そこで目測されたスリーサイズなどがものすごい高値で取引されているとか…!」
「う、売ったことないヨ!!!アスカは人気あるからそういう噂があるだけだヨ!」
ネズハさんの言葉を聞いたアルゴはその言葉に反応し勢いよく反応する。
でも僕は首をひねる。あれ、確か…
「アルゴにはスリーサイズ教えなかったっけ?ほら上から8h…」
「わー! わー! わ-! だからそういうのは言うなと言ってるだろウ!!」
アルゴが僕の口を無理やり塞ぎキリトとネズハさんの方をキッと睨む。
二人は顔を赤くし上を見上げたりそっぽを向いたりしている。一方アスナは僕の胸元をじっと眺めていた。
「…その数値より大きくない?」
「…あ、やっぱり? オレっちそう思う。もう一つは上だと思ってるヨ」
んー? 90超えてたっけ…? 作った時早起きしてうつらつらしながら作ってたからずれてたのかな?
というか二人して凝視しないで欲しいんだけど…
耳にキリトの「きゅうじゅ…」と思わず呟いたような声がやけに耳に残った気がした。
その後
「……あっ、す、すみませんキリトさん! 僕そういうのに気が回らなくて!」
「違うっ! 全く違うぞ! 三股どころか誰とも付き合ってないぞ!??!?!!?」
「大丈夫です…分かってますから」
「分かってないだろ!?」
二人も仲良くなれたようでよかったよかった。
しばらく歩くと丸い石が所々に置かれておりあのクエストをくれるおじいさんがいた。
「ここがそのスキルが取れる場所なの?」
「うん、そうだよ。辛かったなぁ…」
あの時のことを思い出すと本当にきつかった。5日もお風呂も入れずに外で寝ていたしね。
まぁその一日は必死にあの青年と戦っていたからだけど。
「受けるのはネズハさんだけ?」
「二人はもう持っているんだっけ?」
「うん、僕とキリトは持ってるよ…あっ、そうだ。僕はほかのところ見てみるね」
僕は辺りを散策することにした、ハワード流みたいなクエが他にあるかもしれないし。
と言って辺りを探してみたが例の道場も閂がかかったままだし特にそういう痕跡もない。
「うーん、やっぱり別の場所にクエストが行ってるのかな? この場所ではもうないみたいだし」
同じクエストでも場所が変わるのはよくあることだし、ここにはないのかな。
そう言って帰ろうとすると
「・・・・・・」
「…ん?」
何か聞こえた気がした。そこに向かって歩を進めると箱が一つ置いてあった。ダンジョンなどにある宝箱だ。
「なんでここに…?」
うーん、鍵はかかってないし一応武器を持って開けてみよう。
流石に二層で死にそうになるトラップはないと思うけど…そう思いながらもパカッと開けてみると
「…手袋と…ジャケット?」
黒い手袋が入っていた、見てみると指ぬきグローブのようだ。そして中央付近が白くなっている赤いジャケット...というかあの男の人の装備である。
「えっ、つよっ」
その装備の効果は二層ではわりと高めの設定であり、強化もある一定層の素材を使えばその階層で使える装備にグレードアップするというもの。つまりずっとこの装備を使えるということである。
「...あっ、でもこのジャケット着るとソードスキル使えないんだ」
グローブの方は大丈夫みたいだけどジャケットは着ると剣は使えても【ハワード流】のスキルしか使えない。その分その威力が上がるようになっているけど…
まぁジャケットは必要な時に着る感じにしようかな。必要な機会少なさそうだけど。
僕は指ぬきグローブを装備しジャケットをストレージに仕舞う...茅場晶彦、格ゲー好きなのかな。
その後戻ったら何故かアスナも《体術》のスキルイベントを受けてた。なんで?
アスカの服
・白シャツ
・紫のミニスカッツ
・ワインレッドのベスト
・黒のロングニーソ
・革製の茶色ブーツ
・指ぬきグローブ
次は何時になるだろうか…