「はぁ…」
僕は頭を抱えて広場の隅にいた。
時間的には先日茅場晶彦からの説明があったのでほぼ半日ほど落ち込んでいたことになる。
女子か!!!いや、今は女子なんだけど…
茅場晶彦がリアル姿に戻したのってもしかして誤差をなくすため?そのままだと支障が出るとか…
というかなんで僕だけリアルの姿にならなかったの…
普通ならアニールブレードを取りに行くんだろうけど…もういいか、安全第一でゆっくり進もう
ソロだし、誰かと組めればいいんだけども…とりあえず装備を整えて…ゆっくりと別の町に…
「よっしゃ!みな東の森に行く準備はでけたな!いける限りいくで!」
大きな声が聞こえたのでそちらを向くととんがり頭の男性が三人の仲間らしき人達に言っていた。
パーティかな、というかあれリアルでもおんなじ頭なのあれ…すごっ
あれ...というか東の森って...多分βテスターじゃないよね。
「あの...」
気がついたときには思わず声をかけてしまっていた。
デスゲームと化してるし見て見ぬふりは出来ない
「ん?お、おぉ...なんや嬢ちゃんなんか用か?」
「あ、いえ。東の森に行くと聞こえましたので解毒アイテムは持ったのかなと...」
「解毒アイテム?いやそんな持ってへんが...」
やっぱりだ。話しかけてて良かった。
東の森はモンスターは割りと倒しやすいのだけど毒を持ったモンスターが多い。解毒アイテムを持っていかないとじり貧になってしまうのだ。セーフゾーンも割りと分かりにくいところにあるし
その事を伝えると驚いたようですぐに仲間の人に解毒アイテムを買いに行かせてた。セーフゾーンも教えるとそんなところにあるんかと驚いていた。
「あとは...しばらく進むと赤い木が一本生えた道があるんですけどそれより先は進まないようにしてください。初見殺しの場所でモンスターのレベルが急に上がります。」
「そうなんか!先へと進もうと思ってたからそれ聞いて助かったわ…」
そのあとに軽く説明をする、自分がβテスターということも伝えると少し驚かれた。
前にβテスターに助言を求めたら急いでると突き飛ばされたこともあったらしい。
それでβテスターに不信感を抱いていたらしい、少しでも払拭できればいいな
「あ、フレンドになりましょうか?何かあれば話を聞きますよ。ベータとは変更されているかもしれませんけど」
「ほんまか、何から何まで本当にすまんな」
「いえ、こんな状況ですからね。では失礼しますねキバオウさん」
「おう、おおきにアスカはん」
少し怖そうだったけど話してみると割といい人だったなぁ
「にしてもえらい別嬪さんやったなぁ…」
「っすよね。最初見たときNPCかと思いましたもん。リアルでもあんな人いるんすね」
綺麗な少女…アスカが去ったあとキバオウと他のメンバーは先ほどの少女について話していた。
見た目は10代後半の少女、長い黒髪に日本人離れした赤い目に外国人顔負けのスタイル。正直NPCと言われてもおかしくないほど可愛らしいキャラだった。
「にしてもβテスターにもええやつがいるんやな、認識変わったわ」
「これで少しは楽になるかもっすね先輩」
「はぁ…はぁ…やっと…アニールシミターが取れた…」
肉体疲労はないけど精神的疲労がひどい…
アニールシミター入手のクエストはランダム出現する色の違うウルフを倒すというクエスト
本当にランダム出現する上に順番通りに倒さないと最初からやり直しというクエストだった…
ヒントが見つかって本当に良かった…4回目でやっと終わったよ…
スモールソードをしまい、アニールシミターを腰に差す。なんとなくお金がもったいなくて片手剣で戦ってしまった。熟練度少しもったいない。
これで確か3~4層までは使えるはず。さて…次は…
「とりあえずほかのビギナーの人の手助けするようにしようかな」
リソース確保は出遅れちゃったしデスゲームになってるなら助言したほうがいいかもしれない。
ガイドブックみたいなのも出るかもだけど百聞は一見に如かずとかいうし直接教えたほうがいいかも。
「さて…次はっと…とりあえずはレベル上げかなー」
この容姿目立つしフードとかも買うべきかな…でも意識してるみたいでなんか自意識過剰っぽい…
情報屋も探そうかな…
キバオウさんあんなにβテスター嫌ってたのもしかしたら後輩がいてその後輩が死んじゃったからなのかなとか思ったので…その救済っぽい話を
武器やそういう設定はオリジナルです。
アバターが戻らなかった主人公、アスカちゃんくんですが
見た目は黒髪の空の境界の浅上藤乃をイメージしていただければ
彼女を表情豊かにして目に光があるって…もうほぼ別キャラですね。
ベースはそんなキャラです。
もしかしたら短編ではなくなるかもしれませんねこれ…