他の小説眺めてたら体術スキルこの辺だったらしいので体術スキル覚えさせます。
それとユニークスキルをいきなり覚えさせます。
ここ一番覚えさせるのにいいポイントだったんですよね
二層は牛がメイン。
確かβではお肉と派生で牛乳とかチーズとかが特産品だったなぁ。
僕はルンルン気分で二層を歩いていた。二層になると色々と食の楽しみも増えるし
何かいいのがあるかもしれないし~今日はちょっと遠出をしている。
「…ん?なんだあれ」
周囲をぐるっと囲まれた場所を見つけた。奥には道場のようなものが見える。
というか大きな石がごろごろしてる。同じ大きさの
これなんだろう、β時代見た記憶ない
「入門希望者か?」
見てると石の上で座禅をしていたおじさんが語りかけてくる。
「入門?」
「ここは修行の場、見事試練をクリアすることが出来るならエクストラスキル《体術》を手に入れることが出来るだろう」
エクストラスキル!これはゲーマーとしてほしい!
「はい!入門希望者です!」
「修業の道は長く険しいぞ?」
「はい!望むところです!」
その時、おじさんの頭上の!が?に変わった。クエストが始まった証だ。
おじさん改め師匠が連れてきたのは、先ほど並べてあったのより巨大な岩の前だった。
ちょっとまって体術スキルでしょ?まさかぁ・・
「汝の修業はたった一つ。両の拳のみで、この岩を割るのだ。為し遂げれば、汝らに我が技の全てを授けよう」
「素手で!?」
無理無理無理!僕AGIーDEX型だよ!?STR振ってないのに
キャンセルしなきゃ…
「『あの』この岩を割るまで山を下りることは許さん。汝にはその証を立ててもらう」
そう言って師匠が取り出したのは大きめの筆と壺。
壺に突っ込んだ筆が、凄まじい早さで僕の頬に当たる。
急いで手鏡を取り出して確認すると何とも見慣れたおひげ
「こんなところで知ってしまったアルゴのおひげ…」
アルゴはβ時代クリアできなかったんだね…
アスエモンとなってしまった僕、とりあえず…
「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ひたすら殴る!!!!
4日で何とかクリティカル連発して割れました。
「お…おわった…」
「見事じゃ、エクストラスキル《体術》を汝に授けよう」
ピコんという音と共にエクストラスキルが手に入った…嬉しいけど…
「お風呂入りたいしおいしいもの食べたい…それよりベッドで寝たい」
でももっと気になるのがある。奥にある道場だ。
結局使われなかったし師匠もそこに行こうとはしてなかった。
いつもはかんぬきがかけられていたがいまはそのかんぬきがない、道場のドアを開けてみるとそこには一人の青年がいた。
黒いジーパンに赤いジャケット、金髪で中々端正な顔立ちをした青年だ。
このファンタジーの世界では珍しい現代風の衣装を着ている。
「よぉ、あんた《体術》を習得したんだってな。それ持ってるなら俺がさらにいいスキルを教えれるがどうだい?」
どっかで見たような気がする顔だけど思い出せないなぁ…あとは
「それっていつでも出来るの?」
「悪いが俺がいつでもいるわけじゃないからな。無理ならいいが」
期間限定のスキル…正直きついけど…行くしかない!!!
「やります」
「OK、正直女とやるのは苦手だが手加減はしねぇぞ」
の頭上の!が?に変わった。
スキルを体術に設定し、前に立つ
「俺のは簡単だ、俺のHPを半分に削る。逆にお前のHPが2割を下回ったら負けだ。挑戦は何度でも出来る。再挑戦するたびに互いのHPは回復する。OK?」
すると独特のステップを踏みながら拳を構えた。とても強そうである。
僕も中学時代色々な習い事をしていたので素手でも一応大丈夫、初心者よりも体術スキルを扱えるはず
「いくよっ」
「限界まで…飛ばすぜ!」
どこからか聞こえたゴングの音と同時に僕は男に向かって走り出した
「がっ!」
男の拳が鳩尾に突き刺さり数メートル後方に吹き飛ばされる。
通常の一撃なのでHPは1割弱程度削られる程度で済んだけど普通にきつい
「この程度じゃねぇだろ?」
男が手を振りながらそういってきたので急いで立ち上がる。
男のHPはまだ一割程度しか削れてない、しかも…
「はぁぁぁっ…」
男が手を振りかぶると右手が淡く光る、それをまるで下から何かを投げるように振った
「烈風拳!!」
すると地面から風の刃が出てきて僕に迫る、僕は高速で迫るそれを何とか避けた。
スキルをガンガン使ってくるのである、烈風拳はまだ避けやすいけど…
「喰らいなっ!」
「うぐっ!」
拳に光を纏わせ突進するこの技、異常なまでに出がはやい。ひどいのがこのユニークスキル。硬直時間が異常に短いのだ。
この光る拳、なんと硬直時間はほぼ0、そのまま連続でスキルを使われる場合もある。
というかこれ...
「格ゲーじゃん!!」
「レイジング…」
「あっ、やばっ」
「ストォォオオオーーーム!!」
「きゃぁっ!」
男の淡く光る両腕を地面に振り下ろすと淡い光の竜巻のようなものが発生する。
その攻撃をまともに受けてしまいHPが5割まで減る。
「はぁっ!」
僕は男の攻撃に無理やり割り込み体術のスキル《エンブレイサー》を使い手刀を男にぶつける。
これでやっと相手体力を3割削れた。なお挑戦回数22回目である。完封されてた最初に比べればましだけど
攻撃を防ぐ手立てがないのがつらいところ…せめて武器があれば…
…待てよ、もしかして
「はっ!」
「てりゃぁっ!」
男が肘打ちを放ってきたのでそれに《閃打》に合わせる。
ピシィンッ!という甲高い音と白いエフェクトと共にパリングが成功した。
そして三撃ほどぶつけ、男のHPを削る
「いけるっ!」
「いくぜっ」
男が独特の構えを取る。あれは13連撃の…デッドリーレイブ!
僕のHPは残り3割ちょい、男は6割ほど。これを受けれるかで決まる!
「デッドリーレェェェェエイブ!」
「必ず受ける…!」
タックル、右、左、右、右足、左足、右足、右アッパー、右肘、掌底
何度も食らったのでパリングを完璧に済ませた
最後の三撃は淡い光の攻撃なので気合で避ける。
「う、らぁっ!」
上半身を思いっきり後ろにそらして攻撃を避ける。男がわずかに驚いた顔を見せた。
そのまま攻撃…!
「《弦月》!!」
そのまま男を思いっきり蹴り上げた。男のHP5割を下回りをその瞬間ゴングが三回鳴る。
僕はそのまま地面に倒れこむと男が手を差し伸べてくれ、僕を立ち上がらせてくれた。
「おめでとう、これでユニークスキル《ハワード流》はお前のものだ」
ピコんという音と共にスキルが手に入る音がした。ってユニークスキルなんだこれ
スキルを確認するとどうやら体術と複合のスキルらしい。これをセットすれば体術のスキルも上がるとか、二層で手に入るとは思えない凄いスキルだ。
「あばよ」
そういうと男は去っていった。本当に強かった…
ふらふらと歩きながら二層主街区《ウルバス》についた僕
そのままふらふらと歩いているとアルゴが大慌てでこちらに走ってきた。
「アスカ!五日間もどこに行ってたんダ!?心配したゾ!」
その言葉に対して僕はこう返答した。
「あのね...アルゴのおひげの秘密...知っちゃった」
するとアルゴは何かを察したように眉を下げた
「あと、体術以外のユニークスキル貰った」
「は...?ハァァァァァァァァァ!?」
中々珍しいアルゴの叫び声を聞きながら僕は夕飯に何を食べるか悩むことにした。
簡単な《ハワード流》の説明
人型との戦闘用に考えられた格闘術。
人型用に考えられたため異形なものや巨大なものとはスキルを使うことが出来ない場合がある。
使用可能なのは両手とも無手の場合のみ
遠距離技の烈風拳などがあるが3~4mほどしか届かないため完全な遠距離技としては使えない
詳しく知りたい場合は【ロック・ハワード 技】か【ギース・ハワード 技】で検索だ!
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