天元突破インフィニット・ストラトス   作:宇宙刑事ブルーノア

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第101話『帰りが遅いから迎えに来てやったぜ』

これは………

 

女尊男卑の定められた世界の運命に風穴を空ける男達と………

 

それに付き従う女達の物語である………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天元突破インフィニット・ストラトス

 

第101話『帰りが遅いから迎えに来てやったぜ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デュノア社がフランス政府を操り、IS委員会を解散させ、更には日本政府に圧力を掛け、IS学園を管理下に置かせようとした。

 

其れに反抗し、グレン団一同はインフィニット・ノアを奪取して、リーロンと共にIS学園を脱出する。

 

最早、世界もIS学園も関係無い。

 

グレン団は“大切な仲間”を取り戻す為………

 

そして“自らの信念を貫く”為に………

 

ロージェノム軍と()()を相手に戦う事となったのだった。

 

今、彼等の乗るインフィニット・ノアは、深き海底を潜航しながら、一路フランスへと向かっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海底を潜航中のインフィニット・ノアの艦橋………

 

「リットナー先生、フランスまでは後どれくらいですか?」

 

「そうねぇ………明日の昼頃には着けるかしら?」

 

一夏がそう尋ねると、リーロンがそう返す。

 

「結構掛かるな………」

 

「オイ、この船飛べんだろ? 其れで一気に行っちまった方が早ええんじゃ無えのか?」

 

箒がそう呟くと、神谷もそんな事を言う。

 

「駄目よ。そんな事したら、一発で見付かっちゃうじゃない」

 

「神谷くん。今や私達は、“世界中のお尋ね者”なんだよ?」

 

「その通り。不必要な戦闘は避けるべきだ」

 

しかし、リーロンはそう言い返し、楯無とラウラもそう言って来る。

 

前回(第100話)の一件で、今やグレン団の面々は“世界に叛旗を翻した”と思われている。

 

幸い、自衛隊が撃沈を偽装してくれたので追手は掛かってはいないが、若し姿を現せば生きて居た事が知られ、忽ち各国の軍に追われる事になるだろう。

 

インフィニット・ノアが艦内工場を備え、資材さえ調達すれば無補給で戦える艦と言えど、四六時中戦い続けて居れば神谷達“人間の方に限界が来てしまう”。

 

その為、不必要な戦闘を避ける為にはレーダーやソナーの届かない海底を進むしか無いのだ。

 

「チッ! しゃあねえなぁ………」

 

不承不承ながらも神谷は引っ込む。

 

「暴れるのは………フランスに着いてから………その為に………今、のほほん達も頑張ってくれてる………」

 

そんな神谷に向かって、アーマーマグナムの手入れをしている簪がそう言う。

 

現在、のほほんと虚は艦内工場と整備設備を使い、ISとグレンラガン、ダンクーガにグラパール達を最高の状態に仕上げてくれているのだ。

 

「そう言えば、ティトリーさんは?」

 

「医務室であのジギタリスって獣人の様子見てるよ。もう怪我は完治してるから、後は目を覚ますのを待ってるだけみたいだからね」

 

其処で艦橋にティトリーの姿が無い事に気付いたセシリアがそう問うと、鈴がそう答える。

 

IS学園が占拠される事を見越していたリーロンは、予めジギタリスの身柄をインフィニット・ノアの医務室へ移していた。

 

[皆さん、食事の用意が出来ましたよ]

 

[食堂に集まってくれ。今日は良い出来だぜ]

 

と其処へ、艦内放送から蘭と弾の声が響く。

 

2人は食堂を担当しており、お蔭で神谷達は学園に居た時と同じく、五反田食堂の定食を味わう事が出来て居る。

 

「おう、やっと飯か。待ちかねたぜ」

 

神谷がそう言って、いの1番に食堂へと向かう。

 

其れに続く様に、他のメンバーも食堂へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

フランス・デュノア社………

 

その地下の独房の様な所にて………

 

「オイ、飯だぞ」

 

マフィアのチンピラの様な男が、そう言って独房の1つに食事を入れる。

 

「…………」

 

しかし、その独房に捕らわれている人物………シャルは不機嫌な表情のまま、食事に手を付けようとしない。

 

「オイ、飯だっつってんだろ」

 

「何時まで此処に居れば良いの?」

 

苛立った声を挙げるチンピラに、シャルは不機嫌そうな表情のままそう言う。

 

「んだとぉ、テメェ………」

 

「如何した?」

 

チンピラが怒りを募らせていると、そう言う声が響いて来て、高級なスーツを着た壮年の男が現れる。

 

「あ、社長………スイマセン。コイツがあんまりにも生意気なもんですから………」

 

途端にチンピラは、その高級なスーツを着た壮年の男………シャルの()()()父親、モルガン・デュノアにヘコヘコする。

 

「………少し席を外して貰おうか」

 

するとモルガンは、独房の中のシャルを横目で見ながらそう言う。

 

「へっ? ですが………」

 

「聞こえなかったのか?」

 

「!? へ、ヘイっ!!」

 

何か言おうとしたチンピラだったが、モルガンが語気を強めてそう言うと、スゴスゴと退散して行く。

 

「………駄々を捏ねるのもいい加減にしたら如何だ? シャルロット」

 

其れを確認すると、モルガンはシャルに向かってそう言う。

 

「………モルガン」

 

「父親を呼び捨てか? シャルロット?」

 

「もうお前の事を父親だなんて思わない! 折角信じてみようと思ったのに! お前はそんな僕の気持ちを裏切った!!」

 

立ち上がると独房のドアに近寄り、格子越しにモルガンに向かってそう言い放つシャル。

 

「フン………騙されてノコノコと此処へ帰って来た貴様がマヌケだったと言う事だ」

 

だが、モルガンは薄ら笑いを浮かべてそう言い返す。

 

その手には、シャルから奪った待機状態のラファールが有る。

 

「………僕を如何する積り?」

 

そんなモルガンを睨み付けながら、シャルはそう問い質す。

 

「其れは………」

 

モルガン氏(ムッシュ・モルガン)………コチラの御嬢さんがシャルロットさんですかな?」

 

と、モルガンが何か言おうとしたところ、新たな人物が姿を見せる。

 

其れはレンズの小さな丸メガネを掛け、刃物の様に鋭い釣り目をした緑色の髪に、マントを羽織って貴族か王族を思わせる格好をしている青年だった。

 

「? 誰?」

 

「コレはコレは、ケーブ様! この様な所に………」

 

突然現れた謎の人物を不審がるシャルと、遜った(阿った)態度を取るモルガン。

 

「フフフ………初めまして、シャルロット・デュノアさん。私はケーブ・ニルガと申します」

 

青年………『ケーブ・ニルガ』はシャルに向かってそう自己紹介をする。

 

「…………」

 

そしてケーブは、まるでシャルの事を“観察する”かの様にジックリと見据える。

 

「な、何ですか?」

 

その冷たさの混じった視線に、シャルは若干たじろぐ。

 

「成程………話に聞いていた通り、美しい………“()()()()に相応しい”」

 

するとケーブは、冷ややかな笑みを浮かべながら、シャルに向かってトンでもない事を言い放った!!

 

「え?………!? えええっ!? は、花嫁!?」

 

当然シャルは動揺し、困惑した様子を見せる。

 

「シャルロット………貴様が私から逃げた後、傾き掛けた私の会社を救ってくれたのは、この御方なのだよ」

 

すると其処でモルガンがそう語り始める。

 

「この御方が送り込んでくれた研究員やテストパイロットのお蔭で我が社は急成長………今ではその財力でフランス政府を操れる程になった。そしてケーブ様は、その“見返り”として貴様を所望されたのだ」

 

「!? フランス政府を!?」

 

「その通りです。世界の国の数が減った今、大国であるフランスの発言権は前にも増して大きくなった。そんな中で、“フランス政府を動かせる力”を手にする事が如何言う事かは、分かりますね?」

 

ケーブはシャルに向かってそう言う。

 

「………今に神谷達が来てくれる」

 

何時の間にか、“圧倒的”とも言える力を付けていたデュノア社に気圧されつつも、シャルは“最後の希望が有る”と言う様にそう言う。

 

しかし………

 

「「…………」」

 

その言葉に、ケーブとモルガンは顔を見合わせたかと思うと………

 

「「アッハッハッハッハッハッ!!」」

 

シャルを馬鹿にするかの様に大声で笑い始めた。

 

「な、何が可笑しいの!?」

 

当然憤慨するシャルだったが………

 

「フフフ、失礼………“知らないと言う事は幸せな事だ”と思いましてね」

 

「? 如何言う事?」

 

「コレを見ろ」

 

すると其処で、モルガンが新聞をシャルの独房へと投げ入れる。

 

「コレは………日本の?」

 

其れは、日本で発行された新聞であった。

 

「えっと………IS学園、政府管理下へ………学園より逃亡しようとしたグレン団………!? 逃亡に使用した艦船(インフィニット・ノア)ごと撃沈される!?」

 

その記事を読み上げた途端、シャルの手がワナワナと震え始める。

 

「そ、そんな………嘘だ! 嘘に決まってる!!」

 

「残念だが、その記事は『日本政府と自衛隊から公式発表された情報』を元に作成されたもの………つまり()()だ」

 

取り乱した様にそう叫ぶシャルに、モルガンはそう言い放つ。

 

「嘘だ………そんな………グレン団の皆が………神谷が………」

 

シャルは絶望し、そのままガクリとその場に座り込む。

 

目からは完全に光が消えている………

 

「コレで未練は無くなったな………ケーブ殿との式は明日にも執り行う。其れまで大人しくしているのだな」

 

「ではシャルロットさん。式の時にお会いしましょう」

 

モルガンとケーブは、打ち拉がれているシャルにそう捨て台詞を残し、独房から去って行く。

 

「…………」

 

シャルは光の消えた目で、只その場に座り込み続けていたのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の早朝………

 

インフィニット・ノアは、漸くヨーロッパへと辿り着く。

 

そのまま、ヨーロッパ各国の軍とロージェノム軍の目を掻い潜り、ジブラルタル海峡から地中海へと侵入。

 

フランス近くの海底に着底した。

 

 

 

フランス・地中海側の某海岸………

 

未だ日も昇り切っておらず、人気の無い海岸に特殊潜航艇で隠密上陸を果たすグレン団。

 

「遂にやって来たぜ! フランスによぉ!!」

 

「シーッ! アニキ、静かに!!」

 

漸くフランスに辿り着き、声を張り上げる神谷に、一夏が慌ててそう言う。

 

「“何処で誰が見てるか分からない”んだからね。行動には注意しないと」

 

「まるで特殊部隊ね、アタシ達」

 

楯無と鈴がそんな事を言い合う。

 

「!? コレは!?」

 

とその時、ISでネット回線をハッキングして情報を収集していたラウラが驚きの声を挙げた。

 

「? ラウラさん? 如何致しましたの?」

 

「コレを見ろ」

 

セシリアが声を掛けると、ラウラは一同に見える様にと或るネット新聞の記事をモニターに展開させる。

 

「何々………?」

 

「『デュノア社社長令嬢の結婚式のお知らせ』………って、何だコリャッ!?」

 

記事を読む箒と、読み終えて驚きの声を挙げる弾。

 

「デュノア社の社長令嬢って………まさか、シャルロットさんの事じゃ!?」

 

「結婚式って、一体如何言う事!?」

 

蘭とティトリーが困惑の声を挙げる。

 

「コレはきっと………“政略結婚”ね」

 

「其れ以外に考えられ無いね」

 

簪がそう言うと、楯無もそう言う。

 

「ふざけんな! 何が結婚だ!!」

 

当然、神谷が烈火の如く怒りを露わにする。

 

「全くだ!!」

 

「好きでもない相手と結婚させられる等、非道の極みですわ!!」

 

「絶対にブッ壊してやる!!」

 

「当然だ!!」

 

箒・セシリア・鈴・ラウラも怒りを露わにする。

 

女尊男卑の世の中でも、結婚は世の女性にとって“憧れの的”である。

 

其れを“政略によって決められる”と言うのが、彼女達も()()()()()()()()()のだ。

 

「こうしちゃ居られない! 直ぐにデュノア社に行こう!!」

 

「でも、目立つ移動は避けないと………フランス軍にでも見付かったら面倒な事になるよ」

 

一夏が直ぐにシャルの元へ行こうと言うが、楯無がそう懸念を表す。

 

「会長さん、忘れたんスか? 俺達には()()()()()()じゃないッスか」

 

すると其処で、弾がそう言う。

 

「ああ………成程………」

 

その言葉が、何を意味するのか悟った簪がニヤリと笑みを浮かべる。

 

「待ってろよ、シャル………今行くぜ!」

 

そして、神谷はそう言いながら、コアドリルを右手で握り締めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

フランスの首都・パリのデュノア社本社にて………

 

特設された結婚式場には、デュノア社の重役達、フランス政府要人、そしてケーブの関係者達が続々と集まって来ている。

 

そして、式場の控室には………

 

「…………」

 

純白の花嫁衣裳に身を包み、まるで人形の様に佇んでいるシャルの姿が在った。

 

その目からは完全に光が消えている。

 

「お待たせしました、シャルロットさん」

 

「式の用意が整ったぞ」

 

と其処で、控室内に白いタキシード姿のケーブと、昨日よりも更に高級そうなスーツを着込んだモルガンが入室して来る。

 

「…………」

 

しかし、やはりシャルは目の光を消したまま、何の反応も示さない。

 

如何やら、神谷やグレン団のメンバーが全員死んでしまったと思い込み、完全に絶望してしまっている様だ。

 

「やれやれ………コレではまるで()()だな」

 

「フフフ、良いではありませんか、モルガン殿。“人形には人形の良さ”が有る」

 

下衆な笑みを浮かべて、モルガンとケーブはそう言い合う。

 

「そうですな………では、式場へ参りましょうか」

 

「ええ………行きましょうか、シャルロットさん」

 

ケーブはそう言うと、シャルの手を摑む。

 

「…………」

 

シャルは只、手を引かれるまま、ケーブに連れて行かれるのだった………

 

 

 

 

 

結婚式会場………

 

「皆様、大変長らくお待たせ致しました。新郎と新婦の入場です」

 

先に式場へと戻ったモルガンが、マイクで式場に集まっている来客達に向かってそう言い放つ。

 

すると、ケーブとシャルが式場に姿を現す。

 

デュノア社の重役達、フランス政府要人達、そしてケーブの関係者達は、盛大な拍手を以て2人を迎える。

 

2人はそのまま、会場のバージンロードの上を歩いて行き、祭壇の前で止まる。

 

其処で神父が登場し、祭壇の前に立ってケーブとシャルの方に向き直る。

 

「全知全能の神よ。結婚の誓いによって結ばれる2人の上に豊かな祝福をお与え下さい。2人が真実の心で結婚を誓い、愛と誠実を以て、その約束を果たす事が出来ます様に………」

 

神父が、威厳を持ってゆっくりと厳かに歌い上げる様にして言葉を紡ぎ出す。

 

「汝、ケーブ・ニルガよ。汝はシャルロット・デュノアを妻と認め、生涯変わらず愛し続ける事を誓うか? 異議無き時は、沈黙を以て答えよ」

 

「…………」

 

神父の問いに、ケーブは僅かに頷くと不敵な笑みを浮かべたまま沈黙する。

 

其れを見た神父は頷くと、今度はシャルの方に向き直る。

 

「汝、シャルロット・デュノアよ。汝はケーブ・ニルガを夫と認め、生涯変わらず愛し続ける事を誓うか? 異議無き時は、沈黙を以て答えよ」

 

「…………」

 

元々生気を失っているシャルは沈黙を続けている。

 

式場には、パイプオルガンの音だけが響き渡る。

 

「まさかあの“泥棒猫の娘”がこんな形で役に立つなんてね………」

 

「全く、世の中何が幸いするか分からんな」

 

その様子を下衆な笑みを浮かべて眺める、モルガンとその本妻のアメリー・デュノア。

 

「コレでデュノア社の未来は安泰だ」

 

「漸くあの泥棒猫の娘も処分出来て、正に一石二鳥ね」

 

一応とは言え、親とは思えない下衆な会話が繰り広げられる。

 

「神の祝福が有らん事を………」

 

しかし、神父はそれを分かっているのかいないのか、頷くと片手を上げ、そう言った………

 

その瞬間!!

 

「異議有りだぁっ!!」

 

会場内にそう言う声が響き渡る!!

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

「な、何だっ!?」

 

突然、何処からとも無く響き渡って来た声に、モルガンとアメリー、会場の人間達、そしてケーブが驚く。

 

「!? この声はっ!?」

 

と、その次の瞬間には、シャルの瞳に再び光が輝き、顔が生気を取り戻す。

 

何故なら、響いて来たその声は………

 

シャルが()()()()()()()()()()だったからだ。

 

「この結婚………異議有りだぁっ!!」

 

更に続けて、そういう声が響き渡ったかと思うと………

 

祭壇の下から“何か”が突き出て来て、祭壇をバラバラにする!!

 

「キャアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーーッ!!」

 

「うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!?」

 

何か“トンでも無い事”が起こっていると理解した参加者達が悲鳴を挙げ始める。

 

「ひいいっ!?」

 

「くうっ!?」

 

神父とケーブも、慌てて祭壇の前を離れる。

 

「…………」

 

しかし、シャルだけはその場に立ち尽くし、破壊される祭壇をジッと見ていた。

 

やがて、祭壇が完全に破壊されると其処には………

 

 

 

 

 

「男の魂、燃え上がる! あ、度胸変身! グレンラガン!! 俺を誰だと思っていやがる!!」

 

祭壇を破壊したドリルを天に掲げる様に構え、ステンドグラスをバックにポーズを決め、お馴染みの台詞を言い放つグレンラガンの姿が在った!!

 

 

 

 

 

「神………谷………」

 

突然現れたグレンラガンに、シャルは呆然となりながらも、絞り出す様にそう呟く。

 

「…………」

 

その姿を見たグレンラガンはドリルをしまい、頭部だけを神谷の状態に戻したかと思うと………

 

「よう、シャル。帰りが遅いから迎えに来てやったぜ」

 

何時もの様に不敵な笑みを浮かべて、シャルにそう言った。

 

「! 神谷あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」

 

途端にシャルは、涙を流しながら神谷の元へ駆け寄り、そのまま抱き付く。

 

「おおっと!?」

 

「神谷! 神谷! 神谷! 生きてたんだね! ホントに神谷なんだね!!」

 

ボロボロと涙を零しながら神谷にきつく抱き付き、シャルは矢継ぎ早にそう言う。

 

「当たり前ぇだろ! 俺が死んだりするかよ!!」

 

「良かった………良かったよぉ………」

 

泣きながらそう繰り返すシャル。

 

「…………」

 

やがて神谷の方も、そんなシャルの身体を優しく抱き締めるのだった。

 

「き、貴様はまさか!?」

 

と其処で、モルガンが神谷を指差しながらそう声を挙げる。

 

「おうおうおうおう! テメェ等! 耳の穴かっぽじってよおく聞きやがれぇっ!!」

 

其れを聞いた神谷は、シャルを背で庇う様にしたかと思うと、見得を切り始める。

 

「無茶で無謀と笑われようと!」

 

「「意地が支えのケンカ道!」」

 

神谷がそう叫ぶと、ISを纏ったセシリアと鈴が式場に乱入して来るなりそう叫ぶ!!

 

「「壁が有ったら殴って壊す!」」

 

「「道が無ければ、この手で造る!」」

 

続いてラウラとティトリー、楯無と簪が同じ様にISとダンクーガを纏った状態で式場に突入して来て吠える!

 

「「心のマグマが炎と燃える!」」

 

更に、グラパール・弾とグラパール・蘭も突入して来てそう叫ぶ!!

 

そして其処で、ステンドグラスに2つの影が映ったかと思うと!!

 

「「俺(私)達は無敵の!!」」

 

ステンドグラスが砕け、ISを纏った一夏と箒がそう言う叫びと共に突入して来た!!

 

「「グレン団!!」」

 

最後に神谷とシャルがそう言い放ち、グレン団の戦闘メンバー全員が式場内へ姿を現す!!

 

「俺を!」

 

「「「「「俺(私、わたくし、アタシ、僕)達を!!」」」」」」

 

「「「「「「「誰だと思っていやがるっ!!」」」」」」」

 

そして、グレン団の決め台詞が炸裂するのだった!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デュノア社を救済した謎の人物………

 

ケーブの花嫁にされそうになったシャル。

 

だが、其処へ駆け付けた我等がグレン団。

 

遂に世界をも相手にした戦いが幕を開ける。

 

しかし………

 

この時、グレン団は………

 

ケーブの()()に、未だ気付いていなかった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

デュノア社に囚われの身となったシャルは、無理矢理謎の権力者ケーブの花嫁にされそうになる。
グレン団が死んでしまったと思った彼女は、ただその運命を受け入れようとする。
しかし、グレン団は死んでいなかった!
結婚式へと乱入し、シャルを奪還するグレンラガン。
だが、次回………
ケーブの恐るべき正体が明らかに

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

新作『新サクラ大戦・光』の投稿日は

  • 天元突破ISと同時
  • 土曜午前7時
  • 別の日時(後日再アンケート)
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