天元突破インフィニット・ストラトス   作:宇宙刑事ブルーノア

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第102話『遠慮は要らねえ!! 掛かって来やがれッ!!』

これは………

 

女尊男卑の定められた世界の運命に風穴を開ける男達と………

 

それに付き従う女達の物語である………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天元突破インフィニット・ストラトス

 

第102話『遠慮は要らねえ!! 掛かって来やがれッ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デュノア社の社長であり、“()()()父親”であるモルガンに捕らえられたシャル。

 

その前に現れたケーブなる謎の人物。

 

彼は、様々な研究員やテストパイロットをデュノア社へ送り込み、デュノア社を急成長させた張本人であった。

 

その見返りとして、ケーブは事も有ろうにシャルを自分の花嫁にと要求する。

 

モルガンにとって石ころ程度の価値も無いシャルの存在で、自分の会社が倒産を免れるどころか政府を操れるまでに急成長する………

 

親として………

 

いや、人の心すら持たぬ彼は2つ返事で承諾。

 

当然シャルは抵抗するが、ISを奪われた上に神谷達グレン団が全滅したという偽情報を信じ込まされてしまい、絶望する………

 

生気を失ったシャルを、ケーブとモルガン・アメリーは直ぐ様花嫁に仕立て上げ、そのまま結婚式を執り行う。

 

だが、其処へ………

 

生きていたグレン団が乱入!!

 

遂にデュノア社………

 

延いては“フランス政府との全面戦争”が始まろうとしていた。

 

しかし………

 

その裏にはやはり、『奴等』の影が在った………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランスの首都・パリのデュノア社本社………

 

特設された結婚式会場内にて………

 

「グ、グレン団ですって!?」

 

「ば、馬鹿な!? 生きていたのか!?」

 

アメリーとモルガンが、式場へ乱入して来たグレン団の姿を見て、驚愕を露わにしている。

 

デュノア社の関係者達と、政府筋の人間達も、驚きの様子で固まっている。

 

「…………」

 

しかしケーブだけは、不敵な笑みを浮かべて、グレン団の面々を見据えている。

 

彼の関係者も、ジッとグレン団の姿を見据えており………

 

中には、露骨に殺気を滾らせている者も居た。

 

(………此奴(コイツ)

 

と頭部だけを装備解除し、シャルを抱き締めているグレンラガンの神谷が、ケーブの姿を見て、彼が只者ではない事………

 

そして“異様な気配”を察する。

 

「………ハッ!? き、貴様!! こんな事をして只で済むと思っているのか!?」

 

と其処で、モルガンが我に返った様にそう言い放つ。

 

「此処にはISを持った我が社のIS乗り達も居る! 何より政府筋の人間が居るのだ! 貴様等を国際指名手配犯にする事だって可能なのだぞ!!」

 

「!?」

 

其れを聞いたシャルが、ハッとした様子で顔を強張らせる。

 

今やフランス政府は、デュノア社の思うが儘の存在である。

 

その手を使えば、“神谷達の社会的な抹殺”等容易い事である。

 

「(駄目だ! 幾ら神谷でも、“世界を相手に戦う”なんて!!)神谷!!」

 

如何に神谷と言えど、世界を相手に戦う事等出来ないと思ったシャルは、神谷に何かを言おうとしたが………

 

「其れが如何したぁっ!?」

 

「!? なっ!?」

 

「ええっ!?」

 

神谷のその返答に、モルガンもシャルも呆気に取られた表情となる。

 

「指名手配結構! 俺達は“俺達がやりたい様にやる”! ()()()()()()()ってんなら………遠慮は要らねえ!! 掛かって来やがれッ!!」

 

そのまま、更にそう啖呵を切る神谷。

 

「き、貴様正気か!? 世界中を敵に回して生きて居られると思っているのか!?」

 

「上等だぁっ!!」

 

「ヒイッ!?」

 

その神谷の迫力にビビったのか、モルガンは腰砕けになって床の上に倒れる。

 

「か、神谷!!」

 

「シャル! オメェは俺達グレン団の仲間だ!! その仲間をどうこうしようって輩が居るんなら………俺はソイツと戦う!!」

 

呼び掛けて来たシャルに、神谷はそう言う。

 

「そうだぜ、シャルロット!!」

 

「我々は仲間だ!!」

 

()()()()()()事に………理由等要りませんわ!!」

 

「フランスが何よ! 世界が何よ! アタシ達グレン団は誰にも縛られないわ!!」

 

「誇り高く、何処までも自由な魂………」

 

「其れがグレン団!!」

 

「私達の前に………立ちはだかるモノは………」

 

「ロージェノムも世界も関係無え!!」

 

「私達は! 私達が信じるモノの為に戦う!!」

 

「アタイ達を誰だと思ってやがるっ!!」

 

更に、一夏・箒・セシリア・鈴・ラウラ・楯無・簪、グラパール・弾、グラパール・蘭、ファイナルダンクーガ(ティトリー)からもそう声が挙がる。

 

「………皆」

 

其れを聞いていたシャルの目から、またも大粒の涙が溢れ始める。

 

「な、なな………」

 

「………フフフ………ハハハ………ハハハハハハハハハハッ!!」

 

モルガンが呆然となっていると、突然ケーブが高笑いを挙げ始めた。

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

グレン団の視線が、ケーブへと集まる。

 

「流石だな、グレン団!! 世界をも敵に回して戦おうと言うのか!? 正に愚かの極みだな!!」

 

「んだとぉっ!?」

 

見下しているかの様なケーブの態度に、神谷が噛み付く。

 

「全くお目出度い奴等だ。“こんな連中に()()()()()は連戦連敗を重ねた”と言うのか………」

 

「!? 何っ!?」

 

ケーブの口ぶりに、“或る予感”を感じる一夏。

 

「貴様! まさか………?」

 

「フフフ………」

 

と箒がそう叫んだかと思うと、ケーブは両腕で顔を覆う様にした。

 

すると………

 

「ハアアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーーッ!!」

 

唸り声を発し始めると同時に………

 

ケーブの姿が、“人ならざる者”へと変わって行く!!

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

「ハアアッ!!」

 

グレン団が驚きを露わにした瞬間、ケーブは変身を終えて“獣人となった姿”を晒した!!

 

「! 獣人!!」

 

と、楯無がそう声を挙げた瞬間!!

 

「うわあーっ!!」

 

「うがあーっ!!」

 

式場の彼方此方に散らばっていたケーブの関係者達も、咆哮を挙げながら獣人の姿となる!!

 

「うわっ!? こんなに!?」

 

「成程………“デュノア社が急成長出来た理由”が………分かったわ………」

 

グラパール・弾が驚きの声を挙げると、簪が何処か納得が行った様な様子でそう呟く。

 

「まさか、“獣人が肩入れしていた”なんてね………」

 

「そ、その通りだ! 我が社はロージェノム軍の技術を取り入れる事に成功したのだよ!! お蔭で難航していた第3世代の開発どころか、量産まで成功した!!」

 

鈴が呆れた様に言うと、気を取り直したモルガンが立ち上がり、そう言い出した。

 

「そんな………」

 

「何て事をしてくれたのですか!? 貴方の行いこそが、“人類に対する裏切り”ですわ!!」

 

「黙れ、小娘!! デュノア社を巨大企業にする為に、私がどれだけ苦労を重ねて来たのか貴様に分かるのか!? 其れが“IS第3世代を開発出来ない”と言う()()で潰されてしまうなぞ許せるものか!?」

 

シャルが唖然とし、セシリアが叫ぶが、モルガンはそう言い返す。

 

「私は“私の会社を守る為なら”何でもする!! 当然の事だ!!」

 

「その為に、娘をスパイに仕立て上げたと言うのか………」

 

「挙句の果てに、人類の敵・ロージェノム軍と手を結ぶなんて………」

 

「絶対に許せない!!」

 

ラウラ、グラパール・蘭、ダンクーガが、モルガンに怒りをぶつける!

 

「くっ! ケーブ様! お願いします!! 奴等を血祭に上げて下さい!!」

 

その気迫に怯みながら、モルガンは獣人となったケーブの傍に寄る。

 

と………

 

「モルガン………」

 

「ハイ!」

 

「貴様はもう()()()だ」

 

「へっ?」

 

ケーブは、その鋭い爪でモルガンを引き裂いた!!

 

「!? ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!?」

 

噴水の様な血飛沫を上げ、床に倒れるモルガン。

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

「あ、貴方ぁっ!?」

 

グレン団がまたもや驚愕し、アメリーが慌ててモルガンに駆け寄ろうとしたところ………

 

「人間は皆殺しだ!!」

 

マシンガンを持った獣人が、アメリーに向かって弾丸の雨を浴びせる!!

 

「!? キャアアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーーーーッ!?」

 

人の形は保っていたものの、一瞬にしてボロボロの肉塊へと変えられるアメリー。

 

「ア、アメリーッ!?」

 

辛うじて生きていたモルガンが、驚愕の声を挙げる。

 

「死ね! 人間めぇっ!!」

 

「皆殺しだ!!」

 

「殺せぇっ!! 全員殺せぇっ!!」

 

更に、獣人達は式場に居た政府関係者達、デュノア社の重役達も惨殺し始める。

 

或る者は棍棒で頭をかち割られ、或る者は鉈で首を斬り落とされ、或る者はマシンガンで蜂の巣にされ、或る者は獣人の怪力によってバラバラにされる………

 

「きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!?」

 

「ううう!?」

 

凄惨な光景に、グレン団のメンバーからも思わず悲鳴を挙げる者が出る。

 

「ケ、ケーブ様………な、何故………?」

 

虫の息のモルガンが、ケーブに向かってそう問い質す。

 

「フン、モルガン………貴様は、私が思っていたよりも遥かに愚かだな。我々獣人が、“貴様等人間に肩入れする”と()()()思っていたのか?」

 

「!? ま、まさか………!?」

 

「そう………全ては、デュノア社の技術と経済力を使い、“政府を自在に操る事でフランスを征服する”という私の作戦だったのだよ!!」

 

「そ、そんな………!!」

 

「そうとも知らずに、貴様は我々の思惑通りに動いてくれたな………礼を言うぞ、モルガン………死ねっ!!」

 

其処でケーブは、モルガンにトドメを刺した!!

 

「ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!?」

 

断末魔の叫びを挙げると、そのまま事切れるモルガン。

 

その死体の下に、血溜まりが出来て行く。

 

「モルガン………」

 

「報いっちゃ報いだな………」

 

シャルがそう呟くと、神谷は冷たくそう言い放つのだった。

 

「フン、所詮は人間………己の欲望の為に目が曇ったか………」

 

と、ケーブはモルガンの死体を漁り始めたかと思うと、待機状態のラファールを取り出す。

 

「! あ! ラファール!!」

 

「オイ! ソイツはシャルのモンだぞ! 返しやがれ!!」

 

其れを見たシャルと神谷がそう叫ぶと………

 

「慌てるな、グレンラガン………」

 

ケーブは、アッサリと待機状態のラファールを投げ渡して来た。

 

「わっ!? わっ!?」

 

驚いて少しお手玉しながらも、シャルは待機状態のラファールをキャッチする。

 

「………如何いう積り?」

 

その行動に納得が行かず、怪訝な顔をケーブに向ける楯無。

 

「簡単な事だ………貴様等の戦力が1人増えようが、“()()()()のには何の支障も無い”と言う事だ」

 

ケーブは相変わらず見下した様な表情でそう言い放つ。

 

「コイツッ!」

 

「舐めやがってっ!!」

 

そのケーブの態度に、一夏とグラパール・弾が憤慨する。

 

「上等だ! 叩き潰せるもんなら潰してみやがれ!! 行くぞ、シャル!!」

 

「! うん!! ラファールッ!!」

 

神谷はそう叫び、頭部をグレンラガンの状態に戻し、シャルも直ぐ様ラファールを呼び出す。

 

「グレンラガン、そしてグレン団よ。今日が貴様等の最期の日だ………エンキァルッ!!」

 

と、ケーブがそう叫んだかと思うと、その身体が怪し気な光に包まれ、“()()エンキ”となった!!

 

「!? あのガンメンは!?」

 

「ヴィラルのと同じ!?」

 

「このエンキァルを、ヴィラルのエンキと同じ、と思わぬ方が良いぞ?」

 

驚くグレン団の面々に、ケーブ改めエンキァルはそう言い放つ。

 

更に、獣人達も次々にガンメンを呼び出して行く。

 

「掛かれぇっ! グレン団を血祭りに挙げろぉっ!!」

 

「「「「「「「「「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

エンキァルがそう言い放つと、トビダマを装備しているガンメン部隊が、次々に飛翔しながらグレン団へと襲い掛かる。

 

「皆! ココで戦うのは不利だよ!! 空へ行こう!!」

 

「私は………地上から援護するわ」

 

と、式場内で戦うのは不利だと判断して楯無がそう呼び掛け、簪がそう呟く。

 

「良し! 行くぞ、お前等ぁっ!!」

 

「「「「「「おおーっ!!」」」」」」

 

そしてグレンラガンの号令で、一夏達は式場の天井を突き破り、パリの上空へと飛び出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリ・上空………

 

空中へと戦場を移したグレン団とロージェノム軍は、戦闘を開始。

 

花の都の上空に、爆炎が咲き誇り始める。

 

其れを目撃した人々は、忽ち逃げ惑い始める。

 

 

 

 

 

「螺旋王様の為にぃーっ!!」

 

「フッ!!」

 

棍棒で殴り掛かって来た飛行型ゴズーの攻撃を、セシリアは左手に握ったインターセプターで受け止める。

 

………と思わせておいて受け流す!!

 

「おおおっ!?」

 

「其処ですわっ!!」

 

そして、バランスを崩して離れた飛行型ゴズーに、ミサイルのブルー・ティアーズを叩き込む!!

 

「獣人、バンザーイッ!!」

 

断末魔と爆炎を挙げて、木端微塵になる飛行型ゴズー。

 

「このアマァッ!!」

 

「死ねぇっ!!」

 

と今度は、四方八方からガンメン達が一斉に突撃して来る。

 

「!!」

 

だが、セシリアは慌てずに垂直に急上昇する!

 

「ゲハッ!?」

 

「ゴバッ!?」

 

突っ込んで来ていたガンメン達は、互いに衝突する形となる。

 

「甘いですわっ!!」

 

セシリアはそう言い放つと、ガンメン達の頭上からビットのブルー・ティアーズを本体に接続したまま、ビームを放つ!!

 

4条のビームが衝突していたガンメン達を貫き、爆散させるのだった。

 

 

 

 

 

「おおおおりゃああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

気合の掛け声と共に、連結した双天牙月を投擲する鈴。

 

「そんなもの!!」

 

「喰らうかぁっ!!」

 

しかし、ガンメン達も長い戦いで学習したのか、連結した双天牙月のコースを読んで躱して行く。

 

「今だ! 討ち取れぇーっ!!」

 

「「「「「おおおぉぉぉぉーーーーーっ!!」」」」」

 

そして得物を失った鈴に、一斉に突っ込んで行くガンメン達。

 

「………フフッ」

 

しかしその瞬間、鈴は不敵に笑う。

 

すると!!

 

「背中がガラ空きだぞ! 獣人共!!」

 

そう言う声が響いたかと思うと、現れたラウラがワイヤーブレードを1本伸ばし、回転しながら飛んでいた連結した双天牙月をキャッチする。

 

「!? しまっ………」

 

「ハアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!?」

 

ガンメン達が其れに気づいた瞬間、ラウラは連結した双天牙月をワイヤーブレードに巻き付けたまま振り回す!

 

思わぬ攻撃に、ガンメン達は次々に斬り裂かれて行った!!

 

「「「「「螺旋王様、バンザーイッ!!」」」」」

 

「上手く行ったわね」

 

「当然だ」

 

獣人達の断末魔を聞きながら、鈴とラウラはそう言い合う。

 

 

 

 

 

「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」

 

両肩にスパイラルボンバーを担ぎ、ガンメン達に向かって乱れ撃ちしているグラパール・弾。

 

「うおおおっ!?」

 

「散れっ! 散れぇっ!!」

 

ガンメン達は慌てて散らばり、回避行動を取る。

 

「逃がすかああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

そんなガンメン達に向かって、グラパール・弾は更にスパイラルボンバーを乱射する。

 

と、やがてスパイラルボンバーの弾が切れ、カチッカチッと乾いた音を立てる。

 

「アレ?」

 

「弾切れだ!!」

 

「今だ! 殺せぇっ!!」

 

グラパール・弾が間抜けた声を挙げていると、ガンメン達が反撃とばかりに殺到する。

 

「おわわっ!? ちょっ! タンマッ!!」

 

弾切れしたスパイラルボンバーを捨てると、グラパール・弾は慌てて逃げ出す。

 

「死ねぇっ!!」

 

そんなグラパール・弾に、飛行型メズー部隊がガトリング砲を向ける。

 

だがガトリング砲が回転を始めた瞬間、エネルギー弾が飛んで来て、次々に飛行型メズー部隊を撃ち落として行く。

 

「もう! 何やってるのよ!?お兄!!」

 

ライフルを構えたグラパール・蘭が姿を現し、グラパール・弾に向かってそう言い放つ。

 

「いや、すまねぇ。助かったぜ、蘭」

 

「全く………」

 

と、グラパール・弾とグラパール・蘭がそう言い合っていると………

 

「グレンラガン擬き! 覚悟おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」

 

「「「「「「「「「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

大量のガンメン部隊が、2人目掛けて殺到して来た!!

 

「「!?」」

 

グラパール・弾とグラパール・蘭が直ぐ様応戦しようとしたところ………

 

「2人共! 退()いて!!」

 

「「!?」」

 

そう言う声が聞こえて来て、2人は直ぐ様その場から離れる!!

 

「断空砲! フォーメーションッ!!」

 

その直後、グラパール・弾とグラパール・蘭に殺到していたガンメン部隊に、ダンクーガの断空砲フォーメーションが叩き込まれる!!

 

「「「「「「「「「「ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!?」」」」」」」」」」

 

直撃を受けたガンメン達は蒸発し、余波と誘爆で周囲に居たガンメン達も次々に爆散した!!

 

「やったぁっ!!」

 

「ヒュー! 相変わらずスゲー火力だぜ!」

 

「ホント………」

 

無邪気にそう声を挙げるダンクーガを見ながら、グラパール・弾とグラパール・蘭はそう言い合う。

 

 

 

 

 

「セイヤッ! ハイヤッ!!」

 

右手に握った蒼流旋で飛行型シャクーを貫き、返す刀で左手に握ったラスティー・ネイルを振るい、飛行型アガー達を次々に斬り裂く楯無。

 

「ロージェノム様の為にぃーっ!!」

 

「世界を我等獣人の手に!!」

 

だが、ガンメン達は倒されても倒されても次々に向かって来る。

 

「流石に今回は数が多いわね………簪ちゃんは?」

 

其れを清き熱情 (クリア・パッション)で迎え撃ちながら、楯無は地上の簪を見遣る。

 

 

 

「…………」

 

簪は跳躍から着地したかと思うと、そのまま石畳の道路をローラーダッシュで破片を舞い上がらせながら爆走する。

 

「上々の獲物だぜぇっ!!」

 

すると、その前方に展開していたカノン・ガノンとメズーが、簪に向かってガンポッドとガトリングガンを連射して来る。

 

「…………」

 

だが、簪は飛び交う弾丸の中を涼しい顔をしながら掻い潜り、先ずカノン・ガノンに肉薄する。

 

「うおおおっ!?」

 

「私の邪魔をしないで………」

 

そしてそのまま、カノン・ガノンにアームパンチを叩き込む!

 

「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

勢いの乗ったアームパンチを叩き込まれ、バラバラになって爆散するカノン・ガノン。

 

「…………」

 

その勢いに乗ったまま、簪は独楽の様に回転する動きで攪乱してメズーの背後を取ると、至近距離からヘヴィマシンガンの弾丸を叩き込んだ!!

 

「天国へ行けるかなぁーっ!?」

 

獣人の断末魔を聞きながら、更に正面に展開しているガンメン部隊を確認した簪は、近くに在った建物に向かって跳躍。

 

そのままローラーダッシュで、建物の壁を斜めに昇り切ったかと思うと、三角跳びの要領で道路の反対側の建物の上に陣取る!

 

「丸見えね………」

 

そして、道路に展開していたガンメン部隊に向かって、7連装ミサイルポッドのミサイルを放つ!

 

大爆発が起こり、ガンメン部隊は全て消し飛んだ!!

 

「流石。相変わらず強いねぇ」

 

その様子を見ていた楯無は、蒼流旋の先端部分を回転させて、飛行型ガンメン部隊を纏めて斬り裂きながら、そんな台詞を呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「テヤァッ! タアッ!! トアアアッ!!」

 

気合の叫びを挙げながら、次々に飛行型ガンメン達を斬り裂いて行く箒。

 

「タアアアアッ!!」

 

その勢いに乗ったまま、飛行型アガーに向かって雨月を横薙ぎに振るう。

 

「ギャアアッ!?」

 

飛行型アガーの身体に、雨月の刃が半分程食い込む。

 

と其処で勢いが止まり、雨月が飛行型アガーに食い込んだままになってしまう。

 

「!?」

 

「ハハハ! 捕まえたぞ!!」

 

雨月が半分身体に食い込んでいる飛行型アガーがそんな台詞を言い放つ。

 

「クッ!!」

 

直ぐ様空裂を使って引き剥がそうとしたが………

 

「そうはさせるかぁっ!!」

 

空裂に、飛行型ネズーがしがみ付いた!!

 

「!? しまった!?」

 

得物を完全に封じられてしまった箒。

 

「「「「「「「「「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

当然隙を晒す事になってしまい、飛行型ガンメン部隊が箒へと殺到する。

 

「クウッ!!」

 

何とか飛行型アガーと飛行型ネズーを引き剥がそうとする箒だったが、2体は必死にしがみ付いて離れない。

 

あわやと思われたその瞬間!!

 

「ゴッドスラッシュッ! タイフウウウウウゥゥゥゥゥゥーーーーーーーンッ!!」

 

白い竜巻が、飛行ガンメン部隊の中へと飛び込み、触れる者を次々に破壊して行く!!

 

「「「「「ギャアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!?」」」」」

 

爆炎に包まれて墜落して行く飛行型ガンメン部隊。

 

「!?」

 

「何っ!?」

 

箒と飛行ガンメン部隊が驚きを示す中、白い竜巻をその正体を現す。

 

其れは紛れも無く、第三形態移行(サード・シフト)を行った白式・白神を装着している一夏だった。

 

「一夏っ!!」

 

「おのれ、織斑 一夏ぁっ!! 殺れぇっ!!」

 

その姿を目撃した飛行型ガンメン部隊は、標的を一夏に変えて襲い掛かる。

 

「肘打ち! 裏拳! 正拳! とおおりゃああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

「「「「「ギャアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!?」」」」」

 

と次の瞬間には、一夏の両腕に装備された雪羅での拳が連続で放たれ、飛行型ガンメン達が次々にスクラップと化して行く。

 

「ぬおおっ!? つ、強い!!」

 

「奴め!? 何時の間に彼処までの力を!?」

 

螺旋力に目覚めて白式を更に進化させた一夏の戦闘能力に、飛行型ガンメン部隊は驚愕する。

 

「ええいっ! 怯むなぁっ!! 数で押せぇっ!!」

 

「「「「「「「「「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

しかし、飛行型ガンメン部隊は数に任せて押し切ろうとする。

 

「…………」

 

すると一夏は、飛行ガンメン部隊から一旦距離を取る。

 

そして、左腰の鞘に納められていた雪片弐型の持ち手に手を掛け、居合いの構えを取る。

 

「「「「「「「「「「死ねええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

「一夏ぁっ!!」

 

飛行ガンメン部隊が眼前に迫る!

 

と、その瞬間!!

 

「爆熱! ゴッドスラッシュッ!!」

 

一夏の叫びが木霊すると、その姿が一瞬ブレて、“飛行ガンメン部隊の背後に雪片弐型を振り切った状態”で現れる。

 

「ん?」

 

「あ?」

 

其れに気付いた飛行ガンメン部隊が振り返った瞬間!!

 

次々と真っ二つになり、爆発四散する!!

 

「……またつまらないモノを斬ってしまった」

 

何処ぞの石川五右衛門の子孫の様な台詞を呟きながら、雪片弐型を鞘へと納め直す一夏。

 

「一夏………強くなったな」

 

そんな凄まじい強さを誇る様になった一夏に、うっとりとした視線を向ける箒だった。

 

 

 

 

 

そして………

 

グレンラガンとシャルは、エンキァルと対峙している。

 

「フフフ………」

 

不敵な笑いを零し、グレンラガンとシャルを目の前にしても、余裕で腕組みをしているエンキァル。

 

「余裕こきやがって………腹が立つ野郎だぜ」

 

「…………」

 

そんなエンキァルの態度に悪態を吐くグレンラガンと、油断無くガルムを構えているシャル。

 

「シャルロット・デュノア………貴様は、後で()()()()()()()()に加えてやろう」

 

「? コレクション?」

 

エンキァルの言葉の意味が分からず、シャルは首を傾げる。

 

「フフフ………」

 

と、エンキァルはまたも不敵に笑ったかと思うと、パチンッと指を鳴らした。

 

するとその前にモニターが展開し、其処には………

 

剥製にされて飾られている女性達の姿が映し出される。

 

「!?」

 

「何だコリャ!?」

 

その映像に、シャルとグレンラガンは驚きを露わにする。

 

「人間は下等生物だが、“女という生き物”の中には美しい個体が存在する………私は、そう言った者達をコレクションするのが趣味でね」

 

「悪趣味極まりねえぜ、この野郎」

 

自慢する様にそう言うエンキァルに、グレンラガンは吐き捨てる様にそう言う。

 

「君をコレクションの中に入れるのが楽しみだよ、シャルロット・デュノア」

 

「!!」

 

その言葉に、シャルは寒気を覚える。

 

「ざけんなっ!! 誰がそんな事させるか! シャルは俺が守る!!」

 

だが、そんなシャルの前に、グレンラガンがそう言って立ちはだかる。

 

「神谷………」

 

そんなグレンラガンに、潤んだ瞳を向けるシャル。

 

「フッ………掛かって来るが良い。グレンラガン」

 

「上等だぁっ!!」

 

そう言い放つと、グレンラガンはエンキァル目掛けて突撃するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

予測されている方もいましたが、ケーブの正体はやはり獣人。
オリジナルキャラではなくティトリーやジギタリスと同じく、DSゲームのグレンラガンに出たキャラです。
黒いエンキもゲームで登場しています。
用済みになったデュノア夫妻はアッサリと始末されます。
そして花の都で繰り広げられるグレン団とロージェノム軍の戦い。
そして、次回シャルが!

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

新作『新サクラ大戦・光』の投稿日は

  • 天元突破ISと同時
  • 土曜午前7時
  • 別の日時(後日再アンケート)
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