天元突破インフィニット・ストラトス   作:宇宙刑事ブルーノア

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第113話『………私達夫婦の………家族の仲を引き裂いたのは、中国政府なんです』

これは………

 

女尊男卑の定められた世界の運命に風穴を開ける男達と………

 

それに付き従う女達の物語である………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天元突破インフィニット・ストラトス

 

第113話『………私達夫婦の………家族の仲を引き裂いたのは、中国政府なんです』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴の母親・凰 神美を人質に、彼女に中国へ戻る様に脅しを掛けた中()政府。

 

救出に向かったグレン団は、中国(政治局常務委員会)政府の罠に嵌ってしまう。

 

中国(政治局常務委員会)政府は、彼等の身柄を“取引材料”に自分達の身の安全を計ろうとしたが………

 

元より、“人間”と取引等する気は更々無かったロージェノム軍は、地方を見捨てて北京(首都)に集結していた中国(人〇解〇)軍を攻撃。

 

中国(政治局常務委員会)政府の人間達は皆殺しに遭い、中国(〇民〇放)軍も戦力を集中させていた事が仇となり、壊滅してしまう。

 

その混乱の最中(さなか)、神美を連れて脱出を計ったグレン団だったが、レッドショルダー達の激しい追撃を受ける。

 

しかし、其処で………

 

グレン団は“何者か”の手引きによって、北京の地下に造られていた“秘密の地下通路”へと案内される。

 

其処は、地方を見捨てて“自分達の身の安全”ばかりを守っていた中国(政治局常務委員会)政府に代わって国民を守り………

 

更には中国(政治局常務委員会)政府への革命を目論んでいた義勇兵達………“革命軍”が集結していた。

 

そして、そのリーダーを務めていたのは………

 

鈴の父親であり、神美の元夫………『凰 炎彬(ヤンビン)』であった。

 

 

 

 

 

中国・北京の地下………

 

革命軍のアジト………

 

「其れにしても小父(おじ)さん。如何して、小父さんが革命軍のリーダーなんかに?」

 

鈴と神美が落ち着いたところで、一夏が改めて炎彬にそう尋ねる。

 

「………私と神美が離婚した事は知っているね? 一夏くん」

 

炎彬は一瞬沈黙した後、一夏の方を向きながらそう言う。

 

「あ、ハイ………」

 

「そう言や、何でんな事になっちまったんだよ? 俺にはそんなに仲の悪い夫婦にゃ見えなかったぜ?」

 

其れを聞いた一夏が、コレ以上聞くべきか一瞬躊躇するが、神谷は遠慮無しにそう尋ねた。

 

「ちょっ!? アニキ!」

 

「其れはそうだろう………“離婚は()()()()()決まった事では無かった”のだからな」

 

そんな神谷の態度に一夏が慌てるが、炎彬は構わずそう答える。

 

「!? 其れは如何言う事ですの!?」

 

不穏な予感を感じ取ったセシリアが声を挙げ、他のメンバーも注目する。

 

「………私達夫婦の………“家族の仲を引き裂いた”のは、中()政府なんです」

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

炎彬に代わる様に神美がそう答えると、グレン団の一同は驚愕を露わにした。

 

「中()政府からって………」

 

「ホントなのか!? 鈴!!」

 

シャルがそう呟き、箒が鈴に尋ねる。

 

「………本当よ」

 

鈴は、苦々し気な表情で短くそう答える。

 

政府(政治局常務委員会)が実施したIS適性検査で、鈴音は優秀な適正を示しました」

 

「当然、政府(政治局常務委員会)は鈴音を代表候補生にしようと考え、中国への帰還を命じた。だが私達は、日本を“第2の故郷”と思って既に日本国籍を取得しており、帰国する積りは無かった」

 

神美と炎彬がそう語り出す。

 

「しかし、其れに激怒した中国(政治局常務委員会)政府は“強引な手段”を取って来たのです」

 

「強引な手段って………?」

 

「嫌がらせとかを受けたんですか?」

 

弾と楯無がそう尋ねるが………

 

「そんな“生易しいモノ”じゃない………私と神美は()()され掛けたんだ」

 

「!? あ、暗殺!?」

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

炎彬から齎された思いも寄らぬ言葉に、グレン団一同はまたも驚愕する。

 

「ああ、時には事故を装い………時には()()()殺されそうになった。何とか生き延びていたが、私はコレ以上“神美と鈴音を巻き込む事が出来ない”と悟ってしまった」

 

「其れで………離婚を?」

 

簪がそう問うと、炎彬は無言で頷いた。

 

「私が“代表候補生として()()()()()を示せば、また前の様な生活を送らせてやる”って言われてたの。こんな情勢になって有耶無耶になったと思ってたのに………まさか“こんな事”に使って来るなんて」

 

「鈴音………ゴメンナサイ………私達の所為(せい)でずっと苦労を掛けて………」

 

そう言う鈴の身体を、神美は後ろから優しく抱き締める。

 

「しかし、納得出来なかった私は密かに中国へと戻って、同じ様に政府のやり方に不満を持つ者達を集めて革命軍を組織したのだ」

 

「其れが“ロージェノム軍へのレジスタンス”になるとは思ってもいなかったけどな」

 

炎彬がそう言うと、革命軍兵士の1人が皮肉交じりにそう言う。

 

「………小父さん達はコレから如何するんですか?」

 

一夏がオズオズとした様子でそう尋ねる。

 

「そうだな………中国(政治局常務委員会)政府が倒れた今、我々革命軍がこの国の守り手だ。逃げ延びた国民を保護しつつ、ロージェノム軍に対しレジスタンス活動で抵抗する積りだ」

 

と、炎彬がそう答えていた時………

 

「や、炎彬さん! 大変です!!」

 

連絡員と思しき革命軍兵士が、慌てた様子で一同が居るフロアに飛び込んで来た!

 

「!? 如何した!? 何事だ!?」

 

「重慶市が攻撃を受けています! 敵の狙いは、恐らく我々革命軍の本部と思われます!!」

 

「!? 何だと!?」

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

連絡員の報告に、炎彬とグレン団は驚きを示す。

 

「クソッ! ロージェノム軍は政府の動きだけで無く、我々の動きまで読んでいたと言うのか!?」

 

「如何しますか、炎彬さん!? 本部の機能自体は移転が可能ですが、其れでも本部の同志達の撤退時間を稼がない事には………」

 

「なら俺達に任せなっ!!」

 

炎彬と連絡員がそう言い合っていると、神谷がそう口を挟んで来た。

 

「!? 神谷くん!? しかし………」

 

「舐めるなよ! グレン団は“受けた恩と借りは必ず返す”! そして何より!! アイツ等を許しちゃ措け無えからな!! 行くぞ、お前等っ!!」

 

「「「「「「「「「「おうっ!!」」」」」」」」」」

 

神谷の呼び掛けに、一夏達は勇ましく返事を返す。

 

「………すまん。頼むぞ」

 

一瞬、躊躇する様子を見せた炎彬だったが、やがて神谷達の意思を汲み取ってそう依頼するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中国・重慶市………

 

北京と同じく、この街も火の海となっていた。

 

まるで東京大空襲の様に、空一面を覆い尽くさんばかりの飛行型ガンメンが、重慶市に雨の様に爆弾を投下している。

 

標的は、重慶市の地下に在る革命軍本部である。

 

重慶市に駐屯していた中国正規(人〇解〇)軍は、北京空襲の際に政府(政治局常務委員会)(〇民〇放軍)中枢の人間が全て死んでしまって指揮系統に混乱が生じていた為、碌な抵抗が出来ず、中には街を見捨てて逃げ出す兵士の姿も有った。

 

そんな中、革命軍は逃げ遅れていた市民の避難と本部機能の移転を行っているが、奇襲攻撃を受けた事による初動の遅れが大きく不利に働いている。

 

「よおし! 爆撃はこんなもので良いだろう!」

 

「レッドショルダー! 残っている人間共を掃討しろ!!」

 

そんな革命軍を嘲笑うかの様に、飛行型ガンメン部隊は輸送機からレッドショルダー達を降下させる。

 

掃討戦に移る積りらしい。

 

「ヒャッハー! 殺しだ殺しだぁーっ!!」

 

「戦争の醍醐味は掃討戦よぉ! 1人残らず皆殺しにしてやるぜぇ!!」

 

相変わらず世紀末な台詞を吐きながら、落下傘で次々に降下を始めるレッドショルダー達。

 

最早、彼女達には同じ“人間”であるという自覚は無く、只管命じられたままに戦う戦争の(イヌ)と化していた。

 

「ヒャッハーッ! 汚物は消毒だぁーっ!!」

 

火炎放射器を持ったレッドショルダーが、そう叫びながら燃え盛る街に更に火を掛けて行く。

 

と………

 

そのレッドショルダーに、爆音と共に飛んで来た銃弾が多数命中!!

 

「!? ギャアアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」

 

全身に弾丸を浴び、絶対防御が発動してエネルギーがゼロになったレッドショルダーは自爆装置によって大爆発。

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

その爆発したレッドショルダーに、他のレッドショルダー達の視線が集まると………

 

「…………」

 

燃え盛る炎を背に、銃口から硝煙が立ち昇らせているヘヴィマシンガンを構えた簪が姿を現す。

 

其れに続く様に、グレンラガンを筆頭に、グレン団の面々も姿を現した。

 

「! グレン団!!」

 

「やいやい、テメェ等!! コレ以上の好き勝手は! 例えお天道様が見逃しても、俺達グレン団が! あっ! 見逃しゃしねえぜぇっ!!」

 

驚くレッドショルダー達に、グレンラガンが見得を切りながらそう言い放つ。

 

「ほざけぇっ! ()っちまえっ!!」

 

「「「「「「「「「「おおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

レッドショルダー達はそう言い返し、一斉にグレン団へと殺到する。

 

「神谷くん! 地上は私達に任せて!!」

 

「皆は空の敵をお願い!!」

 

と、楯無とファイナルダンクーガ(ティトリー)がそう言って前に出ると、簪・フラン・グラパール・弾、グラパール・蘭も前へと出る。

 

「良し! 地上は任せたぜ!!」

 

そう返事を返すと、グレンラガンはグレンウイングを展開して宙へ舞った!!

 

「頼むぞ、皆!」

 

其れに続く様に一夏・箒・セシリア・鈴・シャル・ラウラも飛び上がる!

 

「よ~し! 其れじゃあ、行こうか!!」

 

其れを見送った後、楯無のその言葉と共に、地上担当班はレッドショルダーとの交戦を開始するのだった。

 

 

 

 

 

更識姉妹………

 

「上々の獲物だぜ!!」

 

ショルダーミサイルガンポッドを構えたレッドショルダーが、簪に向かって次々にミサイルを放つ。

 

「…………」

 

飛来するミサイルを確認した簪は、ジェットローラーダッシュで崩れたビルの瓦礫の合間を縫う様に走り抜ける。

 

レッドショルダーが放ったミサイルは、全て瓦礫に命中し、簪には当たらなかった。

 

「チイッ! ちょこまかと!!」

 

再び簪をロックオンしようとする、ショルダーミサイルガンポッドを構えたレッドショルダーだったが………

 

「………!!」

 

其処で、簪はジャンプ台の様になっていた瓦礫を見付け、其れを利用して跳躍!!

 

ショルダーミサイルガンポッドを構えたレッドショルダーの頭上を取る!!

 

「!? なっ!?」

 

「遅い………」

 

驚くショルダーミサイルガンポッドを構えたレッドショルダーに向かって、頭上からヘヴィマシンガンの弾丸を浴びせる!!

 

「!? ギャアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!?」

 

ダメージ限界値を突破したレッドショルダーのISの自爆装置が起動。

 

木っ端微塵に吹き飛ぶ。

 

「………!!」

 

簪は着地すると同時に180度ターンし、瓦礫の一角に右脇腰の連装ミサイルポッドのミサイルを叩き込む!!

 

「「!? ギャアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!?」」

 

隠れて不意を衝こうとしていたレッドショルダー2体が、ミサイルの爆発と自爆装置の爆発で消し飛ぶ。

 

「へへっ! 馬鹿め! 未だ居るぜ!!」

 

しかしその瞬間、簪の背後にロックガンを構えたレッドショルダーが出現。

 

既に、ロックガンのエネルギーはチャージされている。

 

「消し飛べぇっ!!」

 

と、ロックガンを構えたレッドショルダーが引き金を引こうとした瞬間!!

 

瓦礫の合間を縫う様に伸びて来た蛇腹剣の刃が、発射直前だったロックガンを貫いた!!

 

「!? ギャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」

 

ロックガンは忽ち暴発し、誘爆で自爆装置が作動したレッドショルダーも消し飛ぶ。

 

「ふふ~ん」

 

その蛇腹剣………ラスティー・ネイルの持ち主である楯無は、ドヤ顔を浮かべる。

 

「このアマァッ!!」

 

「くたばれぇっ!!」

 

と、其れを見た別のレッドショルダー達が、ブラッディライフルを構えて弾幕を張って来る。

 

「わっ!? とっとっとっ!?」

 

足元を銃弾が掠め、楯無は慌てて瓦礫の陰へと隠れる。

 

其れでも、レッドショルダー達は容赦無く弾丸を浴びせる。

 

楯無が隠れている瓦礫が、徐々に削られて行く。

 

「もう~、しつこいな~」

 

すると楯無は、アクア・クリスタルから出ていたナノマシン入りの水を手に取り、まるで粘土の様に捏ねて形を整える。

 

「ハイ、良い物あげるよ!」

 

そしてボール状に固めたソレを、弾幕を張っているレッドショルダー達に向かって投げ付けた!!

 

「!? 散れっ!!」

 

「残念! 逃げられないよ!!」

 

慌てて散開するレッドショルダー達だったが、その瞬間に楯無は指を鳴らす。

 

次の瞬間、固められていた水が大爆発!

 

一瞬にしてレッドショルダー達を呑み込み、蒸発させる。

 

「ふっふっふ~、名付けて、『アクア・グレネード』ってとこだね」

 

「…………」

 

再びドヤ顔を浮かべる姉・楯無の姿を後目に、ヘヴィマシンガンを掃射する簪だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファイナルダンクーガ(ティトリー)&フラン………

 

「やぁってやるニャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!」

 

勇ましい掛け声と共に、重量感溢れる拳をレッドショルダーの1人へと叩き込むダンクーガ。

 

「!? ぐがああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!?」

 

ダンクーガの拳を叩き込まれたレッドショルダーは、木の葉の様にブッ飛び、そのまま瓦礫の山に叩き付けられて爆散する。

 

「このぉっ!」

 

「“畜生”の分際でぇっ!!」

 

ハンドロケットランチャーを持ったレッドショルダーと、ソリッドシューターを持ったレッドショルダーが、ロケット弾と砲弾をダンクーガに見舞う。

 

「!!」

 

しかし、ダンクーガはそれに気付くと、背部のバーニアを噴かして浮き上がり………

 

「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」

 

ロケット弾と砲弾を躱すと、低空飛行でレッドショルダー達に突っ込む。

 

「うおっ!?」

 

「突っ込んで来やがる!?」

 

突っ込んで来るダンクーガに、ハンドロケットランチャーを持ったレッドショルダーと、ソリッドシューターを持ったレッドショルダーは、次々にロケット弾と砲弾を見舞う。

 

しかし、近場に着弾してもダンクーガは全く怯まずに突っ込んで行く。

 

「! チイッ!!」

 

「うおっ!? テメェッ!?」

 

と、肉薄されそうになった瞬間、ハンドロケットランチャーを持ったレッドショルダーが、ソリッドシューターを持ったレッドショルダーを前に押し出した!!

 

「断空剣ッ!!」

 

そのソリッドシューターを持ったレッドショルダーに、ダンクーガは容赦無く断空剣の横一文字斬りを叩き込む!!

 

「!? ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!?」

 

ソリッドシューターを持ったレッドショルダーは、腰の辺りから上半身と下半身に分断されたかと思うと、自爆装置によって爆散する。

 

「貰ったぁっ!!」

 

と、攻撃直後で隙を晒したダンクーガに、ハンドロケットランチャーを持ったレッドショルダーが狙いを定める!

 

が!!

 

「…………」

 

其処へ、ローラーダッシュでフランが突撃して来た!!

 

「!? ぐがぁっ!?」

 

ショルダータックルを喰らい、瓦礫の壁に叩き付けられるハンドロケットランチャーを持ったレッドショルダー。

 

「クソがぁっ!!」

 

直ぐに反撃しようとしたが、フランは既にパイルバンカーの発射態勢に入っている。

 

「!?」

 

「貴様は“人間のクズ”だな………」

 

思わず硬直するレッドショルダーに向かって、フランは侮蔑を込めてそう言い放つとパイルバンカーを発射した!!

 

「!? ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!?」

 

身体とISの中核部を同時に貫かれたレッドショルダーは、汚い断末魔と共に動かなくなる。

 

「…………」

 

そしてフランが離脱すると、地面にバタリと倒れて爆発四散するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラパール・弾&グラパール・蘭………

 

「飛竜! 三段蹴りぃっ!!」

 

グラパール・弾がそう叫んで、前方宙返りを決めながら跳躍!!

 

レッドショルダーの1人の顔に、飛び蹴りを叩き込む!!

 

「ぐばっ!?」

 

「おおりゃああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

するとグラパール・弾は、キックの反動を利用して再跳躍。

 

今度は錐揉み回転を決めながら、別のレッドショルダーの顔にキックを決める!!

 

「ガバッ!?」

 

「うおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」

 

その際の反動を利用して、またも跳躍。

 

今度は錐揉み前方宙返りを決めて、またも別なレッドショルダーの顔にキックを決めた!!

 

「ゲボラッ!?」

 

「ホアチャアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!!」

 

着地したグラパール・弾が、ブ〇ース・リーの様な掛け声と見得切りをした瞬間、キックを叩き込まれたレッドショルダー達がバタバタと倒れる。

 

そして一瞬間を置いて爆発・四散した!!

 

「クウッ!!」

 

「ホラホラ、如何した!?」

 

「逃げ回ってるだけかぁっ!?」

 

一方、グラパール・蘭の方は多数のレッドショルダー達に追われている。

 

瓦礫の合間を縫う様にして逃げるグラパール・蘭だが、スコープドッグやベルゼルガの様にローラーダッシュ移動能力を持つレッドショルダー達を中々引き離せない。

 

と、とうとう逃げ回っている内に袋小路へと嵌ってしまう。

 

「もう逃げ場は無いぜ!」

 

「観念しな! 楽には死なせ無ぇぜっ!! ヒャハハハハハッ!!」

 

下衆(ゲス)な笑いを浮かべて、袋小路のグラパール・蘭に一斉に武器を向けるレッドショルダー達。

 

しかし………

 

「………良し。上手く集められた」

 

途端に、グラパール・蘭は余裕の態度でそう言い放った。

 

「ああん?」

 

「何言ってんだ、テメェ?」

 

グラパール・蘭の態度を理解できず、首を傾げるレッドショルダー達だったが………

 

「リーロンさん! パワーミサイルMAXを!!」

 

[OK!]

 

次の瞬間、グラパール・蘭がそう叫んで巨大なミサイルランチャーを転送させる!!

 

優に30発は内蔵していそうなミサイルランチャーを、グラパール・蘭は掲げる様にして構える。

 

「!? んなぁっ!?」

 

「そんなのアリかよぉっ!?」

 

慌てて逃げ出すレッドショルダー達だが、時既に遅し!!

 

「発射あぁっ!!」

 

グラパール・蘭の叫びと共に、パワーミサイルMAXが火を噴いた!!

 

爆音と共に次々にミサイルが吐き出され、レッドショルダー達へと降り注ぐ!!

 

「ギャアアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーーーーッ!?」

 

「オギャアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーーーーッ!?」

 

汚い断末魔と共に、ドンドンと消し飛んで行くレッドショルダー達。

 

だがミサイルは、容赦無く次々と降り注ぐ。

 

「キャアアアアアァァァァァァーーーーーーーッ!?」

 

予想以上の威力だったのか、放っているグラパール・蘭も思わず悲鳴を挙げる。

 

其れでも引き金(トリガー)から指を離していないのは流石と言うか、何と言うか………

 

やがてミサイルの残弾が尽きると、其処には………

 

辺り一面の更地と、レッドショルダー達のISの残骸が転がっている。

 

「………やり過ぎたかな?」

 

自分でやっときながら、思わずそう呟くグラパール・蘭であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地上に残った一同が奮戦している頃………

 

空でも、グレン団は奮戦している。

 

ラウラ&セシリア………

 

「スクランブルカッターッ!!」

 

「獣人に栄光有れええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!」

 

擦れ違い様に、カトラ・ゲイを背の翼で斬り裂く。

 

「このぉっ!!」

 

其処へ、上空からモウキーンが爆弾を投下する。

 

直撃を喰らい、爆発に包まれるラウラだったが………

 

「その程度の攻撃!!」

 

爆煙が晴れると、無傷の姿を現した。

 

「クソッ! もっと爆撃しろ!!」

 

モウキーンはそう言い放ち、後続のモウキーン部隊と共に、更なる爆撃を加えようとしたが………

 

「グレートタイフーンッ!!」

 

其処でラウラは、グレートタイフーンを放つ!!

 

「!? うおわああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!?」

 

強烈な突風でコントロールを失ったモウキーン部隊は、互いに激突。

 

爆弾が誘爆して次々に消し飛んだ!!

 

七面鳥撃ち(ターキーショット)ですわ!」

 

ディフェンスプレートを構えて、専用バスターライフルを撃ちながら飛行しているセシリア。

 

その周囲には、ISビットがビームライフルとなっているブルー・ティアーズを構え、フォーメーションを取りながら飛んでいる。

 

ISビットとの巧みなコンビネーション攻撃の前に、飛行型ガンメン部隊が次々に撃墜されていく。

 

「オノレェッ! 舐めるなぁっ!!」

 

と、1機のカトラ・ゲイがブースターを噴かして一気にセシリア目掛けて突っ込んだかと思うと、人型に変形して殴り掛かる。

 

「フッ」

 

しかし、セシリアは慌てず右手の専用バスターライフルをビームジャベリンに持ち替え、格闘を仕掛けて来たカトラ・ゲイを貫いた!

 

「ギャアアアアアァァァァァァーーーーーーーッ!?」

 

「貰ったぁっ!!」

 

爆散するカトラ・ゲイだったが、その隙を衝いて別のカトラ・ゲイが背後から仕掛ける。

 

だが!!

 

「!? 其処ぉっ!!」

 

セシリアの額の辺りに電流の様な物が走ったかと思うと、ディフェンスプレートを装備したまま左手でハイパービームソードを抜き、振り向き様に背後から仕掛けて来ていたカトラ・ゲイを斬り捨てた!!

 

「ば、馬鹿なああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

そう断末魔を残して、カトラ・ゲイは爆散する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏&箒………

 

「超級覇王! 電・影・弾ーーーーーーーーっ!!」

 

一夏がそう叫びを挙げたかと思うと、身体が気のエネルギーに包まれ、そのエネルギーが渦を巻いて弾丸の様な姿となる。

 

「ハアアアアアアアァァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!!」

 

その状態で、敵軍の中へと突っ込む一夏。

 

一夏が通り過ぎると、次々に爆散して行く飛行型ガンメン。

 

「ぶわぁくはつっ!!」

 

やがて上空に昇って、そう言う台詞と共にポーズを決めたかと思うと………

 

一際巨大な爆発が起こり、飛行型ガンメン部隊の大半が消し飛ぶ!!

 

「………一夏の奴、最近益々人間離れして来ている様な………」

 

そんな一夏の姿を見て、箒は思わずそんな事を呟きながら冷や汗を流す。

 

「死ねええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!」

 

と、そんな箒に向かって背後から人型に変形したカトラ・ゲイが殴り掛かって来る!!

 

「!? しまっ………」

 

反応が遅れ、迎撃が間に合わない箒。

 

と、其処で!!

 

「ゴッドスラッシュッ!!」

 

先程まで“少し離れた場所で”戦っていた筈の一夏が現れ、実体剣状態の雪片弐型でカトラ・ゲイを斬り捨てた!!

 

「! 一夏!?」

 

「箒! 大丈夫か!?」

 

一夏の出現に箒が驚いていると、何とその背後から()()一夏が声を掛けて来る!!

 

「なっ!?」

 

「ボーッとしてるな!!」

 

「やられちまうぞ!!」

 

更に、別の一夏が2人現れて箒にそう言う。

 

如何やら、分身殺法・ゴッドシャドーを使った様だ。

 

「織斑 一夏! 此処で死ねぇっ!!」

 

1機のガンメンの台詞と共に、多数の飛行型ガンメンが一夏達と箒の周りを取り囲む。

 

「そうは行くか、ってんだ!!」

 

「易々と()られる織斑 一夏様じゃないぜ!!」

 

分身している一夏達はそんな事を言いながら、箒を守る様に周りに展開する。

 

(あわわわっ!? 一夏が!? 一夏がいっぱい………!?)

 

“自分の周りを()()()()()が取り囲む”と言う状況に、箒は思わず思考がショートしてしまいそうになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレンラガン&シャル………

 

「喰らえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!」

 

グレンラガンが雄叫びを挙げると、その身体が螺旋力で緑色に輝き、そして全身至る所に在るドリルの出口から、無数の小さなドリルミサイルが出現!!

 

そのドリルミサイルを、何処かの伝説巨人の様に全方位に向けて発射する!!

 

「「「「「「「「「「ロージェノム様! バンザアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーイッ!!」」」」」」」」」」

 

断末魔の叫びと共に、ドリルミサイルの直撃を受けた飛行型ガンメン達が次々に爆散!!

 

グレンラガンの周囲に、爆炎の花々が咲き誇る!!

 

「怯むなぁっ! 一斉に掛かれぇっ!!」

 

「「「「「「「「「「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

しかしその爆炎を突っ切って、新たな飛行型ガンメン部隊がグレンラガンに殺到する。

 

「反重力ストームッ!!」

 

だが、その新たな飛行型ガンメン部隊にカラフルな光線が命中したかと思うと、飛行型ガンメン達はまるで重力を遮断された様に上空へと舞い上がる。

 

「ダブルハーケンッ!!」

 

そして、上空へと纏まって舞い上がった飛行型ガンメン部隊に、ダブルハーケンを投擲するシャル。

 

高速回転しながら飛んだダブルハーケンが、纏まっていた飛行型ガンメン部隊を一斉に真っ二つにした!!

 

「「「「「「「「「「死んじゃうのねえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!?」」」」」」」」」」

 

コミカルな断末魔と共に、真っ二つにされた飛行型ガンメン部隊は爆散する。

 

「神谷!」

 

「シャル! 鈴の奴は如何した!?」

 

其処でシャルはグレンラガンに合流し、グレンラガンはシャルにそう問い掛ける。

 

「えっと………! あ! あそこ!!」

 

と、そう言ってシャルが指差した先には、単身ダイガンテンへと向かう鈴の姿が在った。

 

「あの野郎! 親玉を独り占めする気か!!」

 

「無茶だよ! 単独でダイガンテンに立ち向かうなんて危険過ぎる!!」

 

グレンラガンとシャルは、直ぐに鈴の援護に向かおうとするが………

 

「グレンラガン! 覚悟おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」

 

「螺旋王様の為にーーーーーーーっ!!」

 

「クッソッ! 邪魔だ、お前等ぁっ!!」

 

新たに現れた飛行型ガンメン部隊に、行く手を塞がれる………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ダイガンテンへと向かった鈴は………

 

「正直、この国には良い思い出なんて無いわよ………でも! こんな事するアンタ達を許しちゃおけないわ!!」

 

連結した双天牙月を右手に握り、ダイガンテンへと向かって行く鈴。

 

「来たか、グレン団」

 

するとその前に、細身の人型ガンメンが立ちはだかった。

 

両肩から伸びた刃状の翼と両脚にトビダマを装備しており、両腕は伸縮自在な多関節アームで、指先は鋭利な爪となっている。

 

「!? アンタは!?」

 

「四天王が1人、神速のシトマンドラ様のカスタムガンメン! 『シュザック』よ!!」

 

驚く鈴に、カスタムガンメン………『シュザック』からシトマンドラの声が響き渡る。

 

「態々出て来てくれるとは、手間が省けたわ! アンタを倒してお終いよ!!」

 

「黙れ、口だけの下等な猿めが! 貴様如きが我がシュザックに敵うものか!!」

 

双天牙月を構え直す鈴に向かって、シュザックは見下した様子でそう言い放つ。

 

「言ったわね! 直ぐにスクラップにしてやるわよ!!」

 

鈴はそう吠えると、シュザックに突撃して行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

鈴の父・炎彬と再会したグレン団。
彼の口から離婚の真実を聞かされる。
そんな中で、革命軍の存在も掴んでいたロージェノム軍が重慶市を襲撃。
革命軍の撤退を助ける為にグレン団も参戦。
その中で、鈴がシトマンドラのカスタムガンメン・シュザックと相対する。

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

新作『新サクラ大戦・光』の投稿日は

  • 天元突破ISと同時
  • 土曜午前7時
  • 別の日時(後日再アンケート)
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