天元突破インフィニット・ストラトス   作:宇宙刑事ブルーノア

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第121話『行くぜっ! 最後の戦いだぁっ!!』

これは………

 

女尊男卑の定められた世界の運命に風穴を開ける男達と………

 

それに付き従う女達の物語である………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天元突破インフィニット・ストラトス

 

第121話『行くぜっ! 最後の戦いだぁっ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箒と束が、劇的な喧嘩の後での和解をしていた頃………

 

一夏と千冬は、怪我人として収容されていたシュバルツの許へと向かっていた。

 

そして一夏は、其処で思い掛け無いものを目撃する事となる………

 

 

 

 

 

IS学園・校舎………

 

特別救護室………

 

「シュバルツ、私だ。一夏を連れて来たぞ」

 

シュバルツが収容されている個人用の特別救護室に入るなり、千冬がそう告げる。

 

「………来たか」

 

すると、病室によく在る“鉄パイプの枠に白い布が張られているタイプのパーテーション”の向こう側に置かれているベッドから、シュバルツの声が聞こえて来た。

 

パーテーションに、シュバルツのものと思しき影が浮かび上がる。

 

「シュバルツ。大丈夫なのか?」

 

その影に向かって、一夏が問い掛ける。

 

「ああ、何て事は無い………其れよりも、織斑 一夏………これからお前に“重要な事”を話さねばならん」

 

「重要な事?」

 

「“私の()()”についてだ」

 

「えっ!?」

 

シュバルツの正体が明かされる事に驚く一夏。

 

「シュバルツの正体って………一体、如何してまた?」

 

「“時”が来た………もう、これ以上は隠し通せん。そして、“お前が()()を受け止められる程に成長した”からだ」

 

「シュバルツ………」

 

突然のシュバルツの正体明かしに戸惑う一夏だったが、其れと同時にシュバルツが自分を認めてくれた事を嬉しく思う。

 

「覚悟が決まったのならば、此方へ来い………」

 

「一夏………」

 

シュバルツがそう言うと、千冬が心配そうな目で一夏を見遣る。

 

「大丈夫だよ、千冬姉」

 

そんな千冬に向かって、一夏はフッと笑いながらそう言うと、シュバルツの方へと歩いて行く。

 

そして遂に………

 

パーテーションの向こうに居たシュバルツの前に立つ。

 

「………織斑 一夏」

 

其処には、シュバルツが着ていたコートを纏った“学生時代の千冬と()()()()()をしている少女の姿”が在った。

 

「! シュバルツ………なのか?」

 

一瞬驚く一夏だったが、直ぐ冷静になる。

 

「そうだ。私がシュバルツ・シュヴェスター………『織斑 マドカ』だ」

 

「織斑………マドカ?」

 

冷静さは失っていないものの、一夏は驚きを隠せずに居る。

 

「…………」

 

そんな一夏の傍に寄って来て、同じ様にシュバルツ改めマドカを見遣る千冬。

 

「………如何言う事なんだ?」

 

マドカを見遣りながら、一夏は問う。

 

「私は………今は亡き亡国企業(ファントム・タスク)が“お前、そして織斑 千冬の遺伝子を使って生み出した()()()()”だ」

 

「!? クローン!?」

 

「やはりそうか………」

 

驚く一夏と、或る程度は予想していたのか、そう呟く千冬。

 

「当時、亡国企業は“世界最強のIS乗り”である織斑 千冬を()()()としていた。様々な個体が作られる中で、“偶然入手出来たお前(一夏)の遺伝子”を組み合わせて産み出された個体が私だ」

 

「…………」

 

一夏は、黙ってマドカの話を聞いている。

 

「作られた実験体は、全て脳改造を受けて亡国企業の手先となって行ったが、私は運良く脳改造寸前に脱出する事に成功した………だが、私には“行く宛て”が無かった。私の元となったお前達2人の許以外にはな」

 

「なら、如何して顔を隠してシュバルツ・シュヴェスター(など)と名乗った?」

 

「…………」

 

千冬の問いに、マドカが虚空を見詰める。

 

「………お前達の仲に割って入る“勇気”が無かった。所詮、私は『作られた存在』だ。イキナリ押し掛けて行ったところで、迷惑以外の何物でも有るまい」

 

「…………」

 

「だが、亡国企業の残党が一夏を狙っているのを見てな………居ても経っても居られなくなった。そして私に出来る事は………お前を“強くしてやる事”ぐらいだった」

 

「そうだったのか………」

 

其れを聞いて、今までのシュバルツの行動に合点が行く一夏。

 

「シュバルツ………いや、()()()

 

と其処で、一夏がマドカの傍に寄り、その手を握った。

 

「! 一夏………」

 

「水臭いぜ。お前が俺と千冬姉を元に生まれたってんなら、お前は“俺達の()()”だ。そうだろ? 千冬姉」

 

驚くマドカにそう言いながら、一夏は千冬にそう問い掛ける。

 

「ああ………そうだな」

 

千冬も微笑みながらマドカの傍に寄ると、一夏が握っているマドカの手を、一夏の手の上から握り締める。

 

「マドカ。もう何も心配は要らない。お前は“私達の家族”だ」

 

「千冬………」

 

と、マドカが顔を伏せたかと思うと、その目からポロポロと涙が零れ始める。

 

「………ありがとう、千冬………ありがとう、一夏………」

 

「「…………」」

 

一夏と千冬は、マドカが落ち着くまでその手を握り締めていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

他のグレン団メンバー達は………

 

セシリアは、IS学園の寮の方の自室を野戦病院として開放してインフィニット・ノアの方の自室で1人紅茶を嗜んでおり、鈴は学園の森の広場で中国拳法を練習していた。

 

ラウラは、インフィニット・ノアの自室で愛用のコンバットナイフを研いでおり、フランはその後ろに座って、姉のラウラの背に身体を預けている。

 

楯無は、ISを纏ってIS学園の上空を哨戒がてら星を見ながら飛んでおり、簪は射撃訓練場でアーマーマグナムでの射撃を行っている。

 

弾は、虚を部屋に招いて2人っきりで過ごしており、蘭は学園の食堂で働いている厳と蓮を手伝っている。

 

ティトリーは、今だ眠り続けているジギタリスの傍におり、のほほんはリーロンと共にインフィニット・ノアの整備を手伝っている。

 

皆、思い思いにしている様に見えるが、彼女達の行動には、明日の為の決意を固める意味も含まれていた………

 

そして、神谷とシャルは………

 

IS学園の埠頭に居た。

 

「「…………」」

 

少し沖合に、撃沈された海上自衛隊の護衛艦やロージェノム軍が接収して使っていた軍艦の残骸が浮かぶ海を眺めながら、無言で佇んでいる神谷とシャル。

 

辺りは静まり返っており、波の音だけが響き渡っている。

 

「………いよいよ明日で全てが決まるんだね」

 

と、不意にシャルがそう呟いた。

 

「………ああ………そうだな」

 

心無しか、妙に口数が少ない神谷。

 

「螺旋王ロージェノムとの決戦………若し、僕達が負けたら………世界は奴の手に落ちる………」

 

「…………」

 

神谷が黙り込んでいると、シャルは神谷の手を握って来た。

 

「シャル………」

 

不安になっているのかと心配した神谷だったが………

 

「だから………僕達は絶対に勝つ! 勝って日本に………いや! “世界に平和を取り戻す”んだ!!」

 

シャルは確固たる決意を秘めた表情でそう叫ぶ。

 

「………へっ、あたぼうよ! 俺達が負けるか、ってんだ!!」

 

其れを聞いた神谷は、不敵な笑みを浮かべてそう言い放つ。

 

「また、皆で楽しい学校生活を送ろうね。神谷」

 

其処でシャルは、神谷を見ながらそう言う。

 

「おうよ!………そう言や、もう直ぐ“1年”だな。俺がこの学園に来てから」

 

と其処で、神谷は思い出したかの様にそう呟き、IS学園の方を振り返った。

 

「そっか………もう1年も経つのか………何だか、色々な事が有り過ぎて、アッと言う間に感じちゃったなぁ」

 

その言葉に、シャルも学園の方を振り返りそう呟く。

 

「後少ししたら桜も咲くな………そしたら、全員で花見と行くか!」

 

「わあ! 良いね!!」

 

神谷の提案に、シャルは胸を弾ませる。

 

と其処で、シャルは神谷の腕に抱き付いた。

 

「………勝って………必ず生きて帰って来ようね。そしてまた皆で、この学園に通おうよ」

 

「………ああ」

 

神谷とシャルは夜空を見上げ、決意を新たにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月面………

 

ロージェノムの居城・テッペリン………

 

その玉座の間………

 

ロージェノムが居る場所にて………

 

「明日で全てが決まる、か………」

 

相変わらず気怠げに玉座に腰掛け、頬杖を突いているロージェノムがそう呟く。

 

「…………」

 

その眼下には、ヴィラルが緊張した面持ちで畏まっている。

 

「まさか四天王が死に、貴様が生き残るとはな………」

 

ヴィラルの方を見ずに、ロージェノムはまるで他人事の様にそう言い放つ。

 

「………生き恥を晒してまで、再び螺旋王様の前に(まか)()でましたのには、()()がございます」

 

と、ヴィラルは畏まった姿勢のまま顔を上げてロージェノムを見遣る。

 

「…………」

 

其処で初めて、ロージェノムは視線だけを動かしてヴィラルを見遣る。

 

「教えて下さい! 螺旋王様!! 螺旋王様は本当は何を考えておいでなのです!? 螺旋王様の目的は、()()()“世界征服”なのですか!?」

 

ヴィラルは、ロージェノムにそう問い質す。

 

其れは、神谷がヴィラルに問うた疑問だった。

 

あの問いを聞いた、ヴィラルの中でもその疑問が大きくなり、遂にロージェノムにその()()を問い質したのである。

 

「………“世界征服”、か………フフフ」

 

と、その問い掛けを聞いたロージェノムは不敵に笑った。

 

「!?」

 

「そう言えばそうであったな………()()()()()を言っていた事も有ったな」

 

「!? なっ!?」

 

ロージェノムの言葉に驚愕するヴィラル。

 

「螺旋王様! 其れは一体!?」

 

「世界を征服する………確かに、ワシはそう言った。“だが其れは()()であって()()では無い”」

 

「! で、では!! 螺旋王様の『本当の目的』とは!? 一体何なのです!?」

 

「フフフフ………知りたいか? ヴィラルよ」

 

不敵な笑みを浮かべたまま、ロージェノムはヴィラルと目を合わせる。

 

その瞬間!!

 

ロージェノムの瞳に赤い光が螺旋を描く!!

 

「!?」

 

そしてその直後、ヴィラルの意識は闇へと落ちて行ったのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして遂に夜が明け、IS学園では………

 

朝日が照らす海面が盛り上がり、インフィニット・ノアがその姿を現す。

 

その艦体は、新品同様にピカピカとなっている。

 

「さあ、行くわよ!!」

 

「了解! 反重力エンジン、起動!!」

 

「反重力エンジン起動!!」

 

その艦橋内でリーロンがそう指示したかと思うと、虚とのほほんが復唱する。

 

すると、海面が激しく揺れ動き始める。

 

そして、インフィニット・ノアの巨体がゆっくりと浮かび上がり始めた!

 

「反重力エンジン起動! 全艦異常無し!!」

 

「メインエンジン点火!!」

 

「メインエンジン点火!!」

 

続いて、艦尾下部に備え付けられていた双発のエンジンが炎を噴き上げる!

 

「目的地! 月面のテッペリン!!」

 

「ロージェノム! 待ってろ!! 今殴り込んでやるぜ!!」

 

リーロンが目的地を告げると、神谷がそう声を挙げる。

 

「上昇角45! 大気圏離脱用意!!」

 

虚がそう言うと、インフィニット・ノアの巨体は45度の角度で上昇しながら進み始める。

 

「神谷、一夏………頼んだぞ」

 

「皆さん、無事に帰って来て下さいね」

 

朝日に照らされ、どんどん上昇して行くインフィニット・ノアの姿を、IS学園校舎の屋上から千冬と真耶………

 

「いっくん、箒ちゃん………」

 

「…………」

 

「天上博士の息子が行く………」

 

束やくー、マドカ………

 

「頑張れーっ!!」

 

「負けるなーっ!!」

 

「無事に帰って来てねー!!」

 

そして、無事だった学園の生徒達や職員達が見送っていたのだった。

 

今、眦を決して、グレン団はロージェノムに決戦を挑む!

 

その敗北は、地球人類の破滅へと繋がるのだ………

 

グレン団よ行け! 明日の地球の為に!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後………

 

インフィニット・ノアは大気圏を離脱し、宇宙空間へと出ていた。

 

「地球引力圏、離脱」

 

「第2宇宙船速に切り替えて」

 

「了解。第2宇宙船速に切り替えます」

 

虚・リーロン・のほほんがそう言うと、艦尾下部に備え付けられていた双発のエンジンから上がっていた炎の量が変わる。

 

そしてそのまま、インフィニット・ノアは月を目指して進んで行く。

 

「コレが………宇宙かぁ………」

 

と、一夏が艦橋の窓の外に広がる宇宙を見て、思わずそう呟く。

 

「何時かは来てぇと思ってたが………“こんな形”で来たくは無かったぜ」

 

神谷もそんな事を呟く。

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

他のメンバーも、色々と思う所が有るのか、黙り込んでいる。

 

「何れ、また来れるわよ。()()ね」

 

そんなグレン団メンバーに向かって、リーロンは意味深にそう言い放つ。

 

「ああ、その通りだ! その為にも先ず! ロージェノムの野郎をブッ飛ばすぜ!!」

 

「「「「「「「「「「おおーっ!!」」」」」」」」」」

 

其れを聞いた神谷がそう叫びながら拳を突き上げると、グレン団メンバーは叫び声を挙げながら同じ様に拳を突き上げたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、其れから更に数10分後………

 

インフィニット・ノアは月へと辿り着き、月面上空に浮かびながらテッペリンを捜索している。

 

「レーダーに感! 前方に超巨大物体を発見!!」

 

「ビデオパネル、チェンジ!」

 

のほほんと虚がそう言ったかと思うと、メインモニターに月面に我が物顔で立っているテッペリンが映し出される。

 

「アレが、テッペリン………」

 

「思ってたより大きいじゃない………」

 

改めてテッペリンの大きさに驚き、シャルと鈴が息を呑む。

 

と、その次の瞬間!!

 

インフィニット・ノア内に警報が鳴り響く!!

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

「テッペリンより、多数の熱源の発進を確認!!」

 

グレン団の一同が驚いていると、虚がそう報告する。

 

その次の瞬間には、テッペリンから幾つもの巨大な影が発進して来る。

 

其れは、宇宙用に改造されているダイガンザン・ダイガンカイ・ダイガンテン・ダイガンド………

 

四天王達が使っていたダイガンだった。

 

しかも、4機だけではなく、其々のタイプが数1000機近くの群れを成している。

 

「!? 四天王のダイガンだと!?」

 

「しかもあんな数が!?」

 

箒と楯無が驚きの声を挙げた瞬間!

 

今度はその多数のダイガンから、無数の宇宙ガンメンが出撃して来た!!

 

ダイガン達の数が数1000機近くに及んでいる事もあり、発進して来るガンメンの数も半端では無い。

 

忽ち、テッペリンが黒い影に覆われて見え無くなる。

 

「て、敵艦よりガンメン部隊発進! その数………け、計測不能~!!」

 

レーダーを見ていたのほほんから、悲鳴にも似た声が挙がる。

 

尤も、彼女が見ているレーダーは、敵を示す赤い光点で完全に塗り潰され、“赤く光るパネル”と化している。

 

「天の影は全て敵、って事ですか………」

 

「流石は敵の本拠地………」

 

「守りは半端では無いわね………」

 

セシリア・ラウラ・簪がそう呟く。

 

「へへ、良いじゃねえか………“最後のパーティー”なんだ。これぐらいド派手じゃないとなぁ」

 

しかし、弾が不敵に笑ってそんな事を言い放つ。

 

「例えどんなに敵が多くたって………」

 

「私達は絶対に勝つ!!」

 

「そして………“皆で生きて帰る”んだ!」

 

続いて、蘭・ティトリー・フランがそう言い放つ。

 

「アニキ! 行こうっ!!」

 

そして、一夏が神谷にそう呼び掛けた。

 

「おっしゃーっ! 行くぜっ! 最後の戦いだぁっ!!」

 

「「「「「「「「「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

神谷のその咆哮で、グレン団一同は一斉に出撃して行くのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[飛行甲板展開! 戦闘形態へ移行!!]

 

[了解! インフィニット・ノア、戦闘形態へ移行します!!]

 

リーロンと虚がそう言い合うと、インフィニット・ノアの中央上部分が艦橋を残して左右に広がる様に展開する。

 

そして展開した部分が水平になったかと思うと、飛行甲板となる。

 

更に、飛行甲板が展開した後の艦体中央部に、3連主砲塔と煙突状の大型ビーム砲、そして対空レーザー砲塔が出現する。

 

「行くぜぇーっ!!」

 

続いて威勢の良い声と共に、左側の飛行甲板のカタパルトからグレンラガンが発進する。

 

「織斑 一夏! 白神! 行きまーすっ!!」

 

続いて、右側の飛行甲板のカタパルトから白神を纏った一夏が、ガ〇ダム口調で発進する。

 

そしてそのまま、左右の飛行甲板から次々にグレン団の面々が発進して行く。

 

僅か12人と1隻の宇宙空母………

 

宇宙をも黒く染め上げるロージェノム軍の前では、その存在は余りにも小さく見える………

 

しかし………

 

グレン団の面々は、誰もが絶望的な戦いに挑む様な悲壮感(など)微塵も抱いていない。

 

有るのは只1つ………

 

“必ず勝利し、皆で生きてあの学び舎へと戻る”と言う決意だけだ。

 

「野郎共! 雑魚には構うな!! 狙うは大将首………ロージェノムの野郎だぁっ!!」

 

「「「「「「「「「「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

グレンラガンがそう叫ぶと一夏達は速度を上げ、ロージェノム軍の軍勢の中へと飛び込んで行く。

 

「グレン団! 覚悟ーっ!!」

 

「螺旋王様の為にーっ!!」

 

「獣人! バンザーイッ!!」

 

対するロージェノム軍の獣人達も、グレン団を押し潰そうと殺到する。

 

グレン団とロージェノム軍が激突する!!

 

………と、思われた瞬間!!

 

「! 今だぁっ!!」

 

「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

 

神谷がそう叫んだかと思うと、グレン団の面々は一斉に月面から見て上方へと急上昇した!!

 

「!? 何っ!?」

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

突然進路を変えたグレン団の面々に、彼等を押し潰そうと迫っていたロージェノム軍の面々が戸惑っていると………

 

[発射、10秒前………9………8………7………6………5………4………3………2………1………0!]

 

[反陽子砲! 発射ぁ~っ!!]

 

何時の間にか反陽子砲のチャージを済ませていたインフィニット・ノアが、テッペリンを守る壁の様に展開していたロージェノム軍に向かって、反陽子砲を発射した!!

 

「「「「「「「「「「!? のあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!?」」」」」」」」」」

 

意表を突かれたロージェノム軍は反陽子砲を回避できず、次々とその光へ呑み込まれて行く。

 

そして、反陽子砲は敵の防衛陣に穴を開け、更にそのままテッペリンへと向かう。

 

しかし、テッペリンに命中した反陽子砲は、そのまま霧散する。

 

[!? 反陽子砲が!?]

 

[防御力も並みじゃないわね。大したモノだわ]

 

驚く虚に対し、相変わらず他人事の様にリーロンがそう言う。

 

その間に反陽子砲が敵陣に開けた穴は、瞬く間に塞がれてしまう。

 

「やっぱり、そう簡単に突破は出来ないか………」

 

其れを見た一夏がそう呟くが………

 

「へっ! 例えどんな壁だろうが! 俺達の前に立ちはだかるんだったら、風穴開けて押し通るまでよ!!」

 

「無理を通して道理を蹴っ飛ばす! 其れがグレン団のやり方だよ!!」

 

其れを吹き飛ばす様に、グレンラガンとシャルがそう叫ぶ。

 

その言葉に、一夏達は不敵な笑みを浮かべる。

 

「ロージェノムゥッ! 首を洗って待ってやがれええええええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!」

 

その次の瞬間には、グレンラガンは右腕にギガドリルを出現させ、敵陣の中へと突っ込んで行った。

 

「「「「「「「「「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

其れに続いて行く一夏達、グレン団メンバー。

 

今此処に………

 

最終決戦の火蓋が、切って落とされた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

シュバルツことマドカの正体はこの作品ではこうなってます
そして決意を決めて決戦に挑むグレン団。
しかし、此処へ来てロージェノムの思惑に謎が?

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

新作『新サクラ大戦・光』の投稿日は

  • 天元突破ISと同時
  • 土曜午前7時
  • 別の日時(後日再アンケート)
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