天元突破インフィニット・ストラトス   作:宇宙刑事ブルーノア

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第123話『俺達グレン団の怒りを思い知らせてやるぜっ!!』

これは………

 

女尊男卑の定められた世界の運命に風穴を開ける男達と………

 

それに付き従う女達の物語である………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天元突破インフィニット・ストラトス

 

第123話『俺達グレン団の怒りを思い知らせてやるぜっ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月面・ロージェノム軍の拠点『テッペリン』の内部・ロージェノムの間………

 

「ロージェノム! 今日でテメェもお(しめ)ぇだっ!!」

 

玉座に座っているロージェノムをビッと指差しながら、グレンラガンはそう言い放つ。

 

「その血気………正に“父親譲り”だな………天上 神谷」

 

ロージェノムは、相変わらず玉座に座った状態で気怠そうに頬杖を突き、不敵な笑みでグレンラガンを見据えている。

 

「覚悟しやがれ! 親父の仇! そして全世界の連中と! 俺達グレン団の怒りを思い知らせてやるぜっ!!」

 

其処でグレンラガンはグッと拳を握り、決意を表すかの様にそう叫ぶ。

 

「フッ」

 

しかし、ロージェノムから返って来たのは嘲笑だった。

 

「笑ってられんのも今の内だぜぇっ! うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」

 

そんなロージェノムの態度にカチンと来たのか、グレンラガンはウイングを展開させると、トビダマから炎を上げてロージェノムに向かって突っ込む!!

 

「喰らえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!」

 

その叫びと共に右腕がギガドリルへと変わり、ロージェノム目掛けて回転する。

 

しかし………

 

その間に『何か』が割り込んだかと思うと、ギガドリルの1撃を受け止める!!

 

「!? 何ぃっ!?」

 

グレンラガンが驚きの声を挙げた瞬間!!

 

『何か』はそのまま、グレンラガンを放り投げた!!

 

「グハッ!?」

 

床に叩き付けられたグレンラガンは、そのまま数回バウンドした上で壁に叩き付けられる。

 

「アダダダダダダッ!? 頭打ったぞ、オイ!!」

 

愚痴る様に言いながらギガドリルを引っ込めると、頭を擦りながら起き上がるグレンラガン。

 

と其処へ、グレンラガンを投げ飛ばした『何か』が眼前に立った。

 

「!? ヴィラル!!」

 

グレンラガンは驚きの声を挙げる。

 

そう………その“正体”は、ヴィラルのエンキドゥドゥだった。

 

「…………」

 

しかし今、目の前に立っているエンキドゥドゥからは、今まで感じられていた“殺気混じりの()()”が感じられ無い。

 

まるで、機械か操り人形の様な雰囲気を感じる。

 

「ヴィラル………オメェ、如何した!?」

 

そんなエンキドゥドゥの“異変”に気付いたグレンラガンはそう問い質すが………

 

「…………」

 

エンキドゥドゥは4本の手にエンキソードを握り、グレンラガンに向かって振るって来た!!

 

「!? うおっ!?」

 

驚きながらも、跳躍してエンキドゥドゥの上を飛び超える様にして躱すグレンラガン。

 

「ヴィラルッ!!」

 

「…………」

 

再度呼び掛けるが、やはり返事は返って来ず、代わりにエンキドゥドゥはボディを展開させて重火器を発射する!!

 

「クッ! 螺旋の盾ぇっ!!」

 

グレンラガンは螺旋の盾を発動し、重火器の攻撃を防ぐ。

 

「…………」

 

だが、その際に発生した爆煙を突き抜け、突撃して来たエンキドゥドゥがグレンラガンにミドルキックを叩き込む!!

 

「ごあっ!?………! こんのおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」

 

一瞬吐きそうになったが、堪えてエンキドゥドゥの足を摑むと、そのままジャイアントスイングを掛ける。

 

「おりゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」

 

「!?」

 

存分に振り回された後、思いっ切り投げ飛ばされたエンキドゥドゥは、そのまま背中から壁に激突!

 

その壁から剥がれたかと思うと、床に(うつぶ)せになる様に叩き付けられた!

 

「…………」

 

しかし、直ぐに無言のまま起き上がり、エンキソードを構える。

 

その姿はまるでゾンビの様である。

 

「何なんだ………オイ! ロージェノム! テメェ、ヴィラルに一体何しやがったっ!?」

 

不気味な印象を受けながら、その“元凶”がロージェノムに有ると踏んだグレンラガンは、油断無く構えを取りながら、相変わらず玉座で気怠そうに頬杖を突いているロージェノムにそう問い質す。

 

「其れを問い質して如何する? 貴様にとって其奴(そやつ)は敵であろう。()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

しかし、ロージェノムは面倒臭そうにそう言い放つ。

 

「巫山戯んじゃ無え! “今のコイツ”と戦えるか!?」

 

「貴様がそんな事を言っていても、其奴(ヴィラル)には関係無い様だぞ?」

 

怒鳴るグレンラガンだったが、ロージェノムが続けてそう言うと、エンキドゥドゥが再びグレンラガンに襲い掛かる。

 

「! チイッ!!」

 

片手に2本ずつ、計4本のドリルを出現させると、エンキドゥドゥのエンキソード4本を受け止めるグレンラガン。

 

「止めろ、ヴィラル! 目ぇ覚ませぇっ!!」

 

「…………」

 

グレンラガンがそう呼び掛けるも、エンキドゥドゥからは返事は返って来ず、グレンラガンは腕を弾かれたかと思うと、当て身を喰らわせられる。

 

「がっ!?」

 

そしてグレンラガンの体勢が崩れたところで、エンキソード4本を纏めての縦一文字斬りを繰り出す。

 

「ぐあああっ!?」

 

ボディが斬り裂かれ、装甲の欠片が宙に舞う。

 

「! んなろぉっ!! こうなりゃブン殴って目ぇ覚まさせてやらぁっ!!」

 

が、グレンラガンは激痛を無視して右足を振り上げたかと思うと、縦一文字斬りを繰り出して上体が下がっていたエンキドゥドゥに踵落としを喰らわせる!

 

「!?」

 

背中に踵落としを喰らったエンキドゥドゥが、(うつぶ)せに床に叩き付けられる!

 

しかし、その状態で足を上げて来たかと思うと、グレンラガンの首を蟹挟みで(とら)える!!

 

「がっ!?」

 

そしてそのまま身体を捻る様に回転させ、グレンラガンを投げ飛ばす!!

 

「ぐあっ!?」

 

グレンラガンが背中から床に倒れると、その間に起き上がったエンキドゥドゥは、串刺しにせんとエンキソードを振り下ろして来る!

 

「!?」

 

咄嗟に転がるグレンラガンだったが、エンキドゥドゥは4本の腕で次々に突きを繰り出して来る!!

 

「クソッ! いい加減にしやがれぇっ!!」

 

と其処で、グレンラガンは転がりながら胸のグレンブーメランを投擲した!!

 

「!?」

 

至近距離から投擲されたグレンブーメランを、エンキドゥドゥは真面に喰らう。

 

「トアアッ!!」

 

その間に、グレンラガンは床に倒れた状態から跳躍!

 

エンキドゥドゥに命中し、空中に弾かれていたグレンブーメランをキャッチすると、大上段に振り被る!

 

「男の情熱! 燃焼斬りいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーーっ!!」

 

そして、男の情熱燃焼斬りを繰り出す。

 

「!!」

 

エンキドゥドゥはエンキソード4本を全て使って受け止めるが………

 

「2段返しッ!!」

 

とグレンラガンが叫んだかと思うと、左手を背中のグレンウイングへと回して翼の部分を摑んで取り外すと、横薙ぎにエンキドゥドゥに向けて振るった!!

 

「!!」

 

エンキドゥドゥの装甲の一部が飛び散り、大きく仰け反る。

 

「ダブルブーメランスパイラルッ!!」

 

そしてそのまま、グレンブーメランとグレンウイングを投擲する!!

 

「!!」

 

高速回転しながら飛んで来たグレンブーメランとグレンウイングを、エンキソードを振るって弾くエンキドゥドゥだったが………

 

完全に弾くのには失敗したのか、衝撃で下の腕で握っていたエンキソードが砕け散った。

 

「!?」

 

「隙有りぃっ!! ドドドリルキイイイイイイィィィィィィィーーーーーーーーックッ!!」

 

其処でグレンブーメランとグレンウイングを回収したグレンラガンは、左脚のドリル出現口から全てのドリルを出現させ、エンキドゥドゥに蹴りを叩き込む!!

 

「!!」

 

またもエンキドゥドゥの装甲が弾け、宙に舞う。

 

しかし、弾き飛ばされた先で受け身を取って着地したかと思うと、空になった下の手でブレーキを掛けながら床の上を滑って行き、上の腕からエンキカウンターを4発放つ!!

 

「チイッ!!」

 

3発目までは如何にか弾いたグレンラガンだったが………

 

「! ぐうっ!!」

 

最後の1発のエンキカウンターが装甲の隙間から右肩へと突き刺さり、血が噴き出す。

 

「!!」

 

その痛みで動きが鈍った一瞬を見逃さず、体勢を立て直したエンキドゥドゥが突撃!!

 

下の左腕でのアッパーから、下の右腕でのラリアットを喰らわせる!!

 

「ゴハッ!?」

 

更にそのままグレンラガンを捕まえたかと思うと、首絞めを掛ける!!

 

「グオッ!? ガッ!?」

 

脳への酸素を遮断され、グレンラガンは苦しそうに藻掻く。

 

「こ、このぉっ! 放せってんだ!!」

 

首を絞めて来ているエンキドゥドゥの下の腕を殴り付けるグレンラガンだが、エンキドゥドゥは放そうとしない。

 

「…………」

 

「ガッ!?………ヤ、ヤベェ………」

 

段々と意識が遠くなって行く感覚が襲って来る。

 

「グ………ガッ………! うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」

 

しかし、気絶寸前でフルドリライズを発動!!

 

「!?」

 

グレンラガンの全身から細長いドリルが飛び出し、エンキドゥドゥは無理矢理引き剥がされる!

 

「ゲハッ! ゴホッ! ゴホッ!」

 

慌てて酸素を取り込み、噎せるグレンラガン。

 

「…………」

 

エンキドゥドゥはそんなグレンラガンにも容赦無く襲い掛かる。

 

「! なろぉっ!!」

 

だが、グレンラガンはカウンターで巴投げを繰り出す!

 

「!!」

 

エンキドゥドゥは、背中から逆さまに壁に叩き付けられる!!

 

「グレンストームッ!!」

 

其処で胸のサングラスから螺旋エネルギーの熱線を放射!!

 

「!!」

 

躱すエンキドゥドゥだったが、外れたグレンストームはテッペリンの外壁を貫通し、宇宙空間へと抜ける。

 

外壁が抜けた事で空気が外へ漏れ出し、玉座の間に激しい乱気流が発生する。

 

「!? うおっ!?」

 

グレンラガンは両手のドリルを床に突き刺し、外へと吐き出されそうになるのを防ぐ。

 

「!!」

 

エンキドゥドゥの方もエンキソードを床に突き刺し耐える。

 

「…………」

 

只1人、ロージェノムだけが微動だにせず、気怠そうに玉座に頬杖を突いて座っていた。

 

やがて穴が開いた壁に隔壁が降り、空気の流出が止まる。

 

「チイッ! やり過ぎたぜ!!」

 

そんな事を言いながら立ち上がり、ドリルを収納するグレンラガン。

 

「!!」

 

其処でエンキドゥドゥがグレンラガンに向かって突撃!

 

下の両腕でグレンラガンの両腕を摑み、動きを止める。

 

「!? しまった!?」

 

そして、上の腕に残っていたエンキソードをグレンラガンの頭上から振り下ろす!!

 

「んなろぉっ!!」

 

だが、グレンラガンは両肩からドリルを出現させてエンキソードを弾く!

 

「!!」

 

「ドリルヘッドバッドォッ!!」

 

そして、額の部分からもドリルを出現させたかと思うと、エンキドゥドゥ目掛けて思いっ切り頭突きを喰らわせる!!

 

「!?」

 

装甲から火花が飛び散り、エンキドゥドゥはグレンラガンを離して蹌踉(よろけ)る。

 

「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!」

 

その次の瞬間には、グレンラガンはエンキドゥドゥに強烈なパンチを喰らわせた!!

 

「!!」

 

その1撃にエンキドゥドゥはブッ飛ばされ、手からエンキソードが零れて床に突き刺さる。

 

「!!」

 

「ヴィラルウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーッ! 目ぇ覚ませえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!」

 

すると、グレンラガンは起き上がろうとしていたエンキドゥドゥ目掛けて再び強烈なパンチを喰らわせる!!

 

「!!」

 

倒れそうになったエンキドゥドゥだったが踏み留まり、反撃とばかりに右の上下の腕でフックを繰り出す。

 

「ガハッ!? このおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」

 

今度はボディブローを繰り出すグレンラガン。

 

「!!………!!」

 

エンキドゥドゥは身体がくの字になりながらも、今度は左の上下の腕でストレートを喰らわせる!!

 

「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」

 

「!!………!!………!!」

 

そのまま、両者足を止めての拳の応酬合戦となる。

 

「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」

 

「!!………!!………!!」

 

互いに装甲の欠片と血を撒き散らしながら、殴り合いを続けるグレンラガンとエンキドゥドゥ。

 

「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」

 

「!!」

 

そして遂に、グレンラガン渾身のボディブローとエンキドゥドゥの地獄突きがお互いに炸裂。

 

グレンラガンのボディブローはエンキドゥドゥの身体の顔の中心部に叩き込まれ、エンキドゥドゥの地獄突きはグレンラガンの左肩口に突き刺さっていた。

 

「………グウウッ!?」

 

「!!」

 

一瞬の硬直の後、グレンラガンは膝から崩れ、エンキドゥドゥは床に倒れ伏す。

 

「イッテーッ! クソーッ」

 

左肩口を押さえながらグレンラガンが立ち上がる。

 

すると………

 

「グレン………ラガン………?」

 

同じ様に起き上がろうとしていたエンキドゥドゥが、グレンラガンの姿を見てそう呟いた。

 

「! ヴィラル!!」

 

「俺は………一体()()()()()()のだ?」

 

呆然とした様子で自分の手を見ながらそう呟くエンキドゥドゥ。

 

「オメェ、正気に戻ったのか!?」

 

「正気に? そうだ、俺は確か………! 螺旋王様!!」

 

と其処で、エンキドゥドゥはロージェノムの姿に気付く。

 

「ふむ、自我を取り戻したか………」

 

「螺旋王様! あの時私に、一体何をしたのです!!」

 

「何、“ちょっとした(たわむ)れ”よ………」

 

エンキドゥドゥの問いに、ロージェノムは然も当然の様にそう返す。

 

()()ですと!?」

 

「オイ、ロージェノム! テメェ一体何考えてやがる!? 此奴は“オメェの()()”じゃ()えのか!?」

 

動揺するエンキドゥドゥの姿を見て、グレンラガンもロージェノムの傍若無人な態度に怒りを露わにする。

 

「仲間?………ワシに“そんなモノ”は要らぬ。要るのは、“ワシに忠実に従う()”のみだ」

 

「なっ!?」

 

「ざけんなっ! 大体“世界征服”なんて野望掲げてる時点で馬鹿げてんだよ!!」

 

グレンラガンはロージェノムに向かって、更にそう吠えるが………

 

「世界征服?………フフフフ………貴様は、ワシが()()()“そんな事を考えている”と思っていたのか?」

 

ロージェノムは小馬鹿にする様な笑みを浮かべてそう言い返して来た。

 

「!? 何だと!?」

 

「ワシの“真の目的”………其れは“人類と言う種”を、()()()………いや、()()()()()()()()()()()だ」

 

「なっ!?」

 

そのロージェノムの言葉に、グレンラガンも思わず言葉を失う。

 

「テメェッ! 正気か!?」

 

「………“遊び”は終わりだ。今度はワシが相手をしてくれる」

 

グレンラガンの問いには答えず、遂にロージェノムが玉座から立ち上がる。

 

すると、その瞬間!!

 

ロージェノムの身体から、赤い光が溢れ出した!!

 

「!? この光は!?」

 

その光にグレンラガンは驚愕する。

 

何故ならばその光は、()()()をしているものの、『螺旋力』だったからだ。

 

しかし、奇妙な事に………

 

グレンラガンを初めとした、グレン団一同の螺旋力は“右回転・時計回り”に回るのに対し………

 

今、ロージェノムが放っている螺旋力は“左回転・反時計回り”をしている。

 

「ぬおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!」

 

驚愕している間にも、ロージェノムの身体から発せられている()()()()()は輝きを増して行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

テッペリンの外・月面の宇宙空間で戦っている一夏達も………

 

「!? 何だアレは!?」

 

宇宙用ゴズーを1体斬り捨てた一夏が、テッペリンの異変に気付く。

 

テッペリンの頂上部分から、赤い光が壁を突き破る様にして溢れていたのだ。

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

一夏のその言葉で、他のメンバーも異常に気付く。

 

「何なの、アレは……?虚ちゃん! 解析出来てる!?」

 

リーロンも呆然と呟いたが、直ぐに虚にそう問い質す。

 

「待って下さい!!………!! ()()()()()()()です!!」

 

直ぐに解析を開始した虚が、驚愕を露わにしながらリーロンに向かってそう叫ぶ。

 

「“螺旋エネルギー”ですって!? 信じられ無いわ………アレ程の量の螺旋エネルギーを発する存在なんて………其れにあの()は一体?」

 

「ア、アレ~? 如何したんだろう~、コレ?」

 

リーロンが信じられ無いと言った様子を見せていると、今度はのほほんがそう声を挙げる。

 

「!? 如何したの? のほほんちゃん」

 

「え、えっと~………あの螺旋エネルギーが出てる所に、“グレンラガンの反応”が有るんだけど………()()()()()の~」

 

こんな状況下でも、間延びした声でそう報告を挙げるのほほん。

 

「2つ?」

 

「本音、見間違いじゃ無いの?」

 

「“確かに”2つだよ~! ほら~!」

 

のほほんはそう言うと、識別信号確認装置を2人に見せる。

 

其処には、確かにグレンラガンを表す反応が()()出ていた。

 

「! ホントだわ………如何言う事なの?」

 

「!? まさか!?」

 

虚が首を傾げていると、リーロンが戦慄する。

 

「リーロンさん!?」

 

「如何したの~?」

 

「忘れたの? アメリカを壊滅させた………『()()グレンラガン』を」

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

リーロンのその言葉は通信回線にも流れており、一夏達が戦慄する。

 

「まさか、あの………」

 

一夏は黒いグレンラガンの姿を思い出す。

 

映像越しとは言え、その姿は他者を威圧するのに十分な迫力を持っており、脳に強烈に焼き付いていた。

 

「神谷………」

 

不安気な表情を隠せないシャル。

 

たった1機でアメリカを壊滅させた………

 

その“黒いグレンラガン”が、神谷のグレンラガンと対峙しているかも知れないのである。

 

如何に神谷を信じているシャルと言えども、不安を感じずには居られなかった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び、月面・ロージェノム軍の拠点『テッペリン』の内部・ロージェノムの間………

 

「はあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!………ハアッ!!」

 

ロージェノムが一際気合を入れる様な声を発した瞬間………

 

赤い螺旋エネルギーが弾け………

 

中から、『黒いグレンラガン』が姿を現した!!

 

「! ソイツは!?」

 

「“螺旋の力”を持っているのは貴様だけでは無い………思い知らせてやる。“()()()螺旋力”と言うモノをなぁ」

 

驚くグレンラガンに向かって、黒いグレンラガンはロージェノムの声でそう言い放つ。

 

「この、『ラゼンガン』でなぁ」

 

そして、グレンラガンと同じく身体の各所に開いている穴と、ボディと頭部の目を赤く発光させて黒いグレンラガン………

 

真・螺旋王機『ラゼンガン』はそう言い放つのだった。

 

「ラゼン、ガン………」

 

その名を反芻するグレンラガンの頬に、冷たい汗が流れる………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

ロージェノムと対峙したグレンラガンの前に立ちはだかったヴィラル。
様子のおかしかった彼を正気に戻すと、ロージェノムから彼の真の目的が明かされる。
その目的は何と!
人類種の抹殺!!
そして遂に………
ロージェノムこと、黒いグレンラガン………『ラゼンガン』と対峙する。

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

新作『新サクラ大戦・光』の投稿日は

  • 天元突破ISと同時
  • 土曜午前7時
  • 別の日時(後日再アンケート)
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