天元突破インフィニット・ストラトス   作:宇宙刑事ブルーノア

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第126話『なら無理も道理も蹴っ飛ばせ!!』

これは………

 

女尊男卑の定められた世界の運命に風穴を開ける男達と………

 

それに付き従う女達の物語である………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天元突破インフィニット・ストラトス

 

第126話『なら無理も道理も蹴っ飛ばせ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

激戦の末に………

 

遂に、ロージェノムの操るラゼンガンを撃破したかに思えたグレンラガン。

 

だが、しかし!!

 

ラゼンガンは、自らを反螺旋エネルギー化してテッペリンと融合!!

 

更には、配下の全てのガンメンと獣人達をも取り込み………

 

月よりも遥かに巨大なガンメン………

 

『アンチ・ラゼンガン』へと変貌を遂げたのだった!!

 

 

 

 

 

月軌道上の宇宙空間………

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

一夏達、グレン団の面々は言葉を失っている。

 

無理も無い………

 

遂に長かった戦いが終わった、と思った直後に“絶望的な光景”が広がったのだ。

 

正気を保っているだけでも奇跡と言えよう………

 

何せ、今彼等の目の前に立ちはだかっている敵………

 

赤色のエネルギーが溢れる漆黒で生物的な体の巨大なガンメン………

 

『アンチ・ラゼンガン』は、地球の衛星である“月よりも巨大な体躯”を誇っているのだ。

 

アンチ・ラゼンガンから見れば、一夏達(など)ノミ………

 

いや。下手をすれば、微生物レベルでしか無い。

 

「『フッフッフッフッフッフッ』」

 

そんな一夏達の心境を知ってか知らずか、アンチ・ラゼンガンからロージェノムともう1つ、無機質な声が重なった嗤い声が響いて来る。

 

そしてその次の瞬間、アンチ・ラゼンガンが右腕を振り上げる。

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

その動作にハッとし、漸く我に返る一夏達。

 

「逃げろおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーっ!!」

 

一夏の叫びで、全員が一斉にアンチ・ラゼンガンから距離を取ろうとする。

 

しかしアンチ・ラゼンガンは、その数万㎞は有る腕を月面へと叩き付けた!

 

その瞬間!!

 

月面が豆腐の様に砕け、彼方此方に散った破片が真空と無重力の宇宙空間を散弾の様に飛び、逃げていた一夏達に襲い掛かる!!

 

「!? うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!?」

 

「「「「「「「「「「キャアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!?」」」」」」」」」」

 

月の一部だった巨大な岩塊が、一夏達へ次々と命中。

 

絶対防御でも防ぎ切れぬダメージが一夏達の身体を襲い、容赦無くシールドエネルギーを削って行く。

 

「回避運動!」

 

「駄目です! 間に合いません!………!? キャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」

 

「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!?」

 

岩塊は、インフィニット・ノアへも襲い掛かる。

 

強固な筈のインフィニット・ノアの装甲に穴を開け、艦橋ではパネルの彼方此方から火花が飛び、大地震の様な振動が襲う!

 

やがて岩塊の飛散が収まったかと思うと、其処には………

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

一瞬にしてズタボロにされたグレン団が、細かい岩塊と共に宇宙空間に力無くプカプカと浮いていた………

 

ISやグラパール達は、装甲が原型を留めぬ程に破損しており、シールドエネルギーが辛うじて残っているのが奇跡的である。

 

インフィニット・ノアも艦体の彼方此方に穴が開き、損傷個所から濛々と黒煙が上がっている。

 

「『フハハハハハハハッ! あのグレン団がゴミの様だ!! コレがアンチ・ラゼンガンの力よっ!!』」

 

アンチ・ラゼンガンの高笑いが宇宙空間に響き渡る。

 

圧倒的であった………

 

コレまで幾度と無く死闘を繰り広げ、強敵を撃破して来たグレン団。

 

だが、今目の前に居る敵は、最早“レベルが違う”と言う問題では無い。

 

()()()()()のである。

 

「う、ぐ………」

 

「クッソォ………」

 

その敵を前に、ロージェノムの大軍団を相手にしても心折れなかったグレン団の面々にも、遂に絶望の色が浮かぶ。

 

“駄目だ………勝てやしない”と………

 

………だが、その時!!

 

「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」

 

気合の雄叫びと共に、アンチ・ラゼンガンの身体を突き破って“何か”が飛び出して来た。

 

「『ん?』」

 

小さ過ぎて意にも介していないアンチ・ラゼンガンだったが、その飛び出して来た存在には気付く。

 

其れは、脇にボロボロのエンキドゥドゥを抱えたグレンラガンの姿だった。

 

「! グレンラガン!!」

 

「! 神谷ぁっ!!」

 

「アニキィッ!!」

 

グレンラガンは、声を挙げるシャルや一夏の許へエンキドゥドゥを抱えたまま飛んで来る。

 

「お前等! 大丈夫か!?」

 

「コレが無事に見えるの!? この馬鹿!」

 

問い掛けるグレンラガンに、鈴が宇宙空間にプカプカ浮きながらそう返す。

 

「へっ! そんだけ返せりゃ上等だぜ!!」

 

「って言うか、アニキ! ソイツは!?」

 

「…………」

 

と其処で、グラパール・弾がグレンラガンが連れて来たエンキドゥドゥを指摘する。

 

すると………

 

「ノリで連れて来た!!」

 

「「「「「「「「「「ノリで!?」」」」」」」」」」

 

グレンラガンがそんな返事を返すと、一夏達とエンキドゥドゥは思わずそうツッコミを入れる。

 

「『天上 神谷。生きていたのか? 親父譲りでしぶとい奴よ………だが、生き永らえた処で苦しみが増えるだけだぞ?』」

 

と其処へ、アンチ・ラゼンガンのそんな嘲り声が響き渡る。

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

グレン団の面々は、その言葉に反論出来無い。

 

今の彼等には、言い返すだけの気力も残ってはいないのだ。

 

「るせぇっ! デカけりゃ勝てると思うなよ!!」

 

しかし、グレンラガンだけはアンチ・ラゼンガンに向かってそう叫び返す。

 

「む、無理だよ、神谷! あんなに大きいんじゃ………」

 

シャルがそんな弱音を吐くが………

 

「忘れたのか!? ()()()()()()()()()()()()()()! 其れが“グレン団のやり方”だぁっ!!」

 

グレンラガンは、“グレン団の魂の在り方”を再確認する様に叫ぶ。

 

「ア、アニキ………今度ばっかりは無理を蹴飛ばしても敵う気がしないよ………」

 

だが、今度は一夏がそう弱音を吐く。

 

「なら!()()()()()()蹴っ飛ばせっ!!」

 

「「「「「「「「「「ええぇぇぇ~~~~~っ!?」」」」」」」」」」

 

ココで炸裂した神谷節に、一同は思わず間抜けな声を挙げる。

 

「『フアハッハッハッハッハッハッ! 天上 神谷!! 貴様はつくづく愚かだなっ!!』」

 

アンチ・ラゼンガンも、グレンラガンを嘲笑う。

 

「うるせぇっつってんだよぉっ!! 俺達は地球を守る!! ()()なぁっ!!」

 

グレンラガンは威勢良く啖呵を切る。

 

「『面白い』」

 

すると、アンチ・ラゼンガンの腕が再び動き、その数万平方kmは有ろうかと言う掌が、3分の1程が粉々になっている月を鷲摑みにする。

 

そして、そのまま握り締めると又もや月が欠け、数万トンの岩塊がアンチ・ラゼンガンの掌中に納まる。

 

「!? また月が!?」

 

「何をする積りですの!?」

 

「!? まさかっ!?」

 

その光景を見ていた箒とセシリアが戦慄し、ラウラの脳裏に最悪の想像が過る。

 

「『ならば、守ってみろ! グレンラガンッ!!』」

 

と、アンチ・ラゼンガンはそう言い放つと………

 

その岩塊を、地球目掛けて投げ付けた!!

 

「!! アイツ! 何て事を!?」

 

「マズイわよ! あんな巨大な岩塊が地球に落ちたら………!!」

 

グラパール・弾が叫び、リーロンが慌てた様子で彼方此方から火花が飛んでいるインフィニット・ノア艦橋の艦長席で計算を始める。

 

「如何なるんですか!?」

 

「………落下による大地震で地上は壊滅………更に、舞い上がった粉塵が空を覆い尽くし、地球は雪と氷だけの地獄の星と化すわ………」

 

虚が尋ねた瞬間にシミュレーションが終わり、リーロンは珍しく青褪めた表情でそう言い放つ。

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

その言葉を聞いたグレン団の面々は、一様に戦慄を覚える。

 

「クソッ! やらせるかよおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」

 

すると、グレンラガンはエンキドゥドゥをその場に放り出し、最大(Max)スピードで地球へと迫る岩塊を追った!!

 

そして岩塊を追い越すと、そのままその前に立ちはだかる様に構える。

 

「!? アニキ!?」

 

「神谷! まさか!?」

 

「たかが石ころ1つ! 押し返してやるぜ!! うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!」

 

一夏とシャルが驚く中、グレンラガンは岩塊へと取り付き、そのままトビダマの噴射を最大にして押し返そうとする。

 

しかし、大きさに象と蟻程の差が有り、岩塊のスピードは全く落ちない………

 

「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーっ!!」

 

だが、グレンラガンは諦めずに岩塊を押し続ける。

 

「『フハハハハハハッ! 無駄な努力だっ!!』」

 

そんなグレンラガンの姿を、アンチ・ラゼンガンが嘲笑う。

 

「アニキ………」

 

「神谷………」

 

「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」

 

一夏とシャルを中心に、必死に岩塊を押し戻そうとしているグレンラガンを見遣る。

 

“もう無理だ”と思った………

 

あんな巨大なアンチ・ラゼンガンに勝てるワケが無い………

 

もう良いじゃない………

 

自分達はココまで良く戦った………

 

全員が()()()そう思っていた………

 

「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーっ!!」

 

だが、グレンラガンは………神谷はこの状況に至っても、()()()()()()()

 

彼は、今だに“()()を信じて”いる。

 

なのに、自分達が諦めてしまって良いのか?

 

答えは………

 

断じて“否”である!!

 

「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

ボロボロの身体に鞭を入れる様に気合の雄叫びを挙げると、グレン団の面々は螺旋力の光を発する。

 

その螺旋力がエネルギー代わりとなって、ISやグラパール、ダンクーガに流れ込んで再稼働させる。

 

そして、グレン団はグレンラガンの後を追い、岩塊へと向かった!!

 

グレンラガンと同じ様に次々に岩塊へと取り付き、押し返そうとし始める。

 

「! お前等!!」

 

「ゴメン、アニキ! 遅れた!!」

 

「けど、ココから活躍するからね!!」

 

一夏とシャルがグレンラガンに向かってそう叫び、グレン団の一同は全員一丸となって岩塊を押し返し始める。

 

しかし、其れでも………

 

岩塊の落下は止まらない………

 

「こんのぉっ!!」

 

「止まりなさい!!」

 

「コレだけの人数で支えても無理か!?」

 

鈴・セシリア・ラウラからそんな声が漏れる。

 

「何弱気なこと言ってるの!? しっかりしなさい!!」

 

と其処へ、通信回線からリーロンのそんな声が響いて来たかと思うと、インフィニット・ノアが艦首を岩塊に押し付ける様にして、岩塊押しに加わる。

 

「! リーロンさん!!」

 

「無茶ですよ!!」

 

「その()()()()()のがグレン団だろうが!?」

 

「その通りだ!!」

 

グラパール・弾とグラパール・蘭がそう叫んだ瞬間、エンキドゥドゥとザガレッズもグレン団の中に加わる。

 

「! オッサン!」

 

「!? 何故貴方が!?」

 

ファイナルダンクーガがザガレッズに驚き、楯無はエンキドゥドゥの姿を見て驚く。

 

「フッ………あの男(神谷)の言葉を借りるならば………」

 

「“ノリ”と言うヤツだ!!」

 

ザガレッズとエンキドゥドゥはそう言い放ち、岩塊を必死に押し返そうとする。

 

「獣人までもが地球を救おうとしている………」

 

「やっぱり………不思議な男ね………天上 神谷」

 

その光景にフランが驚き、簪がフッと笑いながらそう呟く。

 

だが、其れでも岩塊の落下は止まらず、ドンドン地球へと近付いて行く。

 

そして遂に………

 

大気圏への突入が始まり、膨大な摩擦熱がグレン団の面々に襲い掛かる。

 

「ぐううっ! 熱い!!」

 

「駄目だ………このままでは焼け死んでしまうぞ………」

 

絶対防御を以てしても防ぎ切れない熱が襲い掛かり、一夏と箒がそう漏らす。

 

「未だだっ!! 諦めるんじゃ()えっ!!」

 

「そうだよ! 諦めて堪るもんかっ!!」

 

しかし、グレンラガンとシャルは未だ諦めず、皆に向かって檄を飛ばす様にそう叫ぶ。

 

だが無情にも、岩塊の落下はまるで止まらない………

 

「『地球と共に燃え尽きるが良い………グレン団』」

 

勝利を確信したアンチ・ラゼンガンがそう呟く。

 

「クッソオオオオオオオオォォォォォォォォォーーーーーーーーーーッ!!」

 

「何か手は()えのかよっ!?」

 

悔しさが混じった声で、一夏とグラパール・弾がそう叫ぶ。

 

と、その時………

 

「………しゃあ()え。こうなったら………『アレ』をやるぞ!!」

 

突如、グレンラガンがそう言い放った。

 

「「「「「「「「「「!? 『アレ』!?」」」」」」」」」」

 

グレンラガンの言葉の意味が分からず、全員が困惑する。

 

「神谷! 『アレ』って一体!?」

 

と、シャルがそう問い質した瞬間!!

 

「決まってんだろ………『合体』だぁっ!!」

 

グレンラガンがそう吠え、その身体から今までに無い膨大な螺旋力が溢れ始めた!!

 

放たれた膨大な螺旋力は、そのまま光のオーラとなってグレン団の面々を包み込んで行く!!

 

「!? うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!?」

 

「か、身体が動かないっ!?」

 

「い、意識が遠のいて行きますわ………」

 

「か、身体がバラバラになって行くっ!?」

 

「ひ、光が………」

 

「白くて………何も見え無い!?」

 

「闇だ………白い闇だ………」

 

「………!?!?」

 

「あ、あああああ………」

 

「うわぁっ!? 如何なってんだぁっ!?」

 

「いやあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!?」

 

「な、何なのコレェッ!?」

 

「ぬううっ!?」

 

「コ、コレが螺旋力か!?」

 

突然襲い掛かって来た“奇妙な感覚”に、一夏・箒・セシリア・鈴・シャル・ラウラ・楯無・簪・フラン・弾・蘭・ティトリー・ジギタリス・ヴィラルから悲鳴の様な声が挙がる。

 

「な、何が起こってるんですか!?」

 

「何コレ!? 私が!? 私が消えて行く!?」

 

「凄まじい量の螺旋エネルギーよ!! 全てを呑み込んで行っているわっ!? このままじゃ()()()()()()()()()()わ!!」

 

インフィニット・ノアも螺旋力に呑み込まれ、艦橋の虚・のほほん・リーロンが叫ぶ。

 

「お前等! ()()()()()()()()! ()()()()()()!!」

 

と其処で、意識を持って行かれそうになっていた一同に、神谷がそう呼び掛ける。

 

「アニキ!?」

 

「神谷!?」

 

「何て事は()えっ! 俺達はグレン団だ! “テメェの決めた道を、テメェのやり方で貫き通す”!! 其れが俺達! グレン団だろうがぁ!?」

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

その言葉に、エネルギーに呑み込まれそうになっていた一同はハッとする。

 

「そうだ………俺達は!!」

 

「天下無敵の………グレン団だああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」

 

そして、シャルがそう叫び声を挙げた瞬間!!

 

膨大な螺旋エネルギーは、岩塊をも呑み込んで、1つの形を造った!!

 

「『!? 何っ!?』」

 

其れを見たアンチ・ラゼンガンが驚きの声を挙げた瞬間………

 

光が弾け、其処から岩塊を片手で受け止めている………

 

“アンチ・ラゼンガンと同じ大きさ”の巨大なグレンラガンが姿を現す!!

 

その姿は“螺旋の炎を纏った紅い鬼神”とでも表現するべきであろうか………

 

しかし、禍々しさは感じられず、まるで“見る者全てを魅了する”様な………

 

そう………

 

『熱さ』が有った!!

 

「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

その巨大なグレンラガンから、グレン団の雄叫びが響いて来たかと思うと、摑んでいた岩塊をアンチ・ラゼンガン目掛けて投げ付ける!!

 

「『!? ぬおおっ!?』」

 

咄嗟に、防御姿勢を取ったアンチ・ラゼンガンに命中した岩塊は、粉微塵に砕け散る。

 

「『ぬううっ!?』」

 

防御姿勢を解くと、巨大なグレンラガンを見遣るアンチ・ラゼンガン。

 

「見たかぁっ! ロージェノムゥッ!!」

 

「コレが、俺達の!!」

 

「グレン団皆の力だぁっ!!」

 

そして巨大なグレンラガンは、アンチ・ラゼンガンにビッと指を差して、そう叫ぶ。

 

「『むううっ!? まさか貴様等!! 自分達の螺旋力を1つに集めて!?』」

 

「おうよ! コレがグレンラガンの最終進化形態!! 名付けて!!」

 

「「「「「「「「「「『天元突破グレンラガン』だぁっ(よぉ)!!」」」」」」」」」」

 

巨大なグレンラガン………『天元突破グレンラガン』は、名乗りを全宇宙に轟かせた!!

 

「「「「「「「「「「俺(私、アタシ、僕)達を! 誰だと思ってやがるっ!!」」」」」」」」」」

 

グレン団お決まりの台詞が発せられた瞬間!!

 

天元突破グレンラガンの背後に、螺旋エネルギーで形成されたグレン団の旗がはためく!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その一連の様子は………

 

地上からでも()()()確認出来ていた………

 

日本のIS学園………

 

その校舎屋上にて………

 

「天元突破………」

 

「グレンラガン………」

 

千冬と真耶は、“()()()()でも確認出来る天元突破グレンラガンの大きさ”に言葉を失っている。

 

「遂に辿り着いたか………」

 

「ええ………アレが“螺旋力による進化”の極致………」

 

「まさか………これ程とは………」

 

一方で、マドカ・束・くーはその光景に感動すらしている様子を見せる。

 

「いよいよコレが最終決戦」

 

「泣いても笑っても………コレで全てが決まるんだね?」

 

(((((必ず勝(っ)て! グレン団!!)))))

 

そして、全員が心の中でグレン団の勝利を祈るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び舞台は宇宙空間………

 

天元突破グレンラガンとアンチ・ラゼンガンが、正面から睨み合っている。

 

「『………フッフッフッ………ハッハッハッハッハッ!!』」

 

と、不意にアンチ・ラゼンガンが笑い声を挙げる。

 

「『ココまで邪魔をして来るとは………つくづく厄介な奴等だな………グレン団!!』」

 

小馬鹿にしている様な言い方ではあったが、その言葉の中には今までに無い“殺気と敵意”が籠められている。

 

「『だが、其れも終わりだ! 貴様等を宇宙の藻屑にしてくれるわぁっ!!』」

 

「そうは行くかよ! 宇宙の藻屑になるのは………ロージェノム! テメェの方だ!!」

 

アンチ・ラゼンガンの宣告に、天元突破グレンラガンはアンチ・ラゼンガンを再びビッと指差す。

 

「「…………」」

 

そして両者の間に、一瞬の沈黙が流れたかと思うと………

 

「「「「「「「「「『うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!』」」」」」」」」」

 

天元突破グレンラガンは右の拳を、アンチ・ラゼンガンは左の拳を握り締め、互いにパンチを繰り出す!!

 

互いの拳が、激しくぶつかり合う。

 

その瞬間!!

 

辺り一面に漂っていた“月の一部だった岩塊”が、両者の拳の激突によって発生した衝撃波に()って、遥か彼方へと飛んで行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遂に………

 

人類の歴史始まって以来の戦いが………

 

今、始まった………

 

勝つのは、昨日を省みる者か?

 

其れ共、明日(あした)を摑もうとしている者か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

絶大なるアンチ・ラゼンガンの力。
流石のグレン団も手も足も出ない。
遂には地球諸共最期を迎えるのかと思われた瞬間………
遂に誕生!!
『天元突破グレンラガン』!!
長い長い戦いも、遂に次回で決着です!

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

新作『新サクラ大戦・光』の投稿日は

  • 天元突破ISと同時
  • 土曜午前7時
  • 別の日時(後日再アンケート)
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