これは………
女尊男卑の定められた世界の運命に風穴を開ける男達と………
それに付き従う女達の物語である………
天元突破インフィニット・ストラトス
第127話『………綺麗じゃねえか………地球ってのはよぉ』
月軌道上の宇宙空間………
「「「「「「「「「『うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!』」」」」」」」」」
宇宙中に轟き渡りそうな叫び声を挙げて、天元突破グレンラガンとアンチ・ラゼンガンの拳がぶつかり合う。
銀河1つにも匹敵するパワーを内包している両者は、拳の激突だけで、凄まじい爆発を起こす!!
その爆発に煽られ、両者は互いに体勢を崩す。
「チイィッ!! おりゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」
だが天元突破グレンラガンは、その体勢が崩れた姿勢から蹴りを繰り出す。
「『フンッ!!』」
しかしアンチ・ラゼンガンは、その蹴りを防ぐと跳び上がり、天元突破グレンラガンに踵落としを見舞う!!
「ゴハッ!!」
「『でええええええいっ!!』」
「!!」
そのまま、倒れた姿勢になった天元突破グレンラガンに拳を振り下ろすアンチ・ラゼンガンだが、天元突破グレンラガンは
「でりゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」
そして、反撃のアッパーカットを喰らわせる。
「『ゴハァッ!?』」
口に当たる部分から紫色の液体の様な物を吐き出し、真上へと飛ぶアンチ・ラゼンガン。
「『小癪なぁっ!!』」
しかし、そのままバック転するかの様に距離を取ったかと思うと、アンチ・ラゼンガンの背中から、長い腕が新たに2本生える。
そしてその右の長い腕が、天元突破グレンラガンの右足に巻き付く。
「!? うおっ!?」
「『ぬあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!!』」
アンチ・ラゼンガンは、そのまま天元突破グレンラガンを振り回す。
「「「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!?」」」」
「「「「「「「「「「キャアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!?」」」」」」」」」」
振り回されている天元突破グレンラガンから、神谷と合体している一夏やシャル達の悲鳴が挙がる。
「『そんなものかぁっ! グレン団ーーーーーーーーーーっ!!』」
と、アンチ・ラゼンガンは一通り振り回したかと思うと、天元突破グレンラガンを自分の元へ引き寄せ、その横っ面にパンチを喰らわせる!!
「「「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!?」」」」
「「「「「「「「「「キャアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!?」」」」」」」」」」
またもグレン団メンバーの悲鳴が挙がり、天元突破グレンラガンは宇宙空間をブッ飛んで行く。
「『ハハハハハハハハハハッ!!』」
勝ち誇る様に高笑いを挙げながら、アンチ・ラゼンガンは天元突破グレンラガン目掛けて全身から赤色のエネルギー弾を連続発射する!!
「!! チイッ!!」
天元突破グレンラガンは態勢を立て直すと、真ゲッターロボの様な“慣性の法則や物理法則を一切合切無視した急旋回・急停止・急加速の動き”をして、まるでUFOの様な機動飛行で弾幕の中を擦り抜けて行く。
しかし、弾幕の密度は濃く、躱し続ける事は不可能である。
「駄目だ! 逃げ切れないぞっ!!」
「私にお任せ下さい!!」
と一夏がそう声を挙げた瞬間、セシリアがそう叫ぶと、天元突破グレンラガンの周りに4つのブルー・ティーアズが出現した!!
4つのブルー・ティーアズは螺旋エネルギーを纏い、ドリルビットと化すと高速回転を始め、放たれる弾幕を弾きながら、アンチ・ラゼンガンへと向かう!!
「『フンッ!!』」
しかしアンチ・ラゼンガンは、光速で迫って来たドリルビットを4本の手全てを使って火花を散らしながら受け止めたかと思うと、そのまま握り潰した!!
「ならコレは如何!?」
「俺も!!」
「私も!!」
「アタシも!!」
と続けて、鈴・ティトリー・弾・蘭がそう叫んだかと思うと、天元突破グレンラガンの両肩に龍砲に似た砲、頭部越しと両脇腰に断空砲フォーメションの砲、両手にグラパール用のハンドガンが出現する。
「おっしゃあっ! 喰らえ喰らえ喰らえええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーっ!!」
神谷の叫び声と共に其れ等が一斉発射され、アンチ・ラゼンガンの弾幕と拮抗!!
一部が、相手の弾幕を抜けてアンチ・ラゼンガンへと直撃する。
「『ハハハハハハッ! 無駄な事だ!!』」
しかし、何発もの命中弾が出ているにも関わらず、アンチ・ラゼンガンは堪えている様子が無い。
「だったら、コレで!!」
其処で楯無が叫ぶと、天元突破グレンラガンの手に蒼流旋が出現したかと思うと、螺旋エネルギーが集まってミストルテインの槍ならぬ螺旋の槍と化す。
「そおおりゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」
その螺旋の槍を、アンチ・ラゼンガン目掛けて投げ付ける天元突破グレンラガン!
螺旋の槍はアンチ・ラゼンガンへと命中したかと思うと、太陽の輝きの様な爆発がアンチ・ラゼンガンを包み込んだ!!
「やったかっ!?」
「!! 上よっ!!」
「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」
思わず一夏がそう叫んだが、リーロンが直ぐにそう叫び、天元突破グレンラガンが上を向くと………
其処には、背中に生えている両腕の手の部分を鋭い刃に変えて振り被っている、アンチ・ラゼンガンの姿が在った!!
「クウッ!!」
箒の声が響くと、天元突破グレンラガンの両腕に雨月と空裂が現れ、アンチ・ラゼンガンの刃を手を受け止める!!
「俺もっ!!」
更に一夏がそう叫んだかと思うと、天元突破グレンラガンの口元に、エネルギーブレード状態の雪片弐型が出現。
「三刀流だああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」
神谷の叫びと共に、天元突破グレンラガンはその雪片弐型を口で咥え、三刀流でアンチ・ラゼンガン目掛けて目にも止まらぬ斬撃を連続で繰り出す。
「『螺旋の力に溺れる愚かな者達よ! 貴様等は宇宙を滅ぼす積りか!? 人間なぞ宇宙にとっては
しかしアンチ・ラゼンガンは、天元突破グレンラガンから繰り出される全ての斬撃を背中に生えている両腕だけで捌き切る。
「『否! 否否否否否否否否否否否否ッ! 否ぁっ!!』」
と、アンチ・ラゼンガンがそう叫びを挙げた瞬間!!
雨月と空裂、雪片弐型の全てが砕け散ってしまう。
「『断じて否ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!!』」
そして次の瞬間には、アンチ・ラゼンガンの蹴り上げが命中する。
「「「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!?」」」」
「「「「「「「「「「キャアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!?」」」」」」」」」」
大きくブッ飛ばされる天元突破グレンラガン。
アンチ・ラゼンガンはその天元突破グレンラガンを追い越したかと思うと、その腹目掛けて急降下しながら蹴りを喰らわせる!!
「『人類は滅びねばならぬ!
「「「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!?」」」」
「「「「「「「「「「キャアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!?」」」」」」」」」」
やがて半分以上欠けて来た月に激突し、弓形となって宇宙空間に浮かぶ。
「チキショーッ! 俺達全員の力を合わせても敵わないのか!?」
「化け物め………」
一夏と弾が、思わずそう漏らす。
「『其処で見ているが良い! 人類が“地球と言うちっぽけな星”と共に滅ぶ様をなぁっ!!』」
すると其処で!!
アンチ・ラゼンガンはそう言い放ち、4本の腕を地球へと伸ばす。
地球を握り潰す積りだ!!
「「「「「!!」」」」」
IS学園に居る千冬・真耶・束・くー・マドカが息を呑む。
だが次の瞬間!!
アンチ・ラゼンガンの身体に、先端がドリルとなっている螺旋力ワイヤーが巻き付く!
「地球に………手は出させんっ!!」
「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!! 大・回・転っ!! 宇宙スイイイイイイイイイイイィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーングッ!!」
ラウラの叫びの後に神谷の雄叫びが挙がり、アンチ・ラゼンガンが振り回される。
「おりゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーっ!!」
そのままアンチ・ラゼンガンを投げ飛ばす天元突破グレンラガン。
「今だっ!!」
「反陽子砲! 発射っ!!」
「「発射ぁっ!!」」
「ザガレッズ・インパクトッ!!」
ヴィラル・リーロン・虚・のほほん・ジギタリスの声が響いたかと思うと、天元突破グレンラガンの頭部からエンキ・サン・アタック、腹部から反陽子砲、両脇腰からミサイルが発射される!!
エンキ・サン・アタックと反陽子砲、ミサイルが命中し、巨大な爆炎に包まれるアンチ・ラゼンガン。
「未だ未だぁっ!!」
「バルカンセレクターッ!!」
更にシャルと簪が叫ぶと、天元突破グレンラガンの右手にデザート・フォックス、左手にヘヴィマシンガンが現れ、アンチ・ラゼンガンが包まれているであろう爆炎に弾丸を見舞う。
「『これだけ言ってもまだ足掻くかぁっ!?』」
と、そんな台詞と共に、爆炎の中からアンチ・ラゼンガンが姿を現して背中の腕を1本に束ね、巨大な刃と化して振り下ろして来る!!
「任せてっ!!」
其処でフランが叫ぶと、天元突破グレンラガンの左腕に実体シールドが出現!!
アンチ・ラゼンガンの刃を防いで弾き飛ばす。
「今だ!!」
其処で実体シールドが付いた腕でパンチを繰り出す天元突破グレンラガン。
その瞬間、実体シールドからパイルバンカーが発射され、アンチ・ラゼンガンの身体を貫く!!
「『ぬううううううぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーっ!?』」
「さっきからゴチャゴチャウルセェんだよっ! “俺達の明日は
宇宙中に轟き渡りそうな神谷の叫び。
「俺達は戦う! 戦い抜く! そして地球と人類を守る!! 勿論! 宇宙もだぁっ!!」
「『そんな事が出来るかぁっ!!』」
アンチ・ラゼンガンの拳が天元突破グレンラガンに迫る!
「やってみなけりゃ! 分かん
だが、天元突破グレンラガンはその腕を摑んで投げ飛ばした!!
「『ぬうううううっ!? ワシに蹴散らされるだけの存在が! 何を抜かすかぁっ!! その思い上がり! 後悔させてくれるわぁっ!!』』
と、体勢を立て直したアンチ・ラゼンガンがそう言い放ったかと思うと、その4本の手の中にエネルギーが集まって行く。
「物凄いエネルギーです!!」
「恒星並みのエネルギーよっ!!」
「正に太陽だよ~!」
「ソイツをぶつけようってのか………」
虚・リーロン・のほほん・ヴィラルがそう声を挙げる。
「神谷! 避けてっ!!」
「いいやっ! 受け止めるっ!!」
シャルがそう叫ぶが、神谷はそう叫び返すと、天元突破グレンラガンがドッシリと構えた!!
「ちょっ!? 何言ってんのよ、アンタ!?」
「!! 鈴! 後ろを見ろ!!」
鈴が“何を馬鹿な事を”と問うが、其処でラウラがそう声を挙げる。
「後ろ?………!? 地球が!?」
其処で箒が、天元突破グレンラガンが何時の間にか“地球を背にする様な位置”に誘導されていた事に気付く。
「俺達が避けたら、地球が直撃を喰らっちまう」
「受け止めるしか無いのか!?」
「そんな!? 恒星並みのエネルギーを受け止めるなんて!?」
「ですが、やるしか有りませんわ!!」
一夏・弾・蘭・セシリアがそう声を挙げた瞬間………
「『プロミネンス! エクスプロージョオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーンッ!!』」
アンチ・ラゼンガンから、恒星並みのエネルギー波………『プロミネンス・エクスプロージョン』が放たれる!!
「来やがれえええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!」
其れに向かって両腕を突き出し、受け止めに掛かる天元突破グレンラガン。
「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーっ!!」
「「「「「「「「「「ハアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッ!!」」」」」」」」」」
文字通り“太陽の熱”を浴びながらも、必死に耐える神谷とグレン団一同。
「『無駄だっ! 超々高熱によってDNAの一片まで残さず燃え尽きるが良いっ!!』」
アンチ・ラゼンガンがそう言い放った瞬間!!
天元突破グレンラガンの手が、炭となって燃え尽き始める。
炭化はそのまま腕へ伝わって行き、身体へと迫る。
「クッソォッ!!」
「駄目だ! 燃え尽きちゃうっ!!」
「チキショウがぁっ!!」
一夏・シャル・神谷の悔しさの混じった叫びが挙がる。
と、その時!!
「負けないで! グレン団!!」
天元突破グレンラガンが背後で庇っている地球から、そんな声が響いて来た!!
「!? この声は!?」
「ミクちゃん!?」
鈴と楯無が、その声が初音 ミクのものである事に気付く。
地球・日本………
秋葉原………
「頑張って! グレン団!!」
「皆、君達の勝利を信じている!!」
「だから! 戦って!!」
「負けるなーっ!!」
ロージェノムの被害を受け、ボロボロとなっているこの場所に人々が集まり、急造ながらも特設ステージが組まれ、その上に初音 ミクを中心に彼女の仲間達であるVOCALOID達と、同僚の歌手達が居る。
「グレン団! 君達は鋼の救世主だ!!」
「鳴らせ! 戦いのGONGを!!」
「君達のSKILLが、地球を救うんだ!!」
「叫べ! 未来への咆哮を!!」
日本アニメソング製造業者計画のメンバーがそう叫ぶ。
「ココで諦めるのは、許されないんだゼェーットッ!!」
水木のアニキがそう檄を飛ばす。
「私達に出来るのは歌う事だけ………だから! その歌で皆を応援するよぉっ!!」
しょこたんの姿も在る。
「行くよ、グレン団! 私達の歌を聴けぇっ!! 『空色デイズ』!!」
ミクの言葉を皮切りに、音楽が流れ始め、集まったミクを中心とする歌手達。
そして人々が歌い始める。
その光景は、テレビ放送によって日本全国へと流される。
「! くーちゃん!!」
「ハイ、束様!!」
すると、其れを見た束がくーからパソコンを受け取り、キーボードを叩き始める!
嘗て、ミサイル基地をハッキングした要領で放送衛星をジャックし、その放送を全世界へと流し始めた!!
突如テレビやモニターに映し出された映像に、人々は戸惑ったが、やがて誰から共無く、一緒に歌声を挙げ始める。
テレビ放送が見られない場所に居る人々も、風に乗って聞こえて来る歌声を聴いて歌い始める。
「隊長! 我々は信じています! 隊長達の勝利を!!」
ドイツでは、クラリッサを初めとしたシュヴァルツェ・ハーゼのメンバー達が………
「お嬢様! 必ず勝てます! 何故なら貴女様は“オルコット家の当主”なのですから!!」
「負けるな! グレン団!!」
「世界中の人々が君達の勝利を祈っている!!」
イギリスでは、チェルシーと戴宗、中条が………
「鈴! 勝て!! 勝って見せろっ!!」
「そして必ず無事で帰って来るのよ!!」
中国では、炎彬と神美が………
「ケトーシロ!! 本音の奴に何か有ったら、テメェーをぶっ殺してやるからなぁ!!」
「大丈夫! きっと勝てるわ!!」
「だって、貴方達は………」
「
日本の某所では、キタン・キヨウ・キノン・キヤル………黒の4兄妹が………
「一夏! 勝てっ!!」
「皆ぁっ! 頑張ってぇっ!!」
「箒ちゃん! 負けないで!!」
「グレン団………最強を証明して見せなさい」
「行けぇっ! グレン団!!」
「「「「「「「「「「グレン団!!」」」」」」」」」」
そしてIS学園でも、千冬・真耶・束・くー・マドカ・生徒達が声を張り上げる。
「聞こえる………歌声が………皆の声が………」
「私達の………勝利を信じてくれている!!」
一夏と箒がそう叫ぶ。
「神谷!!」
「おうよ、シャル!! コイツに応え
そして、シャルの呼び掛けに答える様に神谷が雄叫びを挙げた瞬間!!
燃え尽きていた、天元突破グレンラガンの両腕が一瞬にして再生される!!
「『!? 何ぃっ!?』」
「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」
アンチ・ラゼンガンが驚きの声を挙げる中、天元突破グレンラガンはプロミネンス・エクスプロージョンを押し返し始める!!
「『馬鹿な!? 貴様の何処にそんな力が!?』」
「俺達は! 1分前の俺達より進化する!! “1回転すれば、
狼狽するアンチ・ラゼンガンに向かって、天元突破グレンラガンが神谷の声でそう叫んだ瞬間!!
プロミネンス・エクスプロージョンが、完全に掻き消される!!
「『!?』」
「ロージェノムゥッ!! 見せてやるぜぇっ!! “人間の底力”をぉっ!!」
と、神谷がそう叫んだ瞬間!!
天元突破グレンラガンのボディから、今までに無い凄まじい螺旋力………『虹色』の螺旋力が溢れ、天元突破グレンラガンをフルドリライズ状態にする!!
「必殺っ! 天元突破!! ギガァ! ドリルゥ! ブレエエエエエエェェェェェェェーーーーーーーーイクッ!!」
そして、その全身に生えたドリルが右手に集まり、超巨大なギガドリルを形成し、アンチ・ラゼンガン目掛けて必殺の『天元突破ギガドリルブレイク』を叩き込む!!
「『ぬあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!! 反螺旋!! ギガドリル! ブレエエエエエエェェェェェェェーーーーーーーーイクッ!!』」
アンチ・ラゼンガンは反論するのも忘れ、対抗する様にギガドリルブレイクを繰り出す!!
両者のギガドリルブレイクが正面から大激突!!
「『ぬあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!』」
「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」
雄叫びにも似た叫びを挙げながら、互いに1歩も退かない天元突破グレンラガンとアンチ・ラゼンガン。
最早、ココまで来れば後は気力の勝負である。
アンチ・ラゼンガン………ロージェノムの人類抹殺への殺意が上か………
天元突破グレンラガン………グレン団の明日を求める気持ちが上か………
そして、次の瞬間!!
両者のドリルが砕け散り、星が爆発したのかと思える様な大爆発が、宇宙空間を一瞬明るく染めた!!
「『ぬうううっ!?』」
その瞬間!!
アンチ・ラゼンガンの纏っていたエネルギーが一瞬吹き飛ばされ、頭部付近に居た“本体”………ラゼンガンの姿がハッキリと現れた!!
「! 其処かああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」
其処で、天元突破グレンラガンから神谷の声が響き渡ったかと思うと、その口の中から右手をドリルに変えたグレンラガンが飛び出し、ラゼンガン目掛けて突っ込む!!
「!! チイイイイイィィィィィィーーーーーーーッ!!」
迫り来るグレンラガンに対し、ラゼンガンは鞭の様に撓るドリルを射出する!!
「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」
次々に襲い掛かって来る撓るドリルを弾きながら、ラゼンガンへと突っ込んで行くグレンラガン。
しかし、全てを弾く事は出来ずに装甲が次々と剥ぎ取られて行く。
「負けるかああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」
其れでも委細構わず、グレンラガンは突っ込み続ける!!
「神谷!」
「アニキ!」
「天上 神谷!」
「かみやん!!」
「神谷くん!!」
グレン団の面々からも声が飛ぶ!!
「アニキィッ!!」
「神谷! 行っけええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーっ!!」
そして最後に、一夏とシャルの檄が飛ぶ!!
「小癪なあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」
と其処で、更に鞭の様に撓るドリルを射出するラゼンガン。
「ぐおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」
グレンラガンの装甲が、更に剥ぎ取られて行く。
そして遂に!!
ドリルが砕かれたかと思われた瞬間!!
グレンラガンの装甲は完全に砕け散り、神谷の姿が露出した!!
「!? アニキィッ!!」
「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」
「神谷ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」
シャルの悲鳴が挙がる。
「勝ったっ!!」
そう確信するラゼンガン。
だが!!
「! 未だだあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
神谷がそう叫んでコアドリルを右手に握った瞬間!!
その身体が虹色に輝き、右腕に虹色の光で出来たドリルが出現する!!
「!? 何ぃっ!!」
「神谷インパクトオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーッ!!」
そしてそのまま、神谷は虹色のドリルをラゼンガンの身体に突き刺した!!
「!? ぬああああああああああああぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーっ!?」
断末魔の様なラゼンガン………ロージェノムの叫びが木霊したかと思うと………
ドリルが突き刺された部分の反対側の背中から………
虹色のエネルギーが溢れ出て、巨大な風穴が開いた!!
「俺達の………勝ちだ!!」
その穴を突き抜けた神谷が、風穴の開いたラゼンガンをバックに、そう呟く。
次の瞬間………
ラゼンガンの姿がロージェノムに戻る。
「………我が野望が潰えるか………フッ………フフフフ………ハハハハハハハハハッ!!」
身体に風穴が開いたまま高笑いを挙げたかと思うと………
ロージェノムの身体は大爆発を起こし、細胞の一片も残さず消滅した!!
其れに呼応する様に、アンチ・ラゼンガンも大爆発を起こし、天元突破グレンラガンと神谷を巻き込む!!
太陽がもう1つ出来たかの様な爆発が起き、一瞬宇宙が白く染まる………
地球・日本………
IS学園の屋上………
「やったぁっ!!」
「勝った! グレン団の勝利です!!」
「!!」
その様子は地上からも見えており、束・真耶・くーが歓喜を表した瞬間………
世界中で、グレン団の勝利を喜ぶ歓声が挙がる!!
「良くやった………良くやったぞ、グレン団」
「一夏………神谷………」
マドカと千冬も、感慨深げな表情で今だに白く染まっている空を見上げるのだった。
宇宙空間・月軌道上………
やがて光が収まると、其処には………
ボロボロのISやグラパールを纏ったグレン団の面々と、同じくボロボロのインフィニット・ノアがプカプカと浮いていた。
「終わった………のか?」
一夏がそう呟く。
「アンチ・ラゼンガン、及びロージェノムの反応………有りません」
「終わったわね………本当に」
虚からの報告を聞いて、リーロンは脱力した様に艦長席に深く腰掛ける。
「やった! やったんだ!! 俺達は勝ったんだ!!」
「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」
グラパール・弾がそう叫ぶと、一瞬遅れてグレン団のメンバーは歓声を挙げた。
遂に………
長い長い戦いに………
終止符が打たれたのだ。
「!? ちょっと待って! 神谷は!?」
しかし其処で………
ファイナルダンクーガのティトリーが神谷の姿が無い事に気付いてそう声を挙げる。
「!? そう言えば!?」
「アイツは如何したんだ!?」
セシリアとラウラが焦った様な声を挙げる。
「ねえ! 確か最後の時………アイツ、グレンラガンをやられて、生身になってなかった!?」
「此処は宇宙空間だ………まさか!?」
鈴が最後に見た神谷の状態を思い出し、箒の脳裏にも最悪の想像が過る。
「馬鹿言わないで! あの
「………彼は生きている………根拠は無いけど………そう思えるわ」
しかし、楯無と簪がそう反論する。
「そうだ………奴が死んで堪るか」
「その通りだ」
エンキドゥドゥのヴィラル、ザガレッズのジギタリスも同意する。
「でも、一体何処に………?」
「!? アレは!?」
と、グラパール・蘭がそう言い掛けた時、フランがそう声を挙げて、宇宙空間の一点を指差した。
その指差した先には、緑色の光が浮かんでいる………
「螺旋力反応有り………って事は!?」
「神谷ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」
のほほんがそう報告するや否や、シャルがその光の場所目指して飛んで行く。
「アニキィッ!!」
更に一夏が続き、其れに他の一同も続いて行き、インフィニット・ノアも発進するのだった。
一方、宇宙空間を漂う神谷は………
その身体を、螺旋力がバリアの様に包み込んで如何にか生き延びている。
「…………」
視界も薄く緑に染まる中、神谷は横の方に位置している地球に向かって左手を伸ばす様な姿勢を取り、地球に左手を翳す。
「………綺麗じゃねえか………地球ってのはよぉ」
自らが守り抜いた地球の有難味を噛み締めるかの様に、神谷はそう呟く。
「………終わったぜ………親父」
そしてそう呟くと、握り締めていた右手の中で点滅しながら光を放っているコアドリルを見遣り、そう囁く。
「神谷ぁっ!!」
と其処でシャルが現れたかと思うと、有無を言わさず神谷に抱き着く。
「うおっ、と!? シャル?」
「神谷………神谷ぁ………」
驚く神谷を他所に、シャルは泣きながら神谷の身体を更に抱き締める。
「…………」
其処で神谷はフッと微笑み、左手をシャルの背中へと回して彼女を抱き締め返す。
「………終わったんだね………全部」
「………ああ」
落ち着いたシャルがそう言うと、神谷は短く返事を返す。
「アニキィーッ!!」
「神谷ーっ!!」
其処へ、グレン団の面々の声が響いて来て、その姿が近付いて来る。
「神谷………帰ろう………IS学園に」
「ああ………帰るとするか………“俺達の学び舎”によ」
太陽の光が2人を照らし出す中、シャルと神谷は、地球の日本を見ながらそう言い合うのだった………
エピローグにつづく
新話、投稿させて頂きました。
遂に長い長い戦いが終わりました。
壮大な戦いの規模でしたが、最後は気力勝負。
皆の思いを乗せた神谷インパクトが炸裂!
遂にロージェノムの最期です。
さて、次回はエピローグで、その後の様子となります。
世界とIS学園は如何なったのか?
そしてグレン団は?
オマケエピソードの予告もありますので、お楽しみに。
では、ご意見・ご感想をお待ちしております。
新作『新サクラ大戦・光』の投稿日は
-
天元突破ISと同時
-
土曜午前7時
-
別の日時(後日再アンケート)