天元突破インフィニット・ストラトス   作:宇宙刑事ブルーノア

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第35話『男と男の真剣駆けっこ!!』

これは………

 

女尊男卑の定められた世界の運命に風穴を開ける男達と………

 

それに付き従う女達の物語である………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天元突破インフィニット・ストラトス

 

第35話『男と男の真剣駆けっこ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

獣人ジギタリスと彼の操るガンメン・ザウレッグとの襲撃から数日が過ぎ………

 

遂にキャノンボール・ファストの日が訪れた。

 

会場である市のISアリーナには、多くの見物客が詰め掛けている。

 

しかし、空いている席もチラホラと目立っている………

 

本来ならばこの大会には、IS産業関係者や各国政府関係者も来る予定になっていたのだが………

 

日に日に激化するロージェノム軍との戦いで、政府関係者は自国を離れられず、または国自体を壊滅させられたところも少なくない。

 

IS産業関係者は新たなIS・武装の開発等に追われ、不参加という状況だ。

 

なお、プログラムとしては………

 

先ず2年生のレースが行われ、その後に1年生の専用機持ちのレース。

 

次に1年生の訓練機によるレースで、最後に3年生によるエキシビジョンレースとなっている。

 

「へへっ! 盛り上がってんじゃねえか」

 

観客席を眺めながら神谷がそう言う。

 

元からお祭り騒ぎが好きな彼は、この大舞台に気分が昂っている様だ。

 

(そう言えば蘭の席って何処だっけ? 弾の奴も来てるんだよな?)

 

ふと一夏は、弾や蘭が来ている事を思い出し、観客席にその姿を探すが………

 

「!? いててててててててっ!?」

 

突然耳を引っ張られる。

 

「一夏! 何をやっている! さっさと準備をしろ!!」

 

耳を引っ張っている相手………箒は一夏にそう言い放つ。

 

「ほ、箒! ストップ! ストップ!! 耳が千切れる!!」

 

「早く来い! お前が来ないと私が叱られるんだからな!!」

 

そう言うと一夏を解放し、ピットへと向かう。

 

「いてててて………全く、箒の奴………」

 

一夏も愚痴る様に呟きながら、渋々と言った様子でピットへと向かった。

 

「神谷。僕達も行こう」

 

「おう、そうだな………」

 

神谷もシャルに連れられ、ピットへと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

一夏が探していた五反田兄妹はと言うと………

 

「えっと、Fの45………Fの45………」

 

「この先だな。ホラ行くぞ」

 

チケット片手にマップと睨めっこしている蘭を尻目に、弾はドンドンと進んで行く。

 

「あ! ちょっと待ってよ馬鹿兄貴! ホントに分かってんの!?」

 

「当たり前だ! 男なら悩む前に行動だ!!」

 

「それ分かってないって事じゃない!!」

 

弾の言葉にそうツッコミを入れる蘭だったが、弾が進んで行った先の席は自分達の席だった。

 

「嘘………」

 

「見たか! 男は黙って勘頼りよ!!」

 

唖然とする蘭を尻目に、弾は自分の席に座る。

 

「………何か納得行かないんだけど」

 

蘭も愚痴りながら、自分の席へと着く。

 

(ま、いっか………生でISを使ってる一夏さんが見れるんだから)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、最初の2年生のレースが終わり………

 

いよいよ神谷や一夏達、1年生専用機持ちのレースとなった。

 

「へっ………ワリィが、お前等………優勝はこの神谷様が頂くぜ」

 

昂る気持ちを抑えるかの様に準備運動をしていた、頭を除いてグレンラガンの姿となっていた神谷が、一夏達に向かってそう言う。

 

「アラ? 残念ですが神谷さん。優勝は私が貰いましてよ」

 

高速機動パッケージ『ストライク・ガンナー』を装着したブルー・ティアーズを展開しているセシリアが、微笑みながらそう言い返す。

 

「何言ってんのよ。アタシが優勝すんに決まってんでしょ!」

 

それを聞いた高速機動パッケージ『風(フェン)』を装着した甲龍を展開している鈴がそう声を挙げる。

 

「フッ………悪いがそれは無いな。優勝するのは………この私だ」

 

背部に3基の増設スラスターを装備したシュヴァルツェア・レーゲンを展開しているラウラも、負けじとそう言い放つ。

 

「僕だって負けないよ」

 

ラウラと同じく3基の増設スラスターを、両肩と背中に装着した状態のラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡを展開しているシャルもそう言って来る。

 

「一意専心………最早私の目には優勝以外無い」

 

展開装甲を展開している箒もそう宣言する。

 

「俺だって負けないよ、アニキ! 男と男の真剣勝負だ!!」

 

そして、白式を最高の状態に仕上げて来た一夏が、神谷を見ながらそう言う。

 

「へへっ、良いぜぇ、この感じ………戦いの前のピリピリとした空気はよぉ。如何だ! ただ勝負したんじゃ面白くねえ! 此処は1つ、優勝した奴が他の連中に何でも命令出来る権利を得るってのは如何だ?」

 

そんな勝負前の緊張した空気を楽しんでいるかの様な神谷は、皆の闘争心を煽るかの様にそんな提案をした。

 

「「「「!?」」」」

 

それを聞いた途端、箒、セシリア、鈴、ラウラが目の色を変えた。

 

「ははっ、良いねソレ! 俺は良いぜ! 皆は如何だ?」

 

と、一夏が笑いながらそう言い、箒達に尋ねると………

 

「「「「望むところだ〈ですわ〉!!」」」」

 

妙に力の入った表情で、そう返して来た!!

 

「おわっ!? 皆ホントに気合入ってるな………」

 

何故箒達が凄まじい気合を見せているのか理解出来ていない一夏はそう言う。

 

(優勝した者が何でも命令出来る権利を得る………)

 

(それは即ち………)

 

(一夏とのデートも思いのままって事!!)

 

(いや、デートだけではなく! あ、あんな事やこんな事も!!)

 

((((何が何でも優勝してみせる!!))))

 

一夏への想いが、只でさえ昂っていた彼女達の闘争心を、燃え尽かんとばかりにまで燃え上がらせる!!

 

(何でも命令できる権利か………僕だったら………)

 

そしてシャルも、妄想を展開して行く………

 

「!?!?」

 

何を妄想したのか、一瞬にして茹蛸の様に真っ赤になり、頭から湯気を上げた。

 

(キャア~~~ッ! やだもう~~~!!………絶対に優勝する!!)

 

そして、箒達と同じ様に、密かに闘争心を更に燃え上がらせる。

 

[皆さ~ん、準備は良いですか~? スタートポイントまで移動しますよ~]

 

そこで、真耶の若干のんびりとした声が響いて来て、一同はスタート位置へと着く。

 

「いよいよだな………」

 

頭部も装甲で覆い、完全にグレンラガンの姿となった神谷が、クラウチングスタートの姿勢を取ってそう呟く。

 

「「「「「「…………」」」」」」

 

一夏達もスタート態勢を取りながら、緊張した面持ちとなる。

 

[それでは皆さん! 続きまして、1年生専用機持ちによるレースを行います!!]

 

そう言うアナウンスが響いたかと思うと、一同はスラスターに火を入れる。

 

そして、シグナルが点滅を始める。

 

3………

 

「「「「「「「…………」」」」」」」

 

2………

 

一同の緊張感は極限にまで達する。

 

1………

 

そして、遂にスタートの合図が告げられようとした時に………

 

ゴ………

 

『そいつ』はやって来た!!

 

突如として風切り音を響かせた物体がアリーナの上空に現れ………

 

そのままスタートを切ろうとしていたグレン団の一同の前に派手に粉煙を巻き上げて着地した!!

 

「!?」

 

「うわっ!?」

 

「な、何ぃっ!?」

 

突然の事に、スタートを切ろうとしていた一夏達は身構える。

 

やがて、舞い上がっていた粉煙が徐々に収まって来たかと思うと………

 

そこには………

 

「天上 神谷! 何時ぞやの決着! 着けに来てやったぞ!!」

 

堂々とそう言い放つ、ザウレッグの姿となっているジギタリスの姿が在った!!

 

「!? あのガンメンは!?」

 

「確か………ジギタリスのザウレッグ!!」

 

「嘘でしょ!? このタイミングで!?」

 

それを見た一夏、シャル、鈴がそう声を挙げる。

 

「う、うわあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!? ガンメンだぁっ!!」

 

「キャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!! 助けてえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーっ!!」

 

と、ザウレッグの姿を見た観客達が、我先にと逃げ出し始める。

 

「チッ! ウサピョン野郎! 折角のイベントを邪魔しに来るとは………良い度胸じゃねえか!!」

 

グレンラガンはこれから始まる筈だった勝負に水を差され、怒りを込めた声でザウレッグにそう言い放つ。

 

「ふんっ! 貴様等人間の都合など、我等の知った事では無い! それとも………そんな言い訳をして勝負から逃げる積りか? ならば俺様の不戦勝だな」

 

しかし、ザウレッグはそこで挑発を返して来る。

 

「何をぉ!? ふざけんじゃねえ! 俺とグレンラガンは、テメェのウサピョンなんかに負けねえ!! 強さも! 速さも!! 麗しさも!! ぜってぇ負けねえ!!」

 

そんなザウレッグに、グレンラガンはそう言い返す。

 

「良い度胸だ! それでこそ俺様が見込んだ人間!! だがしかーし!! 貴様は『速さも負けない』と豪語したな!! それをこのザウレッグの前で口にするとはな………笑止千万!!」

 

「うるせぇ! テメェみてぇなドンくせぇガンメンに、俺とグレンラガンが負けるかよ!!………何なら、競争してみるか!?」

 

「!? アニキ!? 何言ってるの!?」

 

そこで一夏がグレンラガンにツッコミを入れる。

 

「御誂え向きに、此処はキャノンボール・ファストのレース会場だ! 速さ比べにはもってこいだぜ!!」

 

しかし、グレンラガンはそれを無視して、ザウレッグに更にそう言葉を続ける。

 

「ぬぬぬぬ! 言わせておけば!! 良いだろう!! ならばこの競技場をどちらが先に1周するかで勝負だ!! 先にゴールした方が勝ち!! それで如何だ!?」

 

「………良いぜ! 乗った!!」

 

「ちょっと! ちょっとちょっと!!」

 

「何でこう馬鹿げた展開になる!?」

 

グレンラガンとザウレッグとの間で勝手に話が進んで行き、シャルと箒がツッコミを入れる。

 

「うるせぇ! 女は引っ込んでろ! これは………男と男の真剣駆けっこ!!………なんだよ!!」

 

そんなシャルや箒を、グレンラガンは一喝する。

 

かくして………

 

IS学園と市のイベントであったキャノンボール・ファストは………

 

何故かグレンラガンとザウレッグによる………

 

男と男の真剣駆けっこ勝負となったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え~、それでは、これより………神谷のアニキと、獣人ジギタリスによる、男と男の真剣駆けっこ勝負を始めたいと思います」

 

「おう!」

 

「ふふふ………」

 

スタート役をしている一夏の声に、威勢の良い返事を返すグレンラガンと、不敵な笑いを零すザウレッグ。

 

「………何よコレ?」

 

「理解出来んな………」

 

ギャラリーに徹している鈴とラウラはすっかり呆れ顔だ。

 

「何でも命令出来る権利が………」

 

「………クッ」

 

セシリアと箒は、ザウレッグの乱入のせいで勝負が無効になり、敗者に何でも命令できる権利を失った事を心底悔しがっている。

 

「神谷~! 頑張って~~!!」

 

そしてシャルは、神谷に向かって声援を送っている。

 

「それでは、位置に着いて………」

 

一夏がそう言って右腕を上げると、グレンラガンはクラウチングスタートの姿勢を取り、ザウレッグはスタンディングスタートの姿勢を取る。

 

「よ~い………ドンッ!!」

 

「「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!」」

 

スタートの合図と共に、一夏の右腕が振り下ろされると、両者は雄叫びを挙げながらスタートダッシュを切った!!

 

最初に前に出たのはザウレッグ。

 

その1頭身の身体からは信じられない様なスピードで、グレンラガンを引き離して行く。

 

「チイッ!!」

 

「ハハハハハハッ! 見たか!! コレがザウレッグのスピードよ!! 如何にグレンラガンと言えど! このザウレッグの前を走る事など出来はせんわぁ!!」

 

舌打ちをするグレンラガンに、ザウレッグは挑発の言葉を投げ掛ける。

 

「何をぉ! 負けるかぁ!! 気合だああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」

 

しかし、グレンラガンがそう雄叫びを挙げると、螺旋力が高まり、グレンラガンのスピードがアップする。

 

「ぬうっ! やりおるな!! だがまだまだああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!」

 

それに合わせる様にザウレッグもスピードを上げる。

 

グレンラガンとザウレッグとの間は、少しだけ縮まったが、その後再び付かず離れずの状態となる!!

 

(チイッ! 差が詰まらねえ!!)

 

前を走るザウレッグを見ながら、グレンラガンはそう思う。

 

(クッ! 差が拡げられん!!)

 

しかし、その前方を走るザウレッグもそう思っていた。

 

正に両者互角の勝負である。

 

「行けーっ!! アニキーッ!! 負けるなーっ!!」

 

すっかり避難が終わり、ガランとしていた観客席に、唯一残っていた弾がグレンラガンに声援を送る。

 

「ちょっ! 馬鹿兄貴! 何やってんのよ! 早く逃げるわよ!!」

 

蘭がそう言って、弾の服を引っ張るが………

 

「うるせぇ! アニキが男の勝負をしてるってのに、俺だけ逃げられるかよ!! 俺は最後まで見届ける!!」

 

弾は梃子でも動かないと言う様にドッカリと座り込んでいた。

 

「あ~、もう! 如何して私の周りの男って、一夏さん以外皆こんななのぉ!?」

 

蘭が愚痴る様にそう叫ぶ。

 

しかし蘭よ………

 

一夏も大概だと思うぞ………

 

「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」」

 

そんな五反田兄妹の様子など露知らず、グレンラガンとザウレッグは雄叫びを挙げながらキャノンボール・ファストのコースを全力疾走している。

 

ある意味シュールな光景だ………

 

「ぬううううううぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーっ!! 負けん! 負けんぞおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」

 

「お前に足りないものぉ! それはぁ!! 情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さぁ!! そして何よりもおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!! 速さが足りない!!」

 

自分を鼓舞するかの様な叫びを挙げるザウレッグと、スピードを出し過ぎて別のアニキになっているグレンラガン。

 

「す、凄い対決だ!!」

 

「一夏………アンタそれ本気で言ってるの?」

 

目の前のグレンラガンとザウレッグの駆けっこの様子に感激にも似た感情を感じている一夏。

 

そんな一夏を、鈴は呆れた目で見遣る。

 

そして遂に、グレンラガンとザウレッグが横に並ぶ!!

 

「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」」

 

両者はそこから更に加速して行く。

 

この勝負………

 

最早どちらが勝ってもおかしくない………

 

いよいよ最後のゴールまでの直線に入る両者。

 

と、その時!!

 

突如、上空から『何か』が落下して来て、ゴール寸前だったグレンラガンとザウレッグの前に落ちた!!

 

「!? うおわあああっ!?」

 

「ぬおおおおおぉっ!?」

 

衝撃波でブッ飛ばされるグレンラガンとザウレッグ。

 

「!? アニキ!?」

 

「何事だ!?」

 

一夏と箒が驚きの声を挙げる。

 

やがて、舞い上がって来た粉煙が収まって来ると………

 

「ふふふふ………」

 

抑揚が無い不自然な声色の笑い声を響かせている、巨大な2つの盾を左右に装備した円盤状のバックパックを背負って、死神の様な鎌を持った人型に近いガンメンが姿を現した!!

 

周囲には、カノン・ガノンやホーダインマックスと言った、砲撃戦型のガンメン達の姿も在る。

 

「!? 援軍!?」

 

「コラ、お前! 卑怯だぞ!! タイマン勝負だとか言っておいて、援軍を呼ぶなんて!!」

 

シャルが驚きの声を挙げると、一夏がザウレッグに向かってそう叫ぶ。

 

「ち、違う! 俺は援軍など呼んでいない! お前達! 如何いう積りだ!!」

 

ザウレッグは慌てた様子で、砲台型ガンメンを引き連れた、人型ガンメン………『フォビドゥン』にそう問い質す。

 

「………うぜぇな」

 

「何!?」

 

「うぜぇんだよ………くだらねえ事ばかりしてやがって………何が男の駆けっこ勝負だ………人間共は有無を言わせず皆殺し………それが………獣人の掟だろうがぁ!」

 

と、フォビドゥンはそう言い放つと、グレンラガン目掛けて両腕内蔵の大口径機関砲・アルムフォイヤーを放つ。

 

「! チイッ!!」

 

グレンラガンは舌打ちすると、右腕をドリルに変え、そのドリルを傘の様に開いて銃弾を防ぐ!!

 

「行け、お前等………ただし、俺の邪魔はするな」

 

「ハッ!」

 

「専用機持ちを叩き潰せ!!」

 

そこで更に、周囲に控えていた砲台型ガンメン達も、一夏達へ襲い掛かる。

 

「キャアッ!?」

 

「蘭! 逃げるぞ!! 流石にコイツはヤベェ!!」

 

アリーナのシールドに流れ弾が当たり、流石にヤバい空気を感じ取った弾は、蘭を抱えて避難する。

 

「クッ! 結局こうなるのか!!」

 

「獣人なんて、やっぱケダモノね!!」

 

ラウラと鈴は、悪態を吐きながらも砲台型ガンメン達を迎え撃つ。

 

「一夏! 私達も!!」

 

「おう!」

 

箒は一夏に呼び掛けると、砲台型ガンメン達の中へ突っ込んで行こうとする。

 

しかし………

 

「貴様達の相手は私だ!!」

 

そう言う声が響き渡ったかと思うと、アリーナの地面を突き破って、巨大な4足歩行型で、4門の砲門と2本の長く巨大な角を携えたガンメン………『グランド』が姿を現した!!

 

「うおっ!?」

 

「くっ! またか!?」

 

「喰らえっ!!」

 

驚く一夏と箒に、グランドは2本の角の間に発生させた電撃・グランドサンダーを見舞って来る!!

 

「一夏さん! 箒さん!」

 

「お前は俺の相手してくれよ」

 

援護に向かおうとしたセシリアに、フォビドゥンが手に持つ巨大な鎌・重刎首鎌(じゅうふんしゅれん)「ニーズヘグ」で斬り掛かる!!

 

「!?」

 

咄嗟に滅多に使わない近接ショートブレード・インターセプターを呼び出し、ニーズヘグを受け止めるセシリア。

 

「セシリア!………!? キャアッ!!」

 

セシリアの援護に行こうとしたシャルには、砲台型ガンメン達からの砲撃が襲い掛かる!!

 

「テメェ等! シャルに何しやがる!!」

 

それを見たグレンラガンが、シャルに砲撃を行っていた砲台型ガンメンの部隊の中に飛び込み、フルドリライズで一気に刺し貫いた!!

 

しかし、直後!!

 

「!? うおっ!?」

 

別の砲台型ガンメンの部隊の砲撃を浴びてしまう。

 

「距離を取れ!! グレンラガンは近接戦闘を得意とする!! 絶対に近寄らせるな!!」

 

部隊の部隊長はそう言い放ち、グレンラガンに絶え間ない砲撃の雨を浴びせる。

 

「クソッ! 動けねぇ!!」

 

凄まじい砲撃の前に動きを封じられるグレンラガン。

 

すると………

 

「キャロットボンバー!!」

 

その砲撃を見舞っていた砲台型ガンメンの部隊に、ニンジン型の爆弾が投げ込まれた!!

 

「ぬおおおっ!?」

 

突然の爆発に、砲撃が中止される。

 

「き、貴様! 如何いう積りだ!? 螺旋王様を裏切る積りか!!」

 

その攻撃を加えた者………ザウレッグをそう怒鳴りつけるガンメン部隊長。

 

しかし………

 

「俺は奴と男の勝負していたのだ………奴とのケリは俺が着ける! 貴様等に邪魔はさせん!!」

 

ザウレッグは怯む事なくそう言い張った。

 

「ジギタリス………」

 

「天上 神谷よ………貴様に貴様の誇りが有る様に………俺にも俺の誇りが有る! 貴様との決着は! この様な形であってはならない!!」

 

驚いていたグレンラガンに向かって、ザウレッグはそう言う。

 

「ええい! 何が誇りだ! 邪魔をするならば貴様も纏めて消し飛ばしてくれる!!」

 

そこで部隊長がそう言い放ち、グレンラガンとザウレッグに部隊の全砲門を向ける。

 

「へっ! 上等!! 行くぜ、ジギタリス!!」

 

「俺に命令するな!!」

 

グレンラガンとザウレッグはそう言い合うと、砲撃型ガンメンの部隊の中へ突っ込んで行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

遂に迎えたキャノンボール・ファスト。
しかし、イベントは潰されるの法則により、ジギタリスのザウレッグが再戦を挑んできます。
何故か駆けっこで勝負をする事になったグレンラガンとザウレッグですが、更なる乱入者で勝負は無効に。
己の誇り故に、ジギタリスは一時的にグレンラガンと組む。
果たして混沌とした戦場の行方は?

今回出たガンメンは、ガンダムSEEDとGガンダムに登場した2体が元ネタとなっています。
何故この2体をチョイスしたかは次回で明かされます。

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

新作『新サクラ大戦・光』の投稿日は

  • 天元突破ISと同時
  • 土曜午前7時
  • 別の日時(後日再アンケート)
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