天元突破インフィニット・ストラトス   作:宇宙刑事ブルーノア

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第44話『………私には………素晴らしい仲間が………居るじゃない………』

これは………

 

女尊男卑の定められた世界の運命に風穴を開ける男達と………

 

それに付き従う女達の物語である………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天元突破インフィニット・ストラトス

 

第44話『………私には………素晴らしい仲間が………居るじゃない………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルーマニア軍のIS部隊………

 

ルーマニア軍第10師団トランシルバニア方面軍第24戦略機甲歩兵団特殊任務班X-1・レッドショルダー。

 

通称・吸血部隊の襲撃を受けたIS学園。

 

我が物顔で学園を蹂躙するレッドショルダーは、一夏達専用機持ち達にも襲い掛かる。

 

そんな混乱の中で………

 

簪は、IS格納庫を襲撃して来たレッドショルダーを退け、そのまま格納庫に在った量産機を使ってアリーナへと向かい………

 

アリーナに居たレッドショルダーに一杯食わせる事で、専用機への搭乗に成功………

 

遂にスコープドッグ・TCが………

 

初の戦闘を経験する事となったのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園・第4アリーナ………

 

「…………」

 

炎が燃え盛るピットの跡地の中で、スコープドッグ・TCを装着した簪は佇んでいる。

 

その姿は正に………

 

むせる

 

「………ハッ!? コ、コイツゥ!!」

 

と、ハンディロケットガンを持つレッドショルダーが漸く我に返り、炎の燃えるピット跡地に佇む簪に向かって、ロケット弾を放つ!!

 

「………!!」

 

その瞬間、簪はスコープドッグ・TCの脚部裏側の装甲を展開。

 

バーニアを出現させたかと思うと、そのまま一気に加速し、半壊したカタパルトから飛び出した!!

 

ハンディロケットガンを持つレッドショルダーが放ったロケット弾は、先程まで簪が居たピットの跡地を完全に吹き飛ばす。

 

カタパルトから飛び出した簪はそのままアリーナの地面に降下。

 

着地の際に衝撃を緩和する為、降着姿勢を取ると再び立ち上がる。

 

「チイッ!!」

 

「…………」

 

ハンディロケットガンを持つレッドショルダーはロケット弾を撃ち続けるが、簪はローラーダッシュでバックしながら回避して行く。

 

「…………」

 

そして、バイザーにあるターレットレンズを回転させたかと思うと、左脇腰の13㎜ガトリングガンを、ハンディロケットガンを持つレッドショルダー目掛けて発砲する。

 

「そんな攻撃に!!」

 

ハンディロケットガンを持つレッドショルダーはアッサリと回避するが………

 

「丸見えね………」

 

回避先を呼んでいた簪は、ヘビィマシンガンを2連射する。

 

「!?」

 

咄嗟に身体を捻るが、ヘビィマシンガンの弾丸は、ハンディロケットガンを持つレッドショルダーの左の非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)に命中。

 

「チイッ!!」

 

ハンディロケットガンを持つレッドショルダーが被弾したパーツをパージすると、パージされたパーツは爆散する。

 

「このアマァ! よくもやりやがったなぁ!!」

 

そう言い放つと、ハンディロケットガンを持つレッドショルダーは接近戦を仕掛けようと地上に着地。

 

そのままホバー移動で簪に突撃して行く。

 

「…………」

 

それに対し、簪の方もハンディロケットガンを持つレッドショルダーに向かって、ジェットローラーダッシュで突撃する。

 

「馬鹿め! 死ねぇ!!」

 

向かって来る簪を恰好の獲物と思ったハンディロケットガンを持つレッドショルダーは、ロケット弾を見舞う。

 

「!!」

 

だが、そのロケット弾が命中するかと思われた瞬間!!

 

簪はターンピックを使い、ターンする様に回転してロケット弾を避け、ハンディロケットガンを持つレッドショルダーの背後を取った!!

 

「!? 何ぃっ!?」

 

「…………」

 

そして、ハンディロケットガンを持つレッドショルダーが反応するよりも早く、ヘビィマシンガンを連射する!!

 

「!? グアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーーーッ!?」

 

容赦無く弾丸を全身に浴びせられ、ハンディロケットガンを持つレッドショルダーのシールドエネルギーが見る見る削られて行く。

 

「…………」

 

そして最後にトドメとばかりに簪は突撃し、アームパンチを叩き込んだ!!

 

「グギャアアアアアァァァァァァーーーーーーーッ!?」

 

ハンディロケットガンを持つレッドショルダーはぶっ飛び、完全にシールドエネルギーが0になってISが解除されると、自爆装置が作動して消し飛ぶ!!

 

「…………」

 

その爆発で上がる炎を、ターレットレンズ越しに簪は見据える。

 

「す、凄い………」

 

「何て無駄の無い動きだ………」

 

「簪ちゃんにアレほどの強さが………」

 

その光景を見ていた一夏、箒、楯無には、戦慄にも似た驚きが走っていた。

 

「アイツ! 並みのIS乗りじゃないぞ!!」

 

「チッ! 応援を呼べ! 取り囲んで一気に潰すぞ!!」

 

と、同じ様にその光景を見ていた、箒と楯無の相手をしていた両手にペンタトルーパーを握ったレッドショルダーとロックガンを持ったレッドショルダーが仲間へと通信を送る。

 

「その前に………片付けさせて………もらうわ………」

 

だが、そうはさせまいと、簪は両手にペンタトルーパーを握ったレッドショルダーとロックガンを持ったレッドショルダーへ、ヘビィマシンガンの弾丸を浴びせる。

 

「! チイッ!!」

 

「クソがぁ!!」

 

その攻撃を回避すると、両手にペンタトルーパーを握ったレッドショルダーとロックガンを持ったレッドショルダーは、簪を挟み撃ちにする様に射撃を浴びせ始める。

 

「…………」

 

ジェットローラーダッシュで地上を疾走し、攻撃を回避する簪。

 

そのまま撹乱する様に連続ターンを決めながらヘビィマシンガンでの攻撃を加える。

 

「チイッ!? ちょこまかとぉ!!」

 

「………うん?」

 

両手にペンタトルーパーを握ったレッドショルダーは苛立ちを露にするが、ロックガンを持ったレッドショルダーはその簪の姿に違和感を感じる。

 

「オイ、妙だぞ」

 

「ああ? 何がだ?」

 

「何で奴はずっと地上を動いている? 飛んでコッチを追撃すれば、ケリが着くのは早い筈だ」

 

相変わらず地上移動を続ける簪を見ながら、ロックガンを持ったレッドショルダーはそう言う。

 

「そう言えば………」

 

「もしかして、アイツ………飛べないのか?」

 

そう言い合うと、両手にペンタトルーパーを握ったレッドショルダーとロックガンを持ったレッドショルダーはニヤリと笑い合う。

 

「高度を取れ! 奴は空へ追って来れない!!」

 

「上から嬲り殺しにしてやるぜ!!」

 

そして、2人して飛行高度を上げ、そのまま距離を保ったままの射撃攻撃に専念し始めた。

 

(………気づかれた………思ったより………早い………)

 

一方の簪も、その様子からスコープドッグ・TCが飛行不能な事を見抜かれたのに気づくが、かと言って何か手が有るワケでもなく、只一方的な攻撃を避け続けるしかない。

 

「簪!!」

 

「簪ちゃん!!」

 

とそこで、一夏と楯無が援護に入る。

 

「一夏! 楯無さん! クッ!!」

 

2人に遅れて、箒も援護に入るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃………

 

神谷とシャル、ラウラと真耶が居るアリーナでは………

 

「ヒャハハハハハハッ!!」

 

「クウッ!!」

 

下賤な笑い声と共に、ブラッディライフルを連射して来るレッドショルダーに対し、シャルは実体シールドを構えて銃弾を防御する。

 

「死ねぇっ!!」

 

と、そんなシャルを、背後から手持ち式の9連装大型ミサイルランチャー、SMAT-38 ショルダーミサイルガンポッドを持ったレッドショルダーが狙う。

 

「!?」

 

「させるかぁ! レーザーアイ!!」

 

だが、そうはさせないとグレンラガンが胸のグレンブーメランを外し、胸部の顔の目からレーザーを放つ。

 

「!? チイッ!!」

 

ショルダーミサイルガンポッドを持ったレッドショルダーは射撃を中止し、後退する。

 

「ありがとう、神谷!!」

 

シャルはそう言うと、デザート・フォックスを呼び出し、ブラッディライフルを持ったレッドショルダーに反撃する。

 

「ぐああっ!? チイッ! ミッションディスクが焼き付きやがったか!?」

 

如何やら、レッドショルダーのISにもミッションディスク・システムが使われているらしく、今の攻撃で焼き付いたらしい。

 

しかし、撃破には至らなかったらしく、ブラッディライフルを持ったレッドショルダーは一旦シャルから距離を取る。

 

「目障りな奴だ!!」

 

と、ショルダーミサイルガンポッドを持ったレッドショルダーが、グレンラガンに向かって連続でミサイルを放つ。

 

「ドリラッシュッ!!」

 

迫るミサイルに向かって、グレンラガンはドリラッシュを繰り出す。

 

グレンラガンの全身から放たれたミサイルドリルが、ショルダーミサイルガンポッドを持ったレッドショルダーのミサイルとぶつかり合い、相殺される。

 

「うおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーっ!!」

 

すると、何と!!

 

その爆炎の中を突っ切って、ショルダーミサイルガンポッドを持ったレッドショルダーが突撃して来た!!

 

「!? 何っ!?」

 

「くたばりなっ!!」

 

そのまま、ショルダーミサイルガンポッドを持ったレッドショルダーは、グレンラガンにアームパンチを浴びせる。

 

「うおおっ!?」

 

大きくブッ飛ばされるグレンラガン。

 

「神谷!」

 

「大丈夫だ、シャル………しかし、爆炎の中を突っ切るなんざ………普通の奴がやる事じゃねえぜ」

 

如何にか制動を掛けると、シャルが心配して寄って来るが、グレンラガンは爆炎の中を突っ切って来た為、装甲が所々焦げているショルダーミサイルガンポッドを持ったレッドショルダーを見ながら、呆れる様にそう言う。

 

「ハッ! 所詮私達は戦争の犬だ!!」

 

「生死を掛けた殺し合いにしか………己の存在意義を見い出せないのさ!!」

 

とそこで、ブラッディライフルを持ったレッドショルダーが再び連射を浴びせて来る。

 

「キャッ!?」

 

「チイッ!!」

 

シャルとグレンラガンは、散開して躱す。

 

一方、同じアリーナの別の場所でも………

 

「地獄に落ちな!」

 

ソリッドシューターを持ったレッドショルダーが、ラウラ目掛けて砲弾を放つ。

 

「甘いっ!!」

 

しかし、ラウラはAICを発動。

 

砲弾はラウラに命中する寸前で止められ、爆散する。

 

「燃え尽きな!!」

 

だが、そこで反対側から、火炎放射器を持ったレッドショルダーが、火炎を放って来た!!

 

「!?」

 

背後を衝かれ、反応が遅れるラウラ。

 

「ボーデヴィッヒさん!!」

 

しかし、危機一髪のところで、真耶が抱き付く様に掻っ攫い、回避させる。

 

「ぐああああああっ!?」

 

すると、何と!!

 

外れた火炎がソリッドシューターを持ったレッドショルダーを直撃!!

 

ソリッドシューターを持ったレッドショルダーは炎に包まれ、そのまま爆散した!!

 

「!? 何っ!?」

 

「み、味方を!?」

 

「チッ! 外したか………」

 

驚くラウラと真耶だが、火炎放射器を持ったレッドショルダーはまるで気にしていない様子で2人に向き直る。

 

「貴様! 自分の仲間を!!」

 

「ああん? 知るかそんな事! トロくせぇアイツが悪いんだろうが!! 黒いウサギちゃんは仲間思いなんでしゅね~」

 

「! このぉっ!!」

 

小馬鹿にする様な火炎放射器を持ったレッドショルダーの言葉に、ラウラは激昂しながら突撃する。

 

「ボ、ボーデヴィッヒさん! 冷静に!!」

 

そう声を挙げると、慌ててフォローに周る真耶。

 

そのまま一進一退の攻防が続いていたが………

 

「!? ああん!? 応援要請!?」

 

「並じゃないIS乗りが居る?」

 

「ヘッ………楽しめそうだな」

 

突然レッドショルダー達は、何かの通信を受け、アリーナを後にし出す。

 

「? 何だぁ? 急に引き上げやがったぞ?」

 

「何か有ったのかな?」

 

突然引いたレッドショルダーに、グレンラガンとシャルは怪訝な顔となる。

 

[グレン団! 聞こえるか!!]

 

とそこで、グレンラガン達の耳にも、千冬からの通信が響いて来た。

 

「織斑先生!」

 

「何だ、ブラコンアネキ! 如何かしたのか!?」

 

[すぐに第4アリーナへ向かえ! レッドショルダーの連中はそこへ集結し始めている!! 狙いは一夏達だ!!]

 

グレンラガンとシャルが問い返すと、千冬は若干慌てた様子でそう言い放つ。

 

「!? 何だと!?」

 

「織斑くんが!?」

 

同じ様にその通信を聞いていたラウラと真耶が驚きの声を挙げる。

 

「チッ! させるかよ! 行くぞ、シャル!!」

 

「うん!!」

 

グレンラガンとシャルが、すぐに第4アリーナへと向かおうとする。

 

しかし………

 

「そうはさせんぞ! グレンラガン!!」

 

「貴様は此処で死ねぇっ!!」

 

そう言う台詞と共に、上空から多数のガンメン達が現れ、グレンラガンの居るアリーナの彼方此方に着地する!!

 

「!? ガンメン!!」

 

「チッ! このタイミングで増援かよ!!」

 

「狙えぇっ!!」

 

グレンラガンが悪態を吐く様に言うと、ガンメン達は一斉に射撃武器の狙いを、グレンラガン達に付ける。

 

「撃………」

 

と、それが発砲されようかとした瞬間!!

 

突如ガンメン達にクナイの様な刃物が次々に突き刺さった!!

 

そして次の瞬間には、その突き刺さっていたクナイの様な刃物が爆発!!

 

「「「「「「「「「「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!?」」」」」」」」」」

 

大半のガンメン達が吹き飛ばされた!!

 

「!?」

 

「えええっ!?」

 

「何っ!?」

 

「何だぁっ!?」

 

シャル、真耶、ラウラ、グレンラガンが驚きを示すと………

 

一同の眼前の景色の一部が揺らめき、シュピーゲルを装着したシュバルツが姿を現した。

 

「此処は私に任せろ! お前達は一夏の元へ行け!!」

 

「!? 貴方は!?」

 

「シュバルツ・シュヴェスター!?」

 

突然現れたシュバルツに驚きを見せる真耶とシャル。

 

「早く行け!!」

 

「おう! 分かった!!」

 

「待て!!」

 

グレンラガンは素直にそれに従い、一夏の元へ向かおうとするが、ラウラはレールカノンをシュバルツへ向けた。

 

「!? ラウラ!?」

 

「貴様………一夏を襲ったそうだな………学園祭の時は助けたそうだが、一体如何いう積りだ? 貴様の目的は一体何だ?」

 

驚くシャルを尻目に、ラウラはシュバルツにそう問い質す。

 

軍人である彼女としては、謎が多い………と言うよりも、謎ばかりのシュバルツを信用する事が出来ない様だ。

 

だが、シュバルツから返って来たのは………

 

「そんな事は如何でも良い!!」

 

「なっ!?」

 

問いに対する答えでもなければ、誤魔化しでもなく………

 

只の一蹴だった!!

 

「今お前達がするべき事は私の正体を確かめる事か!? グズグズせずにとっとと行けぇっ!!」

 

「くうっ!!」

 

正論と得体の知れない迫力によって、ラウラは言い返す事が出来ない。

 

「そいつの言う通りだ、ラウラ! 今は一夏の所へ急ぐぞ!!」

 

グレンラガンもそう言い、改めて一夏の居る第4アリーナへと飛ぶ!!

 

「あ、待って、神谷!!」

 

シャルもそれに続く。

 

「ボーデヴィッヒさん! 行きましょう!!」

 

「クッ!!」

 

真耶に促され、ラウラも苦々しげな顔をしながら、第4アリーナへと向かう。

 

「よし………後は………」

 

「ペシャンコにしてやるぅっ!!」

 

と、そこでシュピーゲルに、ガンメン・ゴズーが跳躍し、棍棒で殴り掛かって来る。

 

「セエエヤッ!!」

 

だが、シュバルツはシュピーゲルブレードの一閃で斬り裂く!!

 

「や、やられたっ!!」

 

真っ二つになり、爆散するゴズー。

 

「貴様等を片付けるだけだ!!」

 

シュバルツはそう言うと、両腕にシュピーゲルブレードを展開し、ガンメン達の中へ突撃して行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び、第4アリーナにて………

 

「そらそらそらぁ!!」

 

両手にペンタトルーパーを握ったレッドショルダーが、簪に向かって次々に弾丸を見舞う。

 

「クッ………」

 

回避を続けている簪だが、先程から何発かが装甲を掠め、苦しげな声が漏れる。

 

「ハンッ! ISのくせに、空を飛べないとは………御笑い種だね!!」

 

両手にペンタトルーパーを握ったレッドショルダーが、気を良くした様に発砲を続ける。

 

「このおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」

 

と、その両手にペンタトルーパーを握ったレッドショルダーに、一夏がエネルギーの刃を展開した雪片弐型で斬り掛かる。

 

「おっと! 危ない危ない………」

 

しかし、両手にペンタトルーパーを握ったレッドショルダーは、アッサリと回避する。

 

すると、雪片弐型のエネルギーの刃が消滅した。

 

「クソッ! エネルギー切れか!! 箒! 頼む!!」

 

「分かった!!」

 

一夏にそう言われると、箒は絢爛舞踏を発動させ、一夏の白式にエネルギーを供給しようとする。

 

「させるかよ!!」

 

だが、その瞬間を好機と見た、ロックガンを持ったレッドショルダーが、エネルギー弾を放つ。

 

「「!?」」

 

「させない!!」

 

しかし、間一髪のところで、楯無が間に割り込み、水のヴェールを使って攻撃を防ぐ。

 

「チッ! 邪魔しやがって………」

 

ロックガンを持ったレッドショルダーが悪態を吐いている間に、一夏はエネルギーのチャージを終える。

 

「良し! コレで!!………」

 

再び簪の援護に向かおうとする一夏だったが………

 

「オイ! 如何した!?」

 

「救援要請だなんて………らしくもねえ事しやがって」

 

そう言う台詞と共に、多数のレッドショルダー達が第4アリーナへと集結して来た。

 

「!? レッドショルダー!?」

 

「クッ! 増援が来てしまったか!?」

 

集まって来たレッドショルダーを見て、驚きの声を挙げる一夏と、苦々しく呟く箒。

 

「ガキ共相手に手間取るとは………それでもレッドショルダーか!?」

 

「何ぃっ!?」

 

「そう言ってやるなよ。何せ相手は専用機持ち………」

 

「オマケにその中の1人は、噂の男IS乗り………」

 

「ふっ………上々の獲物だな!!」

 

レッドショルダー達は、一夏達を見ながらそんな事を言い合う。

 

「お前達………何をやっている?」

 

とそこへ、新たなレッドショルダーが1人現れる。

 

しかし、そのレッドショルダーが装着しているIS・ブラッドサッカーは如何やら指揮官機らしく、大型の通信用ブレードアンテナが装着されている。

 

「! 所長!」

 

「ラミアー所長! すみません! 厄介な連中が居まして………」

 

レッドショルダー達は、その女性………レッドショルダー部隊の隊長である『ラミアー』にそう言う。

 

「…………」

 

ラミアーは何処までも冷たい視線で一夏や簪達を見据える。

 

「良し………あの地上の虫は私が始末する。お前達はあのガキ共を始末しろ」

 

「へへっ! 了解!!」

 

「行くぜぇっ!!」

 

レッドショルダー達は一夏達へと向かって行き、ラミアーは地上に降り立ち、簪と対峙する。

 

「!?」

 

ラミアーにヘビィマシンガンを向ける簪。

 

「学生にしては良い腕を持っている様だな………だが、ココまでだ!!」

 

そう言い放つと、ラミアーは簪にブラッディライフルを連射する。

 

「!? クッ!?」

 

数発喰らいながらも、簪は回避運動に入る。

 

「甘いっ!!」

 

だが、回避先を呼んでいたラミアーは、ブラッディライフルを一旦後ろ腰にしまうと突撃し、右脚部に装着して置いたリニアパイルバンカーを右腕に装備し、簪に繰り出した。

 

「!? ふあああっ!?」

 

絶対防御が貫通され、簪がしていた特徴的な髪飾りの片方が弾き飛ばされる。

 

「クッ………!!」

 

しかし、簪は頭から血を流しながらも、即座に至近距離で13㎜ガトリングガンを発砲する!

 

「クッ!?」

 

腰の装甲の一部を抉られながらも、ラミアーは左の拳を簪に叩き込む!!

 

更にアームパンチで追い打ちを掛ける!!

 

「ガフッ………!?」

 

衝撃で吐血し、後ろに下がりながらも、簪はヘビィマシンガンを発砲する。

 

「良い反応速度だ………だが、それだけだ!」

 

ラミアーはターンしながらの後退で、ヘビィマシンガンの弾丸を躱す。

 

そして、再びブラッディライフルを握り、簪に発砲する。

 

「ふあっ!?」

 

咄嗟に左腕を構えて防御するが、左腕パーツが穴だらけにされ、強制パージされる。

 

「クッ!!」

 

しかし、怯まずに回避行動を取りながらヘビィマシンガンの発砲を続ける。

 

「ぐあっ!?」

 

その内の何発かがラミアーに命中。

 

絶対防御は貫けなかったが、衝撃が襲い掛かる。

 

「ええい! 死なぬ筈があるか! 死なぬ筈が!!」

 

そう叫びながら、ラミアーも簪への発砲を続ける。

 

互いに移動しながらの射撃戦となる簪とラミアー。

 

「ぐうっ………!?」

 

と、ブラッディライフルの弾丸の1発が、簪の右肩に命中。

 

装甲パーツが弾け飛び、弾丸が肩を貫通して血が流れる。

 

「ぐっ………!!」

 

それでも簪は激痛に耐え、ヘビィマシンガンを手放さずに発砲を続ける。

 

「必ず死ぬ筈だ! 人間ならば!!」

 

ラミアーもそう言いながら、簪への発砲を続ける。

 

「クッ………!」

 

と、ヘビィマシンガンの弾丸が尽き、簪はリロードの隙を作ろうと、右脇の2連装ミサイルポッドのミサイルを発射する。

 

「チイッ!!」

 

白煙を曳きミサイルがラミアーに向かうが、ラミアーは到達する前にブラッディライフルで撃ち落とす。

 

「………!!」

 

爆煙が発生すると簪は更にオマケにと、左からの3連装スモークディスチャージャーから煙幕弾を発射する。

 

爆煙と煙幕で、アリーナ一体が煙に閉ざされる。

 

「…………」

 

その隙に、ヘビィマシンガンから空になった弾倉を外し、腰パーツに付けてあった予備弾倉を装着する。

 

そしてまだ立ち上る煙の中で、油断無くヘビィマシンガンを構える。

 

しかし………

 

如何いうワケか、ラミアーのISの位置が感じ取れない。

 

煙幕により視覚やセンサー系は元より、音すらも聞こえない。

 

聞こえて来るのは、一夏達が交戦していると思われる音ばかりで、ラミアー機のものと思われる音が拾えない………

 

(何処に居るの………?)

 

ターレットレンズを細かに切り替え、神経を尖らせる簪。

 

すると………

 

煙の中から、ラミアー機のモノと思われるホバー音が聞こえて来た。

 

「!? 其処っ!!」

 

すぐさま簪は、音がした方向へ弾丸を叩き込む。

 

しかし、手応えは無かった………

 

(違う!? 何処に………)

 

「コッチだ!!」

 

背後からそう言う声が聞こえて来たかと思うと、リニアパイルバンカーを装備したラミアーが襲い掛かって来る!!

 

「!?」

 

咄嗟に身を捻る簪だが、ラミアーのリニアパイルバンカーでの一撃は、空になった右脇に装備していた2連装ミサイルポッドを弾き飛ばした!!

 

「グフッ………!?」

 

その際、脇腹も一部抉られ、簪は苦悶の声を挙げる。

 

バランスを崩した簪はそのまま倒れそうになる。

 

「貰ったぞっ!!」

 

その簪に容赦無くトドメを刺そうとするラミアー。

 

「クッ………!!」

 

だが、簪は咄嗟に、倒れそうになっていた方向の地面にヘビィマシンガンを発砲!!

 

その反動で態勢を立て直す!!

 

「!? 何っ!? ブースタンドだと!?」

 

簪の思わぬ動きに、ラミアーは呆気に取られる。

 

その隙に簪は距離を取り、右肩部の7連装ミサイルポッドのミサイルを4発叩き込む!!

 

「くおっ!?」

 

直撃弾と至近弾を同時に喰らうラミアー。

 

「ハア………ハア………ハア………ハア………」

 

その間に、簪は乱れた呼吸を整えようとする。

 

しかし………

 

ミサイルの爆煙の中から、何の前触れも無く銃弾が飛んで来る!!

 

「!? ふおおあああっ!?」

 

数発の直撃弾を受け、左足大腿部に喰らった1発が絶対防御を貫通。

 

貫通銃創が出来、溢れ出した血がISの装甲の上を流れる。

 

「貴様は死なねばならん! 死なねばならんのだ!!」

 

そして、爆煙の中から、左の非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)と、ブレードアンテナと右脚部装甲の一部を失ったラミアーが飛び出して来る。

 

「クッ!!」

 

足に走る灼ける様な痛みを無視し、簪は再び回避行動を取り始める。

 

やがて、アリーナを覆っていた煙幕が晴れ始める………

 

「! 簪!!」

 

「簪ちゃん!!」

 

上空でレッドショルダー達と戦っていた一夏と楯無が、ボロボロの簪の姿を見て悲鳴にも似た声を挙げる。

 

「…………」

 

だが、今の簪にそれを気にしている余裕は無い………

 

7連装ミサイルポッドに残っていた3発のミサイルを、全てラミアーに叩き込む。

 

「小癪なっ!!」

 

しかし、ラミアーは連続ターンの撹乱機動を取り、回避する。

 

「クッ………」

 

撃ち終えた7連装ミサイルポッドをパージすると、簪は再びジェットローラーダッシュ移動を開始する。

 

「逃がさんっ!!」

 

ラミアーもそれを追う様にホバー移動する。

 

そして、簪に向かってブラッディライフルを連射する。

 

と、足元を掠めていた内の1発が運悪く命中してしまい、ジェットローラーダッシュ様に装着していたブースターが破壊されてしまう!!

 

「!? しまった!?」

 

バランスを崩し、今度こそ転倒する簪。

 

「終わりだ! 小娘!!」

 

ラミアーは倒れた簪に、リニアパイルバンカーを構えて突撃!!

 

トドメを刺そうとする。

 

「!?」

 

コレまでかと覚悟する簪だったが………

 

「簪いいいいいぃぃぃぃぃぃーーーーーーーっ!!」

 

一夏が相手にしていたレッドショルダーを弾き飛ばし、簪とラミアーの間に割り込んだ!!

 

「!? 一夏!?」

 

「ええい! 邪魔をするな!!」

 

ラミアーはそのまま、一夏へとリニアパイルバンカーを叩き込んだ!!

 

「!? グアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」

 

リニアパイルバンカーは絶対防御を貫き、一夏の左肩へと突き刺さる!!

 

「一夏くん!!」

 

「一夏ああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

楯無と箒から悲鳴の様な声が挙がる。

 

「う、うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」

 

しかし、一夏は左肩にリニアパイルバンカーが刺さったまま、雪片弐型を右腕だけで振り被る。

 

「!? チイッ!!」

 

ラミアーは咄嗟に、右腕パーツをパージして離れる。

 

一夏の一振りは、残っていた右腕パーツを斬り裂く。

 

「一夏………!?」

 

「う………うおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」

 

簪が驚きながらも態勢を立て直していると、一夏は左肩に突き刺さったままだったリニアパイルバンカーを気合の叫びと共に抜き放つ。

 

肩からはドクドクと血が流れ出る。

 

「一夏………如何して………」

 

「如何してって………俺はお前のパートナーだろ。パートナーの危機を助けるのは当然だろうが」

 

肩の傷を押さえながら、一夏は激痛に顔を歪ませながらも、笑いながらそう言う。

 

「一夏………でも………」

 

「言っただろう、簪さん………俺を信じろ! お前を信じる、俺を信じろ!!」

 

初めて会った時に口にした、神谷に言われた事を再び簪にそう言い放つ一夏。

 

「…………」

 

その言葉に、簪は目を見開く。

 

「一夏………」

 

「一夏くん………」

 

そして、箒と楯無は、一夏のその姿に惚れ直していた。

 

「………うふふ」

 

やがて、簪は肩の力が抜けたかの様に、フッと笑う。

 

(そうだ………1人でやる必要なんて………無いんだ………私には………素晴らしい仲間が………居るじゃない………)

 

内心で簪はそう思う。

 

「ありがとう………一夏………」

 

「言っただろう………当然だって」

 

そう言って、一夏もニヤリと笑う。

 

………と、その時!!

 

白式の装甲各所が独りでに展開!!

 

そのまま金色の粒子を放ち始めたかと思うと、白式はスーパーモードとなった!!

 

「!? スーパーモードが!? 如何して!? 怒ってもいないのに!?」

 

一夏自身も、突如発動したスーパーモードに戸惑いを感じる。

 

「一夏………今は………アイツを………」

 

だが、簪は今は目の前の敵だと促す。

 

「あ、ああ!!」

 

その言葉で一夏は、改めてラミアーに向き直る!!

 

「一夏………このパターン通りに………動いて………」

 

するとそこで、一夏の白式に、簪のスコープドッグから、何かのデータが送られて来る。

 

「!? コレは!?」

 

「私が考えた………コンバット・パターン………この通りに………動いて………」

 

「良し、分かった!!」

 

「行くよ………!」

 

簪はそう言うと、ローラーダッシュを開始。

 

一夏もホバー移動で続く。

 

「ええいっ! お前等、援護しろ!!」

 

とそこでラミアーは、レッドショルダー達にそう命令する。

 

「「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」」

 

それを受けて、レッドショルダー達がラミアーの援護に向かおうとする。

 

「! イカン!!」

 

「させないわよ!!」

 

箒と楯無が食い止めようとするが、相手は手練れな上に数が多く、食い止め切れない。

 

すると………

 

「超・ドリラッシュッ!!」

 

何処からとも無く飛んで来た無数のミサイルが、レッドショルダー達に着弾した!!

 

「「「「「「「「「「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」

 

次々にエネルギーが尽きて自爆装置が作動し、吹き飛ぶレッドショルダー。

 

「!?」

 

「! 今のは!!」

 

「待たせたなぁ!!」

 

驚く箒と楯無の前に、グレンラガンが見得を切る様なポーズと共に現れる。

 

「神谷!!」

 

「お待たせ!!」

 

「遅れたな………」

 

「皆さん! 大丈夫ですか!?」

 

更に続く様に、シャル、ラウラ、真耶が姿を見せる。

 

「山田先生達も!!」

 

「篠ノ之さん! 状況を簡単に報告して!」

 

「今、一夏と簪が敵の指揮官を仕留めに掛かっている!!」

 

シャルがそう言うと、箒がそう返す。

 

「良し! んじゃ指揮官は一夏と簪に任せて良いな!!」

 

「我々は周りの雑魚を叩くぞ!!」

 

それを聞いたグレンラガンとラウラがそう言い合う。

 

「テメェ! 私達を雑魚だと!?」

 

「私達はレッドショルダーだぞ!!」

 

その会話を聞いていたレッドショルダー達が、憤慨した様子を見せるが………

 

「へっ! 何がレッドショルダーだ!! 俺を誰だと思ってやがる!!」

 

グレンラガンはお決まりの台詞を言い放ち、自らその中へと突っ込んで行く。

 

「あ、神谷、待ってよー! フォローする方も考えてよねー!!」

 

その後にシャルが続き、愚痴りながらもグレンラガンをフォローする。

 

「私達も行きましょう!!」

 

「「「ハイ!!」」」

 

そして、真耶の呼び掛けて、箒、ラウラ、楯無も突っ込んで行くのだった。

 

一方………

 

地上の一夏と簪は………

 

「ええいっ! 何の積りだ!!」

 

苛立ちながらブラッディライフルを発砲してくるラミアーの攻撃を躱しながら、互いに逆回りにラミアーの周囲を回る様に移動している。

 

「………! 今!!」

 

「おうっ!!」

 

と、不意に簪が叫んだかと思うと、一夏が雪羅から荷電粒子砲を放つ。

 

「! チイッ!!」

 

ラミアーは舌打ちしつつも後退する様に回避する。

 

「やはり………そう避けた………」

 

すると、回避先を呼んでいた簪が、脚部パーツを狙ってヘビィマシンガンを連射。

 

ラミアーのブラッドサッカーの脚部パーツが蜂の巣にされる!!

 

「うおおっ!?」

 

脚部パーツが撃ち抜かれ、ラミアーの動きが止まる。

 

「うおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」

 

そこで一夏が突撃し、右腕1本だけで雪片弐型を振るう。

 

「!? ぐがあああっ!?」

 

エネルギーを大きく削られるものの、完全に削り切る事は出来なかった。

 

「く、首の皮1枚で繋がっ………」

 

「てないよ………」

 

首の皮1枚で繋がったと言おうとしたところ、簪が左肩でショルダータックルを仕掛ける!!

 

「!? ぐおおっ!?」

 

「まだ………終わりじゃない………」

 

そこで簪は続けて、ヘビィマシンガンを左手に持ち替えると、残っていた右腕パーツのアームパンチを2発叩き込む!!

 

そして、一旦離れたかと思うと、ターンしながらヘビィマシンガンを構え直し、ターレットレンズ越しに映るラミアーをロックオン!!

 

トドメの4点バーストを叩き込んだ!!

 

「き、貴様等は人間では無い! 人間などでは!!」

 

と、ラミアーがそう叫んだ瞬間、ISが解除され、自爆装置が作動。

 

その身体は木端微塵に消し飛ぶ!!

 

「しょ、所長!?」

 

「ラミアー所長がやられた!!」

 

「コ、コイツ等、化け物だ!!」

 

「に、逃げろぉ!!」

 

と、隊長機がやられた瞬間に、残っていたレッドショルダー達も逃げ出し始める。

 

戦争の犬と自称していても、元々は我が身可愛さに寝返った連中である。

 

強敵と対峙し、命を懸けてまで戦う様な肝の座っている者など居る筈も無かった。

 

「! 待て!」

 

「逃がさんぞ!!」

 

箒とラウラが追撃しようとするが………

 

「!? ぐうっ!?」

 

「うっ………」

 

その瞬間に、一夏と簪のISが解除され、一夏は顔を歪めて蹲り、簪は力尽きた様に俯せに倒れる。

 

「! 一夏!!」

 

「簪ちゃん!!」

 

グレンラガンと楯無が駆け寄る。

 

「箒! ラウラ! 今は一夏とラウラを!!」

 

「! 一夏!!」

 

「一夏!!」

 

シャルに呼び掛けられて、箒とラウラも一夏の様子に気づいて、慌てて其方へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

前回が孤影再びで、今回は野望のルーツをお送りました(爆)
レッドショルダーの指揮官と交戦した簪。
このボロボロになりながらの泥臭い戦いこそ、ボトムズの華です。
一夏との協力で指揮官を倒しましたが、力尽きた様に倒れた2人。
果たして安否は?

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

新作『新サクラ大戦・光』の投稿日は

  • 天元突破ISと同時
  • 土曜午前7時
  • 別の日時(後日再アンケート)

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