天元突破インフィニット・ストラトス   作:宇宙刑事ブルーノア

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第51話『合体は俺達の十八番だぜ!!』

これは………

 

女尊男卑の定められた世界の運命に風穴を開ける男達と………

 

それに付き従う女達の物語である………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天元突破インフィニット・ストラトス

 

第51話『合体は俺達の十八番だぜ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園・第1アリーナ………

 

「!? ん何ぃっ!?」

 

グレンラガンが驚きの声を挙げる。

 

「が、合体だって!?」

 

「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」

 

一夏も驚愕を露わにし、他のメンバーも動揺する。

 

「ふふふふ! 良~~く見ておけ!! 行くぞぉ!!」

 

「!!」

 

ザウレッグがそう声を挙げた瞬間に跳躍し、それを追う様にメガヘッズも跳躍する。

 

そして、2機の影が空中で交差したかと思うと………

 

地響きと共に、1機のマシンが着地した!!

 

力強さを感じさせる太い腕と、俊敏さを感じさせる細長い足………

 

そしてグレンラガンの様に、顔が2つ有り………

 

頭部の顔にはメガヘッズ。

 

ボディの顔には、ザウレッグが収まっていた。

 

「見よぉ!! コレがメガヘッズとザウレッグの真の姿!! その名も!! 『ザガレッズ』よぉ!!」

 

合体したメガヘッズとザウレッグ………『ザガレッズ』から、ジギタリスのそう言う声が響いてくる。

 

「ホ、ホントに合体した………」

 

「んなろー! ふざけやがって!! 合体は俺達の十八番だぜ!!」

 

一夏は驚きを露わにそう言うが、グレンラガンはそう噛み付く。

 

「さあ来い! グレンラガン!! 今日が貴様の命日となるのだ!!」

 

ザガレッズはそう言うと、グレンラガンを挑発するかの様に、チョイチョイと手招きをする。

 

「舐めやがって!!」

 

その挑発にアッサリ乗り、ザガレッズへと突っ込んで行くグレンラガン。

 

「ア、アニキ!?」

 

「神谷!!」

 

「あの馬鹿!!」

 

一夏、シャル、鈴がそう声を挙げると………

 

「うおりゃあぁっ!!」

 

「むううんっ!!」

 

グレンラガンとザガレッズは、互いにガッチリと組み合った!!

 

「ぐうううううぅぅぅぅぅぅーーーーーーーっ!!」

 

ザガレッズを押し切ろうとするグレンラガンだったが、

 

「フハハハハハッ! その程度かグレンラガン!!」

 

そう言い放つと、ザガレッズはグレンラガンを押し始める。

 

「うおおっ!? コイツ!!」

 

押し返そうと踏ん張るグレンラガンだが、そのまま押されて行く。

 

「グレンラガンが力負けしているだと!?」

 

「何と言うパワーだ………」

 

その光景に、箒とラウラが驚きを示す。

 

「この野郎………調子に乗んじゃねえぞぉ!!」

 

しかしそこで、グレンラガンは不意に踏ん張るのを止めて、ザガレッズの力を利用して巴投げで投げ飛ばす。

 

「ぬうっ!?」

 

ザガレッズは空中で体勢を整えて着地を決める。

 

「グレンシュウウウウウゥゥゥゥゥゥーーーーーーートォッ!!」

 

グレンラガンは、そのザガレッズに向かって螺旋力のエネルギーボールを蹴り飛ばす、グレンシュートを放つ!!

 

「ふんっ!!」

 

だが、ザガレッズは飛んで来たグレンシュートを片手で受け止めたかと思うと、そのまま握り潰した!!

 

「! 野郎! スカルブレイクッ!!」

 

と、続けてグレンラガンは、スカルブレイクを喰らわせようと、肘関節の部分にドリルを出現させ、ザガレッズに突撃する。

 

「おりゃあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」

 

そして、そのままザガレッズに拳を繰り出すが、グレンラガンの拳が命中するかと思われた瞬間に、ザガレッズの姿が突然消える。

 

「!? 消えた!?」

 

「何処を見ている!?」

 

と、驚くグレンラガンの背中側に現れたザガレッズが、その俊敏さを感じさせる細長い足で、グレンラガンの背を蹴り付けた!!

 

「!? うおわっ!?」

 

腹を地面に擦りながら、グレンラガンはブッ飛ばされる。

 

「こなくそぉっ!!」

 

すぐに起き上がり、ザガレッズの方を向くが………

 

「ザガレッズラッシュッ!!」

 

既にグレンラガンに再肉薄していたザガレッズは、その太い両腕で連続パンチを叩き込んで来る!!

 

「!? うおおおっ!?」

 

防御姿勢を取るグレンラガンだが、ザガレッズは容赦無くパンチを叩き込んで来る。

 

徐々にグレンラガンの防御している両腕が罅割れ始める。

 

「! アニキ!!」

 

とそこで一夏が、雪片弐型を構えて、ザガレッズに突撃する。

 

「!? 一夏!?」

 

「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」

 

箒が叫んだ瞬間、グレンラガンにラッシュを見舞っているザガレッズに向かって、一夏は雪片弐型を実体剣モードで振り下ろす!!

 

しかし、ガキィンッ! と言う甲高い音が響いたかと思うと、一夏の1撃はザガレッズの腕で受け止められていた。

 

「!? 何っ!?」

 

「貴様の出る幕では無い! 引っ込んで居ろ!!」

 

驚く一夏にザガレッズがそう言ったかと思うと、両腕を振り上げ、両脇の下に発射口を出現させる。

 

そしてそのまま、一夏に至近距離からミサイルを叩き付けた!!

 

「!? うわあぁっ!?」

 

爆発と共にブッ飛ばされ、地面の上を転がる一夏。

 

「一夏!!」

 

「「「「一夏〈さん、くん〉!!」」」」

 

箒、セシリア、鈴、ラウラ、楯無が声を挙げる。

 

「!!」

 

と、そこで簪がヘヴィマシンガンを発砲する。

 

「引っ込んで居ろと言った筈だ!!」

 

だが、ザガレッズはまたしても腕で防ぐと、両手を組んで地面に振り下ろした!!

 

途端に、振り下ろした場所から地割れが発生!!

 

簪へと向かって行く!!

 

「!?」

 

ローラーダッシュで移動し、躱そうとする簪だったが………

 

地割れはまるで意思が有るかの如く、簪に向かって来る。

 

「!?」

 

遂に簪は、足を取られて転倒する。

 

「テメェ!!」

 

「むんっ!!」

 

「ぐおああっ!?」

 

グレンラガンが隙有りと反撃を叩き込もうとしたが、その前に裏拳によってブッ飛ばされてしまう!!

 

「クウッ!!」

 

そこで今度は、セシリアがビットのブルー・ティアーズを射出。

 

ザガレッズを取り囲んで一斉射を喰らわせようとしたが………

 

「そんなものぉ!!」

 

ザガレッズはそう言い、急にダンスを始めた。

 

すると、そのダンスに合わせて怪音波が発生。

 

それをビットのブルー・ティアーズが浴びたかと思うと………

 

何とビットのブルー・ティアーズは、セシリアのコントロール下を離れ、狂った様にセシリア自身を攻撃し始める!!

 

「!? キャアッ!? そ、そんな!? 私のブルー・ティアーズが!? キャアッ!?」

 

自身のISの武器で動きを封じられる事となったセシリア。

 

「ならば!!」

 

と今度はラウラが、全てのワイヤーブレードを伸ばし、ザガレッズを斬り付けようとする。

 

「フンッ! ハアッ! トリャアッ!!」

 

しかし、ザガレッズは気合の声を挙げながら、次々にワイヤーブレードをキャッチしてしまう。

 

「!? 馬鹿な!?」

 

「ぬううううんっ!?」

 

ラウラが驚いた瞬間、ザガレッズはそのままラウラをジャイアントスイングの様に振り回し始める!!

 

「!? ぐううっ!?」

 

「ぬうううおおおわああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

そしてそのまま、アリーナの客席目掛けて投げ飛ばす!!

 

「ガハッ!?」

 

客席に背中から叩き付けられ、ラウラは吐血する。

 

「こんのぉっ!!」

 

と、そこで鈴が、龍砲を連続で叩き込み始める!!

 

「うりゃうりゃうりゃうりゃうりゃうりゃあああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

エネルギーの残量なぞ気にせず、只管撃ちまくる鈴。

 

やがてアリーナの地形が変わり始めたところで、漸く連射を止める。

 

「………やったの?」

 

と、鈴がそう呟いた瞬間………

 

爆煙の中から余り損傷を受けていないザガレッズが飛び出して来た!!

 

「!?」

 

驚く鈴に向かって、その巨大な拳が振るわれる!!

 

「!? キャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」

 

鈴は人形の様にブッ飛ばされ、地面を転がる。

 

「でえええええええいっ!!」

 

箒が雨月と空裂で、縦切りを繰り出す。

 

「ぬんっ!!」

 

だが、ザガレッズは振り下ろされてきた二刀を両手で受け止めると………

 

「ふんっ!!」

 

そのまま、力任せに刀身を砕いてしまった!!

 

「!? 何だと!?」

 

「ちぇいやあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」

 

反撃のハイキックが、箒に叩き込まれる。

 

「ガッ………!?」

 

地面に叩き付けられる様に倒れる箒。

 

「クウッ!」

 

今度はシャルが、次々に銃器を取り出しながらザガレッズ目掛けて乱射する。

 

「こそばゆいわ!!」

 

しかし、ザガレッズはそれを物共せずにシャルへと突撃する!

 

「!?」

 

肉薄された瞬間に、実体シールドを構えるシャルだったが………

 

「むんっ!!」

 

ザガレッズの拳は、実体シールドを豆腐の様に砕く。

 

「!? うわあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!?」

 

シールドの破片を撒き散らしながら、シャルはブッ飛ばされる。

 

「この野郎おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」

 

と、グラパール・弾が叫びと共に大きく跳躍したかと思うと、

 

「うおりゃああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

ザガレッズ目掛けて跳び蹴りを繰り出す!!

 

「グレンラガンモドキが!!」

 

だが、ザガレッズはその蹴りを片手で受け止めると、

 

「ぬうううううううんっ!!」

 

渾身の力で、グラパール・弾を地面に叩き付けた!!

 

「ゴバッ!?」

 

グラパール・弾の口から鮮血が飛ぶ。

 

「弾くん!?」

 

「お兄!?」

 

離れて見ていた虚と蘭が悲鳴を挙げる。

 

「そんな………グレン団のメンバーが全然敵わない………」

 

流石ののほほんも、この事態に深刻な表情を浮かべる。

 

「まだだよ!!」

 

しかしそこで、楯無がミストルテインの槍(5分の1)を放とうとする。

 

「ぬうっ………」

 

流石にアレを喰らっては危ないと判断したのか、回避行動に移るザガレッズだったが………

 

「逃がすかぁ!!」

 

足元に倒れていたグラパール・弾が、ザガレッズの足にしがみ付いて、動きを封じる。

 

「!? コイツ!?」

 

「今だぁ! やれぇっ!!」

 

「!!」

 

グラパール・弾の声が響き渡った瞬間!!

 

楯無はミストルテインの槍(5分の1)を投擲した!!

 

「ぐうっ!!」

 

そしてその瞬間にザガレッズの足を離し、転がって離脱するグラパール・弾。

 

「!?」

 

ザガレッズが防御姿勢を取った瞬間!!

 

ミストルテインの槍(5分の1)が直撃!!

 

ザガレッズは再び大爆発に包まれた。

 

「流石にコレは効いたでしょ………」

 

爆煙に向かってそう言い放つ楯無だったが………

 

「ああ………確かにな………」

 

「!?」

 

そう言う台詞と共に、爆煙の中から、全身至る所が罅割れたザガレッズが姿を見せる。

 

ダメージは目に見えてあるものの、未だに健在であった。

 

「そんな!?」

 

「喰らえっ!!」

 

ザガレッズは反撃とばかりに、脇の下からのミサイル………ザガレッズインパクトを連続発射する!!

 

「!? きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!?」

 

全弾が楯無に命中し、楯無は黒煙を上げながら地面に倒れる。

 

「やはり………所詮人間なぞこの程度か………」

 

ザガレッズは、興醒めしたかの様にそう呟く。

 

すると………

 

「舐めた事………抜かしてんじゃねえ!!」

 

そう言う叫びと共にグレンラガンが、

 

「俺達はまだ………」

 

「負けちゃあいないぜ………」

 

続くその声で、一夏とグラパール・弾が若干膝を震わせながら起き上がる。

 

「………フフフ、それでこそだ」

 

そんなグレンラガン達の姿を見て、ザガレッズは何処か嬉しそうな声を挙げる。

 

「一夏! こうなったら、アレをやるぞ!!」

 

「OK! アニキ!!」

 

と、グレンラガンと一夏がそう言い合ったかと思うと、互いに跳躍。

 

「「兄弟合体!!」」

 

そして、両者の姿が、太陽を背に重なった瞬間にそう叫び、白式ラガンの姿となって、再びアリーナ内へと降り立つ!!

 

「「白式ラガン!!」」

 

ザガレッズに向かって、白式ラガンは見得を切る様なポーズを取る。

 

「来い!!」

 

それに対し、ザガレッズもそう言い放つ。

 

「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」」

 

白式ラガンは全ブースターを噴かしてザガレッズに突撃する。

 

そして、左手の雪羅の指にエネルギーを纏わせると、クロー攻撃を繰り出す。

 

「そんなものでぇっ!!」

 

アッサリと弾き飛ばすザガレッズだったが………

 

「「心目!! 後ろ回し蹴りぃっ!!」」

 

白式ラガンは、クロー攻撃の勢いに乗せて身体を回転させ、後ろ回し蹴りを繰り出す。

 

「ぐうっ!?」

 

其方の方は避けられず、ザガレッズは直撃を受ける。

 

「捕まえたぜ!!」

 

そこで、背後に回ったグラパール・弾が、ザガレッズを捕まえる。

 

「ぬうっ!? しまった!?」

 

「錐揉みシュートッ!!」

 

そして気合で持ち上げ、頭上で回転させたかと思うと、思いっきり投げ飛ばす!!

 

「ぬおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!?」

 

回転しながら投げ飛ばされ、地面に叩き付けられるザガレッズ。

 

「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」」

 

とそこで白式ラガンが、地面に両腕を突っ込んだかと思うと、巨大な岩盤を持ち上げた!!

 

「「岩石投げぇっ!!」」

 

気合の叫びと共に、その巨大な岩盤をザガレッズ目掛けて投げ付ける!!

 

「!! 何の! こんなものぉっ!!」

 

迫り来る岩盤に向かって、ザガレッズは渾身の拳を繰り出す!!

 

ザガレッズの拳が命中した場所から、岩盤にヒビが入り、そのまま粉々に砕け散る!!

 

「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」」

 

だが、その砕けた岩盤の陰から、実体剣状態の雪片弐型を握った白式ラガンが飛び出して来る!!

 

「!? 何っ!?」」

 

「「おりゃああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」

 

驚くザガレッズを、白式ラガンは思いっきり斬り付ける!!

 

「ぐおおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!?」

 

ザガレッズのボディに、斜め一文字に切り傷が走る。

 

「ええいっ! まだまだぁ!!」

 

だが、ザガレッズは間髪入れず、反撃の蹴りを繰り出して来る。

 

「「!? うおわぁっ!?」」

 

咄嗟に実体剣状態の雪片弐型を構えて防御するが、白式ラガンは大きく弾き飛ばされる。

 

「コイツゥッ!!」

 

そこでグラパール・弾が、ザガレッズに殴り掛かろうとするが………

 

「ザガレッズインパクト!!」

 

ザガレッズは向かって来たグラパール・弾に対し、脇の下からのミサイルを連続発射!!

 

「!? うおわああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!?」

 

自らミサイルにぶつかりに行ってしまう事となったグラパール・弾は、全弾直撃を受け、アーマーの破片を撒き散らしながら、そのまま地面に倒れた。

 

「弾!!」

 

「一夏!! 一気に決めるぞ!!」

 

「! おうっ!!」

 

と、大技で一気にケリを着けようとし出す白式ラガン。

 

胸のグレンブーメランが独りでに外れ、白式ラガンの右手に納まる。

 

「「必殺!!」」

 

神谷と一夏の叫びと共に、白式ラガンはグレンブーメランを投擲する!

 

高速回転しながらザガレッズに向かっていたグレンブーメランが、途中で2つに分離!!

 

「ぬうううううぅぅぅぅぅぅーーーーーーーっ!?」

 

2つになったグレンブーメランは、何度もザガレッズにブチ当たり、その巨体を宙に浮かせたかと思うと、そのままザガレッズを空中に固定した!!

 

白式ラガンが雪片弐型を持った右手を掲げる様に構えたかと思うと、雪片弐型が展開し、ドリルの様な形状のエネルギー刃が形成される。

 

「「ドリルゥゥゥッ! スラアアアアァァァァァッシュッ!!」

 

空中に固定されたザガレッズ目掛けて、ドリルの様な形状のエネルギー刃が形成された雪片弐型を振り被り、跳躍する白式ラガン。

 

だが………

 

「ぬがあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ! 舐めるなああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

ザガレッズがそう吠えたかと思うと、何と!!

 

自身を拘束していたグレンブーメランを無理矢理引き剥がす!!

 

「!? そんな!? グレンブーメランの拘束から抜け出した!?」

 

「構うかぁ!! このまま行くぜ!!」

 

一夏が驚きの声を挙げるが、神谷はそう言い、白式ラガンはドリルの様な形状のエネルギー刃が形成された雪片弐型をザガレッズに振り下ろそうとする。

 

「貰ったぞ! グレンラガン!!」

 

ザガレッズはそう言い放つと、巨大な腕を白式ラガン目掛けて振るい、カウンターを繰り出そうとする。

 

………その瞬間!!

 

「飛竜三段蹴りぃっ!!」

 

動けなくなったと思われていたグラパール・弾が根性で起き上がり、ザガレッズの腕に飛び蹴りをかました!!

 

「!? 何っ!?」

 

思わぬ攻撃に僅かに動揺するザガレッズ。

 

「セリャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!」

 

そこでグラパール・弾は、蹴った反動を利用して反転し、再度飛び蹴りを見舞う。

 

「ぬううっ!?」

 

「もう一丁おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」

 

更にもう1撃見舞おうとしたが………

 

「えいいっ! そうは行くかぁ!!」

 

ザガレッズは、タイミングを見切り、グラパール・弾をその巨大な腕で迎撃する!!

 

「ガハッ!?」

 

グラパール・弾は地面に思いっきり叩き付けられる。

 

「………へっ」

 

しかし、その口の端には笑みが浮かんでいた………

 

「アニキ! 一夏! 今だ!!」

 

「!? しまっ………」

 

ザガレッズが、グラパール・弾の狙いに気づいた時には既に手遅れ!!

 

「「うおおおおおおりゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」」

 

白式ラガンの渾身の力を籠めた雪片弐型が、ザガレッズ目掛けて振るわれた!!

 

「!? ぬおわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーっ!!」

 

装甲の破片を撒き散らしながら、ザガレッズは大きくブッ飛ばされる。

 

そして地面を転がっていると………

 

合体が解除されて、メガヘッズとザウレッグへと戻る。

 

そして更に、ザウレッグはジギタリスの姿となり、メガヘッズも………

 

「ニャアッ!!」

 

獣人状態のティトリーの姿となった。

 

「!? ティトリー!?」

 

「あの姿は!?」

 

「まさか!?」

 

「そ、そんな!?」

 

「アイツ! 獣人だったの!?」

 

それを見たシャル、箒、ラウラ、セシリア、鈴がそう声を挙げる。

 

「!? あ………あ、あ………」

 

それに気づいたティトリーが狼狽する。

 

「「…………」」

 

事情を知る楯無と一夏は沈黙している。

 

「………!」

 

と、そこで簪が、ヘヴィマシンガンをティトリーに向ける。

 

その瞬間………

 

「動くな!!」

 

ジギタリスが何を思ったのか、ティトリーを人質に取る様に拘束した!

 

「!?」

 

何事かと思い、ヘヴィマシンガンの銃口を外し、ターレットレンズが付いたバイザーもオープンする簪。

 

「………此奴は人間だ………獣人ではない」

 

「!? えっ!?」

 

ジギタリスの言葉に、ティトリーが驚く。

 

「………だろうな。見りゃ分かる」

 

すると、白式ラガンの神谷までもがそんな事を言う。

 

「!? 神谷!?」

 

「貴様! 何を………」

 

シャルと箒が驚きの声を挙げるが………

 

「分かってるんだったら、とっとと返しやがれ!」

 

それを無視して、神谷はジギタリスにそう言い放つ。

 

「………そうは行かん………人質として預からせて貰う」

 

だが、ジギタリスはそんな神谷にそう返した。

 

「人質!? おうおうおう! このデカブツ野郎!! ちょっと見ねぇ内に随分と卑屈になったもんだな!!」

 

「…………」

 

「テメェみてぇな奴は嫌いじゃなかったんだがな………がっかりだぜ!」

 

「やかましいわ!! 貴様に言われんでも、らしくない事くらい、自分でも分かっとるんじゃーっ!!」

 

と、ジギタリスがそう叫んだかと思うと、ティトリーを捕まえたまま、アリーナの外縁まで一気に跳躍。

 

「次は………負けん! 覚悟しておけ!! 行くぞ、ティトリー!!」

 

「えっ!? やだ!!………あ!? やだじゃなくて、えーとそのー………」

 

「さらばだ!!」

 

「あ~れ~!!………さ、攫われる~~~!!」

 

そしてそのまま、アリーナの外へと消えて行った………

 

「攫われたんじゃなくて、帰っただけじゃない」

 

直後に、鈴がそう言い放つ。

 

「…………」

 

白式ラガンの合体が解除され、更にグレンラガンから戻った神谷は、ただ無言で佇んでいる。

 

「………ちっ! 面白くねえ………」

 

やがて悪態を吐く様にそう呟く。

 

「アニキ………」

 

そんな神谷の姿を、複雑な表情で見ている一夏。

 

(………獣人って………ホントに皆悪い奴なのか………?)

 

やがて一夏の胸中に、そんな思いが湧き上がり始めた………

 

「やっぱり………こんな事になっちゃったわね」

 

とそこで、神谷の傍に立った楯無が、そんな事を言う。

 

「参ったわね………」

 

「別に参らねえよ! 尻尾が有ろうと何だろうと、グレン団の一員なんだよ!!」

 

しかし、神谷は楯無にそう言い返す。

 

「何故そうなる!?」

 

「アンタ見たでしょ! アイツは獣人なのよ!?」

 

そこで、ラウラと鈴が、神谷に噛み付いてくる。

 

「そうですわ、神谷さん!」

 

「アイツは私達の敵だぞ!!」

 

セシリアと箒もそう言って来るが………

 

「………ま、そう言うなって。俺自身、根拠があって大丈夫って思ってるワケじゃねえ。だが、あんまり敵、敵言われても、正直困っちまうんだよな………」

 

「『男の勘』って奴? かみやん?」

 

そこで今まで戦いを遠巻きに見ていたのほほんが寄って来て、そんな事を尋ねる。

 

その背後では、弾が虚と蘭に肩を貸して貰って起き上がっていた。

 

「そうだな………ま、そんなところで落ち着かせてくれや!」

 

「「「「…………」」」」

 

神谷節の説明に、箒、セシリア、鈴、ラウラは閉口する。

 

(………神谷)

 

だが、シャルだけは何か思う事があったのか、ジッと神谷を見詰める。

 

「…………」

 

そして相変わらずの無表情で、心底が窺えない簪。

 

(………ジギタリス………ティトリー………お前等………本当は如何したいんだ………?)

 

そんな中で神谷は、ジギタリスとティトリーが消えた方向を見詰め、心の中でそう問い掛けたのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

合体ガンメン・ザガレッズ登場!
その強さはグレン団のメンバー全員を蹴散らすほど!

しかし、白式ラガンと弾の活躍で、どうにか退けます。
けれども遂に………
ティトリーの正体が露見してしまう。
ジギタリスに人質として連れていかれたティトリー。
果たして彼女は………

暫くティトリーは離脱となります。
勿論再登場しますので、楽しみにしていて下さい。

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

新作『新サクラ大戦・光』の投稿日は

  • 天元突破ISと同時
  • 土曜午前7時
  • 別の日時(後日再アンケート)
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