天元突破インフィニット・ストラトス   作:宇宙刑事ブルーノア

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第69話『やあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーってやるニャッ!!』

これは………

 

女尊男卑の定められた世界の運命に風穴を開ける男達と………

 

それに付き従う女達の物語である………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天元突破インフィニット・ストラトス

 

第69話『やあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーってやるニャッ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園・地下………

 

リーロンの研究室………

 

「失礼します」

 

「リットナー先生。量産型グラパールの開発状況は如何ですか?」

 

真耶と千冬がそう言いながら、リーロンの研究室に入って来る。

 

「アラ、いらっしゃい。ちょっと待ってね。今手が離せないの」

 

デスクに付き、パソコンと睨めっこしていたリーロンは、一瞬千冬達の方を見ると、再びパソコンの画面に向き直って、カタカタとキーボードを叩く。

 

「ハイ、っと。コレで良し」

 

やがて、作業が一段落したのか椅子から立ち上がる。

 

「ちょっと待っててね。今コーヒー淹れるから」

 

そして、千冬達を持て成すべく、備え付けのコーヒーメーカーの元へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

「結論から言わせてもらうと………グラパールの量産型は9割方完成してるわ。後は細かい調整だけね」

 

「そうか………」

 

「コレでロージェノム軍との戦いも楽になると良いんですけど………」

 

リーロンが用意したコーヒーを飲みながら、千冬と真耶はそう言い合う。

 

「けど、発表のタイミングは見計らわないとね………ロージェノム軍の妨害も警戒しなければならないけど、技術を独占しようとする国も出て来るだろうから」

 

「そうですね………」

 

リーロンのその言葉を聞いて、真耶が表情を曇らせる。

 

人類全体の危機だと言うのに、未だに国家同士は纏まり切れていない。

 

果たしてこんな状態でグラパールを完成させて、上手く行くのだろうか?

 

それを考えると不安で仕方なかった。

 

「それは私達が考えていても仕方あるまい。今は只信じるだけだ………人類がそこまで愚かでは無いと言う事をな」

 

そんな真耶に、千冬がブラックコーヒーを飲みながらそう言う。

 

「そうですね………」

 

真耶は複雑な表情をしながらも、千冬のその言葉に頷くのだった。

 

その後も、重要な要件を2、3話し合うと、千冬と真耶は研究室を後にしようとする。

 

「あ、そうそう。放課後になったら、ティトリーちゃんに研究室に来てくれる様に言ってくれる?」

 

すると去り際、リーロンがそう言って来た。

 

「? キャッツさんを?」

 

「何かあるのですか?」

 

「それは放課後に教えてあげるわ。フフフ………楽しみにしてて」

 

リーロンはそう言って、ウインクする。

 

((うう………))

 

そのウインクを見て、若干鳥肌の立つ千冬と真耶であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時は流れ、放課後………

 

「お邪魔しまーす」

 

「よう、リーロン。ティトリーに用事って、何だよ?」

 

リーロンの研究室に、何故かティトリーだけでなく、神谷達グレン団も姿を現す。

 

「すまない、リットナー先生………」

 

「キャッツさんに話をしていたら、無理矢理従いて来てしまって………」

 

「別に構わないわよ。こうなるとは予想してたし」

 

申し訳なさそうにしている千冬と真耶だったが、リーロンは予測済みだったのか、特にリアクションを見せない。

 

「あ、あの………アタシ、何かした?」

 

若干おっかなびっくりという様子で、ティトリーはリーロンにそう尋ねる。

 

「違うわよ。今日は貴女にプレゼントが有るの」

 

「? プレゼント?」

 

「そっ。ポチッとな」

 

とそこで、リーロンは備え付けのパソコンのエンターキーを押した。

 

すると、床の一部が開いて、そこから人型の物体が迫り上がって来る。

 

「ニャニャッ!?」

 

「コイツは!?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

ティトリーと一夏が声を挙げ、箒達も驚きを表情に表す。

 

迫り出して来たのは、黒いカラーリングで、白いブースターウイングを背にしており、所々に獣の意匠が凝らされており、そして何と言うか………

 

『バリっている』マシンだった。

 

「おおっ!? カッケーじゃねえ! リーロン! 何だコイツは!?」

 

神谷は早速興味を持ったのか、まるで新発売の玩具を目の前にした子供の様に、ペタペタとそのマシンを触り捲る。

 

「そのマシンの名前は『ダンクーガ』………ISとガンメンの技術を合わせて作ったハイブリット機よ」

 

「!? ISとガンメンの、ハイブリットだと!?」

 

「えええっ!?」

 

リーロンがサラッと発表した事が、余りにも突き抜けた技術の事だったので、千冬と真耶は思わず驚きの声を挙げる。

 

「そんな事が可能なんですか?」

 

と、同じ技術関係から、虚が興味深そうに尋ねる。

 

「可能と言うか、出来たと言うか………今まで、学園を襲撃したガンメンとかの残骸を幾つか回収してあったでしょ? それと預かってたティトリーとジギタリスのガンメンを調べている内に、ガンメンとISを組み合わせて、全く新しいマシンを作れないかと思ったの」

 

「確かに、鹵獲した敵兵器を研究して新しい兵器を作るってのは、兵器開発の基礎だね」

 

リーロンがそう言うと、楯無がそんな意見を挙げる。

 

「その通りよ。それでこの機体のパイロットなんだけど………ティトリーちゃん。貴女に務めて欲しいんだけど」

 

「えっ?………ええっ!? ア、アタシ!?」

 

驚きの声を挙げるティトリー。

 

「ええ。実はこのダンクーガ………作ったのは良いんだけど、ガンメンの技術を流用した所為で、普通の人間には動かせなくなっちゃって………」

 

「と言いますと?」

 

「如何やらガンメンは、獣人だけが持つ特殊な生体エネルギーで動いてるみたいなの」

 

「特殊な生体エネルギー?」

 

「ええ。人間には失われ掛けている獣としての本能………言うなれば、『野生』の力って言った所かしら」

 

「『野生』の力………」

 

そこで一同はティトリーを見遣る。

 

「ニャ、ニャア………」

 

その視線に、若干プレッシャーを感じるティトリー。

 

「ハッハッハッハッ! 良いモン貰ったじゃねえか! ティトリー!!」

 

と、そんな事なぞ露知らず、神谷は呵々大笑しながらティトリーの背中をバシバシと叩く。

 

「イタッ! イタッ! イタッ!?」

 

「ちょっ! 神谷! やり過ぎだよ!!」

 

痛がるティトリーを見て、シャルが慌てて神谷を止める。

 

「それじゃあ、第1アリーナまで上がってくれる? ダンクーガのテストをしたいから」

 

「テストするんですか?」

 

「当然よ。試作型のグラパールはしょうがないとは言え、イキナリ実戦投入しちゃったんだから。本来ならテストは欠かせないんだから」

 

「ですよね」

 

リーロンの言葉に、メカニックの虚は同意する。

 

「よっし! んじゃ、ティトリーの新しい相棒の御披露目を見物するとすっか」

 

神谷がそう言って研究室を後にすると、一夏達もその後に続くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1アリーナ………

 

そのピットの入り口には、ティトリーが立っており、客席には神谷達が座って居る。

 

[それじゃ、ティトリーちゃん。よろしく頼むわね]

 

とそこで、アリーナ内にリーロンの声でそう言うアナウンスが流れる。

 

「りょ、了解!!」

 

そのアナウンスに、ティトリーはやや緊張している様子で返事を返す。

 

「ティトリー! もっとリラックスしてー!!」

 

「大丈夫だぁ! オメェなら出来る!!」

 

シャルがそう声援を送り、神谷もお馴染みの根拠の無い自信を見せる。

 

「よ、よ~~し」

 

まだ少し緊張の様子は残っているが、その言葉で励まされたティトリーは、待機状態のダンクーガ………鳥を象ったエンブレムを掲げる。

 

「ダンクーガ! やあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーってやるニャッ!!」

 

ティトリーがそう叫ぶと、その身体が光に包まれ、ダンクーガとなる!!

 

「い、行きます!!」

 

ダンクーガとなったティトリーは、そのまま背部のウイングと足裏のブースターを噴かし、飛翔する。

 

[OK。それじゃあ先ずは、小手調べって言った所かしら]

 

リーロンがそうアナウンスしたかと思うと、アリーナの空中に飛行機の様な仮想ターゲットが出現する。

 

そして、その飛行機型の仮想ターゲットが、ダンクーガへと向かって行く。

 

[それじゃあ、先ずはパルスレーザーと連装キャノン砲のテストからお願い]

 

「ハイ! 行けぇっ!!」

 

ダンクーガが叫ぶと、胸部のパルスレーザーの砲門からレーザーが発射されて、飛行機の様な仮想ターゲット1機を撃ち落とす。

 

続けて、背部のウイングに装備されていたキャノンが肩に掛かる様に変形し、ビームが発射される。

 

最初の1機に後続で続いて来ていた飛行機の様な仮想ターゲットが次々に撃墜され、爆散する。

 

[OK! 良いわよ。次は断空砲と断空砲フォーメーションね]

 

「了解っ!!」

 

ダンクーガが返事を返すと、以前学園に現れたゴーレムIを模した大型のターゲットが出現する。

 

ゴーレムIを模したターゲットは、ダンクーガに向かって腕からビームを放つ。

 

「クッ!!」

 

ダンクーガはまだぎこちない動きながら、そのビームを躱す。

 

「断空砲!!」

 

そしてそう叫んだかと思うと、背部から巨大な砲が迫り出して来て、前方を向いたかと思うと、強力なビームが発射される!!

 

何機かのゴーレムIを模したターゲットがそのビームに呑み込まれて蒸発するが、残っていたターゲット達が、格闘戦を仕掛けようとダンクーガに突撃して行く。

 

「断空砲フォーメーション!!」

 

するとそこで、ダンクーガがそう叫んだかと思うと、全砲門が展開。

 

その全砲門から一斉にビームが放たれ、1つの巨大なビームとなってゴーレムIを模したターゲットを呑み込んだ!!

 

「うわっ!?」

 

「眩しい!?」

 

余りの光量に、思わず客席の一夏と弾が目を覆う。

 

やがて光が収まると、ゴーレムIを模したターゲットは全て消滅していた。

 

「す、凄い………」

 

「何と言う火力だ………」

 

シャルとラウラが、ダンクーガの火力に舌を巻く。

 

[良いわよ良いわよ~。じゃ、残りはダイガンと断空剣、それに格闘戦のテストね。よろしく頼むわ]

 

「ハイッ!!」

 

そこで今度は、戦闘機の様なターゲットと、ゴーレムIを模したターゲットが同時に出現する。

 

戦闘機の様なターゲットとゴーレムIを模したターゲットは、同時にダンクーガへと襲い掛かる。

 

「ハアアアアアァァァァァァーーーーーーーッ!!」

 

だが、ダンクーガが咆哮と共に拳を繰り出すと、先行していたゴーレムIを模したターゲットが腹に鉄拳を喰らって真っ二つになり、更にその勢いを利用して戦闘機の様なターゲットを次々に叩き落とした。

 

「うわっ、とっとっとっと!? ダイガン!!」

 

勢いが乗り過ぎて素っ転びそうになったが、如何にかブースターを噴かして姿勢を取り直すと、ダンクーガは左手に大型のライフル・ダイガンを出現させ、発砲。

 

射線上に居たゴーレムIを模したターゲットが撃ち抜かれ、爆散する。

 

すると、別のゴーレムIを模したターゲットが、ビームを撃ちながら突撃して来るが、

 

「断空剣!!」

 

ダンクーガがそう叫ぶと、剣の柄の様なパーツが射出される。

 

それを右手で握ったかと思うと、柄からエネルギーが溢れ、銀色の刀身を形成した。

 

「ええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーいっ!!」

 

気合の叫びと共に、突撃して来ていたゴーレムIを模したターゲットに自ら突っ込んで行き、横薙ぎの一閃で腹から真っ二つにするダンクーガ。

 

真っ二つになったゴーレムIを模したターゲットは、その背後で爆発する。

 

「ヒューッ! カッケェじゃねえか!!」

 

「何か、動いている様で動いていないメリハリが付いた動きが良いね~」

 

その光景を見て、神谷とのほほんがそう声を挙げる。

 

「………ん?」

 

とそこで簪が、何かに気付いた様に目を細めた。

 

「如何したの? 簪ちゃん?」

 

「………ブースターから………黒煙が上がってない?」

 

それに気付いて尋ねて来た楯無に、簪はそう返す。

 

「えっ!?」

 

そう言われて、楯無がダンクーガの姿を見直すと、確かに背部のブースター部分から黒煙が上がっていた。

 

「ちょっ!? 煙噴いてるわよ!?」

 

「あ、危ないんじゃ!?」

 

鈴と蘭がそう言った瞬間!!

 

ボンッ!! と言う破裂音と共に、ダンクーガの背部ブースターは爆発!!

 

「!? えっ!? キャアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーッ!!」

 

突如推進力を失ったダンクーガは、重力に引かれて落下を始める!

 

「! ティトリー!!」

 

「危ない!!」

 

箒とセシリアがそう声を挙げた瞬間!!

 

「「「うおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」

 

一瞬で、グレンラガンの姿となった神谷とISを装着した一夏、そしてグラパールの姿となった弾が、シールドをブチ破ってシールド内に突入!!

 

「神谷!?」

 

「一夏!?」

 

「弾くん!?」

 

「「「うおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!!」」」

 

シャル、箒、虚が驚きの声を挙げる中、3人は雄叫びを挙げて落下しているダンクーガ目指して突っ込んで行く。

 

「「「間に合ええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!」」」

 

そしてそのまま、ヘッドスライディングの様に落下地点へ突っ込んだ!!

 

ダンクーガはその場所へと落下し、派手に土煙を挙げる!

 

「「「「「!?」」」」」

 

如何なったと箒達が注目していると、徐々に土煙が晴れて行く………

 

上から順に、グレンラガン、グラパール・弾、一夏がクッションとなり、ダンクーガを受け止めていた。

 

「大丈夫か? ティトリー?」

 

「う、うん………ありがとう、神谷、一夏、弾」

 

1番上のグレンラガンがそう問い質すと、ダンクーガがそう答える。

 

「ふ~~、間に合ったぜ」

 

「は、早く退いてくれぇ~! 重い~~~!!」

 

グラパール・弾が冷や汗を拭っていると、1番下になっていた一夏が悲鳴の様な叫びを挙げる。

 

[大丈夫? ティトリー?]

 

そこで、リーロンの声がアナウンスで響いてくる。

 

「あ、ハイ。大丈夫です」

 

[う~~ん、飛行ユニットにはISの方の技術が使われてたんだけど、ガンメンの技術との噛み合わせが悪かったのかしら? ゴメンナサイね。直ぐに改良に入るわ。一旦研究所に戻って来て]

 

「分かりました」

 

リーロンからのアナウンスを聞くと、グレン団は一旦リーロンの研究室へと引き上げて行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び、リーロンの研究室………

 

「う~ん………弱ったわねぇ」

 

珍しく困った様な表情をして、コンソールのキーボードを叩いているリーロン。

 

その眼前に展開されているモニターには、ダンクーガの設計図らしきモノが映っている。

 

「やっぱり難しいんですか? ガンメンとISの技術のハイブリットと言うのは?」

 

「そうね………でも、私もメカニックよ。出来ないかと言われたら、出来ると答えるのが仕事よ」

 

虚がそう言うと、リーロンはキーボードを叩きながらそう言う。

 

「早いとこ頼むぜ。やっとこさ出来たティトリーの専用機なんだかんな」

 

「分かってるわよ。なるべく早く使い物になる様にするわ」

 

そこで、突如研究室内に警報が鳴り響いた!!

 

「「「「「!?」」」」」

 

[緊急連絡! 緊急連絡! 富士山麓の東富士演習場にロージェノム軍が出現!! 演習中だった陸上自衛隊が攻撃を受けています! 防衛大臣より正式に救援要請が出ました!! グレン団の皆さんは直ちに出動して下さい!!]

 

グレン団の面々が驚きを露わにすると、真耶の声でそうアナウンスが流れて来る。

 

「アイツ等! また性懲りも無く!!」

 

「行くぞ、お前等!! グレン団、出陣だ!!」

 

「「「「「おうっ!!」」」」」

 

神谷がそう言うと、グレン団の前線メンバーは、研究室を飛び出し行く。

 

「全く………タイミングが悪いわねぇ。よりによって、ダンクーガが調整中なのに」

 

それを見送った後、リーロンは愚痴る様にそう言う。

 

「神谷………」

 

そしてティトリーは、嫌な胸騒ぎを感じて、出撃して行った神谷達に不安そうな視線を送っていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

富士山麓・東富士演習場………

 

「人間は皆殺しだぁ!!」

 

そう言う台詞と共に、カノン・ガノンがキャノン砲を放ち、90式戦車1輌を爆散させる。

 

「そらそらそらぁ! 逃げろ逃げろぉ!!」

 

「「「「「うわあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!?」」」」」

 

ショルダーミサイルガンポッドを持ったレッドショルダーが、塹壕を掘って応戦していた歩兵部隊を塹壕ごと吹き飛ばす。

 

「ヒャッハー! 人間狩りだぁ!!」

 

世紀末の様な叫びを挙げて、カトラゲイがミサイルを放ち、地上部隊を援護していたAH-64Dが木端微塵になる。

 

「死ねぇっ!!」

 

汚い台詞と共に、ブラッディライフルを87式自走高射機関砲に向かって発砲するレッドショルダー。

 

蜂の巣にされた87式自走高射機関砲は、一瞬の沈黙の後、爆発・四散する。

 

「そこまでだ!! 獣人共!!」

 

とそこで、そう言う叫びと共に、グレン団の面々が姿を現す。

 

「おお! グレン団だ!!」

 

「大丈夫ですか!?」

 

「此処は俺達に任せて、逃げて下さい!!」

 

「すまない!! 感謝する!!」

 

シャルと一夏にそう言われ、生き残っていた陸上自衛隊の自衛官達は、謝罪と感謝の言葉を残し、撤退して行く。

 

「来たなぁ! グレン団!!」

 

「今日こそお前達をあの世に送ってやるぜ!!」

 

グレン団の姿を見たガンメン部隊と、レッドショルダー達がそう言い合う。

 

「けっ! 毎度毎度、同じ様な台詞をご苦労なこって!!」

 

「地獄へ行くのはお前達だ!!」

 

グレンラガンがそんなガンメン部隊とロージェノム軍を嘲笑し、一夏がビシッと指差してそう言い放つ。

 

「フッフッフッフッ」

 

「そんな減らず口を叩けるのも今の内だぜ」

 

しかしそこで、ガンメン部隊とレッドショルダー達は不敵な笑いを零す。

 

(? 何? この違和感?)

 

(コイツ等………何か企んでいるのか?)

 

その様子に、シャルと箒は違和感を感じる。

 

「ゴチャゴチャうるせぇ! 直ぐに叩き潰してやるぜ!!」

 

とそこで、グレンラガンが右手に2本のドリルを出現させ、ガンメン部隊とレッドショルダー達に向かって突撃して行く。

 

「ちょっ! 神谷!!」

 

「神谷さん! 迂闊です!!」

 

思わず鈴とセシリアがそう叫んだ瞬間………

 

何処からとも無く飛んで来たビーム砲弾が、グレンラガンの眼前に着弾した!!

 

「!? うおわああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!?」

 

直撃はしなかったものの、爆風で吹き飛ばされるグレンラガン。

 

「! 神谷!!」

 

「アニキ!!」

 

シャルと一夏が、慌てて転がって来たグレンラガンを助け起こす。

 

「今の砲撃は!?」

 

「! アレを見て!!」

 

ラウラがそう声を挙げると、楯無が何かを発見した様に指を指す。

 

そこには、下部の多数の足で虫の様に移動して来る、ドーム型の要塞ダイガン………『ダイガンド』の姿が在った。

 

「な、何アレ!?」

 

「移動要塞………」

 

グラパール・蘭が驚きの声を挙げ、簪がそう呟く。

 

[ククク、お初にお目に掛かるな、グレン団とやら。ワシは螺旋四天王のグアーム。またの名を『不動のグアーム』]

 

そこで、ダイガンドから投影モニターが展開され、グアームが姿を見せた。

 

「! 四天王の1人!!」

 

「ケッ! 態々出向いてくれたんなら好都合だ! ブッ倒してやるぜ!!」

 

グラパール・弾がそう声を挙げると、グレンラガンがそう言い放つ。

 

[吠えるな、ちっぽけな人間風情が………貴様等如きでは、このダイガンドには傷1つ付けられんぞ]

 

しかし、モニターの中のグアームは、不敵な笑みを浮かべて、煙管を吹かしながらそう言い返す。

 

「舐めんなよ! 俺達を誰だと思ってやがる!! 行くぞ、お前等ぁっ!!」

 

「「「「「おう!!」」」」」

 

グレンラガンはお決まりの台詞と共に、一夏達と共に一斉に戦闘を開始するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

ティトリーの新たなる力………ダンクーガが登場です。
ISとガンメンのハイブリッドですが、まだまだ調整が必要な様子。

しかし、敵は待ってくれない………
四天王の1人、グアームが遂に前線へ。
果たして、ダンクーガは間に合うのか?

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

新作『新サクラ大戦・光』の投稿日は

  • 天元突破ISと同時
  • 土曜午前7時
  • 別の日時(後日再アンケート)
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