天元突破インフィニット・ストラトス   作:宇宙刑事ブルーノア

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第70話『見せてもらおうじゃねえか!!』

これは………

 

女尊男卑の定められた世界の運命に風穴を開ける男達と………

 

それに付き従う女達の物語である………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天元突破インフィニット・ストラトス

 

第70話『見せてもらおうじゃねえか!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

富士山麓の東富士演習場に出現したロージェノム軍を倒す為に出撃したグレン団。

 

しかしそこには、何時ものガンメン部隊とレッドショルダー達に加え………

 

螺旋四天王が1人、『不動のグアーム』の駆る要塞型ダイガン・ダイガンドの姿が在った。

 

強固な装甲と凄まじい火力を誇るダイガンドを、グレン団は撃破出来るのであろうか?

 

 

 

 

 

富士山麓・東富士演習場………

 

「…………」

 

手近に居たゴズーに、アームパンチを叩き込む簪。

 

「ゴハッ!?」

 

「うおわっ!?」

 

ゴズーはぶっ飛び、背後に居たアガーに激突する。

 

「…………」

 

そこで簪は素早くヘヴィマシンガンを発砲!!

 

「「螺旋王! バンザーイ!!」」

 

纏めて蜂の巣にされたゴズーとアガーは、そのまま爆散する。

 

と、そこで!

 

「捕まえたぜ!」

 

「………!?」

 

背後の足元に飛び出して来たモグーが、簪の脚部パーツにしがみ付き、動きを封じた!

 

「今だ!!」

 

「やっちまえ!!」

 

ペンタトルーパーを持ったレッドショルダーと、ハンドロケットランチャーを持ったレッドショルダーが、そんな簪に襲い掛かる。

 

「…………」

 

簪は先ず、レッドショルダーの方を片付けようと、ヘヴィマシンガンを構えようとしたが、

 

「そうはさせないよ!!」

 

そう言う台詞と共に、空中に居た楯無が、ラスティー・ネイルの刃を伸ばして来た!!

 

「ぐあっ!?」

 

「がっ!?」

 

撃破する事は出来なかったが、真面に攻撃を喰らい、レッドショルダー達の動きが止まる。

 

「………!!」

 

その瞬間!

 

簪は脚部裏側のブースターを展開し、炎を上げさせた!!

 

「!? ギャアアアアアァァァァァァーーーーーーーッ!?」

 

簪の脚部パーツにしがみ付いて動きを止めていたモグーは、当然その炎を真面に浴びてしまい、装甲表面が焼け焦げる。

 

「…………」

 

そこで簪はターンピックを使って回転し、モグーに向き直ると、左腰の13㎜ガトリングガンの弾丸を叩き込む!!

 

「獣人に栄光あれえええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーっ!!」

 

断末魔の叫びと共にモグーが爆散したのを確認すると、今度はレッドショルダー達に7連装ミサイルポッドのミサイルを叩き込む。

 

「「ギャアアアアアァァァァァァーーーーーーーッ!!」」

 

自爆装置の爆発と相俟って、木端微塵に消し飛ぶレッドショルダー。

 

「簪ちゃ~ん! 大丈夫!?」

 

格闘を仕掛けて来たカトラゲイを斬り裂きながら、空中の楯無が問い質す。

 

「…………」

 

簪はそれにサムズアップで答えると、別の敵を探しに行くのだった。

 

 

 

 

 

「そこだ!!」

 

固まっていた敵軍の中へ、大型レールカノンを叩き込むラウラ。

 

「「「「「獣人バンザーイ!!」」」」」

 

爆発と共に、多数のガンメンが消し飛ぶ。

 

「オノレェ!」

 

そこで空中のモウキーン達が、ラウラ目掛けて爆弾を投下する。

 

「フッ!!」

 

ラウラは慌てずにAICを上方へ展開。

 

爆弾は不可視の壁に止められ、そこで爆発する。

 

だがそこで、ラウラの四肢に舌の様な物が巻き付き、動きを封じた。

 

「!?」

 

「ヒャッハッハッハッ! 油断したな!!」

 

ラウラが驚いていると、周囲から姿を消していたメレオーン達が現れる。

 

「不覚!」

 

「このまま引き千切ってやる!!」

 

そのまま引っ張り、ラウラの身体を引き千切ろうとするメレオーン達だったが………

 

そこで何処からとも無く飛んで来たビットのブルー・ティアーズが、メレオーン達に突き刺さる様に命中!!

 

「ガッ!?」

 

「うげっ!?」

 

「ごっ!?」

 

「あっ!?」

 

メレオーン達から悲鳴の様な声が挙がったかと思うと、そのままビットのブルー・ティアーズからビームが発射され、メレオーン達を貫通した!!

 

「クッ!」

 

ラウラは、メレオーン達の爆発から身を守ると、手足に巻き付いたままだった舌を外す。

 

「余計にお世話でしたかしら?」

 

モウキーン1体を撃ち落としながら、空中に居たセシリアがそう言って来る。

 

「いや………助かったぞ」

 

ラウラは不敵に笑いながらそう言うと、プラズマ手刀を展開し、地上に展開していたガンメン部隊へ突っ込んで行くのだった。

 

 

 

 

 

「そらそらそらっ!」

 

「えい! えい! えい!」

 

空中で背中合わせとなり、回転しながらハンドガンを連射しているグラパール・弾とグラパール・蘭。

 

ハンドガンの光弾で撃ち抜かれたガンメン達が、次々に爆散して行く。

 

「このぉ! 調子に乗るなぁ!!」

 

とそこで、飛行型のシャクーが、その鋭い牙が生えた口を大きく開き、グラパール・弾とグラパール・蘭に噛み付こうとしてくる。

 

「「!!」」

 

しかし、グラパール・弾とグラパール・蘭は、互いに離れて回避。

 

そして、シャクーを挟み込む様に展開する。

 

「むむっ!?」

 

何をする気だとシャクーが思った瞬間!

 

「行くぜ、蘭!」

 

「OK、お兄!!」

 

グラパール・弾とグラパール・蘭は、互いに右腕を構えた。

 

そして、シャクー目掛けて突撃する。

 

「クロオオオオオォォォォォォーーーーーーースッ!!」

 

「ボンバアアアアアァァァァァァーーーーーーーッ!!」

 

そのままシャクーを挟み込む様に、ラリアットを喰らわせる!!

 

「ゲェーッ!?」

 

挟み込まれる様にラリアットを喰らったシャクーは、錐揉みしながらブッ飛び、地面に叩き付けられると、爆散した。

 

「やったな! 蘭!!」

 

「流石ね、お兄!!」

 

グラパール・弾とグラパール・蘭は、互いに健闘を称えサムズアップし合う。

 

だがそこで、周辺で次々に爆発が巻き起こる。

 

「!? うわっ!?」

 

「キャアッ!!」

 

「オノレェ! 目障りなグレンラガン擬きめぇ!!」

 

「撃て撃てぇーっ!!」

 

地上に展開していたカノン・ガノンの部隊が、2人目掛けて砲撃を浴びせて来ていたのだ。

 

「チキショウ! これじゃ動けねぇ!!」

 

「お兄! 何とかしてよぉ!!」

 

激しい弾幕の前に、動きが取れないグラパール・弾とグラパール・蘭。

 

「良いぞ! このまま撃ち続けろぉっ!!」

 

調子に乗ったカノン・ガノンの部隊は、更に弾幕を厚くする。

 

とそこへ!!

 

回転しながら飛んで来た何かが、次々にカノン・ガノン達を斬り裂く!

 

「!? 何っ!?………!? おわああああぁぁぁぁぁーーーーーーっ!?」

 

生き残ったカノン・ガノン達も、押し潰される様に変形して爆散した。

 

「油断してんじゃないわよ、2人共」

 

戻って来た連結した双天牙月をキャッチした鈴が、グラパール・弾とグラパール・蘭に向かってそう言い放つ。

 

「鈴か。すまねえ、助かった」

 

「もう! お兄!! 鈴に借り作っちゃったじゃない! 如何してくれるの!?」

 

素直に感謝するグラパール・弾に対し、グラパール・蘭は不満を口にする。

 

「ちょっと! 助けてあげたのに、その言い草は何よ!?」

 

「別に助けて欲しいなんて言ってないわよ!」

 

「何よ!?」

 

「やる気!?」

 

途端に、交差させている視線から火花を散らし始める鈴とグラパール・蘭。

 

「アチャー、また始まった………」

 

グラパール・弾は、その光景を見て呆れた様子を見せるのだった。

 

 

 

 

 

「ダブルブーメラン! スパイラル!!」

 

グレンブーメランとグレンウイングを同時に投げ付けるグレンラガン。

 

高速回転する2つのブーメランが、地上の敵陣へと飛び込むと、ガンメンとレッドショルダーを次々に斬り付ける!!

 

敵陣の中に、爆発の華が咲き誇った。

 

「薙ぎ払え! 穿千!!」

 

更に箒も、穿千を空中のガンメン部隊とレッドショルダー目掛けて放つ。

 

熱線が青空に突き刺さるかの様に伸びて行くと、次々に爆発が巻き起こる。

 

「これで!!」

 

左手のブレッド・スライサーで、ゴズーを斬り付けると、今度は右手のレイン・オブ・サタデイから散弾を見舞うシャル。

 

「死んじゃうのねーっ!!」

 

真っ二つにされ、蜂の巣となったゴズーは、断末魔の叫びと共に爆散する。

 

「おりゃあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」

 

気合の叫びと共に、一夏は雪羅での拳をングーに叩き込む!

 

「ガッ!?」

 

「一刀! 両断!!」

 

怯んだ隙に、実体剣状態の雪片弐型を叩き込む!!

 

「んぎゃあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!?」

 

断末魔の叫びと共に、ングーは真っ二つとなり爆散する。

 

「オラオラ! 束になって掛かって来やがれってんだ!!………!? うおわっ!?」

 

と、グレンラガンがそう叫んだ瞬間!

 

突如飛来したビーム砲弾が至近距離に着弾!!

 

爆風で吹き飛ばされた!!

 

「! 神谷!!………!? キャアッ!?」

 

「シャルロット!?………!? うわっ!?」

 

「一夏!?………!? のわっ!?」

 

更に、シャル、一夏、箒の至近距離にもビーム砲弾が着弾。

 

3人は爆風で吹き飛ばされる。

 

[調子に乗るのもそこまでじゃ! グレン団!!]

 

と、グアームのそう言う声が響いて来たかと思うと、砲台を出現させたダイガンドが、グレン団に向かって砲撃をお見舞いして来ていた。

 

その砲撃は恐ろしく正確であり、ガンメン部隊やレッドショルダー達には命中せず、グレン団だけを狙い撃って来ている。

 

「キャアッ!?」

 

「クウッ!? 敵要塞からの砲撃か!?」

 

セシリアとラウラの方にも、ダイガンドからのビーム砲撃が襲って来て、シールドエネルギーを削られる。

 

「アブネッ!?」

 

「うわあっ!?」

 

「ああもう! 鬱陶しいわね!!」

 

着弾の爆風を伏せて躱すグラパール・弾とグラパール・蘭に、上空へと飛んで回避する鈴。

 

「クウッ!!」

 

「………!!」

 

楯無は直撃しそうになったビーム砲弾を水のヴェールで防ぎ、簪はターンピックを駆使しての撹乱ターン移動で、砲撃を避ける。

 

「…………」

 

そして簪が、一瞬の隙を衝いて右腰の2連装ミサイルポッドのミサイルを発射する。

 

白煙の尾を曳きながら飛んで行ったミサイルが、ダイガンドに直撃する。

 

しかし、ダイガンドは無傷であった。

 

「固い………」

 

「なら!!」

 

「コイツで!」

 

「如何ですの!!」

 

と簪が呟くと、今度は鈴の龍咆、ラウラの大型レールカノン、セシリアのスターライトmk-Ⅲでの一斉攻撃が見舞われる。

 

次々に攻撃が直撃し、爆煙に包まれるダイガンド。

 

だが!

 

[ハッハッハッハッ! 今何かしたのかのう?]

 

それでも、ダイガンドは無傷を保っていた。

 

「!? そんな!?」

 

「何て装甲だ………」

 

「私達の攻撃がまるで通じないなんて………」

 

その光景に、鈴、ラウラ、セシリアは僅かに動揺を表す。

 

[ぬあはっはっはっはっ! 貴様の攻撃なぞ! このダイガンドには通用せんわい!!]

 

「おもしれぇ! 本当に通用しねえか、見せて貰おうじゃねえか!!」

 

するとそこで、グレンラガンがダイガンド目掛けて飛翔した。

 

「!? アニキ!!」

 

「神谷!!」

 

「馬鹿! 迂闊だぞ!!」

 

一夏、シャル、箒からそう声が飛ぶが、グレンラガンは構わずに突っ込んで行く。

 

「ギガァ! ドリルゥ! ブレエエエエエエェェェェェェェーーーーーーーーイクッ!!」

 

グレンラガンの右腕に、巨大なドリル・ギガドリルが出現すると、緑色の噴射炎と共にダイガンドに突っ込んで行く。

 

[ダイガンド! 殺人回転木馬ぁ!!]

 

しかし、グアームのそういう声が響き渡ったかと思うと、ダイガンドが高速で回転をし始める。

 

すると、ダイガンドの上部に、紫色の竜巻が発生した。

 

「んな虚仮威しが効くかあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」

 

グレンラガンは構わず、ギガドリルを構えた状態で、その竜巻とぶつかり合う!!

 

両者がぶつかり合い、激しく火花を散らす!!

 

「ぐうううううううぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーっ!!」

 

[フッフッフッフッ………]

 

踏ん張る様な声を出しているグレンラガンに対し、グアームは余裕の笑いを零す。

 

そして次の瞬間!!

 

「!? おうわぁっ!?」

 

グレンラガンが勢い良く弾き飛ばされた!!

 

「神谷!!」

 

「そんな!?」

 

「ギガドリルブレイクが………破られた!?」

 

シャル、グラパール・弾、一夏達が驚きの声を挙げる。

 

「グハッ!?」

 

弾き飛ばされたグレンラガンは、派手に土煙を上げながら地面に叩き付けられる。

 

「神谷! 大丈夫!?」

 

「クッソー! やってくれるじゃねえか!!」

 

シャルが慌てて傍に寄ると、グレンラガンは土片を撒き散らし、頭を振りながら起き上がる。

 

とそこで、辺り一面を途轍もない暴風が襲った!!

 

「キャアッ!?」

 

「おうわっ!?」

 

咄嗟にドリルを地面に突き刺し、飛ばされそうになったシャルの手を摑むグレンラガン。

 

「何コレー!?」

 

「何と言う暴風だ!?」

 

「と、飛ばされてしまいますー!!」

 

「ぐううっ!?」

 

「またかよ! イテテテテテテッ!!」

 

一夏は片腕で地面を摑み、もう片方の手でまたも飛ばされそうな鈴、ラウラ、セシリア、箒と手を繋ぎ、また両腕が千切れそうになっている。

 

「キャアアアッ!!」

 

「伏せろ、蘭!!」

 

グラパール・蘭を地面に伏せさせ、自分も地面に伏せるグラパール・弾。

 

「あの防御力に加えて………この竜巻攻撃………正に攻防一体ね………」

 

「冷静に分析してる場合じゃないよぉー! 簪ちゃん!!」

 

簪は自衛隊が使っていた塹壕へと避難し、同じ場所に飛び込んだ楯無は、簪の冷静な様子にツッコミを入れる。

 

[ハーハッハッハッハッ! さあ、回れ回れ! これがワシとダイガンドの殺人回転木馬!!]

 

ダイガンドの操縦席で回転しているグアームがそう言い放つ。

 

それと同時に、竜巻の勢いと大きさが増して行く。

 

「うおわあっ!?」

 

「だ、駄目だぁ! 吹き飛ばされない様にするので精一杯だよぉ!!」

 

グレンラガンとシャルからそんな声が挙がる。

 

その間にも、竜巻の勢いと大きさは、更に増して行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園地下・リーロンの研究室………

 

「マズイよ~! かみやんとおりむー達がピンチだよぉ~!」

 

「弾くん!!」

 

イマイチ緊迫感が伝わってこない口調でそう言うのほほんと、心配そうな表情を浮かべている虚。

 

「山田くん! 一旦引き上げだ!! グレン団に撤退命令を!!」

 

「駄目です! あの竜巻の影響で、あらゆる通信回線が使用不能です!!」

 

千冬はグレン団を一時撤退させようとするが、真耶がそう報告を挙げて来る。

 

「皆………リーロン先生! ダンクーガはまだ使えないの!?」

 

「今必死にやってるんだけど、飛行機能の調整が如何しても上手く行かないのよぉ!」

 

ティトリーがそう叫ぶと、珍しく焦っている様な声を挙げるリーロン。

 

「じゃあ、もうこの際飛行機能は別にして良いから、今直ぐ出撃させて!!」

 

ティトリーも焦っているのか、そんな事を言い放つ。

 

「飛行機能を………別にする?」

 

と、その言葉を聞いたリーロンの手が止まる。

 

「? リーロン先生?」

 

「それよ!!」

 

次の瞬間には、指を鳴らしてティトリーを指差したかと思うと、再びキーボードを叩き始める。

 

すると、専用モニターに映っていた設計図が、ダンクーガとブースターユニットから、ダンクーガと鳥の様なマシンに切り替わる。

 

「!? コレは!?」

 

「そうよ………飛行機能自体が上手く行かないのなら………最初から飛行型のマシンを作ってそれと合体させれば良いのよ!!」

 

「む、無茶苦茶です………」

 

サラッとトンでも理論を展開するリーロンに、虚がそうツッコミを入れる。

 

「自動工作マシン! スイッチオン!!」

 

と、それをスルーし、リーロンがそう言ってキーボードのエンターキーを押すと、研究室の壁や床、天井からマニュピレーターの様な物が次々に出現。

 

そして床から資材らしき物が入ったコンテナが迫り出して来たかと思うと、それを凄い勢いで組み立て始めた!

 

「は、速い!?」

 

「何時の間にこんな物を………」

 

自動工作マシンの恐るべきスピードに驚愕する真耶と、何時の間にこんな設備を備え付けたんだと呆れる千冬。

 

「出来たわ!!」

 

その間に、マシンは完成する。

 

それは、黒いカラーリングをした、鳥の様なマシンだった。

 

「名付けて『ブラックウイング』! そして!!………」

 

リーロンがそう言うと、そのマシン………『ブラックウイング』がマニュピレーターで持ち上げられ、ダンクーガの背中へと合体させられる!

 

「コレがダンクーガの最終形態! 『ファイナルダンクーガ』よ!!」

 

「ファイナル………ダンクーガ」

 

遂に完成したダンクーガ………『ファイナルダンクーガ』を見据えるティトリー。

 

それに反応したかの様に、ファイナルダンクーガは赤い目を発光させる。

 

「さあ! 行きなさい、ティトリー!! ダンクーガの力を見せる時よ!!」

 

「! ハイ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び、富士山麓・東富士演習場………

 

「も、もう………駄目だぁ………」

 

「飛ばされちゃう~!」

 

今にも吹き飛ばされそうなグラパール・弾とグラパール・蘭からそう声が挙がる。

 

「クウッ!(スーパーモードが使えれば!!)」

 

箒達と繋いでいる手を離さずに居ながらも、未だに自在にスーパーモードを発動させられない事へもどかしさを感じる一夏。

 

「こうなりゃ一か八か! 玉砕覚悟で!!」

 

「だ、駄目だよ、神谷!!」

 

破れかぶれで突っ込んで行こうとするグレンラガンを、シャルが慌てて止める。

 

[ハーハッハッハッハッ! このまま綺麗サッパリ! 人間共を一掃してくれよう!!]

 

グアームは余裕の笑いを零し、益々ダイガンドの回転数を挙げる。

 

最早コレまでか!?

 

と思われたその時!!

 

ギャオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーッ!!

 

龍の様な形をしたビーム砲撃が、ダイガンドに直撃した!!

 

[!? ぬおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!?]

 

その威力の前に、ダイガンドは揺さぶられ、吹き飛ばされる!!

 

「な、何だぁ!?」

 

「あの巨大な移動要塞をブッ飛ばした!?」

 

「何!? 今の攻撃は!?」

 

それを目撃したグレンラガン、一夏、シャルから驚きの声が挙がる。

 

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

 

他のメンバーも驚きを露にする。

 

すると、そこへ!!

 

「皆! 遅れてゴメン!!」

 

そう言う台詞と共に、ファイナルダンクーガの姿となっているティトリーが、一同の前に派手に着地して現れた!!

 

「! ティトリー!!」

 

「ダンクーガの調整が終わったのか!?」

 

「アレ? でも、微妙に何か変わってない?」

 

鈴、ラウラ、シャルがそう言い合う。

 

「コレが完成したダンクーガの最終形態………ファイナルダンクーガだよ!!」

 

そんな一同に向かってティトリー………ダンクーガはそう言い放つ。

 

「ファイナル………」

 

「ダンクーガ………」

 

[ええい! オノレェ! 裏切り者の小娘かぁ!! 貴様も捻り潰してくれるわぁ!!]

 

と、楯無と簪がそう呟いた瞬間、態勢を立て直したダイガンドが、竜巻と共に突進して来る!!

 

「キャアッ!?」

 

「クッソ! またかよ!!」

 

再び周囲に暴風が吹き荒れ、グラパール・弾とグラパール・蘭がそう悲鳴を挙げる。

 

「! 断空剣!!」

 

しかし、ダンクーガは両足をしっかりと地面に着いて踏ん張り、断空剣を出現させ、両手で握る。

 

そしてそれを正眼に構えたかと思うと、出撃直前にリーロンの言葉を思い出す。

 

(良い、ティトリー? ダンクーガを動かすのはガンメンと同じ獣人の野生の力………それは即ち、生き物としての本能の力よ)

 

(本能の力………)

 

(野生を縛る理性は要らないわ。只思うが儘に力を引き出しなさい!)

 

(思うが儘に………力を!)

 

[死ねええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!]

 

ダンクーガを押し潰そうと突進して来るダイガンド。

 

「愛の心にて、悪しき空間を断つ………名付けて! ファイナル断空光牙剣!!」

 

と、その瞬間!!

 

ダンクーガが断空剣を振り被ったかと思うと、断空剣から桜色に輝くエネルギーが伸び、それが刀身となって、巨大な断空剣………ファイナル断空光牙剣を形成した!!

 

[!? 何ぃっ!!]

 

「やああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーってやるニャアァッ!!」

 

気合の雄叫びと共に、そのファイナル断空光牙剣をダイガンド目掛けて振り下ろすダンクーガ。

 

振り下ろされたファイナル断空光牙剣は、ダイガンドの上部に展開されていた竜巻を斬り裂き、そのままダイガンドへと命中する。

 

[ぬおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!! ま、未だだぁっ!!]

 

竜巻は消滅し、回転も止められたものの、ダイガンドは構わず突き進み、ダンクーガを押し潰そうとする。

 

「ぐうううううぅぅぅぅぅぅーーーーーーーっ!(後もう少しだけ………力が足りない!!)」

 

ダンクーガは精一杯踏ん張っているものの、後1歩だけ力が及ばない。

 

と、その時!!

 

「ティトリー! オメェにばかり良い格好はさせねえぜっ!!」

 

何時の間にか上空へと飛んでいたグレンラガンが、右手に再びギガドリルを出現させてそう叫んだ!

 

「!? 神谷!?」

 

[グレンラガン!? し、しまった!?]

 

「ギガドリルブレイク・アグレッシブウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーッ!!」

 

グレンラガンは、そのままファイナル断空光牙剣の刃が命中している部分へ突っ込む。

 

高エネルギーに曝されている部分の装甲を、ドリルが火花を散らして抉る!!

 

そして遂に!!

 

ダイガンドの堅牢な装甲を、グレンラガンは突き破った!!

 

「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」

 

「ぬおおおっ!?」

 

そのままグアームを掠めて、ダイガンドの下部から地中へと抜けて行ったグレンラガン。

 

「トアアッ!!」

 

やがて、再び一夏達の前に姿を現したかと思うと、ダイガンドから大爆発が挙がった!!

 

[上部から下部に掛けて深刻なレベルの損傷発生! グアーム様!!]

 

[ええい! オノレェ!! 少し甘く見ておったわ! 撤退じゃ!!]

 

部下の獣人からの報告に、グアームは苦々しげにそう言うと、ダイガンドが再び回転を始め、地中へと潜って行った。

 

「チッ………惜しかったぜ。後1歩で四天王の1人を仕留められたってのによぉ」

 

「ふにゃあ~~~」

 

グレンラガンがそう言った瞬間、ダンクーガが気の抜けた声を発し、尻餅を着いたかと思うと、ティトリーの姿へ戻る。

 

「! ティトリー!」

 

「大丈夫!?」

 

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

 

一夏とシャルが駆け寄り他のメンバーも集まる。

 

「つ、疲れた~~」

 

そう言うティトリーの顔は汗塗れであり、一目で疲労の様子が感じ取れる。

 

「ティトリー」

 

とそこで、グレンラガンがティトリーに近寄る。

 

「あ、神谷………」

 

「サンキューな。お前のお蔭で助かったぜ」

 

「えへへ………大した事ないよ」

 

グレンラガンの言葉に、笑みを浮かべるティトリー。

 

「よ~し! 今日のヒーローを胴上げだぁ!! それぇっ!!」

 

「ええっ!?………ニャアッ!?」

 

「「「「「「「「「「ワーショイッ! ワーショイッ!」」」」」」」」」」

 

グレン団の一同により、胴上げされるティトリーだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティトリーの新たなる力………

 

超獣機神ファイナルダンクーガ。

 

その力は獣を超え、人を超え、そして神をも超える。

 

新たなる力を得たグレン団の戦いは明日も続く!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




新話、投稿させて頂きました。

ダイガンドを前に大苦戦のグレン団。
しかしそこへ、遂に完成したダンクーガ………
『ファイナルダンクーガ』が駆け付けます。
獣を超え、人を超え、そして神をも超えるその力で、見事ダイガンドを撃破します。

さて次回からは学園物の定番イベント、修学旅行編です。
実際にIS原作で修学旅行が行われてますが、それより前にこの作品は書いたのですが、行先は同じ京都。
やっぱり修学旅行と言えば京都が定番なのですね。

では、ご意見・ご感想をお待ちしております。

新作『新サクラ大戦・光』の投稿日は

  • 天元突破ISと同時
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  • 別の日時(後日再アンケート)
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