これは………
女尊男卑の定められた世界の運命に風穴を開ける男達と………
それに付き従う女達の物語である………
天元突破インフィニット・ストラトス
第93話『禁断の必殺技! ブレーキパンチ!!』
偶然街で出会った男・キタンに一目惚れしたのほほん。
神谷達に焚きつけられて、デートへと繰り出す。
そんな2人のデートを、面白半分に覗くグレン団とキタンの妹、キヨウ・キノン・キヤル達。
しかし、その
ちょっと目を離した隙に、のほほんが何者かに拉致されてしまう。
拉致した相手は、嘗てキタンが潰した暴走族のリーダーだった。
恐らく、報復をする為に親しそうにしていたのほほんを人質に取ったのだろう。
頭に血が昇ったキタンは、1人指定された場所へと向かう。
当然、神谷達もそんなキタンの事を慌てて追い掛けたのだったが………
街中………
「駄目だ! 見失っちゃたよ、アニキ!!」
「兄ちゃん………」
キタンの尋常ならざる足の速さの前に、グレン団とキヨウ達は完全に撒かれ、キタンの姿を見失っていた。
「チッ! 仕方無え! 手分けして探すぞ!! 見付けたら直ぐ連絡しろ!!」
「「「「「「「「「「おうっ!!」」」」」」」」」」
神谷の号令で、グレン団の一同は一斉に分散。
街の彼方此方へと散らばって行く。
(キタンの野郎! 手間掛けさせやがって! 無事で居ろよ、のほほん!!)
キタンに悪態を吐き、のほほんの無事を祈りながら、神谷は街中を走り抜ける。
◇
一方、その頃………
そのキタンはと言うと………
「…………」
巨大なコンテナが多数置かれている港の埠頭を歩いていた。
港から出て行く船の汽笛と、飛び交うカモメの鳴き声、そして海風の音と多様な音が聞こえて来ている。
「…………」
やがてキタンは、と或る廃倉庫の前で立ち止まる。
潮風で錆び付いている扉を、ギギギギギギと鈍い音を立てながら開け放つと、薄暗い中へと入って行く。
「待ってたぜぇ………キタンちゃ~ん」
「!!」
そう言う声が聞こえて来てキタンが立ち止まると、薄暗かった倉庫の中に突然光が走る。
「うっ!?」
眩しさに一瞬目が眩むキタンだったが、徐々に目が慣れて来ると其処には………
爆音を響かせている改造バイクに跨った、特攻服姿の暴走族達の姿が在った!!
何時の間にかキタンは取り囲まれ、周りは暴走族だらけである。
「………コイツ等」
「見覚えが有るだろ~? 今までお前に潰された族やグループの残党達よ~」
取り囲んでいる連中に見覚えを感じたキタンに、再度そう声が掛かる。
すると、前方を囲んでいた連中が左右に分かれ、其処から特攻服姿でリーゼントの髪型をパンチパーマにし、丸いレンズのサングラスにマスクをした男が歩み出て来る。
「………テメェが田代か?」
「オイオイ?
キタンがそう言うと、特攻服の男………田代はそう問い質す。
「言っただろう。“潰した奴の事なんざ、一々覚えてらん無ぇ”ってな」
「テンメェッ!!」
と、キタンのその台詞を聞いた族の1人が、殴り掛かって行きそうになるが………
「まあ、待て」
田代が其れを押し留める。
「キタンちゃんよ~。今、自分が如何いう状況に置かれてるか………分かってるの~?」
「チッ!………本音は何処だ?」
舌打ちをしながら、キタンは田代にそう問い質す。
「フフフ………」
田代は不敵に笑いながら、仲間の1人に目配せをする。
すると奥から暴走族の1人が、縄で縛られて口に猿轡をさせられているのほほんを連れて来た。
「う! う~っ!! うう~~っ!!」
キタンの姿を見たのほほんが何かを叫ぶが、猿轡の所為で全く分からない。
「本音!………其奴は関係ねぇ! とっとと解放しろ!!」
「そうは行かねえな~! コイツは“お前に対する大切な人質”だからな~」
田代がそう言うと、のほほんを連れて来た族の1人は、ポケットからナイフを取り出し、のほほんの首に突き付けた。
「!?」
「本音!! 止めろ! テメェ等の目的は俺だろうが!!」
「その通りよ。それじゃあ………大人しく殴られてくれるかなぁ?」
「若し少しでも逆らったら………」
田代がそう言うと、のほほんの首に更にナイフの刃が迫る。
「………好きにしろ」
と、キタンはそう言ったかと思うと、両腕をダランと下げて、その場に立ち尽くした状態となる。
「う~!! うう~~~っ!!」
「へっへっへっへっ! 良~く分かってんじゃねえか………オイ! お前等!! タップリと恨みを晴らしてやれ!!」
「「「「「「「「「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」
田代がそう言い放つと、族の連中がキタンを袋叩きにし始める。
「う~っ!! うう~~っ!!」
キタンが一方的にボコボコにされる姿に、のほほんは目に涙を浮かべて必死に声を挙げようとする。
しかし、猿轡はビクともしなかった………
◇
一方、その頃………
キタンとのほほんを探し回っているグレン団の一同は………
「クッソッ! 何処だぁ!?」
街中を走り回り、時折チンピラを締め上げながらキタンの行方を追っている神谷だったが、未だに居場所は突き止められていない。
「神谷!!」
と其処で、分かれて探していたシャルと偶然合流する。
「おう、シャル! 如何だ!?」
「駄目だよ! 全然目撃情報が無いよ!!」
「チイッ! こうしてる間にも、のほほんと
流石の神谷も焦りを見せ始める。
「よう、お困りかい? “グレン団の鬼リーダー”さん」
すると其処で、神谷にそう言う声が掛けられる。
「ああん?」
神谷がその声がした方を振り返ると、其処には紺色のスーツの上にピンク色のトレンチコートを羽織り、同色の帽子を被った男が居た。
「よう」
気さくに神谷に挨拶するピンクコートの男。
「誰? 神谷の知り合い?」
男に見覚えの無いシャルは、神谷にそう尋ねる。
「村雨! 『不死身の村雨 健二』じゃねえか!!」
と、ピンクコートの男を見た神谷が、そう声を挙げる。
「久しぶりだな。噂は聞いてるぜ。大活躍してるそうだな」
ピンクコートの男………不死身の村雨 健二は不敵に笑ってそう言う。
「不死身の村雨 健二?」
「そっちのお嬢さんは、フランスの代表候補生でデュノア社社長の隠し子、シャルロット・デュノアか」
「!?」
要領を得ないでいると、健二が自分の素性をサラッと漏らした為、警戒を露わにするシャル。
「おっと、悪い悪い。そう警戒すんなって。俺は“国際警察機構のエキスパート”さ」
其れを見た健二は、手を上げながら宥める様にそう言う。
「!? 国際警察機構って………
其れを聞いたシャルが驚きを露わにする。
国際警察機構とは………
その名の通り、“国の枠組みを越えた警察組織”の事である。
IS登場以前より活躍しており、様々な難事件を解決している。
噂では、“所属する人間は皆超人であり、
「何だよ、オイ! 日本に来てたのかよ!?」
「ああ、ちょいと事件を追って、帰郷がてらな」
そんな、国際警察機構のエキスパート・健二と親し気にしている神谷。
「あ、あの、神谷………神谷って、国際警察機構の人とも親しいの?」
「ああ、ちょいと縁が有ってな」
「其れで如何した神谷? 珍しく随分と焦ってたみたいだが?」
と其処で、健二が逸れ掛けていた話を元に戻す。
「っと! そうだった!!」
神谷は思い出した様に、健二へ事情を説明するのだった。
「成程………其れなら、“関係が有るかも知れん話”が有るぞ」
「! 本当か!?」
「ああ。そのキタンに潰されたゴロツキ共の残党を、田代って男が集めているって話だ」
「田代って、確か………」
シャルは記憶を辿り、キタンに電話を掛けて来た男の名前と一緒だと思い出す。
「其奴等は、この先の埠頭に在る廃倉庫を溜まり場にしているそうだ。恐らく、キタンって男と本音って少女も其処に居るだろう」
「そうか! あんがとよ、村雨!!」
「フッ………
神谷が感謝を述べると、健二は不敵に笑ってそう言う。
「いや! コイツは俺達グレン団の問題だ! 俺達がケリを着けるぜ!!」
「そうか………頑張れよ」
「おう! 行くぜ、シャル!!」
そう言って走り出す神谷。
「あ! 待ってよ、神谷ぁっ!!」
シャルは慌ててその後を追うのだった。
「フフフッ」
そんな神谷とシャルの姿に、健二はまたも笑みを浮かべる。
◇
一方、その頃………
キタンとのほほんは………
港の埠頭・とある廃倉庫内………
「…………」
ボロボロにされたキタンが、倉庫の床に俯せに倒れている。
「うう~~~っ!!」
涙を流しながら、猿轡されたまま叫ぶのほほん。
「へへへっ、ザマー見ろ」
「俺達を散々コケにしてくれた罰だぜ」
キタンを取り囲んでいる族達は、下衆な笑みを浮かべて口々にそんな事を言い放つ。
「オイ、キタンちゃんよぉ? 生きてるよなぁ?」
と其処で、田代がキタンの髪の毛を摑んで顔を上げさせる。
「う………うう………」
顔も酷くボコボコにされている状態で、キタンは呻き声を漏らす。
「お~、生きてたか~。結構結構………お楽しみはコレからだからなぁ~。今ココで死なれちゃ困るんだよ~」
芝居掛かった口調で田代は、キタンにそう言い放つ。
「………ペッ!」
そんな田代の顔に向かって、キタンは血の混じった唾を吐き掛ける。
「ぬあっ!? 此奴!!」
途端に田代は、キタンの顔面を床に叩き付ける。
「ガッ!?」
「テンメェ、フザけやがってっ!! この! このぉっ!!」
更に、足でキタンの頭を何度も踏み付ける。
「た、田代さん! 落ち着いて下さい!!」
「今此処で殺っちまったら、元も子も有りませんよ!!」
族のメンバーが、慌てて止めに入る。
「フーッ! フーッ!………ったく! この野郎が!! 今に泣いて許しを乞わせてやるぜ!! オイ! やるぞ!!」
「「「「「「「「「「ヘイッ!!」」」」」」」」」」
若干息を切らせた田代がそう言うと、族のメンバーがキタンを引き摺り、のほほんを連れて倉庫を出て行く。
港の埠頭………
キタンは両腕を鎖で縛られ、その鎖は族の1人が乗った改造バイクに繋がれている。
改造バイクは、先程から頻りにエンジンを噴かしている。
如何やら、西部劇宜しく引き回しにするらしい。
「へっへっへっ………如何だい、キタンちゃ~ん? 泣いて謝るなら今の内だぜ~」
下衆な笑いを挙げながら、田代はキタンにそう言い放つ。
「…………」
しかしキタンは、其れに睨み付けるという形で答えを返す。
「へっ! そうかよ!! オイ! やれ!!」
「ヘイッ!!」
田代が、改造バイクに跨っていた不良にそう呼び掛けた瞬間!
遂に改造バイクが走り出した!!
「!? うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!?」
思わず声が挙がってしまうキタン。
しかし、改造バイクに跨った族は止めるどころか益々スピードを上げ、更には左右への移動をも加えてキタンを引き摺り回す。
「!!」
痛々しい光景に、最早本音は見て居られなくなり、目を閉じて顔を逸らす。
「おおっと! 其奴はいけねえなぁ! 良く見ておけ!!」
「!?」
しかし、田代が無理矢理顔を向けて目を開かせ、キタンの様をのほほんに見させる。
「へっへっへっ! 覚悟しておけ………アイツを殺り終わったら、お前をたっぷりと
「! う、うう~~っ!!」
流石ののほほんも、その言葉の意味を察し身を攀じるが、彼女を拘束している縄はビクともしなかった。
「ヒャッハーッ! 如何だぁ、キタン! 今の気分はよぉ!!」
キタンを引き回している族は、段々とテンションが上がって行き、益々スピードを上げる。
「ヒャハハハハハッ!………ハッ?」
と其処で正面を向いた瞬間、族の目に人影が飛び込んで来る。
「…………」
其れは、長刀を背負った神谷の姿だった。
「んだ、テメェは!? 轢き殺すぞ!!」
改造バイクに乗っている族は、当然神谷を跳ね飛ばそうとする。
すると………
「禁断の必殺技! ブレーキパンチ!!」
神谷は、右にスーッと横にズレる様に動いたかと思うと左手で拳を作り、改造バイクの左のハンドルのブレーキを殴り付けた!!
「!? うおわぁっ!?」
急に前輪のブレーキが掛かり、改造バイクは前のめりになったかと思うと、乗っていた族が人形の様に投げ出され、そのまま海へと落下する!!
「良い子は真似すんなよ」
悪い子もしてはいけません。
「んなっ!?」
「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」
田代も族達も、突然現れた乱入者に驚く。
「テ、テメェ………」
「オイオイ、ボロボロじゃねえか。大丈夫か?」
キタンの腕を縛っていた鎖を素手で引き千切る(!?)と、神谷はキタンを助け起こしながらそう言う。
「テ、テメェの手は借りねえ………」
「安心しろ。別に
意地を張るキタンに、神谷はそう言い放ち立ち上がる。
「………へっ! “そう言う事”にしておいてやるぜ」
キタンもそう言って、不敵に笑うと立ち上がる。
「「「「「「「「「「ううっ!?」」」」」」」」」」
2人から立ち昇る異様な迫力の前に、族達は怯む。
「ええい! テメェ等! 何ビビってやがる!? 安心しろ!! コッチには未だ“人質”が居んだろうがぁ!!」
其処で田代が、一同にそう言い放つ。
「オイ! テメェ!! 何処の馬の骨だか知らねえが! 動くとコイツを………」
と、其処まで言い掛けた瞬間………
「ていっ!!」
ISを装着した状態で現れたシャルが、のほほんを捕らえていた族に飛び蹴りを喰らわせた!!
「ガバッゴハッ!?」
ボールの様にバウンドしながらブッ飛んで行くのほほんを捕まえていた族。
「んなぁっ!? “IS”!?」
「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」
突然現れたISに、田代だけで無く族達も驚きを露わにする。
「本音! 大丈夫!?」
そんな田代達の驚きを余所に、シャルはのほほんの縄と猿轡を解く。
「プアハッ! でゅっちー!!」
今までの恐怖からか、シャルに抱き付くのほほん。
「良かったぁ、無事で………」
「な、何でISがこんな所に来るんだよぉ!?」
シャルが安堵の声を挙げる中、族達は狼狽え始める。
「オ、オイ………アレってひょっとして………フランス代表候補生のシャルロット・デュノア!?」
其処で族の1人が、シャルの事を知っていたらしく、そう声を挙げる。
すると………
上空から現れたISやグラパール、ダンクーガを纏った状態のグレン団の一同が族達を取り囲んだ!!
「お前等! 良くもキタンさんとのほほんさんを!!」
「
「汚らわしい………」
「絶対に許さないわよ!!」
「万死に値する」
「お姉さん、久しぶりにキレちゃったよ~」
一夏・箒・セシリア・鈴・ラウラ・楯無から怒りの声が挙がる。
特に楯無等は
笑っているにも関わらず、目が据わっている………
「!? げげっ!?」
「こ、コイツ等!? 全員、専用機持ちじゃ無えか!?」
族達の顔が、忽ち恐怖に歪む。
「テメェ等みてぇなのをなぁ………クズって言うんだよ!」
「私だって! 怒りを抑えられない時は有ります!!」
「やってやるニャッ!!」
グラパール・弾は拳を鳴らし、グラパール・蘭とファイナルダンクーガも怒りを露わにしている。
「チ、チッキショウ! 掛かれ、お前等!!」
「ちょっ!? 冗談じゃ無いですよ、田代さん!! ISに勝てるワケ無いじゃ無いッスか!!」
「うるせえ! やらなきゃ俺達はお終いなんだ! 死ぬ気で戦えぇっ!!」
「「「「「「「「「「う、うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」」」」
最早、恐怖から正常な判断が出来なくなっていた族達は、一斉に手近なグレン団メンバーへと掛かって行こうとする。
と、その途端!!
爆音と共に銃弾が飛び、族の改造バイクを次々に撃ち抜いて行く!!
「ギャーッ!?」
「ムギョーッ!?」
悲鳴と爆発音と共に、宙に舞う族達。
「…………」
攻撃の主は簪だった。
構えたヘヴィマシンガンを、無言のままフルオートで撃ち捲り、淡々と族の改造バイクを次々に撃ち抜いて行く。
如何やら、親友を危険な目に遭わされたのが余程頭に来ているらしい。
その姿は、正に恐怖を体現している。
「…………」
唯々無言でヘヴィマシンガンを連射する簪。
恐い………恐過ぎる。
しかし其れでも、“1人の
「行くぞぉっ!!」
「「「「「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」」」」」」
更に其処へ、一夏達も参戦。
地獄絵図が増して行く………
「行けるか?」
「へっ! 誰に言ってやがる!!」
「フッ………行くぜぇっ!!」
「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーっ!!」」
トドメとばかりに、神谷とキタンも雪崩れ込む。
地獄は加速する………
小1時間後………
其処には、すっかりボコボコにされ、山の様に積み上げられた暴走族達の姿が在った。
「あ…………あ…………」
その1番下にされている田代は、言葉にならない声をプツプツと漏らしている。
「………オイ」
そんな田代の前に座り込み、睨みを利かせる神谷。
「ヒイッ!?」
「今度“俺の仲間”に手ぇ出してみろ………そん時にゃあ………土手っ腹と頭に風穴開けてやるぜ」
田代を睨み付けながら、神谷はそう言い放つ。
恐らく、
「ヒイッ! わ、分かりましたぁ!! もう2度と手ぇ出しません! だから!………助けてええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!………あ………」
田代はそう叫んだかと思うと、そのまま気を失った。
「ケッ! 三下が………」
神谷は、そんな田代に悪態を吐く。
「本音! 良かった~、無事で!」
「お姉ちゃん!!」
その背後では、のほほんの無事を知った虚が彼女を抱き締めている。
「兄ちゃん、大丈夫?」
「ジッとしててね………」
「今手当すっからな~」
「イダダダダダッ!? もっとそっとやれ! そっと!!」
その傍では、キタンが妹達に手当てを受けている。
「キタンさん………」
「あん?」
「ありがとうございます。妹を助けていただいて」
虚はそう言って、キタンに向かって深々と頭を下げる。
「ヘッ………気にすんな」
キタンは、只短くそう返す。
「あの~………キタンさ~ん」
と其処で、今度はのほほんがキタンの傍に寄る。
「おう、本音」
「ゴメンナサイ………私の所為で………」
「オイオイ! だから気にすんなって!!」
「あと………コレはお礼です!!」
と其処でのほほんは、キタンに顔を近付けたかと思うと、そのまま彼の頬に口付けた!
「!?」
「キャーッ!!」
「大胆………」
「おお~! やるね~!!」
キタンは一瞬で真っ赤になり、キヨウ・キノン・キヤルが冷やかす。
「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」
一夏達も、のほほんの大胆な行動に呆気に取られている。
「ヒューヒューッ! お熱いね~、お2人さん!!」
そして神谷は、2人を冷やかす。
と、その瞬間………
真っ赤になったままのキタンがブッ倒れた!!
「!?」
「兄ちゃん!?」
「気絶してる………」
「ったく~。“変なところ”で
のほほんとキヨウが驚き、キノン、キヤルが呆れた言葉を漏らす。
「フハハハハハハッ!!」
一夏達が如何リアクションすれば良いのか分からぬ中、神谷だけは大笑いをするのだった。
つづく
新話、投稿させて頂きました。
潰した暴走族の残党達に報復を受けるキタン。
そんなキタンを探し回るグレン団。
そこで特別出演でOVA『ジャイアントロボ 地球が静止する日』から国際警察機構のエキスパート『不死身の村雨健二』が登場。
情報の入手に成功したグレン団は乱入。
瞬く間に暴走族を血祭にあげまる(笑)
キタンとのほほんの仲も上手く行き、万々歳です。
さて、次回からいよいよクライマックスへ向けての展開となります。
と言ってもまだ30話以上ありますが、グレン団を取り巻く状況が大きく変わって行く事になります。
では、ご意見・ご感想をお待ちしております。
新作『新サクラ大戦・光』の投稿日は
-
天元突破ISと同時
-
土曜午前7時
-
別の日時(後日再アンケート)