「ロン。
白糸台高校麻雀部、強豪校故に広々とした部室にて、一年生の順位付けが行われていた。正確に言うならば、『どのチームに所属するか』を決めるものだ。
白糸台麻雀部のシステムは打ち筋がある程度5人で1グループを作る。防御に特化した所、攻守のバランスが良い所といったイメージだ。それにより、大会での次の対戦校の見本と対局できるというメリットが存在する。
よって、新入生同士を対局させ、一年生は今後仲間となる、もしくは敵となる者を見定め、三年生等はその対局を観察し、タイプの似通った新入生を自陣に引きずり込む。
「ねぇ菫。あの子、中々良いんじゃない?」
「ん?お前が興味を持つとは、珍しいな。どの子だ?」
「む、失礼な。三年生にもなったら、後輩にも気をかけるよ。…あそこ、今満貫和了った子。」
昨年度、部内戦を勝ち抜き白糸台全国優勝に貢献した、全国第1位の雀士、宮永照も、その一員だった。横に二年間共に闘った友、弘瀬菫を引き連れて。
「…あぁ、アイツか。中々いい筋してるとは思うが、何処がピンと来たんだ?」
「……えっと、名前分かんないから、教えて欲しいんだけど。」
「おいおい、さっきの自己紹介聞いてなかったのか?…朝田哲だ。」
「ありがとう。…んと、手つきを見て欲しいんだけど、他の子と比べて一番慣れてる。」
「慣れ…?どういうことだ?」
「……なんだろう…一番、」
「牌の扱い?に慣れてる感じがする。」
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「…投票の結果を発表するぞ。」
無論、引きづら込むと記載したが、チームが被った者は投票によって決まる。強い者はそれだけ票が集まるし、弱い者には票が集まらない。弱肉強食、と変換してもミスではないだろう。
「_______…票、チーム○○に入ってくれ。次、朝田。票数、三票。」
部室が騒つく。全国的に有名な選手には、三票は少ないと感じるかもしれない。(ただし、淡に限って言えば自己紹介時にとんでも発言をしたので票は4票だった。)だが、『朝田』という選手は聞いたことがなかった。それなのに、三票入っているという事実に、対局しなかった新入生達は驚いた。
「チーム虎姫に入ってくれ。次、○○…」
流れ作業故に、そのざわつきは直ぐに幕を下ろした。だが、新入生達の心に、少しの傷跡を残した。
「…改めて、部長の弘瀬菫だ。よろしく、朝田。」
「はい、よろしくお願いします。部長。」
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「なぁ大星、朝田。この後も自主練習として打てるんだが、どうだ?」
菫からの提案。哲はその言葉に裏を感じなかった。何かを隠している訳でもなく、単純に実力を図りたいのだろう、と思った。
「…はい、いいですよ、私は。淡は?」
「もっちろーん!麻雀ならいつでも大歓迎ってわけよぉ!」
「おい、せめて敬語ぐらい使え。他の三年生が敬語は要らないと言っていても、私は敬語を使わん新入生には何かを指導するつもりはない。」
「えー…いいじゃないですかちょっとぐらい…」
その膨らんだ頬が可愛らしく見える。自身のあざとさを最大限に活用した、良き演技だと菫は思った。だが私には効かん、とも思ったが。
「はぁ。…おい、照。こっち来い。打つぞ。」
「…ん、許可取れたんだ。」
____________昨年度優勝チームの対局。居残り中の部員はその対局を見逃すことは出来なかった。
麻雀描写出来ないのでもしかしたら対局描写カットするかもしれんのです。ご理解ぐだせぇ。
次の回が続くなら、生まれ変わってからの哲ちゃんの人生でも書こうかな。まだ哲ちゃんの一人称視点マトモに書いてないや。