何もない真っ白な空間。
皆さんならお分かりいただけるだろうが、みんな大好き転生の間である。
そこに新たな少年が…
『お前を転生させてやる』
何もないはずの空間に威厳ある声が響く。
その声を聞くと、少年は途端に嬉しそうにする。
「うっしゃ、これで俺の時代が来る!あんたが神さまってことでいいんだろ」
『まあな。そこらへんはどうでもいい話だ。どうせ、お前と会うのもこの一回限りだろうしな。いいか、よく聞け。お前が転生するのはインフィニット・ストラトスという世界。特典は5つまで。さっさと決めろ』
「うし。それなら。1つ目の特典は俺のIS適正値をA、2つ目は主人公の織斑家に生まれること、3つ目は白式を俺の専用機に、4つ目はその世界を一夫多妻制に、5つ目は織斑一夏が存在しない世界にしてくれ」
『…4つ目までは大丈夫だが、5つ目は無理だ。織斑一夏はその世界が存在するという証明。誕生しないとその世界自体がなくなる』
「じゃあ、織斑一夏がIS学園に入学しないようにさせてくれ」
『織斑一夏として入学させるな、ということだな』
「ああ!!」
『それなら、良いだろう。じゃ、さっさといけ』
少年がその空間から消えていく。
『…ギリギリで保険がかけれたか。織斑としてじゃなければいいんだろ。それならいくらでもやりようがある。力も必要だろうしな。残っているものは、破壊の力か。ま、あの世界にはあいつがいるし、大丈夫だろ』
そういい、威厳ある声を出していた人物、いや神物はマゼンタの戦士が映ったカードを見ながら呟いた。
◇◇◇
〜ドイツ〜
あの少年が転生し、いくらか時が経った。
織斑一夏と織斑秋十は姉である織斑千冬の大会の観戦に来ていた。
その最中で2人は誘拐されてしまうのだが、それぞれ別のグループが実行犯であった。
「…俺をどうするつもりだ…」
「そう睨みつけるな。織斑一夏。まあ、家族が酷い目にあえばお前の姉も、傷つけることができると思ってなぁ」
「お前らはなんで、千冬姉を直に狙わないんだ?なんで、こんな誘拐みたいなまどろっこしいことを…」
一夏が言うと、リーダー格の男は気味の悪い声で笑いながら
「それじゃあ、面白くないだろう。周りが傷ついてだんだんと崩壊していく様を見るのが面白いっていうのに」
狂っているとしか言いようがない。
周りをみれば、その男の仲間もひいていた。
一夏は恐怖し震えていると、ガッシャーンという音を立ててながらドアが文字通り吹っ飛んだ。
「ここか」
ドアがあったスペースから1人の男が入ってくる。
「誰だ、お前は!」
「お前が誘拐犯っていう訳か。俺は門矢零。通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!」
零は黒の塗装が目立つ『ダークディケイドドライバー』を腰に巻き、カードを入れる。
《KAMEN RIDE》
少しくぐもった音声がなり
「変身!」
《DECADE》
掛け声と共にドライバーを操作する。
零の周りにいくつかの影が現れ、重なり黒き破壊者『ダークディケイド』に姿を変える。
「オーバーキルの気もするが」
「なんなんだ、お前は!」
「だから言ったろ。通りすがりの仮面ライダーだって」
零は一瞬で誘拐犯達に近づき、腹を殴り気絶させた。
「ま、生身でやるよりこっちのほうが早いからな。さてと大丈夫か」
零は変身を解き、一夏のほうを向くと目を見開いた。
「お前、それをどこで…」
一夏の手には零の持つバックルと色違いのマゼンタ色のバックルがあった。
「え、ええーーっ!なんだ、これ!?俺は知らないぞ!」
「はあ。しょうがない」
零はやれやれと首を振りながら一夏に問いかける。
「お前には世界を破壊させるほどの力がある。道は大きく分けて2つ。1つはここで俺に殺される。もう1つはその力を使いこなせるように特訓する、だ」
一夏は覚悟を決めた目をして
「この力を使いこなしてみせる」
決意を発した。
その言葉に零は
「いい目だ。お前からは運命に打ち勝つ力が見える」
感嘆の声を漏らした。
2人の破壊者は旅に出る。
その力で一体、何をする!
おまけ
「お前、家族は?」
「知らね。姉は良い人なんだけど、兄がな」
「じゃ、俺の弟になるか?」
「まじで。なるなる。あのクソ兄貴と縁切れるし、なる」
「じゃ、今から門矢一夏な」
こんなことがあったそうな
一応、もうすでに昭和ライダー系、平成ライダー系、アマゾンズのサブライダーは零、主人公ライダーは一夏がカメンライドできます