『この本によれば、転生者である織斑秋十により、正史とは異なる未来になり破壊者ディケイドの力を得た門矢一夏。彼は黒き破壊者の力をもつ門矢零と共に世界と世界を股にかけていた。ついに二人の破壊者は門矢一夏の生まれの世界、ISの世界に戻る。門矢一夏はクラス代表を決めるため、セシリア・オルコット、元兄の織斑秋十と戦うことになる…。おっと、皆さんにはまだ先の話、でしたね』
◇◇◇
「おい、一夏」
「何、兄貴?」
ここは第3アリーナ。クラス代表を決めるために一夏は来ていた。そこに零が現れ声をかける。
「お前の専用機を用意しようと思ってな」
「…?ISなんてどこにもないぞ?」
「すぐにわかるさ」
零が取り出したのはディケイドのライダーカード。そこに時計のようなアイテムを近づける。するとライダーカードが時計を吸い込む。
「はあ!?」
摩訶不思議な状況に一夏は口を開く。
『MASKEDRIDER DECADE』と書かれていた文字が『 INFINITESTRATOS DECADE』に変わる。
そして、そのカードを一夏に投げ渡す。
「そのカードを使って変身すればISとしての機能を使える。その代わり、他のライダーにカメンライドはできないし、ディケイドの力をISという枠に押し込んだから力が落ちている」
「…わかった」
対戦は全当たり戦。秋十の専用機が届いてないため、一回戦は一夏VSセシリア、二回戦は一回戦の勝者VS秋十、そして、その数日後に一回戦の敗者VS秋十となる。
『試合開始五分前です。門矢くんとセシリアさんはISを纏って入ってきてください』
「ぶちかましてこい」
「もちろんだ」
《ISRIDE》
「変身」
《DECADE!》
一夏はディケイドをそのままISにしたかのようなものを纏いアリーナに入る。
「ちゃんと逃げずに来たようですわね」
「むしろ、逃げる奴はおらんだろ」
「なっ…」
『試合開始』
試合開始の合図があり、両者は武器を構える。
「終わりですわ」
セシリアが一夏を狙撃する。だが、その銃弾は一夏に届かない。
「ふん」
一夏は手に持っていたライドブッカー(IS版)でその銃弾を撃ち落としたからだ。
「ライフルだろうと銃口、それに目の動きさえ分かれば弾道予測はできる。そして、普通はもしもを想定して第二、第三の動きにはいっておこないとまずいぞ」
《ATTACKRIDE BREAST!》
分身したライドブッカーの銃口から攻撃が放たれる。一夏がした弾道予測に驚いていたセシリアは動きが遅れていた。
「なっ。…行きなさい!ブルーティアーズ!」
一夏の攻撃を受けながらセシリアら4機のビット兵器を展開する。
「さあ、踊りなさい!私とブルーティアーズが奏でる舞踏曲で!」
「そうか、俺はロックのほうが好きだ」
一夏は適当な返答をしているが内心冷や汗をかいていた。
(このビット兵器とあのライフル…同時に攻撃されたら面倒だな…さらにビット兵器の数はこれだけか?いや、操作できる数がこれだけという可能性もあるが数機隠しているかもしれない。いや、まだ出していない武器がある…)
セシリアにそんな芸当はできないのだが、一夏は最悪を考えて動いていた。
「チッ」
ブルーティアーズからの攻撃を避けつつ、逆に狙い撃とうとする。だが、空中で動きながらの射撃は慣れてないため外してしまう。
「だったら」
《ATTACKRIDE SLASH!》
ライダーブッカーを剣モードにし、ブルーティアーズの攻撃をさばきながら進み、ついにブルーティアーズを切り裂く。
「めちゃくちゃですわ!?」
「めちゃくちゃで結構。王道を目指しているわけじゃない」
「でも、残念でしたわね!ティアーズは全部で6機ありましてよ!」
「それも予測していた」
一夏は新たに現れたブルーティアーズの片方にライドブッカーを投げて突き刺す。
「新しい力使ってみるか」
一夏が手に取ったのはISの際にしか使えないカード。
《ATTACKRIDE IGNITIONBOOST!》
一夏は急加速しライドブッカーが刺さっているブルーティアーズに近づく。ライドブッカーを引き抜き、そのままもう一機も切り裂く。
「へぇ、便利だな」
「なっ!インターセプター!」
セシリアは近接武器を構えて突撃してくる。
「甘い!」
一夏はセシリアの手からインターセプターを叩き落とし胴体に回し蹴りをかます。
「これで終わりだ」
《FINALATTACKRIDE DE DE DE DECADE!》
「タァァァァァァァァ!」
「キャァァァァァ!」
一夏のディメンションキックを命中し、ブルーティアーズのSEは0になる。ISが強制解除されセシリアは地面に落ちていく。
「なんで…?」
地面に叩きつけられそうになったセシリアを一夏は助ける。セシリアはそれに対して疑問を発する。
「なんで、か。人を助けるのに理由がいるか?お前がどういう環境で育ったかしらんが、これは普通のことだと思うぞ?」
セシリアは目を見開く。しかしながらそれも無理はない。セシリアの両親が亡くなった際、周りの人は手を差し伸べず、遺産を幼いセシリアから搾り取ろうとした。本心ではそれが人の全てではないとわかっていながらも、どこかで他人に対して壁を作っていたのだ。
「そうですか…不思議な方ですわ(ボソッ)」
「なんか言ったか?」
「いいえ、特に何も」
セシリアは微笑んで一夏のほうを見ていた。
◇◇◇
「一夏、テメェはここにいちゃいけねぇ存在なんだよ!」
「お前は一体何を言ってる?」
秋十の突然の暴言に一夏は首を傾げる。いや、昔から暴言は言っていたが、そのどれもが出来損ないやカスといった言葉だった。まあ、あの当時は秋十よりも秀でているものは料理ぐらいだったし、あの多感な時期だ。そういうこともあるだろう。まあ、限度は超えていたが。
「ああ、そうだ。そのISも貰ってやるよ。お前には勿体ない」
「勿体ない?笑わせないでくれよ。お前のほうが勿体ない。ああ、ちょうどいい。ここでお前をたたきつぶす」
《ISRIDE DECADE!》
一夏はISを纏う。しかし、セシリアの時と少し違う。額のポインターが紫に代わり、緑の複眼の部分が鬼のように歪んでいた。
「さあ、始めようか」
『試合開始!』
「ああ、まずいな」
見ていた零は呟く。
「何がですか?」
「門矢のやつ、激情態になりやがった」
「激情態?なんだそれは?」
「それは後で資料でまとめて渡す。問題は一夏の認識が“倒す”から“完膚なきまで叩きのめす”に変わってることだ。最悪、織斑が殺されるぞ」
「何!?」
「だが、試合を止めるにしても結果が出てからだ。今、止めて別の日にやっても同じことになるだろうからな」
「わかりました。しかし、やりすぎと感じたら止めるぞ」
零は近くにいた麻耶と千冬の質問に答える。
「死ねぇ!!」
秋十が雪片弐型を振りかざしてくる。一夏はその刀を開いてる片手で掴む。そして、一気にライドブッカーで至近距離で連射をする。
「ガハッ…」
「地獄を見せてやるよ…」
《ATTACKRIDE CLOCKUP!》
目に追えないスピードで秋十を攻撃する。
「カハッ…」
「まだだ」
《ATTACKRIDE GIGANT!》
「フンッ!」
一夏はギガントという四連ランチャーを呼び出し秋十に四弾全て撃ち込む。
SEがなくなり試合終了の合図がなる、が
「門矢くん、試合は終わりました!止まってください!」
一夏は攻撃をしようとする。麻耶は説得するよう声をだすが、届いていない。
「どうすれば…」
「代われ」
零が麻耶からマイクを奪い取る。
「止まれ、一夏。お前は獣じゃないはずだ。ここで殺したらお前は
「ッ!…」
一夏は無言でアリーナから出て行く。
それを見て、千冬と麻耶はほっと息をする。
この後、最初ということと急所が全て外れていたこともあり一夏の処分は反省文100枚だけとなった。
後日行われた秋十とセシリアの試合はセシリアの圧勝だった。
◇◇◇
「い…一夏?」
とある場所で謎の少女は呆然と画面に映された少年を見る。
「生きていたのか…よかったぁぁぁ」
ついに泣き出してしまう。
「一夏がいるなら私も行かねば。…使いたくないが姉さんに頼むか…」
そう言って彼女は
アンチものの試しでオリ兄アンチにしてるけど…アンチうまく書けない…すみません