INFINITE・DESTROY   作:花蕾

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今回から、リューオさんの『ストラトス・キャンサー』とコラボです。

コラボしながら本編というかオリジナル部分を進めます。
では、どうぞ


第15話

 

『この本によれば、転生者である織斑秋十により、正史とは異なる未来になり破壊者ディケイドの力を得た織斑一夏、いや、門矢一夏。彼は黒き破壊者の力をもつ門矢零と共に世界と世界を股にかける。IS学園に現れた化け物。この世界にいるはずのない影の者たち。おっと、皆さんにはまだ先の話、でしたね』

 

◇◇◇

 

「篠ノ之箒。歳は…16歳か」

 

「はい」

 

応接室で零が相手にしているのは新たな編入生、篠ノ之箒。零は編入生のスパンが早いことに驚き呆れる。しかし、彼はまだ知らない。近い将来、二人の少女が転校してくることを。

 

「一組か…問題行動だけは起こすなよ」

 

零にしてみれば、問題行動さえ起こしてくれなかったバンバン万歳だ。ただでさえ、問題を起こす秋十、漫才師真っ青のリアクションをとる女子生徒たち、大分丸くなったが言葉に未だに棘があるイギリス代表候補生がいる。たまに担任の千冬と副担任の摩耶で酒飲みの場を使ってストレスを発散してる。

 

「あの…」

 

「どうかしたか?」

 

「一夏を助けたのは貴方ですよね。私、織斑一夏、いや、門矢一夏君の幼馴染でして」

 

またかと思いつつ、零は答える。

 

「門矢一夏なら確かに俺の義弟だな。お前の認識で間違いない」

 

「ありがとうございますっ!」

 

「うおっ」

 

零の言葉に箒が頭を下げる。その勢いの速さに零は少し引いてしまう。

 

「私、一夏がいなくなって世界中を探し歩いていて…この前、ようやく一夏がIS学園にいることを見つけて、あ、これどうぞ。カナダのメイプルシロップです」

 

急にメイプルシロップを渡されたものの、悪いものではないことは確かなので零は有難く頂く。

 

「一夏の今までのこと…」

 

「それはお前が話すなりなんなりとしろ。俺の管轄外だ。ここが一夏の部屋だから」

 

零は部屋番号を走り書きした紙を渡しそこから去る。

箒はその行為にも感謝しながら紙を握りしめた。

 

◇◇◇

 

「ようやく、ついたか。この世界ごと消し去ってやるよ、門矢零」

 

薄暗い路地の中で一人笑う男。彼はみなさんがお忘れであろう、アクジである。忘れてるなら過去話を見てほしい。

 

彼の手に握られていたのは一つのガシャット。それは歪な形をしており、禍々しさを感じさせる。

 

《イレギュラーソルジャークロニクル》

 

音声が鳴り響き、世界を組み替えていく。世界のタイムリミットが始まってしまった。

 

◇◇◇

 

IS学園は篠ノ之箒という新たなメンツを加え日常を謳歌していた。そんな中、

 

「なんだ、こいつら!?」

 

校庭を埋め尽くすほどいる骸骨兵やゾンビ、見たこともないが凶悪なことが見た目から伺える獣たち。

 

それに怯える生徒たちで校舎内は大騒ぎ。そこで千冬が一喝入れる。

 

「騒ぐな、貴様ら。こういう時こそ、団体行動を心がけろ。いいか、不用意に外に出るな!速攻で作戦を立てあのクリーチャーどもと戦う部隊を選出する。この部隊の大半は私を含めた教師陣だ、安心しろ、貴様らが戦うことはない!」

 

千冬の言葉に落ち着きを取り戻す生徒たち。

 

「おい、織斑先生。何もしなかったら作戦を立てる暇もねぇ。やつら、おそらく数十秒後には校舎に侵入する」

 

「なら、どうすれば」

 

「俺が足止めする」

 

「何?」

 

「安心しろ。俺は世界の破壊者だ」

 

零は窓から飛び降りながら腰にダークディケイドドライバーを装着し、カードを装填。

 

「変身!」

《KAMENRIDE DECADE!》

 

「さて、ここからは通さんぞ」

 

零はライドブッカーの刀身を撫でながら不遜に言い、敵陣に乗り込んでいった。

 

◇◇◇

 

同時刻

 

「あれ、なんでここに?というかここは…ああ、わかった。異世界か?いや、並行世界と言ったほうが正しいか?」

 

少年は自身にないはずの情報から即座に状況を把握しどうすべきかを考える。

 

「呼び出されたのは俺だけか?それじゃ、不味いぞ。いや、ガイアかアラヤに異常があるのか…俺だけだと厳しいぞ…」

 

少年はそう呟きながら立ち上がり、ISを起動する。

 

「さて、目指すはIS学園…ってあれ?」

 

飛びあがろうとした時、周りから威圧感を感じ、後ろに仰け反る。すると、さっきまでいた場所に切り傷が入る。

 

「おいおい、シャドウサーヴァントかよ…」

 

シャドウサーバント、それは聖杯戦争と呼ばれる代物でサーヴァントとして呼ばれる英霊のなり損ない。だが、侮るなかれ。その身体能力はサーヴァントに近しいものを持っている。

 

「ちっ、ここで片付けていくか」

 

少年、『月浦桜』、自身の専用機を別形態にし、ロケットパンチを放った。

 

◇◇◇

 

この時は誰も予想してなかった。

 

世界の破壊者も、世界からカウンターとして召喚されたものも知らなかった。

 

この事件、いや、ゲームには、思いもよらない敵がいて、既に結末が決まっていることを。

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