INFINITE・DESTROY   作:花蕾

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第17話

『この本によれば、転生者である織斑秋十により、正史とは異なる未来になり破壊者ディケイドの力を得た織斑一夏、いや、門矢一夏。彼は黒き破壊者の力をもつ門矢零と共に世界と世界を股にかける。門矢零は異世界のIS乗り、月浦桜と出会う。さらにスーパータイムジャッカーも現れる。おっと、皆さんにはまだ先の話、でしたね』

 

◇◇◇

 

アナザーアークの腕が桜に襲いかかる。桜は最小単位の動きで避け、ロケットパンチを噴射。見事に命中し、アナザーアークは仰け反る。その隙に桜は『キングプロテアモード』へと移行する。

アナザーアークと同じくらいに巨大化した桜はアナザーアークの拳に自身の拳をぶつける。

 

「ぐっ!」

 

力は互角。どちらも後ずさりする。桜のほうが復帰が早く、アナザーアークが復帰する前に攻撃を加えようとするが、

 

「何!?」

 

空中に金色の門が開き、そこから様々な武器、剣や槍、ハルバードなどが桜へと向かう。明らかにアナザーアークの能力ではない。桜は『メルトリリスモード』へと移行し、素早く武器群を避ける。

 

「まさか、こいつの依り代、ギルガメッシュか!?」

 

そう、この能力の名は『王の財宝』。この能力を持つものは、ギルガメッシュのみ。それ以外はありえない。

 

「大正解」

 

パチパチと拍手をしながら現れる男。どこか、民族チックの服装をしており、手には刺青が入っている。

 

「誰だ、お前は?」

 

「俺の名前はネラス。お前さんのターゲットさ」

 

ごくんと桜は唾を飲み込む。自身が呼ばれた原因で絶対倒さなくてはならない相手が自分の目の前に現れたからだ。

 

「そいつの契約者はお前の予想通り、ギルガメッシュだ。苦労したんだぜ、洗脳するの」

 

桜にとって言われた内容は驚くしかなかった。サーバントを洗脳するなど、令呪を使うか、神代の魔術師ぐらいしかいない。それをこの男は成し遂げた、と言ったのだ。

 

「それに良いのか、そこにいて」

 

「何を言って…」

 

桜が疑問を感じるとIS学園の内部から、バコンと爆発音のようなものが聞こえてくる。

 

「お前、一体」

 

「ただ、アナザーライダーとシャドーサーバントを放っただけさ。何人死ぬか分からんが」

 

「っ!テメェ!」

 

桜はネラスに向かって蹴りかかろうとするが、後ろのアナザーアークが桜に拳骨を振り下ろした。桜は校庭に叩きつけられ、地面にめり込んでしまう。

 

「カハッ…」

 

「お前の相手はそいつだ。さて、何人が死ぬかな?」

 

「じゃあ、お前の相手は俺だな」

 

余裕の笑みを浮かべるネラスの頭に銃が突きつけられる。

 

「門矢零…!!」

 

「名前が知られてて光栄だ」

 

ネラスは零を睨め付ける。零は光栄と言いながらネラスを蹴る。

 

「まさか…来るとは…だが、校内はガン無視ですか…」

 

「んなわけないだろう。しっかり対処してある」

 

 

 

《ウォズ!》

 

「うわ、そのデザインはないと思うぜ。変身」

 

《KAMENRIDE DECADE!》

 

 

「シャドーサーバント…英雄の偽物か…ならば相手に不足無し。篠ノ之流剣術師範代、篠ノ之箒、参る!!」

 

 

「あんたの定めは私が決める!行くわよ!ホーワチャ!」

 

 

「これでもお姉さん、何回かそういうの倒してるの」

 

《コブラ!ライダーシステム!エボリューション!》

 

 

「会長は大丈夫なんでしょうか。やり過ぎないといいですけど」

 

《コウモリ!発動機!エボルマッチ!》

 

 

「やっちゃお〜う〜」

 

《キルバススパイダー!》

 

 

「お姉ちゃんがやってるんだ。私だって…」

 

《デンジャー!クロコダイル!》

 

 

 

 

「糞!予定が散々だ。だが、ここでお前を倒しちまえばいい」

 

《イレギュラーソルジャークロニクル!》

 

「変身」

 

ネラスは懐から取り出した歪なガシャットを取り出し起動。そのガシャットはネラスの身体に吸い込まれてゆく。

 

《滅びを伝えろ!アナザー!今こそ終末を始めたり!》

 

ネラスの身体は歪な化け物となった。顔はカラスのようになり、肩からは大きな赤い目のようなものが飛び出し、腕は肥大化し、手には鋭い爪が、足は恐竜のように、腰からはムカデのような尻尾が生え、背中には機械の翼が現れた。

まさにイレギュラーソルジャーというべき存在だろう。

 

「変身」

 

《KAMENRIDE DECADE!》

 

零もダークディケイドに変身。素早くライドブッカーでネラスに攻撃する。

 

「おい、月浦桜。そいつは任せた!」

 

「任された!」

 

桜はアナザーアークの顎に向かって思い切りキックを行った。

死角からの攻撃。アナザーアークは反応できず、ダメージをもろに食う。

 

「このまま、一気に!」

 

王の財宝を使わせる隙を与えないまま連撃を加える。

 

「メルト、リップ、いくよ」

 

桜が自身の愛機に司るAIに向かってそう言うと、AIからは分かったわ、という了承が帰ってくる。

 

「『その愛楽は流星のように』!!」

 

桜はメルトリリスとパッションリップの合体宝具を発動。桜ファイブを搭載したISだからこそ、一人でできる。

合体宝具であり、ランクがEXということもあり、アナザーアークはその宝具で大ダメージを受け、倒された。

 

体内からアナザーアークライドウォッチが排出され、ギルガメッシュが中から現れる。しかし、ギルガメッシュも消える間近となっていた。

 

「…よくやった!雑種!褒美にこいつをくれてやる!」

 

ギルガメッシュは宝物庫から、様々な絵が描かれたカード『クラスカード』を桜に手渡す。

 

「それが貴様の手助けとなろう。ふはははははは、ふはははははは!!」

 

ギルガメッシュは笑いながら消えっていった。

 

その頃、零はネラスに苦戦していた。

 

「糞が!」

 

《KAMENRIDE ZANGETU!》

 

《FORMRIDE ZANGETU KATIDOKI!》

 

《カチドキアームズ!いざ、出陣!エイエイオー!》

 

零は、白き正義の侍『仮面ライダー斬月』にカメンライドし、さらにカチドキアームズにフォームチェンジ。

 

《FINALATTACKRIDE ZA ZA ZA ZANGETU!》

 

「『焼却式:ネラス』!」

 

専用武器である火縄甜瓜DJ銃にエネルギーを貯め、一気に放出。

対するネラスはガシャットの内臓データにある魔神柱のデータを使い対抗する。

 

「ぐわぁぁぁぁ!」

 

結果はネラスの火力勝ち。零は吹っ飛び、カメンライドが溶けてしまう。

 

「だったら、こいつだ!」

 

《KAMENRIDE RYUGA!》

 

《ATTACKRIDE ADVENT!》

 

ドラグブラッカーを召喚。召喚されたドラグブラッカーは命を果たすべくネラスに襲いかかる。ネラスは奇声をあげ、ドラグブラッカーを麻痺らせ、さらにゾンビを呼び出す。

 

「ここは世紀末か!」

 

《ATTACKRIDE STRIKEVENT!》

 

ドラグクローを装着し、周りのゾンビわ焼き払う。

 

ネラスは鉤爪を使い、ドラグブラッカーに襲いかかる。ドラグブラッカーはそれをヒョイと避け、ネラスに黒炎を噴射。ネラスは口から毒の塊を吐き出し相殺する。ネラスがまたもや鉤爪にエネルギーをこめドラグブラッカーに攻撃をしようとする。ドラグブラッカーはさっきと同じように避けようとするが、ネラスのムカデの尻尾で捕まれ攻撃を成すすべなく受けてしまう。

 

「これでは手詰まりだ…」

 

零には決定打はないがネラスの決定打を撃たせないように立ち回れる。一方、ネラスは決定打はあるものの、それを当てる隙が零には存在しない。

 

「おい、これ使え!」

 

桜が先ほどもらったカードを零に投げ渡す。

 

「させるか!」

 

「サンキューな」

 

《KAMENRIDE WOZ!》

 

《FORMRIDE WOZ KIKAI!》

 

正しき歴史の預言者『仮面ライダーウォズ』にカメンライドし、キカイアーマーを装着。ロボットアームを伸ばし、カードを先に手にする。

 

「使わせてもらうぞ!」

 

《EIREIRIDE ALTORIA!》

 

《FINALATTACKRIDE A A A ALTORIA!》

 

「エクスカリバーぁぁぁぁぁぁ!」

 

「焼却式:ネラスゥゥゥゥ!」

 

《EIREIRIDE CUCHULAIN!》

 

《FINALATTACKRIDE CU CU CU CUCHULAIN!》

 

「ゲイボルグ!」

 

「ガァァァァァァァ!」

 

真紅の槍と鋭い鉤爪がぶつかり合う。どちらも拮抗しており、勝敗がつかない。

 

「なら、こいつだ!」

 

《EIREIRIDE GILUGAMESSYU!》

 

《FINALATTACKRIDE GI GI GI GILUGAMESSYU!》

 

「エヌマエリシュ!」

 

声も出せず、ネラスはその身にダメージを受ける。逃げようとするが、

 

「『さぁ……喜びなさい。声は静かに、私の影は世界を覆う。――ドロドロにしてあげる。『 C.C.C. (カースド・キューピッド・クレンザー)』! ふふっ、逃げられると思いました?』」

 

桜が宝具を発動し、ネラスにトドメをさした。

 

ネラスの打倒により目標が達成できたはずなのだが、桜は未だ消える様子がない。

そのことを不審がっていると、

 

「まだ終わってないからな」

 

零はそう言い、盃を睨みつけた。

 

「そうか、聖杯がまだ…」

 

「こいつを殺せばいいんだろ」

 

「ん?そうだが…まさか!」

 

変身を解いていた零の目は蒼く澄んでおり、この目を桜は知っている。

 

「これは使うつもりがなかったんだがな。

 

 

 

 

『直死』

 

 

 

神様だって殺せるんだよ、こっちは」

 

一閃、聖杯が腐って落ちていく。

 

「まさか、直死の魔眼を持ってるなんて…」

 

「まあな。ただ、現在の俺ではこいつを一回使えば、数年間は使えないんだがな」

 

桜が呆然としてるなか、聖杯も壊されたということで退出が始まった。

 

「あー、もう終わりか。会えてよかったぜ。門矢零。いい刺激になった」

 

「そいつは光栄だ。こいつはくれてやる」

 

零が投げ渡したのは一枚のライダーのクラスカード。

 

「お前なら使いこなせるはずだ」

 

「ちょ、おーい、いきなり渡されたって分からないだろ。おーい!」

 

桜の退出がおわり、あたりが静かになる。

 

「さて、俺も戻るか」

 

零も日常に戻るため、再び歩き始めた。

 

◇◇◇

 

「ネラスでは役者不足でしたか…」

 

一人の男がなにものないところでクラッカーを食べながらそう呟く。

 

「アナザーウォズは逃げたそうですが、あれもそんなに持たないでしょう」

 

 

 

「やはり、やつらを投入するべきですね。私の計画のためにも…」




これでコラボ終了です。
リューオさんありがとうございました。

さて、次回からは金銀コンビ転校編です、お楽しみに
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