INFINITE・DESTROY   作:花蕾

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第20話

『この本によれば、転生者である織斑秋十により、正史とは異なる未来になり破壊者ディケイドの力を得た織斑一夏、いや、門矢一夏。彼は黒き破壊者の力をもつ門矢零と共に世界と世界を股にかける。学年別トーナメント一回戦。門矢一夏、篠ノ之箒ペアはラウラ・ボーデヴィッヒ、織斑秋十ペアと当たる。そして、試合中、ラウラ・ボーデヴィッヒに異変が。おっと、皆さんにはまだ先の話、でしたね』

 

◇◇◇

 

「ああああッ!!」

 

劈くような悲鳴と共に、ラウラの専用機、シュヴァルツェア・レーゲンから激しい電撃が放たれ箒に向かうものの、箒は打鉄についてる武器、葵で電撃を切り裂く。

 

「何が…」

 

箒も一夏もラウラのほうに目を向ければ驚きの光景が待っていた。

装甲はどろどろとなり、ラウラを包み込んでいく。そして、その泥は鼓動を繰り返し、形を成していく。

その姿はラウラそのものであり、最小限のアーマーが腕と脚、さらに頭部はフルフェイスのアーマーが覆っていた。

 

「何!?」

 

刀を構えたかと思うと、箒の懐に飛び込み、居合を放つ。箒はすんでのところでガードし、後ろへと回避する。

一夏はこの攻撃の仕方を知っていた。

 

一度だけ見たことがある。これはあの世界最強の織斑千冬の技だ。

 

「最悪…」

 

一夏はそう呟き、ライドヘイセイバーを構える。無論、ラウラが心配なのは確かだが、気をぬくとこちらがやられてしまう。

 

「箒!」

 

「大丈夫だ…ところで手はあるか…」

 

「あったらよかったんだけどな。あいにく、そう簡単に思いつかないものものでな。おっと」

 

ライドヘイセイバーとラウラの刀がぶつかる。一夏は強い衝撃を感じながらライドヘイセイバーの針を回す。

 

《ヘイ!W!Wデュアルタイムブレーク!》

 

ライドヘイセイバーが風を纏い、ラウラを吹き飛ばす。

 

 

「門矢先生、お願いできるか」

 

「俺のはISじゃないけどな。まあいい。かわいい生徒のためだ。やってやろう。変身」

 

《KAMENRIDE DECADE!》

 

ダークディケイドとなった零はすぐさま、ステージへと踊り込む。

 

「兄貴!」

 

「門矢先生!」

 

「おい、一夏。やれるな」

 

「ああ」

 

「わかった」

 

ラウラはこの中で一番、弱そうな一夏に狙いを定めるが、

 

「そうはさせん!」

 

「お前の相手は俺たちだ」

 

箒と零が立ち塞がる。零はカードをバックルにいれ、箒は刀を腰に置き、居合の構えをする。

 

《KAMENRIDE SIROIMAHOUTUKAI!》

 

「はあっ!」

 

零は娘のため、サバトを行ったライダー『白い魔法使い』にカメンライド。箒とラウラの居合が同時に放たれる。箒がラウラの居合を読み取り、怪我をさせないよう、同じ力で放ったことにより両者、後ずさりするだけで傷はない。

 

《ATTACKRIDE BIND!》

 

複数の魔法陣が現れ、鎖が放たれラウラを縛る。ラウラは一瞬でその鎖を破るが、その一瞬で、全ての行動は終わっていた。

 

一夏の手には秋十の雪片弐型があった。当の持ち主である秋十は気絶しており、無断で借りていることになるが、まあいいだろう。

 

「一夏、何をする気だ!秋十の武器を持ったところで意味がないぞ!」

 

「違う、箒。零落白夜ならいけるかもしれない」

 

「お前には使えないだろう。だってそれは白式のワンオフアビリティだろう!」

 

「賭けるのさ」

 

「何?」

 

「これが俺の答えだ」

 

一夏がブランク体だったカードを雪片弐型に翳す。

 

「やっぱり無理じゃないか!!」

 

「いや、わからんぞ」

 

箒は零の言葉に目を丸くする。零を問い詰めようとするが、当の零はラウラ相手に陣取っており、あまり余裕がない。

 

「きた、きた、きたー!」

 

ブランク体だったカードにようやく色がついた。

 

「これで勝てる!行くぞ、箒」

 

「あ、ああ」

 

《ATTACKRIDE REIRAKUBYAKUYA!》

 

「ほ、本当にできてるし」

 

「勝負は一発。箒、護衛は任せる」

 

「任された」

 

一夏はそのまま、突撃。箒がラウラの攻撃から一夏を守る。

 

「これで、終わりだぁぁぁぁぁぁ!」

 

一閃、一夏はラウラのISを一刀両断する。そして、中からラウラが現れ地面へと落ちていく。それを零がキャッチ。

 

◇◇◇

 

ラウラが保健室に運び込まれて丸3日が過ぎた。この3日間の世話は零と真耶が変わりがわりで行った。

 

「う、ううん」

 

「ん、起きたか」

 

「え、ボーデヴィッヒさん。起きたんですか!?」

 

「私は一体何を?」

 

ラウラが目を覚まして、最初に疑問を感じたのはなぜ、ここにいるのか、自分は試合中じゃなかったのか、だった。

 

「機密扱いのはずだが、もう後処理は済んでいるからいいだろ。ラウラ・ボーデヴィッヒ、お前のISにはVTシステム、いわゆるValkyrie Trace Systemが内蔵されていた」

 

「なっ…あれは」

 

「IS条約で禁止されるほど危険な代物だ。それが積まれていた。それの発動条件は操縦者、つまりお前の精神状態、機体の蓄積ダメージ、そして、強さへの渇望」

 

「強さへの渇望…」

 

ラウラはなぜ自分がそうらなったのか、理解した。自分が望んだからだ、織斑千冬になることを。

 

「お前は何者だ」

 

「私は…」

 

ラウラはそれの答えを持ち合わせていなかった。口ごもっていると、零はニヤリと笑い、

 

「確かに今のお前は名無しの権兵衛かも知れんし、ジョン・ドゥかもしれん。だが、それが分かっているのなら、なれるだろうよ、本当の自分ってやつに」

 

その言葉を最後に零はじゃあなと手をヒラヒラさせながら保健室を出て行った。

 

(ラウラ・ボーデヴィッヒになる、か)

 

ここから、ラウラ・ボーデヴィッヒのストーリーは始まる。

 

◇◇◇

 

「門矢シャルロットです。皆さん、よろしくお願いします」

 

スカートを履いたシャルロットを見てクラス中がポカンとする。零だからこそ、さっさとわかったことであり普通の生徒はぜんぜん知らなかった。

 

そして、ラウラがズンズンと零の方向に近づいてくる。

 

「なんだ?」

 

「門矢先生、先生は私にラウラ・ボーデヴィッヒになれ、と言った」

 

「そうだな」

 

「だが、どうすればいいかわからない」

 

「あー」

 

「だから、冒険にいく」

 

「は?」

 

「だから、付いてきてもらう」

 

「は?ってちょっと待てぇぇぇ!」

 

ラウラがISを纏い、零を巻き込んで壁をぶち抜けて外に出て行った、冒険するために。

 

「え、ええぇぇぇ」

 

シャルロットのこと以上の衝撃があり、教室は静まりかえった。

 

ちなみにラウラと零は一週間後、ラウラが2000の技を持つ女という肩書きを得て帰ってきた。

二人は帰ってきて、早々に千冬から拳骨をくらい、転げ回ったそうな。

 

 




あとは臨海学校編をして、その後、大コラボだぁ!

大コラボについては私の活動報告まで。
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