INFINITE・DESTROY   作:花蕾

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第23話

『この本によれば、転生者である織斑秋十により、正史とは異なる未来になり破壊者ディケイドの力を得た織斑一夏、いや、門矢一夏。彼は黒き破壊者の力をもつ門矢零と共に世界を股にかける。緊急事態になったIS学園。その原因は軍事用ISの暴走であった。それを止めるため、専用機持ち達は動くのであった』

 

◇◇◇

 

千冬が専用機持ちに作戦説明をしている間、零と真耶は部屋から誰も出さないよう、旅館内を警備していた。

 

「軍事用ISが暴走ですか?」

 

「ええ、そうみたいですね。あいにく、教師の私たちは自身のISを持ってきてませんし、国が持ってますからねぇ。門矢くんたちに任せるのが得策でしょう」

 

二人が雑談しているとき、一人の男が零たちの前に現れた。しかしながら、それはおかしなことだった。何しろ、この旅館とその近辺はIS学園が貸し切っており、ここにいる男は零と一夏と秋十を除いて誰もいないはずだからだ。

 

それを瞬時に理解した二人は警戒度を一気に上げる。

それを見ながら呑気な顔をしながら、現れた男はまるで十数年来の親友に語りかけるかのように言葉を発した。

 

「ここにアナザーウォズはいるかい?」

 

「…なんだと」

 

真耶は何を言ってるかさっぱりだが、零には聞き逃せない言葉だった。

 

「その反応だと、アナザーウォズのことは知ってるけど誰かは分かっていない感じか…がっかりだよ、門矢零」

 

男はオーロラカーテンを呼び出し、とある人物を呼び出す。

 

現れたのはボロボロの服を着た男と女。男のほうは緑色のボサボサした髪をしており、女のほうは赤と白で長髪であった。

 

「なんだ?」

 

「ハア〜どうせ、俺なんか…」

 

「いこう、兄貴」

 

「ああ、そうだな、相棒」

 

H()E()N()S()H()I()N()

 

二人のベルトから機械的な音声が流れて、メタリックグリーンのヘキサゴンプレートが包む。ベルトから波紋状に広がり、頭から爪先までを覆った。男のほうは緑のバッタを模しており、女のほうは茶のバッタを模していた。

 

《CHANGE KICK HOPPER》

 

《CHANGE PUNCH HOPPER》

 

呼び出された二人のライダーは零たちに飛びかかった。

零は転がりながらそれを避け、ドライバーを腰に当てる。

 

「変身!」

 

《KAMENRIDE DECADE!》

 

ダークディケイドになった零は二体のライダー『仮面ライダーキックホッパー』、『仮面ライダーパンチホッパー』に向けてライドブッカーの引き金を引いた。

 

二人は浅いステップでそれを避ける。

キックホッパーとパンチホッパーは零に向かって、隙を見せない連携でパンチやキックを放っていく。零もそれを涼しげに捌いているが、攻めあぐねていた。

 

「チッ…クロックアップ!」

 

「クロックアップ!」

 

C()L()O()C()K()()U()P()()

 

キックホッパーとパンチホッパーは、展開が進まない戦いにイライラしてクロックアップを発動。零の目にも止まらない超スピード、否、別の流れが早い時間軸で攻撃しはじめた。流石に零もこれには反応しきれない。対抗策としてもこちらもクロックアップを発動させたいところだが、クロックアップをするためには、サソードやザビーにカメンライドしクロックアップのカードをドライバーに装填するという、二つのプロセスを踏まなくちゃならない。そんな隙はないため、零はなすすべなく攻撃を受けていた。

 

その時、

 

《KAMENRIDE GATACK!》

 

「いってらっしゃい」

 

零の前に青いクワガタのライダーが召喚され、キックホッパー達と同様にクロックアップを発動させる。

 

「やあやあ、数日ぶりだね、世界の破壊者」

 

「お前はあの時の」

 

颯爽と歩いてきたのは仮面ライダーディエンド。声から察するに、レゾナンスでの彼女だろう。

 

「なんのつもりだ」

 

「そんなこと言ってる暇はないんじゃない。ほら、そろそろ」

 

ディエンドが指を指した方向ではガタックがなんとか、キックホッパーとパンチホッパーを抑えているが、それもそろそろ限界を迎えるだろう。

 

「後で色々聞かせてもらうからな」

 

《KAMENRIDE DARKKABUTO!》

 

《ATTACKRIDE CLOCK・UP!》

 

暗黒の太陽『仮面ライダーダークカブト』にカメンライドし、同じ時間軸に身を置く。

 

「フン!」

 

零とキックホッパー、両者の蹴りがそれぞれの足に炸裂。どちらも体力が削られていく。

 

「ハア〜ライダージャンプ!」

 

「ライダージャンプ!」

 

R()I()D()E()R()()J()U()M()P()()

 

必殺技の体制に入ったホッパー達を見て、零とガタックも必殺技の体制に入る。

 

《FINALATTACKRIDE 》

 

《ONE・TWO・THREE》

 

「ライダーキックッ!」

 

「ライダーパンチッ!」

 

《DA DA DA DARKKABUTO!》

 

()R()I()D()E()R()()K()I()C()K()()

 

《 RIDER・PUNCH !》

 

四人の必殺技が同時に炸裂。結果は零はカメンライドが解け、ガタックは消滅、ホッパー組はダメージをだいぶ受け着地の際少しふらついていた。

 

そして、ホッパー組の後ろにまたオーロラカーテンが現れた。

 

「ああ、また新しい地獄か」

 

「いこう、兄貴」

 

「そうだな、相棒」

 

ホッパー達はオーロラカーテンの中に消えていった。

 

零はそれを確認した後、ディエンドとホッパー達を呼び出したものの方に向くが、誰もいなかった。

 

「チッ逃したか」

 

零は不機嫌そうに声を漏らす。その時、電話が鳴り、零はそれを取る。

 

「ーーーなんだと!」

 

零の耳に飛び込んできたのは、最悪の事態だった。

 

零の戦闘中に、軍事用IS『銀の福音』を止めに行った専用機持ちだったが、そこで秋十が背後から奇襲。そこまでする輩とは考えてなかったので反応できず、零落白夜で大きくダメージを食らう。さらに秋十はアナザーウォズに姿を変え一夏達に襲いかかった。

 

一方、旅館内ではもう一体の異形が現れ、姿の特徴を聞く限りアナザークイズだろう。

 

零はスマホを握りしめ、先に近場にたあるアナザークイズを倒すため、歩を進めたのだった。

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