INFINITE・DESTROY   作:花蕾

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第25話

『門矢一夏は門矢零と旅をし、ついにインフィニット・ストラトスの世界に帰ってきた。アナザーウォズへと変化した織斑秋十と戦う門矢一夏たち。そこに大急ぎで向かう門矢零。これがこの物語の本編のラストページ。お楽しみください』

 

◇◇◇

 

「くっ…」

 

一夏は苦しい状況に立たされていた。

アナザーウォズ フューチャーリングアナザーギンガに変身した秋十による隕石、銀の福音によるレーザー、これを避けなければならない。幸いなのは、秋十と銀の福音が連携していないことだ。もし、連携ができていたら、専用機持ちは全員海の藻屑となっていただろう。

 

「死ねぇぇぇ!」

 

「簡単に死んでたまるかぁ!!」

 

秋十の突進に一夏はライドヘイセイバーで応戦。

突進を受け止めるものの桁違いの力に吹き飛ばされる。さらにごっそりとSEがもっていかれている。

 

「これは、まさか零落白夜か!?確かにあのクソは白式を取り込んでアナザーライダーになったが、零落白夜を発動できると馬鹿げてるだろ!?」

 

一夏の言う通りだ。しかし、今のアナザーウォズにはそれができてしまう。さらに、アナザーウォズは、白式と違い、SEの消費など気にせず、零落白夜を発動できる。アナザーウォズに触ったりアナザーウォズの隕石に当たると、水が溢れるようにSEがなくなっていく。

そのため、アナザーウォズを攻撃するには実弾での遠距離攻撃、またはIS以外による攻撃が必要だ。

一夏はそこまで考え、自分のバックルを見る。

 

(だが、そんな隙がねぇ)

 

バックルにカードを入れ、ISモードからライダーのほうに切り替えれば、いけるかもしれない。しかし、隙がない。さらに、ISモードから切り替える時にはまず、ディケイドのカードを入れなくちゃならない。そして、さらに空を飛べるライダーにならなくては海に真っ逆さまだ。

 

「余所見かぁ?余裕だなぁ!」

 

「チィッ!」

 

一夏はライドヘイセイバーを強引にふり秋十を斬りつける。秋十は後ろに避けるが、少し掠る。一夏は秋十が後ろに下がったのを見て、距離を取る。戦いづらいというのが一夏の感想だ。何しろ、秋十は先述したように好きに零落白夜を使え、さらに瞬時加速も際限無く使用する。零落白夜のせいで、ライドヘイセイバーによる技を使えないである。ライドヘイセイバーの技は全てエネルギーによる攻撃だ。零落白夜で全て分解されてしまう。そして、銀の福音が邪魔だ。

 

「みんな、福音のほうは任せていいか!!」

 

「無論だ!」

 

「一夏!?どうするつもりなの!!」

 

「こうするの、さ!!」

 

《ATTACKRIDE IGNITIONBOOST!》

 

「ちょっ、一夏!?」

 

「…しょうがない。こっちは私たちでやるぞ」

 

箒たちは銀の福音を見据え、それぞれの武器を構えた。

 

◇◇◇

 

「よぉ、こんなところに連れてきて」

 

「ここなら邪魔が入らないだろ。変身」

 

《KAMENRIDE DECADE!》

 

一夏と秋十がいるのはとある無人島。一夏には考えがあった。秋十は自分に執着している。自分との戦いを放棄したりしないだろう。それならなるべく自分の土俵に持っていくしかない。

 

「さっさとやろうか」

 

「ハハハッハー!やられるのはお前だがなぁ!」

 

周りに隕石が落ち砂煙を起こす。それが決戦の合図となった。

 

《ATTACKRIDE BREST!》

 

「そんな豆鉄砲、聞くわけないだろう!」

 

《ATTACKRIDE SLASH!》

 

「だから効かねぇっつてんだろいが!!」

 

一夏の攻撃を物ともせず、秋十は一夏に突進する。

 

「なるほどな。生半可の攻撃じゃ、通りそうもないな」

 

「そうだろ、そうだろ!」

 

「なら生半可じゃなければいい」

 

「は?」

 

一夏が持つのは金のカード。

 

《FINALATTACKRIDE DE DE DE DECADE!》

 

「はあっ!」

 

「ガァァァッ!確かにダメージはあるが、俺を倒すには至らない。仮面ライダーなんていう子供向けのヒーローが俺になんか勝てるわけないだろ!!」

 

「どの世界線の話をしているか分からないけど、一つ言っておく。俺はヒーローなんかじゃない。俺は仮面ライダーディケイド。ただの未熟な破壊者だ!」

 

「だから、どうした!結局、仮面ライダーだ!ただのお子様向けのヒーローに過ぎない!」

 

「仮面ライダーってのはな、何かのために自分の信念を押し通すものたちのことだ!それは正義かもしれないし、悪かもしれない。幼稚なものかもしれない。だけど、一生懸命、自分を貫いてきたやつらを笑うことなんて誰も許されないんだ!」

 

言い切った瞬間、一夏のライドブッカーから一枚のカードが現れる。

 

「使えってか?もちろん、使わせてもらう」

 

《ATTACKRIDE HESEI!》

 

バックルの音声と共に起こったのは、総勢19人、一夏も含めて20人の全平成ライダーが秋十の前に立ちはだかった。

 

「お前を破壊する!」

 

「何人いようと俺は倒せねぇぞ!」

 

一夏と秋十が走り出し、それと同時に平成ライダー達も走り出す。

 

「タアッ!」

 

「グッ…舐めんな!」

 

《STRIKEBENT!》

 

《GUN-FORM!》

 

《ATTACKRIDE BREST!》

 

《ヒート!トリガー!》

 

《ガトリング オン!》

 

一気に攻撃が放たれ秋十は吹き飛ばされる。さらにその先には、

 

「超変身!」

 

《SLASH!》

 

《ガルルセイバー!》

 

《ジオウⅡ!》

 

剣を構えたクウガ、アギト、ブレイド、キバ、ジオウがいた。

 

「何!」

 

次々に斬られてゆき、次に秋十が目にしたのは、

 

《フレイムドラゴン!ボー!ボー!ボーボーボー!》

《スペシャル!サイコー!》

 

《カチドキアームズ!いざ出陣!エイエイオー!》

 

《タイプフォーミュラー!》

 

《鋼鉄のブルーウォーリア!タンク&タンク!ヤベーイ!ツエーイ!》

《フルフルマッチデース!》

 

先程が弾丸の嵐なら今度は砲弾の嵐。一発一発が重い。

 

さらに空中には

 

《タジャドル〜!》

 

オーズがおり、火球が飛んでくる。そして、

 

《START・UP!》

 

《CLOCK・UP!》

 

目に見えない速度での連撃。

 

空中に放り出され落下。地面に叩きつけられそうになるが、

 

《カイガン!闘魂ブースト!》

 

《マイティブラザーズ!ダブルエーックス!!》

 

響鬼とゴーストによる火炎、さらに二人のエグゼイドによるコンボ技。

 

「な、何故だ!俺は全てを超さた力を得たはず!」

 

「結局紛い物ってことだ!さっさと終わらせる!」

 

20人の仮面ライダーが空中に飛び上がり、足にエネルギーを貯め、蹴りを放つ。

 

「ふざけるなぁぁぁ!」

 

秋十が拳を突き上げ抵抗を試みる。だが、総勢20名のライダーキックには意味を成さなかった。

 

「これで、ジ・エンドだ」

 

爆炎をあげ、秋十は倒れこみ、体からアナザーライドウォッチを輩出した。

一夏は秋十の身体を抱え歩き出した。

 

「殺してやりたいが、兄貴との思い出がなくなるのは嫌なんでな」

 

◇◇◇

 

「くっ、攻撃が届かん」

 

「どうする!」

 

攻撃が当たらないと嘆いている専用機持ち達。だが、そこに

 

「危ないぞ」

 

蛍光緑を放つ謎のロボが通り過ぎ、銀の福音に体当たりした。

 

「ハァ!?」

 

「あんまり効いてないみたいだな」

 

コクピットらしきところから現れたのは零。ダメージがあまりないことを確認すると即座に次の行動に移行する。

 

「こういうのは、脳筋らしいやり方が一番楽なんだ。さっさと終わらせる」

 

《SHADOWMOON!ODIN!DARKKIBA!BARON!GOLUDODRIVE!SPECTOR!GENMU!KIRUBASU!OMAZI-O!》

 

《FINALKAMENRIDE DECADE!》

 

「さっさとやる!」

 

零は防御度外視で銀の福音に突っ込んでいく。

 

「いや、それできるの門矢先生だけやから…」

 

そんな嘆きが聞こえる中、彼女たちの手には

 

「これは時計?」

 

「でも顔みたいのが」

 

「何か分からんが、せっかくだから使ってみるか」

 

《ガイム!アーマータイム!ソイヤッ!ガ・イ・ム〜!》

 

《ウィザード!アーマータイム!プリーズ!ウィザード!》

 

《フォーゼ!アーマータイム!3・2・1 フォーゼ〜!》

 

《キバ!アーマータイム!ガブリ!キ・バー!》

 

《クウガ!アーマータイム!〜♪クウガ〜!》

 

箒はガイムアーマーを、セシリアはウィザードアーマーを、鈴はフォーゼアーマーを、シャルロットはキバアーマーを、ラウラはクウガアーマーを纏った。

 

「これならいける!」

 

「そうね!」

 

「さっさといきますわよ」

 

「言われなくても」

 

箒たちも戦いに復帰。先程までと動きが違い、福音の攻撃を物ともしない。

 

「はあっ!」

 

ついに劔が届いた。

福音は、ありえない、と混乱する。

しかし、そんなことを考えている暇はない。箒のあと、次々に彼女たちの攻撃が当たる。当然、零の攻撃も。

 

「いくぞ、篠ノ之、凰、オルコット、門矢、ボーデヴィッヒ!」

 

『はい!』

 

《FINALATTACKRIDE DE DE DE DECADE!》

 

全員の魂のこもった攻撃が福音に迫る。

 

「これで終わりだぁー!!」

 

福音は避けようとするものの、全員の攻撃がヒットし機能を停止した。

銀の福音から搭乗者であろう女性が出てき、海へと落ちて行く。

 

「よっと」

 

同じく海に落ちていっている零がその女性を抱える。

 

「世話が焼けるわね、先生」

 

そのまま、海に落ちてゆくと思われた二人だったが、鈴がマジックハンドを伸ばし掴みとった。

 

「すまないな」

 

「絞まらない、終わり方ね」

 

◇◇◇

 

今回の事件は終わりを告げた。

 

織斑秋十の今回の件は流石に千冬でも庇うことができず、捕まった。今頃、どこかの実験場で実験台になっているだろう。

 

「しかし、アルベールのやつ、写真館を開くなんてな」

 

零とシャルロット、ラウラがいるのはデュノア写真館という看板がある建物。

 

「ハハッ、お父さん、写真が趣味の一つだしね」

 

「門矢先生、一緒に写真撮ろうではないか」

 

「なんでだ?」

 

当たり障りない会話をしながらその写真館に入っていく。

 

「やあ、いらっしゃいって、先生にシャルロットじゃないか。それにお嬢さんも」

 

「おう、きたぞ。繁盛してないみたいだな」

 

「まあ、繁盛狙いでやってないからね。ああ、ケーキをだそう」

 

そういってアルベールは店の奥にいく。

 

「いらないって聞こえてないか」

 

零はクスクスと笑う。

 

物語は終わらない。

 

物語が破壊されそうになっても破壊者が新たな物語を創造する。

 

「準備できたよ、ほら、みんな」

 

「お、俺はチョコレートケーキをもらおうか」

 

「じゃあ、私はモンブラン」

 

「ショートケーキ!」

 

「そうか、そうか。じゃあ、私はって、私の分は!?」

 

アルベールの分のケーキがなくなっており、見渡せばラウラの皿に二つのケーキが。

 

ラウラはさっと皿を見えないように隠す。アルベールがそれを見るために動く。

 

そこには何気ない日常があった。

零があまり体験したことないものだった。

 

もう少し、破壊者はこれを楽しんでいたい、そう願ったのだった




これで本編はおしまい。次回は大コラボ回。
10月までには始めます。理由としてはコラボする小説、全部読み直すからというのと、下手なことして映画のネタバレしたくないということです。
コラボはまだまだ応募中です。(応募締め切りはコラボ開始したら)コラボしたいけど、まだという人も是非、私の活動報告へ!
次回もお楽しみに
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