『門矢一夏は門矢零と旅をし、ついにインフィニット・ストラトスの世界に帰ってきた。アナザーウォズへと変化した織斑秋十と戦う門矢一夏たち。そこに大急ぎで向かう門矢零。これがこの物語の本編のラストページ。お楽しみください』
◇◇◇
「くっ…」
一夏は苦しい状況に立たされていた。
アナザーウォズ フューチャーリングアナザーギンガに変身した秋十による隕石、銀の福音によるレーザー、これを避けなければならない。幸いなのは、秋十と銀の福音が連携していないことだ。もし、連携ができていたら、専用機持ちは全員海の藻屑となっていただろう。
「死ねぇぇぇ!」
「簡単に死んでたまるかぁ!!」
秋十の突進に一夏はライドヘイセイバーで応戦。
突進を受け止めるものの桁違いの力に吹き飛ばされる。さらにごっそりとSEがもっていかれている。
「これは、まさか零落白夜か!?確かにあのクソは白式を取り込んでアナザーライダーになったが、零落白夜を発動できると馬鹿げてるだろ!?」
一夏の言う通りだ。しかし、今のアナザーウォズにはそれができてしまう。さらに、アナザーウォズは、白式と違い、SEの消費など気にせず、零落白夜を発動できる。アナザーウォズに触ったりアナザーウォズの隕石に当たると、水が溢れるようにSEがなくなっていく。
そのため、アナザーウォズを攻撃するには実弾での遠距離攻撃、またはIS以外による攻撃が必要だ。
一夏はそこまで考え、自分のバックルを見る。
(だが、そんな隙がねぇ)
バックルにカードを入れ、ISモードからライダーのほうに切り替えれば、いけるかもしれない。しかし、隙がない。さらに、ISモードから切り替える時にはまず、ディケイドのカードを入れなくちゃならない。そして、さらに空を飛べるライダーにならなくては海に真っ逆さまだ。
「余所見かぁ?余裕だなぁ!」
「チィッ!」
一夏はライドヘイセイバーを強引にふり秋十を斬りつける。秋十は後ろに避けるが、少し掠る。一夏は秋十が後ろに下がったのを見て、距離を取る。戦いづらいというのが一夏の感想だ。何しろ、秋十は先述したように好きに零落白夜を使え、さらに瞬時加速も際限無く使用する。零落白夜のせいで、ライドヘイセイバーによる技を使えないである。ライドヘイセイバーの技は全てエネルギーによる攻撃だ。零落白夜で全て分解されてしまう。そして、銀の福音が邪魔だ。
「みんな、福音のほうは任せていいか!!」
「無論だ!」
「一夏!?どうするつもりなの!!」
「こうするの、さ!!」
《ATTACKRIDE IGNITIONBOOST!》
「ちょっ、一夏!?」
「…しょうがない。こっちは私たちでやるぞ」
箒たちは銀の福音を見据え、それぞれの武器を構えた。
◇◇◇
「よぉ、こんなところに連れてきて」
「ここなら邪魔が入らないだろ。変身」
《KAMENRIDE DECADE!》
一夏と秋十がいるのはとある無人島。一夏には考えがあった。秋十は自分に執着している。自分との戦いを放棄したりしないだろう。それならなるべく自分の土俵に持っていくしかない。
「さっさとやろうか」
「ハハハッハー!やられるのはお前だがなぁ!」
周りに隕石が落ち砂煙を起こす。それが決戦の合図となった。
《ATTACKRIDE BREST!》
「そんな豆鉄砲、聞くわけないだろう!」
《ATTACKRIDE SLASH!》
「だから効かねぇっつてんだろいが!!」
一夏の攻撃を物ともせず、秋十は一夏に突進する。
「なるほどな。生半可の攻撃じゃ、通りそうもないな」
「そうだろ、そうだろ!」
「なら生半可じゃなければいい」
「は?」
一夏が持つのは金のカード。
《FINALATTACKRIDE DE DE DE DECADE!》
「はあっ!」
「ガァァァッ!確かにダメージはあるが、俺を倒すには至らない。仮面ライダーなんていう子供向けのヒーローが俺になんか勝てるわけないだろ!!」
「どの世界線の話をしているか分からないけど、一つ言っておく。俺はヒーローなんかじゃない。俺は仮面ライダーディケイド。ただの未熟な破壊者だ!」
「だから、どうした!結局、仮面ライダーだ!ただのお子様向けのヒーローに過ぎない!」
「仮面ライダーってのはな、何かのために自分の信念を押し通すものたちのことだ!それは正義かもしれないし、悪かもしれない。幼稚なものかもしれない。だけど、一生懸命、自分を貫いてきたやつらを笑うことなんて誰も許されないんだ!」
言い切った瞬間、一夏のライドブッカーから一枚のカードが現れる。
「使えってか?もちろん、使わせてもらう」
《ATTACKRIDE HESEI!》
バックルの音声と共に起こったのは、総勢19人、一夏も含めて20人の全平成ライダーが秋十の前に立ちはだかった。
「お前を破壊する!」
「何人いようと俺は倒せねぇぞ!」
一夏と秋十が走り出し、それと同時に平成ライダー達も走り出す。
「タアッ!」
「グッ…舐めんな!」
《STRIKEBENT!》
《GUN-FORM!》
《ATTACKRIDE BREST!》
《ヒート!トリガー!》
《ガトリング オン!》
一気に攻撃が放たれ秋十は吹き飛ばされる。さらにその先には、
「超変身!」
《SLASH!》
《ガルルセイバー!》
《ジオウⅡ!》
剣を構えたクウガ、アギト、ブレイド、キバ、ジオウがいた。
「何!」
次々に斬られてゆき、次に秋十が目にしたのは、
《フレイムドラゴン!ボー!ボー!ボーボーボー!》
《スペシャル!サイコー!》
《カチドキアームズ!いざ出陣!エイエイオー!》
《タイプフォーミュラー!》
《鋼鉄のブルーウォーリア!タンク&タンク!ヤベーイ!ツエーイ!》
《フルフルマッチデース!》
先程が弾丸の嵐なら今度は砲弾の嵐。一発一発が重い。
さらに空中には
《タジャドル〜!》
オーズがおり、火球が飛んでくる。そして、
《START・UP!》
《CLOCK・UP!》
目に見えない速度での連撃。
空中に放り出され落下。地面に叩きつけられそうになるが、
《カイガン!闘魂ブースト!》
《マイティブラザーズ!ダブルエーックス!!》
響鬼とゴーストによる火炎、さらに二人のエグゼイドによるコンボ技。
「な、何故だ!俺は全てを超さた力を得たはず!」
「結局紛い物ってことだ!さっさと終わらせる!」
20人の仮面ライダーが空中に飛び上がり、足にエネルギーを貯め、蹴りを放つ。
「ふざけるなぁぁぁ!」
秋十が拳を突き上げ抵抗を試みる。だが、総勢20名のライダーキックには意味を成さなかった。
「これで、ジ・エンドだ」
爆炎をあげ、秋十は倒れこみ、体からアナザーライドウォッチを輩出した。
一夏は秋十の身体を抱え歩き出した。
「殺してやりたいが、兄貴との思い出がなくなるのは嫌なんでな」
◇◇◇
「くっ、攻撃が届かん」
「どうする!」
攻撃が当たらないと嘆いている専用機持ち達。だが、そこに
「危ないぞ」
蛍光緑を放つ謎のロボが通り過ぎ、銀の福音に体当たりした。
「ハァ!?」
「あんまり効いてないみたいだな」
コクピットらしきところから現れたのは零。ダメージがあまりないことを確認すると即座に次の行動に移行する。
「こういうのは、脳筋らしいやり方が一番楽なんだ。さっさと終わらせる」
《SHADOWMOON!ODIN!DARKKIBA!BARON!GOLUDODRIVE!SPECTOR!GENMU!KIRUBASU!OMAZI-O!》
《FINALKAMENRIDE DECADE!》
「さっさとやる!」
零は防御度外視で銀の福音に突っ込んでいく。
「いや、それできるの門矢先生だけやから…」
そんな嘆きが聞こえる中、彼女たちの手には
「これは時計?」
「でも顔みたいのが」
「何か分からんが、せっかくだから使ってみるか」
《ガイム!アーマータイム!ソイヤッ!ガ・イ・ム〜!》
《ウィザード!アーマータイム!プリーズ!ウィザード!》
《フォーゼ!アーマータイム!3・2・1 フォーゼ〜!》
《キバ!アーマータイム!ガブリ!キ・バー!》
《クウガ!アーマータイム!〜♪クウガ〜!》
箒はガイムアーマーを、セシリアはウィザードアーマーを、鈴はフォーゼアーマーを、シャルロットはキバアーマーを、ラウラはクウガアーマーを纏った。
「これならいける!」
「そうね!」
「さっさといきますわよ」
「言われなくても」
箒たちも戦いに復帰。先程までと動きが違い、福音の攻撃を物ともしない。
「はあっ!」
ついに劔が届いた。
福音は、ありえない、と混乱する。
しかし、そんなことを考えている暇はない。箒のあと、次々に彼女たちの攻撃が当たる。当然、零の攻撃も。
「いくぞ、篠ノ之、凰、オルコット、門矢、ボーデヴィッヒ!」
『はい!』
《FINALATTACKRIDE DE DE DE DECADE!》
全員の魂のこもった攻撃が福音に迫る。
「これで終わりだぁー!!」
福音は避けようとするものの、全員の攻撃がヒットし機能を停止した。
銀の福音から搭乗者であろう女性が出てき、海へと落ちて行く。
「よっと」
同じく海に落ちていっている零がその女性を抱える。
「世話が焼けるわね、先生」
そのまま、海に落ちてゆくと思われた二人だったが、鈴がマジックハンドを伸ばし掴みとった。
「すまないな」
「絞まらない、終わり方ね」
◇◇◇
今回の事件は終わりを告げた。
織斑秋十の今回の件は流石に千冬でも庇うことができず、捕まった。今頃、どこかの実験場で実験台になっているだろう。
「しかし、アルベールのやつ、写真館を開くなんてな」
零とシャルロット、ラウラがいるのはデュノア写真館という看板がある建物。
「ハハッ、お父さん、写真が趣味の一つだしね」
「門矢先生、一緒に写真撮ろうではないか」
「なんでだ?」
当たり障りない会話をしながらその写真館に入っていく。
「やあ、いらっしゃいって、先生にシャルロットじゃないか。それにお嬢さんも」
「おう、きたぞ。繁盛してないみたいだな」
「まあ、繁盛狙いでやってないからね。ああ、ケーキをだそう」
そういってアルベールは店の奥にいく。
「いらないって聞こえてないか」
零はクスクスと笑う。
物語は終わらない。
物語が破壊されそうになっても破壊者が新たな物語を創造する。
「準備できたよ、ほら、みんな」
「お、俺はチョコレートケーキをもらおうか」
「じゃあ、私はモンブラン」
「ショートケーキ!」
「そうか、そうか。じゃあ、私はって、私の分は!?」
アルベールの分のケーキがなくなっており、見渡せばラウラの皿に二つのケーキが。
ラウラはさっと皿を見えないように隠す。アルベールがそれを見るために動く。
そこには何気ない日常があった。
零があまり体験したことないものだった。
もう少し、破壊者はこれを楽しんでいたい、そう願ったのだった
これで本編はおしまい。次回は大コラボ回。
10月までには始めます。理由としてはコラボする小説、全部読み直すからというのと、下手なことして映画のネタバレしたくないということです。
コラボはまだまだ応募中です。(応募締め切りはコラボ開始したら)コラボしたいけど、まだという人も是非、私の活動報告へ!
次回もお楽しみに