INFINITE・DESTROY   作:花蕾

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第9話

『この本によれば、転生者である織斑秋十により、正史とは異なる未来になり破壊者ディケイドの力を得た織斑一夏、いや、門矢一夏。彼は黒き破壊者の力をもつ門矢零と共に世界と世界を股にかける。現れたダークライダーと戦う門矢零一行。倒したと思ったら…おっと、皆さんにはまだ先の話、でしたね』

 

◇◇◇

 

「…仮面ライダークライム?知らないですねぇ」

 

「俺もお前を知らないな」

 

「邪魔しないでもらいたいですねぇ。部外者には」

 

「いいだろ。減るもんじゃないし」

 

《CREATERIDE!ATTACKRIDE BREAST!》

 

灰色の銃から弾が変則的な動きをしながらアクジに迫る。

 

「なめるな!」

 

アクジは手に持っているジカンギレールで自身に向かってくる弾を切り刻む。

 

《G電王!》

 

アクジは腕のホルダーから新たなライドウォッチを取り出し起動し、ベルトにセットする。

 

そのまま、ベルトを360°回転させる。

 

《ライダータイム!仮面ライダーアクジ!アーマータイム!〜♪G電王!》

 

《ジカンギレール!ムチ!》

 

アクジはG電王アーマーを纏い、ジカンギレールをカタナモードからムチモードに変形させた。

 

ジカンギレールを生き物のように動かしクライムを威嚇する。

 

「それがどうかしたか」

 

クライムがまたもや発砲すると、アクジから円状のバリアが発せられ防がれた。

 

「G電王のパーフェクトウェポンによるバリアか」

 

「君の攻撃は私には届かない」

 

一方で零達は…

 

「ちいっ、クロックアップか!」

 

ダークカブトがベルトの側面のボタンを押しクロックアップを発動させていた。

 

「だったら、こいつだ」

 

《KAMENRIDE TAIGA!》

 

虎と契約し英雄になろうと足掻いたライダー『仮面ライダータイガ』にカメンライドし、

 

《ATTACKRIDE FREEZEBENT!》

 

冷気を発生させダークカブトの足を凍らせる。

 

「さて、これで終了だ」

 

《FINALATTACKRIDE TA TA TA TAIGA!》

 

タイガの契約モンスターであるデストワイルダーがダークカブトを零の方向に無理やり引きずり、零がいつのまにか装備していたデストクローを突き立て持ち上げた。

 

ダークカブトは爆発し、零は姿をダークディケイドに戻した。

 

 

《ギュ・イーン》

 

ゲンムはバグヴァイザーをチェンソーモードにし一夏に斬りかかる。

 

一夏はそれをすれすれでよけ、バックルにカードを挿入する。

 

「あんたにはこれを使ったほうがいいような気がする」

 

《KAMENRIDE OOO!》

 

《タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バッ!》

 

仮面ライダーオーズにカメンライドし腕のトラクローを展開しゲンムに攻撃する。

 

「こいつ、まるで操り人形みたいだ。なら、駆け引きはいらないな。一気に決めよう」

 

《FINALATTACKRIDE O O O OOO!》

 

足はバッタのような形になり背中からはタカの羽が生える。

 

一気に飛び上がりゲンムに向かってキックする。

 

「セイヤーッ!」

 

ゲンムは炎に包まれ見えなくなった。

 

 

「忍者系だから扱えそうな気がしたッスけど、やっぱりいつものにすれば良かったッスねぇ」

 

伸奈はそう呟きながら

 

《ギリギリチャンバラ!》

 

プロトギリギリチャンバラガシャットを起動する。

 

《ガシャット!》

 

《ガッチャーン!レベルアップ!ハリケーンニンジャ!アガッチャ!ギリ ギリ ギリ ギリ!チャンバラ!》

 

《ガチャコンスパロー!》

 

伸奈はガチャコンスパローを取り出し、リュウガに向け矢を放つ。

 

《STRIKEBENT!》

 

リュウガは籠手にカードを読み込ませ、ドラグクローを召喚。

 

矢を素早く迎撃する。

 

「予想通りの動きをしてくれて助かったッス」

 

《ガシャット!》

 

《キメワザ!》

 

《ドラゴナイトクリティカルフィニッシュ!》

 

ガチャコンスパローにプロトドラゴナイトハンターZガシャットをセットし龍の咆哮の如く、黒いエネルギー砲が発射される。

 

リュウガの攻撃すらも飲み込み、エネルギー砲はリュウガに直撃した。

 

 

「なんだ、もう少し歯ごたえはないのか」

 

明菜は足元に転がる武神鎧武を見てがっかりしたような声を出す。

 

「その程度ならさっさと消えろ」

 

《FULLCHARGE!》

 

明菜はベルトをパスをかざしエネルギーを腕に貯める。

 

武神鎧武を立ち上がらさせ、拳を叩きつけた。

 

 

四人のダークライダーは倒されたかと思われた。

 

「おい、お前ら。そのライダー共は生きてるぞ!!」

 

クライムが叫ぶ。

 

「余計なことを言うな!」

 

《フィニッシュタイム!G電王!》

 

《パーフェクト!タイムクラッシュ!》

 

ジカンギレールがクライムに何度も叩きつけられる。

 

クライムはさほどダメージを負ってないようだが、動けない。

 

爆炎からは機械的な音声が次々と聞こえてくる。

 

《CHANGE!HYPERBEETLE!》

 

《ゴッドマキシマムマイティX!シンハイパームテキ!》

 

《マキシムガシャット!ドッキーング!パッカーン!》

 

《最高神!輝け!天帝の如く!白銀の最凶クリエーター!ハイパームテキゲンム!》

 

《SURVIVE!》

 

《極アームズ!大 大 大 大 大 将軍!》

 

ダークカブトハイパーフォームに、ゲンムムテキゲーマー、リュウガサバイブ、武神鎧武極アームズとなり零達の前に現れた。

 

「こいつはまずいな」

 

「おい、逃げるぞ!」

 

零が焦ったような声を出した後、クライムが

 

《CREATERIDE!SUMMONRIDE G3-X!RAIA!JORKER!ZEROSPECTOR!》

 

四人のライダーを呼び出す。

 

呼び出されたライダーは足止めを開始し、零達は逃げ出した。

 

 

 

「で、お前は?」

 

「仮面ライダークライム。神崎朧だ。よろしく頼むぜ、ダークディケイド」

 

これが破壊者と常識外の創造者の正式な初邂逅である。




G電王とかみんな覚えてる?
私は懐かしいと思いながらライドウォッチにして登場させました

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