HUNTERxHUNTER:オタク五人のオリ主旅団結成 作:夜美スタ
(とあるゾル家では)
「イルミか。どうだった、カルラは?」と、ゾルディック家当主であるシルバ=ゾルディックは長男のイルミにそう尋ねた。
「うん。『自我』は無かったけどもうとっくに『自覚』はし始めてるみたい。キルとは別の種類の、『知能的才能』と言うやつみたい。』とイルミは答えた。
「そうか。なら良い。そいつも次期当主(キルア)の良い柱になるだろう。」とシルバは感情など一切ない声で返事した。
やはりイルミの突然の訪問には下心があり、こうしてカルラ=ゾルディックは再び命拾いした。
イルミ兄さんとの出会いから二週間ぐらい経ったが、仕事の所為で忙しいのか、私にはもう興味がないのかどうかは解らないけど、あれから彼が私に会いに来る事は無かった。
私からすればそれはとても有り難い事なんだけどね。
だって怖いもん。ホスト部声は兎も角、あの人サッカーボールをキルアの前に落としたからって暗殺依頼などされていない三人の子供を虐殺したんだよ。絶対悪夢とかに出そうな無表情な顔で、あまり似合わないスキンタイトなコスプレスーツを着ながら。そんなのどうやって対処するのよ!
まぁ私は家族だからきっと免除されると思うけど…いや免除される事を心から願っています。
で、私は今何しているかって?
単純に言えばコロコロしている。
私の揺り籠があった無地で灰色の部屋とは違って、明るくて、茶色いモフモフ絨毯にクリームベージュ色の壁がある部屋で私はコロコロ転がっている。
原作登場しなかった6人の執事達に見張られながら、私は基礎体力を上げようとしている。コロコロしながらこの新しい体に慣れようとしたり、ハイハイしながら機動力や持久力の向上を目指している。勿論、このプロテインが含まれている空気を満遍なく吸いながらにね。
私のプライドという物は一体どこへ飛んで行ったのでしょう。
情け無い。だが同時に仕方ない。この世界では何万人が定期的に死んでいる。そしてその事は当然なのだ。そんな世界で私は脆弱な赤ん坊として生まれたんですよ。もはやプライドと言う問題ではない。
一刻も早く前世の私より最低1000倍の身体力を得なければ本当にヤバイことになってしまう。ちなみに前世の私はジョギングで30分すら持たなかった貧弱オタクだった。そのままでいたらハンター試験の第一次試験で脱落したモブキャラ以下の存在となってしまう。あのデブトンパですら80km以上のマラソンを楽勝でクリアしたんだ。
そんな奴に負けてたまるか。今は私はゾル家の一員なんだぞ。
そう決意した私はコロコロやハイハイしまくった。途中で体が思い通り動かなくて悔しげながら地面を何度も殴った事件があったがそれは耐久力の訓練と見れば良い。
日が暮れるまで、涙流しながら私はこの哀れな修行に励んだ。唯一の休憩は食事の時間プラス食後の30分、電流流される時間、そしてお風呂の時間と寝る時間。
いくら毒入りミルクでも栄養素たっぷりな筈。そんな貴重食料を動き過ぎて戻してしまったら勿体無いし、執事達に迷惑かけてしまう。
そんな恥ずかしい状況は御免だ。
この世界で生きる為、そしてモブキャラもどきにならない為にも修行は一大事。体力尽くして気絶するまで私は修行しなければならない。全ては将来の為。
気がつけば日が暮れており、もう寝る時間となってしまったようだ。
寝る寸前の時間も貴重な為、私は「念」…ではなく「燃」の「四大行」を行うことにした。「念」を覚えるのにはまだ早すぎるし、アホみたいな能力を覚えてしまっても意味がない。だから先に「燃」だ。
“点”=心を一つに集中し、自己を見つめ目標を定める。
残念ながらこの部屋には鏡がなかったため、自己を見つめる事は出来なかったが、自分の目標なんかもう決まっている。
この世界の何処かにいるはずの仲間と合流して、皆んなを死なせてしまった事に対して謝る。許してもらえるかどうかはわからないが、謝らなければならない。
そしてもし許してもらえたら皆と一緒に原作崩壊へと挑む。
我々はオリ主なのだ。原作を我々の色に染めなければ、私がわざわざゾル家に転生した意味がなくなるじゃないか。
そもそも神様が直接私達をこの世界へと送ったのだ。きっと私達の新たな人生を観戦して楽しんでいるんだろうし、折角だから成し遂げなきゃね。
でもその目標に辿り着くためにはかなり強くならなきゃいけない。それは身体能力だけではなく、経済的の力や社会的地位も含まれる。この世は前世の世界ほど甘くない。皆んなと一緒に原作崩壊に挑むためにも力は必要なのだ。
目標は決まっているし、次は“舌”だ。
舌とはその目標を言葉にする事。
で此処で早速問題発生。やはり赤ん坊の舌でははっきり言葉を喋れないようだ。仕方ないから頭の中で唱えよう。
舌を終えたら“練”だ。練とは意志を高める事である。私はこの「強くなる」と言う意志を練で高めて、そしてそのまま瞑想をした。もちろん精孔を開く瞑想ではなく単なる息に集中しながら周囲を警戒する瞑想だ。
予定では念には5歳ぐらいで目覚める予定だ。そして二年間、7歳まで四大行の「纒」「絶」「練」のみの訓練。「纒」をしながら訓練に励み、「絶」で休憩時間を大幅にカット。「絶」有りと無しで尾行の訓練を家族の誰かから教わる。できたらゼノ爺さんからが良いな。キルアとアルカ除いてこの家族の中で一番正気な人っぽいし。
「練」は自由時間の時とか寝る寸前に張り切って行う。
口にすると簡単に聞こえるけど、絶対難しいはず。
と言うような感じで日々が順調に過ぎていった。朝起きたら電流流されて、その痺れて半分麻痺状態で毒入りミルクを飲まされる。オムツ替えは全て、運良く原作に出てこなかった女性の執事達に任されている。(オムツ替えが原作に出てきたゴトーさんとかやってたら私恥ずかしくて死んじゃう。) お風呂は女性の執事達か母のキキョウさんが入れてくれる。
朝御飯、昼御飯、晩御飯、そしてお風呂時間以外は全て自由時間で、その時間を私は修行に使った。
そんな日々がまた三カ月続いた。
うううう〜なんかちょっと満足できてないかな。ストーリーがあんまり進んでいない感じ。
どういう風に話が進むのかはもうとっくに決まっているんですけど、ちゃんとそれを皆様に伝えられているかどうか分かりません。
作者まだ本当に未熟です。ですが頑張ります!これからも宜しくお願いします。