HUNTERxHUNTER:オタク五人のオリ主旅団結成   作:夜美スタ

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作者、ワード持ってません。よってルビふれません。不便です。申し訳ございません。


第4話 少し目のタイムスキップ

無理なんかじゃない!無理でも私はやって見せるんだ!私は強くなれる!才能と最高の血筋と原作知識に恵まれたんだ!そこまで貰って強くならないオリ主なんて何処にいる!折角だし、原作改変に挑むぞ〜!ウォーーーー!

 

それは突然の事だった。もうダメかもしれない、諦めたい、と思って寝てしまった私はその次の日、ヤル気が莫大に増えた。諦めなんかあり得ない、と思わせられるその強情、それはまるで少年ジャンプの主人公の感情の様なものだった。いや、もしかしたらそれそのもだったかもしれない。私、女なんですけど。

 

まあこの違和感半端ない感情の原因はすぐ分かったのだ。何故なら私の揺りかごの中には、ちょうど右手が届く位置に一枚の紙切れがあった。それにはこう書いてあった。

 

諦めるな。諦めて弱くなったらマジでブッ殺す。

ーBYカミ

 

神や髪、紙でもなくカミって書いてあった。マジで謎。

 

 

まあ分からないわけでもない。私だって原作知識あるのにそれを有効に使わないで、弱いままのオリ主主人公の二次を読むとムカつく時だってよくある事だ。アンタの存在、意味あんの?みたいでさ。

 

つまり、私の推測が合ってれば、これはオタクガミからの忠告だ。折角原作改変(多分これが目的)を楽しむためにオリ主(私達)を送ったのにそのオリ主組の一人がたった数ヶ月で「私、諦める〜」なんて言い始めたらそれはムカつくわ。よってこの忠告。ちなみにその紙切れは読み終わった瞬間、プファーと粉になって飛び散った。

 

大事な事は、これはカミ(神)からの原作改変の許可そのものなのだ。

 

え?チェスボード上の駒扱いされてムカつかないかって?いや、別に。死んだのは主に私の所為だし、原作知識アンド前世の記憶付き、その上に五人揃って同じアニメ世界に送ってくれたんだよ、とてもご親切に。原作知識も前世の記憶も消してドラゴンボール世界の一般市民に転生させることも出来たんだよ。それに比べれば死亡フラグだって飛び越え不可能な壁より回避可能の試練になる。

 

その上相手はカミだよ、神。私たちなんかアリンコ同然。文句なんかないし文句あってもいうようがない。

 

で、そんな最強の存在であるカミ様が強くなれって言ってるんだ。断れるわけないし、断るつもりはない。最近電流流されても瞑想状態になればかゆい程度で終わるし、ミルクに混ざってる超少量の毒だって痺れすら感じなくなってきた。それも全部まだ一歳になってないうちにだよ。ワタシ(この年の割には)Tueeeeeeとか超言いたいんですけどそんなこと言ったら落雷とか私に当たったりしそうでやめておく。

 

というわけで独り言はもう終わり。そんなことやってる暇があるんだったら修行しろよ、私。トニカクシュギョウダ〜ーーーー

 

 

修行の優先順位を考えると柔軟性とバランスが一番だ。と言うわけで私は今前世で時々(二ヶ月に一回)ぐらいやってたラジオ体操の赤ちゃんバージョンや脹脛ストレッチとかやってた。ついでに生まれてから6ヶ月ぐらい経ったから立てるかどうか試してみた。3秒ぐらい立てたけどすぐ転んだ。もう一回やってみた。今度は5秒で転んだ。プライドズタズタ。

 

ムカッ

 

って言うかゾルディック家って超一流の暗殺一家なんでしょ。さっさとパーソナルトレーナーでも連れてきなさいよ、もう。そうグズグズ言いながらようやく10回目で転ばずに立てた。よし、後は歩くだけだ。右足、左足、と慎重に私は動かした。よし、行ける!

 

その一歩一歩が泣ける程遅かった。何十人のマフィア達を7秒で抹殺できるゼノ爺様、きっと彼なら私が一歩踏む間で最低500回ぐらいは攻撃できるだろう。

 

悔しい。ムカつく。もっと早くならなければ。

 

そう頭の中に唱えながら一歩ずつ足を動かした。慎重に、慎重に、慎重に。。。

 

「あらまあカルラ様が。。。すぐ奥様にご連絡を」

 

執事達そういえばいたな。絶でもしてたのか?全然気付かなかった。奥様ってやっぱあの人だよねー。ちょっと私、ヤバいかも。

 

 

 

 

 

「まぁ!カルラったら、もう歩けるの?さすが私達の子ね」

 

まあこうゆう感じになるよねえ、やっぱり。ちなみに私は六人の兄弟のうち成長度は2、3位ぐらいらしい。キルアは生後5ヶ月で立ち、イルミ兄さんは私と同じ6ヶ月ぐらい。アルカちゃんとミルキは8ヶ月、カルトはまだ立っていない。アルカちゃんとミルキは遅いと見られているらしい。一般の子供は9から12ヶ月ぐらいで立つのが普通なのにね、ホント。

 

ちなみにキルアは5ヶ月で初めての言葉を言ったらしい。なら私もそろそろ言っても怪しまれないよね。うん、きっと大丈夫。

 

「お母さん?」

 

と言うわけで言ってみた。さあ、反応はどうだ?

 

結果:耳が痛くなった。「まぁ!なんて素晴らしいわね!」だって。人間の声ってそんなに高く響くんだ。初めて知った。そして私の修行が本格的になった。

 

 

 

 

1990年、一歳

 

痛い。全身が痺れてる。電流の電圧もますます高くなったし、毒も強くなってきた。歩けるようになった瞬間、暗歩の修行が始まった。歩いている間に音出したらバシンッと叩かれる。5回ぐらい。お母さんに。あの人をお母さんと呼ぶ日が来るとはなあ、なんかやっぱ変だわ。

 

耐えられないわけではない。全ては死亡フラグ回避のため。なんだってやって見せるんだから。

 

あ、あとカルトも私が立てた二週間後に立ち始めた。私とは交代でお母さんから暗歩を教わっている。原作通りかなりお母さんに懐いているらしい。私にもだけでどね。

 

カルちゃん超可愛い!

 

ストレッチも怠っていない。瞑想に加えて、寝る前に一時間半、腕や足、肩甲骨や背中、脹脛、太もも、そして首と腰の静的ストレッチを毎日やった。動的ストレッチは朝起きて30分で終わらせている。幼い頃は体が柔らかいけどそれがずっと続くわけでもない。

 

一歳児がストレッチとかしてて怪しくないかって?いや、大丈夫。今やってる修行は全部執事達が教えてくれたやつ。ここではほとんどは執事達に任されているらしい。そしてある程度成長したらお父さん直接に教わるらしい。ちょっと楽しみかも。

 

お母さんが毒や拷問訓練担当だ。あの性格を考えたらバッチリだね。

 

さすがに屋敷外には行かせてくれない。しょうがないから持久力やスピードは部屋内を走り回って付けている。一つ一つの部屋が大きいから問題ない。

 

あ、いい修行法を考えた!ある程度スピードと持久力を付けたらゴトーさんにコイン弾丸を撃ってもらう。そしてそれを頑張って回避する。反射神経とスピードも鍛えられるし、回避できなくても疼痛耐性が鍛えられる。一石二鳥なのだ!

 

バランスに関しては。。。まあ言わない方がいい。片足1分も経たずに転んでしまう。

 

筋肉コントロールや器用さに関しては綾取りでなんとかしてる。効率向上は技すら教わっていない今には無意味だから。

 

筋力?なにそれ美味しいの?

 

 

 

1991年、2歳

 

暗歩修行が始まってから三週間で私は習得できた。たった四日で覚えたキルアはバケモノだよ。

 

そうそうキルアなんだけどね、すっごくツンデレで可愛かったよ!マジで。髪の毛フワフワそうで褒められると照れ臭くなってホッペが赤くなる。あ〜心が癒されるわ〜。

 

でも何よりも最強なのはキルアとアルカちゃんのコンボ。キルアのことをお兄ちゃんって呼んでるアルカちゃんの姿は天使ちゃんだ。

 

カルちゃんは相変わらずママっこだ。いつもお母さんのそばにいたがってる。そしてお母さんが居ない時は私と一緒に綾取りや折り紙して遊んでる。

 

ミルキには会ったことすらない。本当に存在してんの?と言うぐらい。まあ最近の執事達の噂によると引き篭もりにになったらしい。あぁあ、痩せてるミルキ、フェイタンに似てるか見たかったのにな。残念。

 

イルミ兄さんは時々通りすがるだけ。興味なくしてくれたとしか言えない。私には都合がいいからいいんだけどさ、もっと声聞かせて欲しいんだけど。

 

あれ、なんか話ずれたよね?なんだったっけ?

 

あ、そうそう、修行の話。

 

暗歩習得したらすぐに気配を消す修行に入った。もちろん、相手は執事達。ゼノ爺様直接に教わるほど技術がまだ高くないって言うことだよね、分かってる。これの修行だって執事達に見つかったらあとでお母さんからのお仕置き(体罰)を食らうことになる。あれは痛いから何よりも避けたい。

 

柔軟性は向上し続けてる。毎日ストレッチしているからね。バランスも片足一時間以上立てるようになったし、今は逆立ちで修行している。ちなみに逆立ちは十分保てる。それ以上やったら血が上って目眩がする。

 

スピードは比べるものがないからわからないけど、持久力はかなり上がった。走っていれば30分保つしジョギングだったら一時間もいける。前世では15分走るだけで疲れていた、それを思い出すとちょっと涙目。

 

技術向上や効率向上に関しては、まあ、暗歩怠らず気配を消し続けながら日々を過ごしているからいいんじゃない?

 

キンリョク?知らない〜

 

 

 

 

1992年 3歳

 

あれから一年が経った。今では逆立ちや片足で一日中立て続けられるし、つま先と片手では三時間以上立て続けられる。指一本とか試してみたんだけど10秒経たずに落ちた。

 

柔軟性に関しては成果が凄すぎる。180度足開くのはもう楽勝、ついでにバレーに詳しい執事さんから少し教わった。ピルエットとか超楽しいし、体がとてもスッキリしている。

 

暗歩は完璧、気配を消すのは、まあまあかな。執事さん達にはよく褒められるんだけど簡単に見つかってる私からすれば素直に受け入れられない。

 

スピードや持久力に関してはムカつくほど向上が遅い。ジョギングで六時間ぐらい。なぜぐらいか、と言うと気絶してしまったからだ。走ってると三時間ギリギリでバテる。ムカつく。あのデブニコルやデブトンパだって地下トンネル六時間平気で走ってたし、ヌメーレ湿原でも息絶えずに走り続けていたっちゅうのに何故私は三時間ももたないの!(自分が三歳児だって言うことを都合よく忘れている)

 

そして最後に筋力。私、大事なこと忘れていた。このままじゃ私、試しの門の一すら開けられないじゃん。外に出たらどうやって帰ってくんの。筋力を無視してた過去の私を蹴りたい。本当にヤバいんだもん。

 

まあとにかくゼノ爺様との尾行の修行は2ヶ月後に始まるし、その時はきっとゼノ爺様があけてくれるだろう。

 

今日はそろそろキルアが。。。いや、頭の中でも兄様、せめて兄ちゃんとでも呼ぶようにしなきゃな。次期当主呼び捨てはダメでしょ。まあキルア兄ちゃんが仕事から帰ってくる頃だしお母さんとアルカちゃん、カルト、執事達、と私で待ってる。

 

でもすごいなぁ、5歳で暗殺出来るなんて。しかもこれは3回目の仕事らしい。キルア兄ちゃん(私の方が年上なんだけどね)も三歳の時から尾行修行してたらしいし、そうありえなくはないか。(そう言えば何故かイルミ兄様の側にいるとみんなを様呼ばわりしたがるんだけど、何故だろう)

 

そんな時だった。

 

『ゴォオオオオオオ!!』

 

「あらまあキルったら、もう一の扉両方開けられるとは!素晴らしいわ!三人とも頑張るのですよ」

 

はい?今この人4トンの重さもある一の扉が五歳児のキルア兄ちゃんが開いただと?ワッツ?

 

その夜私はお母さんに両手両足首用の重りが欲しいと言った。それも次の日届いていた。ゾル家スゲー。

 

 

 

 

あれから1ヶ月、私はひたすら修行した。両手両足首の重りは一個二キロぐらいあって、合計16キロ。カルトともっと折り紙折ったりキルア兄ちゃんと追いかけっこしたりアルカちゃんと一緒に芝生の上で寝転がったり。え、修行じゃないって?いや、これも修行だ。社会勉強と言うなの修行。重りもつけてるしね。

 

私、カルラ=ゾルディックは気づいたのだ。あれ、私家族関係皆無かもって。私は今まで余る時間を全て修行にこなしていたんだ。だからお母さんや執事達以外にあまり会話したことがないのだ。よく考えたらカルトとの遊びだって、カルトがお母さんがいなくて寂しがって、しょうがなく私と遊んでいるようなものだった。キルア兄ちゃんとアルカちゃんは遠くから眺めていた感じだった。このままだったら私ぼっちじゃん。

 

と言うわけで私はこの1ヶ月もっと積極的になって、兄弟達と遊ぶことにした。ミルキとイルミ兄様は今の所なるべく無視だ。

 

そんな環境で早速問題発生。

 

「カルラ〜カルラ〜、握手して」

 

どうすんのコレ。お母さんはキルと一緒なら安心ね、といって執事達もいないし、キルア兄ちゃんはゴジラ人形と遊んでいる最中。どうしよう。ヘルプ。

 




よっしゃ〜5000字突破です!

最近またナルトにハマり始めたんですよね。だから今後、もっと後のことなんですけど、この五人組を使ったハンターハンターナルトクロス作を書いてみます!

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