そんな感じだから現実逃避ゆるし亭ゆるして。
45姉がだいぶ狂ってる。
※恐ろしいことに別の話をコピペしてたので訂正しました。
「冷静に考えても指揮官x9ってしんどいよ…………うっ」
「45姉は何言ってるの?」
いやだってしんどいよね、と深刻そうな面持ちで顔を手で覆い隠す45。作戦会議の一同は互いに顔を見合わせた後、結論として「わかる…………」と重々しいため息を付いた。
――作戦会議室は薄暗い。今回は基地中の人形達が揃い踏みなことも有って、普段は昨日の古さから使わない旧会議室を利用していた。
中央の机だけが資料の可視性の為だけに輝くそこで、45は中央で手を組みながらまるで両親の離婚手前の大喧嘩を聞いているような沈痛な表情をしている。
「アンタまだそんな事言ってるわけ…………言ったでしょ、指揮官は私のモノ。どう喚こうが現実は変わらないわ」
416が澄まし顔でそんな事を言うが、指揮官当人は人形の誰にも手を出した覚えはない。勝手に言っているだけである。
彼の部下というのは大体こんな感じで逃げられても全く仕方ない所は有る。この会議も招集したのはUMP45だったはずなのだが、ご覧の通り推しCPの絡みを見て焦点しかけの限界腐女子オタクみたいな事を言っている。先に前置いておくが他の奴もこんなのしか居ない。
45が徐に取り出したテープレコーダーを再生しつつ喋り始める。
一応言っておくが、この会議は「逃げ出した指揮官の所在追求」が主題である。決して正妻戦争会場ではない。
『おはよー! 指揮官、今日もまた顔青白くなってるよ?』
「はいここ無理。挨拶して冒頭で指揮官の体調を気遣えちゃう9はもう正妻だよ、流石私の妹…………」
『よっす…………お、おい抱きつくんじゃねえ。昨日は襲いかかってきたFALから逃げ回ってたから体中辛くて重いんだよ…………』
『そっかー、いつもとは言え指揮官も大変だね。マッサージしてあげようか?』
「はいストップ此処もむりーしんどいー! マッサージなんて耳障りの良い言葉を投げかけて録音してる私にダイレクトアタックしてくる9は小悪魔どころじゃないでしょ、というかマッサージって何? 体中触るんだよね、それはもう実質S○Xなのでは?」
「45姉、傷が深くなる前に黙ろうね?」
心が笑っていないとしか思えない張り付いた笑顔に45が顔を逸らす。おい妹に顔向けながら今の台詞もういっぺん言ってみろ。
あたり前のことであるが、9は別に45が盗聴されているのを前提に指揮官と交流などしない。単純にこんな調子の姉含むトンデモ人形に囲まれている指揮官の身を本当に案じているのだ。
横のG11を持ち上げて9からの刺々しい視線をガードすると、45がまたテープレコーダーを再生する。
『いや―遠慮しとくわ、45がこの下りもワンチャン録音して「はいストップ此処もむりーしんどいー!」とか言いながらゲンドウポーズしてるかもしれないだろ』
「指揮官が浮気してるからココ減点、私はどうでも良いでしょ馬鹿なのアンタ」
急に真顔になった45がコブラもビックリな猛毒を吐き散らす。どうやら45について9の前で話すのは捏造CPマイスター的にダメらしい、
解釈違いにあからさまにけったいな顔つきをしてケッ等と宣いだした45に、耳を真っ赤にしながら神妙な面持ちで両手を組んだWA2000が喋りかける。
「でもこれ…………純愛だわ」
彼女は何を言ってるのだろうか、ちょっと早くカンペをくれわたしも理解できないんだが――――――ああふーん、そういうのね。
えー、彼女は純愛を見分けることに関してこの基地で一家言有る純愛マスターです。蔑称として「和姦マイスターになる為に生まれた女」というのが有るようだが、本人の前で言ったら素手でボコボコにされるらしい。怖っ。
45が突然目を見開く。明らかに上機嫌な声。
「え、そう?」
「ええ、数多の純愛に触れたこの私が言ってるのよ。アンタ、このWA2000の審美眼を疑うわけ?」
「い、いや~? でもオーケー出たし大体許せそう」
何いってんだコイツ、まず何を許すんだ? 45は自分があまりに業が深すぎて許しを請うのが自分であるという普遍的事実が見えていないらしい。
416がバンと机を叩く。
「何バカなこと言ってんのよアンタ達! そんな調子だからあの令嬢気取りのド変態ライフルに先を越されるのよ!」
おお、と数少ないマトモな人形達が唸る。全くそのとおりである。
416が更に身を乗り出して周りに言い聞かせるように叫ぶ。
「私を差し置いてる時点で浮気に決まってるでしょ、略奪愛よそれは! そんな事よりあの馬鹿をどうやって引っ張り戻すかについて考えなさいよ!」
訂正。彼女も頭がおかしい。
色々有ってある程度予測がついたので次はUMP45が探しに行くらしい、色々有りすぎたので過程は割愛とする。誰も指揮官とのCPが逸れに逸れて416xG11の話になったり(しかも本人たちの前で)、どいつもこいつも指揮官の彼女ヅラをするのでお互いに「この泥棒猫!」だとか喚き散らすバカバカしい談義に興味はないだろう。
いや、持たないで欲しい。
俺の古い作風で「三人称が登場人物みたいに喋って突っ込んでくる」というのが有るんですが、異常環境過ぎてついつい昔の癖が出てきた。ヤバ過ぎるぞこの基地。
雑さ1000%でお送りしてますが、基本この基地には「特定のCPに燃えるオタク」と「自分が彼女だと思い込んでるメンヘラ」的な奴ばっかり居る予定。