ドールズマトモじゃないん?   作:杜甫kuresu

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この指揮官は例えば超絶美少女に「今日、親居ないんだ」って言われたら「ほ~う? 俺に通帳探しを手伝って欲しいってことだな? よし取り分は二割」とか答える。

どうしようもない、でも取り分が控えめな辺りどうしようもないやつでもない。どっち?


三頁目

⊥月×日

 

 色々有って帰ってきた。どうやらにっくきカラビーナ嬢はぶっちゃけ常に俺の居場所を特定していたらしい、俺の愛用の銃は軒並みGPSが取り付けられていた。あのヤロー何時付けたのか問いたださないと俺の心がそろそろ壊れるぞ!

 久しぶりに帰ってきたマイルームは懐かしいような安心するような故郷のかほりがしたが、まあ取り敢えず盗聴器と小型カメラを探した。13個、いつもよりは少ない。誰か調子悪かったりする?

 恐ろしいことに()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ので、割と真面目に根も葉もない噂が立たないようにするためには除去は必須だ。

 基地内各地にあるのは、もう知らねっす。俺関係ねえっす。

 

 まず帰ってきて会うべきはWA2000、略してわーちゃん。どうやら蔑称としての側面もある渾名らしいのだが、俺は普通に名前を略しているだけなので全く知ったことではない。アッチもソレには理解を示している

 ツンケンした態度に最初は俺も大人げない返しばかりしたのも懐かしい記憶、きちんと付き合えば中々に誠実で有能なかわいこちゃんである。時々俺に向ける目つきが粘っこい気がするがあんまり気にしない、カラビーナに比べれば勝負になってないので。

 わーちゃんは「基本的に」俺の副官をしてる。だって一番マトモだし。いや45も捨てがたいのだが、まあそこは日によってね? 後一部何故か俺とデキてると思い込んでる連中の機嫌取りをしないと、泣き喚いたり彼女面同士で修羅場が始まったり大変なのだ。特に修羅場はヤバイ、俺は弁明どころか概要把握すら不可能なんですけど。

 

 

 

 

 

…………日記なんだし白状しようか。端的に言うと俺は脅された。

 カラビーナが徐に取り出した事案発生しそうな写真で脅された。アイツやべえよ、何で俺の個室に夜中に侵入して全裸でツーショット取ってるの。何が「これを~、基地中にバラ撒いたら~…………どうなるでしょーか?」じゃないよ、お前ヤバ過ぎる。うふふじゃねえよ狂ってんのか。

 その必死さに適う価値はないんじゃないかって後ろ向きな逃げ口上が出てきてるもん。普通に他人を捨て駒にするのとか気にしない性格なんで、そこまで躍起になって手にする価値の有る男ではないと思いますね真面目に。

 

 とはいえそれを言ったからどうにかなるカラビーナではない。諦めた俺は帰ってきたというわけだ、ちなみに今まで敢えて書いてなかったが日記に書いてある今日の行動には全て「※そしてカラビーナが右腕に抱きついている」という注釈が必要だ。たすけて。

 45の凄い剣幕にさっぱり気圧されないカラビーナは最早感心すらするし、その馬力でマトモなアプローチをしていただきたいと言わざるを得ない。ついでに言えば重くて面倒くさいので違う男に向かってくださらないだろうか。

 

 今日も俺のシャツを着て「彼シャツ」とかニコニコ言いながらカラビーナは俺の布団でこの日記を書き終えるのを待っている。永遠に日記書いててもいいかな?

 せめてカラビーナの何とは言わないがやわらかーい部分で心を癒やしてみたいものだが、カラビーナという概念に密着されてるストレスに勝てることはないと思う。名残惜しいが終わりにしよう、ねたくない。。。。。。

 

 

 

⊥月〃日

 

 見てしまった。俺は珍しく朝早く起きて基地内の盗聴器をチェックしていたのだが…………見てしまった。

 外でわーちゃんが犬にデレデレして頬ずりしているのをッ! やっべえもん思わず一眼レフ取りに行って連写した! 後で界隈で売り飛ばそう、勿論秘蔵ショットは俺だけが現物保管だ!

 

 ただ距離が遠くて聞こえなかったが「しきかん」って言ってなかった? まさかあの拾った犬にシキカンって名前付けてない?

――とは思ったのだが、幾ら彼女面が多いからって思い上がりが甚だしいよな。多分違う、うん。

 

 どうでも良いけど、何だかんだカラビーナは顔の良い女なので横で寝てて意外と悪い気はしなかった。ただし彼女にしようとはやっぱり思えないので、まあ添い寝ならギリッギリオーケー的な返事をして誤魔化しながら続けても良い。顔のいい女はそれだけで良いもんだな、まあこの環境だとそれくらい褒美をもらってバチは当たらん。後あったかい、子供体温。

――いかんいかん、こういうのが駄目なんだ。コイツラ顔は良いから面食いの俺には時々抗いがたい魅力があるのだ、畜生め!

 

 段々慣れてきてしまったオナモミもーぜるからびーなあはとうんとのいつぃひくるつさんであるが、万が一でも出された珈琲とか朝食は貰わない。この前媚薬入れてた、45が教えてくれなかったら俺はあのまま力ずくで少女前線(意味深)されていた。有難う45、お前はやっぱり俺の彼氏だ。

 

 コレは気の迷いだと思いたいが、性的に襲われる以外はこのオナモミ人形はそれほど悪い物件ではない? いや、違うはずなんだが段々感覚がトチ狂ってきたからわからない。

 多分気の迷いなので取り敢えず放置。というか今度は45が持ってきたマドレーヌに媚薬をぶち込みやがった、どうしようもないのでその日は縛り付けておいた。「指揮官さん、どうしてこんな事をするんですか…………?」とか捨てられた子犬みたい目で俺に問いかけるな、心当たりしか無いからな。




感覚が麻痺ってるので粘っこい視線も受け入れてしまう。徹底抗戦していけ?
指揮官の顔は悪くないと思うけどコンタクトか丸眼鏡、すっごい性格悪い顔。

45が生えてくる予定だったけどカラビーナが強すぎて消えた。何だお前。
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