テンプレですが… 作:ゆとり世代
皆さんゆとり世代ってどう思いますかね…
私は別に悪く無いと思うんですが…
アルザーノ帝国魔術学院。なんとびっくりこの学院には夏休みと冬休みが存在しないのである。長期休暇は秋にたったの一ヶ月。信じられるだろうか?こんなのあんまりだ…
そんな学院に今日も通うと思うと憂鬱になってくる。
「あぁ。やっぱりゆとり世代は最強だったのか…」
通学路。いつものように一人で通学しているとそんな事ばかり考えてしまう自分がいる。仲のいい友達でも居れば学院が楽しく感じるのかも知れないけれど残念ながら万年ぼっちの俺には友達などいないのだ。
あ、エア友はいるよ?とあるぼっちが言っていた。そこに自分がいると思えばそれはもうエア友なのだと!流石に人前では話しかけたりはしないけどね。
教室に入るといつもの光景。仲のいい者達は集まって楽しそうにお喋り。またある者は朝から今日の内容の予習、復習。またある者は弁当を食べる。いや、朝から弁当食うなよ…
まるでそこは自分の場所が無いと思わされる。だが、学院にはあくまでも魔術を習いにきているのだ。それに俺にはエア友のえっくんがいるのだ。放課後こそ俺の独壇場!
そんなこんなで自分の席に着き予習を始める。当然だ。学生とは勉強こそが本番であり、他のことは二の次にするべきなのだ!…するべきなのだ!
「俺って真面目だなぁ…偉いぞ俺!」
小さな周りには聞こえない声で自分を鼓舞する。
魔術とは崇高なもの。そうとても崇高なものなのだ。昔ある子耳が痛くなるほど聞かされた。今となってはその子もきっと覚えていないだろうけど。それが少し寂しくもあり、仕方ないという気もする。 幼い頃の自分を覚えている人間は結構少ないらしい。あの子には取るに足らない会話だったのだとしてもそれがきっかけで魔術を極めようと思った。残念ながら自分にはそこまでの才能は無いらしいのだけどそれが諦める理由にはならない。俺は俺が信じる俺を信じようと思う。
「おはよう…」
予習もとい考え事をしていたらいつもの様に挨拶をされる。挨拶は礼儀。されたら返す。当たり前だね!
「…ん」
俺は視線だけ合わせ少し頭を下げる。これぞ挨拶。言葉など不要!
視線の先には銀髪ペチャパイちゃんがいる。彼女はシスティーナ=フィーベルさん。いつも挨拶をしてくる礼儀正しい子。この学院での数少ない会話がこの朝の挨拶である。…会話である!
「今日ね、非常勤講師が来るらしいの知ってた?」
新しい担任講師。確かなんやかんやあって非常勤講師がくるのが今日だった。もちろん知っている。会話には参加しないけど会話はちゃっかり耳に入ってくる。断じて盗み聞きではない!
「…ん」
知っているの意味を込めた返答。いつもは挨拶をしたら何処かに行くのだが珍しく話を続けてくる。
「どんな先生が来るのかな?変な人は来ないと思うけど少しきになるよね!」
どんな先生か…気にならない事もないけどどうせ会話はしないのだし、先生からしても静かな子は楽だからほっとくだろう。要するに別にどんなのでもいいかなぁ
「…んー」
「あ、やっぱり気になるよね!うんうん!魔術を学ぶ上では先生は大切よね!この学院に限って変な人は無いと思うけどやっぱり魔術をしっかり教えてもらいたいよね!」
「ん?」
いや特に誰でもいいけど?それに変な先生割とこの学院いるよね?もしかして知らないの?ならば教えてあげようじゃあないか!
「んーー」
誰から説明しようか考え出した時にチャイムが鳴る。
「あ、席戻るね!」
そう言ってシスティーナ=フィーベルさんは席に戻る。チャイムが鳴ったら席につく。これも当たり前だ。俺なんかのレベルになると最早学院ではトイレの時以外席立たないまであるね。
さて、どんな先生がやって来るのか!
挨拶はとても大事ですよね。実際は声を出して頭を下げる方がいいですね。目礼は偉い人がする感じの挨拶だと思ってます。