とある創作者の自動解析   作:レイノート

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先日、誤って投稿中の小説を消してしまい、再投稿しています。良ければ読んでいってくださると幸いです。


第1話 『とある創作者と風紀委員』

5月1日。

ゴールデンウィーク真っ只中の学園都市は、いつも以上の賑わいを見せていた。

何処も彼処も人、人、人。祝日ともなれば当たり前のことかもしれないが、今日はいつも以上に人が行き交っている。

そんな街中を一人の少年、神野芸夢はブラブラと歩いていた。

特に何か用があるというわけでもなく、単に眠気が冷めてしまい、何か面白いものを求めて街を歩いていた。

 

「(あぁ…暇だな~。)」

 

虚空の空を見上げ、気だるそうに心の中で呟く。いつもの事ながら暇そうにしている芸夢。

人々の波をかき分けながら、興味を持たせてくれる何かを探し、辺りを見回す。

 

「(まあ、あるわけないか。)」

 

芸夢物心ついた3歳の時から、何かに興味を持ったこと一度もない。彼の生まれついての異能力、もとい呪い。

 

自動解析(オートセーブ)』。

 

芸夢の異能力にして、彼が最も嫌っているもの。

物体、人物、事象等を解析し、その内容を事細かく理解させる能力。対象を感知した時に自動発動する能力であり、芸夢曰く、これ程つまらない能力は他にはないという。

 

事実、彼は自動解析により、人生を楽しめてなどいなかった。

物心ついた3歳になったばかり子供にとって、自分の知らない世界を知ることは何より楽しみであろう。だが、彼が感じたものは、全て呪い(オートセーブ)によって解析され、知る楽しみを奪われる。幼き少年が抱いた好奇心の全ては脆く崩れ去った。

 

故に、彼は堕落した。全ての物事から興味を失い、生きているのに生きていないように感じる。まるで亡霊のようだ。

 

「きゃぁぁぁぁ!!」

 

女性の悲鳴が響く。当たりいる人々は立ち止まり、声がした方向に顔を向ける。

 

「う、動くな!!テメーら全員動くんじゃねぇぞ!!一歩でもこの女の命はねぇぞ!!」

 

めざし帽を被り、ナイフを女性に突き立てている巨漢。銀行強盗であろうか、肩からぶら下げたバックから札束がはみ出ている。

男も錯乱し、辺り構わずナイフを振りましている。女性も涙目で酷く怯えている。

警備員(アンチスキル)も人質を取られ手出しが出来ず、膠着状態が続いていた。

警備員も犯人に必死に自主を求めるが、犯人の男も酷く興奮してるのか、聞く耳を持たなかった。

 

「誰も俺に近寄るな!!」

 

男が叫ぶと同時。辺りのゴミ箱や空き缶、警備ロボット、自動車らが浮き始め、それらが警備員や野次馬へと降り注ぐ。

 

「「「うわぁぁぁぁぁ!!」」」

 

警備員は全員が負傷してしまい、野次馬にも怪我人が出ていた。

辺りはパニック状態になり、先ほどより状況が悪化していた。芸夢はそんな事はお構い無しといった態度で、強盗の行く末を考えていた、そんな時であった。

 

「そこのパーカーの方!!貴方も避難してください!!」

 

一人の少女の声が響く。芸夢は後ろ振り返る。

幼いながらも凛とした顔立ちに、茶髪のツインテールが特徴に、常盤台の制服を着た少女がそこにいた。

左腕に盾を模したマークの腕章を付けている。風紀委員(ジャッジメント)だ。

 

「どうして避難する必要がある?」

 

「どうしてって!危ないからに決まってますわ!!」

 

少女は大声を出して、芸夢に避難を呼びかける。しかし、芸夢は避難する気など全くない。

彼からすれば、この程度の事で逃げる理由にならないからだ。人に集る蚊のような、些細なこととしか考えていない。

 

「まあ、このままというわけにはいかないし、ちょっと静かにしてもらうか。」

 

周りの喧騒を他所に、1人強盗の方へとゆっくり歩き出す。警備員(アンチスキル)の制止も耳に入れることもなく、ただひたすらに強盗の方へと向かう。

 

「なんだてめぇは!!こっちにくるんじゃねぇ!!」

 

芸夢の接近に気づいた強盗は、人質にナイフをあてがう。それでも芸夢は止まらずに、強盗のほうへと歩く。

 

「くるなぁぁぁぁ!!」

 

怒声と共に、強盗は念動力(サイコキネシス)により自動車を浮かし、そのまま芸夢へと投げつける。

 

自動車は勢いのまま、芸夢へとぶつか…らなかった。

 

刹那、強盗は白目を向き、その場で倒れ伏した。

何が起こったのか、その場で光景を目にしたいた者達は余りにも一瞬の出来事を理解出来ていなかった。

 

ハッと意識が現実に戻された警備員(アンチスキル)は倒れ伏した強盗を確保した。

 

「柄にもなく、こういう事をするもんじゃないな。」

 

芸夢は遠目で高層ビルから先程の現場を覗く。強盗を倒した後、空間移動(テレポート)を使い、現場を離れたのだ。

暇つぶしに行った先の行動。特に面白味はなく、いつも通りのつまらない結果で終わったことに残念がる。

 

「さて、帰るとするか。」

 

「お待ちください。」

 

能力を発動しようと意識を集中させている時であった。芸夢は後ろを振り返る。

先程、芸夢に対して避難を呼びかけた風紀委員(ジャッジメント)の少女だ。

 

「何故、あんな事をなさったんですか。貴方が能力者とはいえ一般人。一歩間違えれば危険だったかもしれないのですよ。」

 

「あぁ、それについてはすまないね。勝手な行動したという自覚はあるが、結果的に死者はでなかった。あのまま状況を放置していれば、最悪の結果になっていたかもしれないがね。」

 

正しく正論だった。確かに芸夢の行動は一歩間違えれば危険だった。

しかし、彼が動かなければ犯人が更に暴れ被害が拡大したかもしれない。人質が殺されていたかもしれない。それを分かっている少女は口出しが出来なかった。

 

「まあ、しかしだ。結果的には良かったとは言え、出来すぎた真似をした事は謝る。すまなかった。」

 

「いえ、こちらも貴方の勇気ある行動に感謝します。ですから次からはこういった行動をなさらぬようにしてくださいまし。」

 

「あぁ、わかったよ。次からはなるべくないようにするよ。」

 

少女の注意を受け、少し反省をする。まあ、心からは反省などはしてないが。

 

「じゃあ、また会えたら会おうか。ツインテールちゃん。」

と言い残し、芸夢は少女の前から消える。

 

この日、創作者(ゲームマスター)風紀委員(ジャッジメント)との縁が結ばれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第1話は黒子ちゃんでした。駄作となってしまいましたが、今より上手く書けるよう努力していく所存です。
ご意見、ご感想お願いします。

とある世界にいても問題ないキャラ

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