五月四日
上条当麻は不幸である。炊飯器の電源を入れ忘れ、お米が炊けてなかったり、仕方が無いので昨日買ったカップ麺を食べようとお湯を沸かそうとするもガスが壊れていて使い物にならなくっていた。家でのんびりご飯を食べながら休日を過ごそうという予定がパーになってしまった。
仕方が無いので外食をしようと、寝巻き代わりに来ていたTシャツから普段着ているオレンジ色のTシャツと紺色のジーンズに着替える。
「はぁ、今月もピンチなのに。不幸だ…。」
この学園都市では、成績に応じて支給される金額が変わる。つまりその者が持つ
当然、当麻が貰える金額などたかが知れている。それ故に節約しなければ、日常生活などまともに出来ない。
まあ、当麻自身が不幸体質という事を含めると先のように、更に酷い状況となる。
とまあ、そんなこんなでたどり着いたファミレス。しかしそこでも、彼の不幸の連鎖は止まらなかった。
ウェイトレスが運んできた水を派手にかけられたり、呼び鈴が壊れていたり、運ばれてきた料理が冷たかったり、最早踏んだり蹴ったりの状態で上条さんのライフはもうゼロだ。
「あのーすみません、お客様。相席よろしいでしょうか?」
ウェイトレスが申し訳なさそうな顔をして、当麻に相席をお願いしてきた。不幸のどん底に落ちてこそいるが、特に断る理由もないため、相席を承諾した。
「では、お客様。こちらのお席でお願いします。」
ウェイトレスの案内できたのは、当麻と同じぐらい学生と思わしき少年。整った中性的な顔立ちが特徴であり、灰色のパーカーを着込んでいる。
当麻とは反対の席に腰を下ろし、メニューを開く。
「(なんかどっかで見たことあるような…)」
当麻は、この少年をどこかで見たことがあった。曖昧であるが、つい最近に見かけた記憶がある。
ぼんやりと思考する。記憶の波の中から一筋の光を探し出すために思考の波に身を任せる。
考えること数分。
「……アァァァァァ!!」
店内に響き渡るぐらいの大声で叫ぶ。
漸く思い出した。それはつい二日前の事まで遡る。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
補習を終えて、寮への帰り道を歩いてた時のことだった。
欠伸をして体を伸ばしていた時、それは唐突に訪れた。
「ごめん、ちょっと身代わりになってくれ。」
と言い残し少年は当麻の横を通り過ぎていく。
「え?どういうこ)ぎゃああああぁぁぁぁぁぁ!!」
突如、全身に走る痛み。思考は停止し、頭の中がかき乱される感覚に襲われた。
そう、当麻の全身に電流が流されたのだ。誰がやったのか、そんなことを考える暇などなく当麻の意識を失った。
何処ぞの荒野の狼のような体勢でその場に倒れこんだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「お前、あの時の。」
思わず少年に対して指を指す。
「やあ、漸く思い出していただけたかな?」
待っていたと言わんばかりに少年は当麻に視線を向ける。新しい玩具を与えられた子供のような好奇心を帯びた目で当麻を見つめている。
「まあ、あの時のことは申し訳ないと思っているよ。すまなかった。」
当麻に頭を下げて謝罪をする。素直な謝罪に当麻も怒るに怒れず、頭を掻きながら怒りの矛を納める。
「お詫びと言ってはなんだけど、なんでも好きな物を頼んでくれて構わない。何、遠慮はいらない。」
当麻は思わず絶句する。少年は今、好きなものをなんでも頼んでいいよと言った。金欠の当麻からすれば、嬉しさのあまり土下座して感謝を伝えたいくらい、魅力的なことだ。だが、当麻にも男としての
お詫びとは言え人様に、しかもただの顔見知りかどうかも怪しい判定の人物に簡単に借りを作りたくない。
だが、しかし。
「ありがとうございます!!」
圧倒的土下座!!。男、上条当麻。
呆気なくそのふざけた
あまりにも駄作中の駄作になってしまいましたが、ご意見、ご感想をお願いします。
とある世界にいても問題ないキャラ
-
浅上藤乃
-
平和島静雄
-
司波達也
-
両儀式