ポケットモンスターMINOR   作:とある世界のハンター

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書き収めです。ヒロアカは間に合わなかった…( ˇωˇ )
良いお年を(2018/12/31 23:31)
あけましておめでとうございます(未来予知)



vsサンダー 『主の風格』

 

 

 

 

 

 

ポケモンセンターをあとにした後、マイはジム戦をすべくタマムシジムへと向かうのだった。しかし、ジムリーダーは出かけているようで、帰ってくるのはあと一週間後らしかった。

仕方なくマイはジムを去り、とりあえず広場を目指す。

広場についたあとは、特にすることも無くベンチに座って地図を広げてみた。

 

「...行きたい場所がない。」

 

旅をしているのに次の目的地が決まっていないのは、彼女にとっては闇の中に一人ポツンと立たされた様な気分になることだった。

 

━━━━━━━━ゲームなら次の目的地が明確にされていて楽なんだけど

 

なんてことを考えながら、手摺に肘を置き、更に顎を乗せる。

そう言えば、とマイは呟き、急いでバックの中を漁り取り出した。

 

「ポケモン図鑑全く埋めてねぇ...」

 

ポケモン図鑑を開き、捕まえたポケモンを確認した。と言っても、埋められているのはたったの六箇所だけだが。

 

「さて、と。図鑑埋めるかな...」

 

することは他に思いつかず、だがだからといって無闇矢鱈にポケモンを捕まえるのもスグ飽きてしまいそうだ。少し考えたマイは、突拍子もない、否、この世界の住人からすれば突拍子も無いことを思いついた。

 

「伝説のポケモンでも捕まえてみるかな」

 

軽い。余りにもノリが軽すぎる。

しかし本人に自覚は無く、なんの躊躇いもなくトリをボールから出して指示を出す。

飛ばす方向は北東方面、無人発電所だ。即ち、

 

「待ってろ...サンダー!」

 

この世界での初めての伝説ポケモンとの出会いに胸を高鳴らせ、マイは無人発電所へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

〜無人発電所〜

 

無人発電所付近へと飛んできたマイはトリに指示して地面へと静かに降り立った。辺りに人の気配はなく、ポケモンはコイルやビリリダマなどのでんきタイプのポケモンが多く見られた。

これらのポケモンは、あたかも主の元へ異物を近づけさせんとするかのようにマイの前に立ち塞がった。

 

「肩慣らしには丁度いい...かも、ね。でんきに強いやつを━━━━━━━━」

 

腰のボールを取ろうとすると、マイはある事に気づいた。完全に忘れていた、とても重要なことに。

 

━━━━━━━━でんきに強いポケモンが、少ない

 

「...まあいいや、当たらなきゃいいし。」

 

考えるのをやめたマイは、再びトリに飛び乗りラフを出した。ラフは再び空の旅を出来て満喫していたが、スグに仕事に取り掛かることになる。

下にいるでんきポケモン達は、マイ達の出方を窺っており、先に攻撃しようという気はなさそうだった。

 

「ラフ"ねむりごな"」

 

先手を打たなかった彼らの戦略的敗北だ。上空からの攻撃に、彼らは抵抗する間もなく眠りにつき異物の侵入を許してしまうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

建物内部へと侵入したマイは、ラフとネギの2匹に挟まれるように並んで移動していた。2匹とも、建物内の不気味な静けさと、その中に度々響き渡る静電気のような音に恐怖していた。ネギはなんとか恐怖を隠そうとしているのだが、やはり感じている。それはマイの目にしっかりと映っていた。

 

━━━━━━━━私がしっかりしなければ

 

そう感じたマイの腕は微かに震えている。やはり現実に伝説ポケモンと戦闘をするというのはこういうものなのか、とマイは感じた。

と、ここで彼女らは足を止めた。いや、これは彼女らの意思ではなく、外的なもの、威圧だ。

 

「サンダー...」

 

目の前に羽を羽ばたかせ舞い降りたのは、伝説の鳥ポケモンの一匹、でんげきポケモンのサンダーだ。

このサンダー、身体にはいくつもの傷を負っており、今にも倒れそうな状態だった。

これはチャンスだ、とマイは空のボールを取り出し、サンダーに向けて投げつける。しかし、そのボールは"10万ボルト"によって防がれてしまった。この攻撃はサンダーのものでは無い。別のポケモンのものだ。

 

「それは俺達の獲物だ。漁夫の利は卑怯じゃぁねぇのか?お嬢ちゃん?」

 

そう言って現れたのは、筋肉質な金髪の大男。そしてその取り巻きらしき、Rと赤で書かれた黒一色に染まっている男達。マイはこの大男を知っている。以前、見たことがあるのだ。

 

「クチバジムリーダー...マチス!なんでロケット団と...」

 

マイの言った通り、大男はクチバジムジムリーダーのマチスだ。そして彼の周囲にいるのはロケット団。悪事を働く悪の組織、ロケット団だった。

 

「ワハハハハ!見られちまったからには言うしかねぇな。そう、俺はロケット団なのさ!しかも幹部だぜ!」

 

マチスがそう言った後、彼の手持ちと思われるライチュウがマイに向かって"メガトンキック"を仕掛けてきた。咄嗟にマイは前転して避けられたが、問題は止まないようだ。

サンダーがこの隙に逃げ出そうと羽を上へ上げ、飛び立ったのだ。

 

「チッ、お前らはこの嬢ちゃんの相手しろ!ライチュウお前もだ!俺はサンダーの方に行く!」

 

「「「了解!」」」

 

軍隊のような雰囲気を感じさせた彼は、レアコイルに掴まり宙を飛んで追いかける。マイはそれを追いかけようとトリを出したが、そうはさせないとロケット団達がポケモンを繰り出す。出されたポケモンは、コイル、ビリリダマ、マルマインの三体。さらにマイの背後にはライチュウが。

マイが今出しているポケモンは、ネギ、ラフ、トリ、の三体だ。ラフは力量(レベル)があまり高くはなく、残りの2匹はひこうタイプ。つまりでんきが弱点なのだ。

 

━━━━━━━━まずい

 

このままやりあったとしても、部下のポケモンの力量が分からないが、あのライチュウに対して勝利をすることが出来るか怪しいとマイは直感的に感じ取った。

 

━━━━━━━━捕まえたばかりのアイツなら倒せるかもしれない、けど

 

少しでも動けばあのライチュウにまた攻撃されかねない。まずはあのライチュウを倒さねば、と考えたマイはポケモン達に指示を出す。

 

「ラフ"ねむりごな"をライチュウに!ネギとトリはそっち三体を相手!」

 

マイはライチュウに専念するため、ひこうポケモン2体への指示を放棄することにした。そして腰のボールに手を伸ばすが、そうはさせないとライチュウが"でんこうせっか"をマイ目掛けて撃つ。ラフはそれを阻止しようと"ねむりごな"を急いで放つが電撃を纏うことによってそれをはじき飛ばした。

ライチュウはそのまま進んでいくが、その攻撃を止めようとラフは自らを盾にすることによって阻止した。しかし、盾にするにしてはラフの体重は軽すぎた。ラフはそのまま吹っ飛び、マイにぶつかる。マイはその電光石火の速さについていけず、そのままラフと共に吹っ飛んでしまった。

 

「痛っ〜!」

 

しかし、息を吐かせる暇もなくさらなる追撃が襲いかかる。ライチュウは"10万ボルト"をマイとラフの2匹に目掛けて放った。ラフは咄嗟に背後の器材を倒し、その攻撃を防いだ。

マイはその隙にベトベトンのボールを掴み、戦場へと投げ出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

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