時系列的には前回から少し(?)時間が経過しています。その間、マイちゃんは図鑑埋めに精を出していました('ω')
1/3 誤字報告ありがとうございます(*_ _)
〜ヤマブキシティ西側通用門手前〜
「最っ悪だ...」
自転車に跨り、片手で頭を搔いているのはマイ。彼女は今、ヤマブキシティを通ろうとしている。しかし、ゲートの管理人に通り抜け禁止だと言われ通行止めを喰らったところだった。
別の通用門から行こうかと、舗装されてない道に向けて自転車を漕ぎ出そうとしたところで声をかけられた。
「どの門も空いてないわよー」
━━━━━━━━空いてない?
声の主はどうやら空中にいるようだった。上を見上げると、黒のワンピースに身を包んだマイと同じくらいの少女がプリンを片手に宙に佇んでいた。
マイは彼女の傍へと向かうべく、自転車を仕舞ってトリの背に乗るのだった。
「...君、名前は?」
「アタシ?アタシはブルーよ。あなたは?」
「マイ。さっきの話なんだけど」
マイが先刻の疑問を問いかけようとすると、彼女達の頭上を何かが通り過ぎた。そちらに目をやると、通り過ぎた何かはリザードンだった。そしてその上に乗っている少年、マイは彼を知っている。初代ポケモンで主人公のライバルとして登場した、オーキド博士の孫。
━━━━━━━━グリーン!
彼はリザードンに"かえんほうしゃ"を空中に向けて放つ様に指示しているようだった。しかし、その攻撃は何かしらの壁にぶつかっているかのように軌道は途中で曲がってしまった。
「
━━━━━━━━手を組む、か
彼女の提案に乗ってみるか否か、乗らない方が危険に巻き込まれる可能性が低い。このまま上手く話を終わらせてさっさとずらかるのがいいか。と、マイは彼女の提案を断ろうとした時、頭上から彼女の名を呼ぶ人間が現れた。
「マイ!」
「あ...レッド」
また会ったな、と笑顔で返すレッドを見てマイも自然と笑顔になる。知り合いだったんだ、という呟きがブルーの口から漏れるのが耳に入ったが、気にせずに話を続けようとする。だがしかし、レッドはじゃな、と一言告げて下へと降りるのだった。下にはグリーンも降りており、中に入る策を講じているようだった。
「アタシたちの出番はなさそうね、ラッキー♪」
ブルーの発言の中にあった「私」が複数形になっていたことに首を傾げるマイだったが、その謎はスグに解かれることになる。
マイの怪訝そうな表情に気づいたブルーは、素知らぬ顔で、あなたも来るんでしょ?と言った。
そんなこと言っていないと反論しようとしたが、ブルーの助言によってバリアを貼っていた
「さ、アタシたちも行きましょ?」
「私行く意味ないんだけど...危なそうだし。第一、何がいるかわかんないし」
「え?ロケット団の本拠地よ。あなた、友達がそんな場所に行こうとしてるのについて行ってあげないの?」
友達、という単語にマイはピクリと反応する。たしかに、もしここでレッドをただ見送って、名誉の死なんてことがあったら心にイヤな物が残る。ソレは嫌だ、という考えがマイの脳裏に過ぎった。
━━━━━━━━戦力が多い方が、幹部と会う確率が減るし...なんとかして彼女を連れてかないと
ブルーはブルーで、自分の目的の達成の成功率を上げるため、なんとかマイを連れて行こうとしていた。
ここでマイはブルーの思惑通りに動くことになった。というのも、ネギのボールが揺れ、戦いたいという表情でマイを見つめたのだ。以前、無人発電所の件でネギはロケット団に対して色々思うところがあったようだ。マイとしては不本意だが、相棒が言うのであれば仕方ない。
「ネギ、と他のみんな。行くよ。」
マイはブルーと共に地面に降りて、ヤマブキシティの中へと隠密行動しながら本拠地へと向かうのだった。
〜ロケット団本拠地『シルフカンパニー』〜
下っ端とは遭遇せずに本拠地へとやって来た二人は、裏口から入ることにした。裏口に見張りはいたが、ラフの"ねむりごな"で眠らせ、予めブルーが持ってきていた麻縄で猿轡した。
中へ入ると階段があり、上へ行く道と下へ行く道に分かれていた。
「アタシは上に行くけど、マイはどうするの?ついてくる?」
「二手に分かれた方がいいかな、私は下に行く。」
マイの言葉にどこか残念そうにそう、と答えたブルーは、急ぐようにして上への階段をかけ登って行く。
そんなブルーを見送ったマイは、自分が進む道を見つめる。敵の本拠地ということもあって、彼女は小柄なネギとラフをボールから出して下への階段を降りていくことにした。
今回のマイはどっしりとした雰囲気で、堂々としている。無人発電所の一件で、トレーナーの心持ちがポケモン達にも繋がると分かったマイは、その反省を生かして行動しているようだ。
「何が起こっても動じないように...」
頭で思っていることが、つい口に出てしまった。しかし、彼等はそんなこと気にせず、何が起こってもいいように戦闘態勢を取っている。
と、気づけば彼女達は大きな扉の前に立っていた。
「地下...3階。ここが最下階か」
そう呟き、マイはその重い扉をそのポケモン達と共に開ける。その先に待つ人物は━━━━━━━━
「フフフ...まさか私の
「お前は━━━━━━━━」