ポケットモンスターMINOR   作:とある世界のハンター

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一章もそろそろ終盤です
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1/19 ニックネームを一部間違えていたので訂正しました


vsペルシアン 『開幕、カントーリーグ!』

 

朝日が東と南の間に差し掛かった頃、トキワシティを後にしたマイは1番道路上空を飛んでいた。ボールの中にいるラフはとても気分が良いようで、ボールの中で踊っている。

 

━━━━━━━━呑気だな

 

それだけミツルの胸が心地よかったのだろうか、少しマイは興味を唆られる。

 

「来た、マサラタウン...」

 

マサラの広大な野原が上空から確認できた。街の端にあるのが恐らく研究所だろう。トリに指示を出し、研究所の前へと降り立った。

研究所のドアをノックすると中から入れと言う声が聞こえる。中へ入るとオーキドが資料を室内の端から端へ移動、資料の修正やら制作やらをしていた。

 

「仕事が貯まっておっての、すまんが一人でやっといてくれんか?」

 

分かりました、とだけ答えてマイは転送されたボールを幾つか取って外へと駆けた。外に出るやいなや手に取ったボール達の中身を外へと放つ。

 

━━━━━━━━さて、と。戦力強化になるかな

 

マイがオーキド研究所へとやってきたのは、ポケモンリーグ挑戦のための手持ちの強化のためである。本来はもう一日早く始めるつもりだったが、思わぬ収穫があった。このR団のポケモン達は力量にバラつきはあるが、言うことを聞かせることが可能であれば戦力の強化に繋がることは明確。ポケモンリーグまであと2週間程度だが、マイはこの期間で現在の手持ちの強化と新たなポケモン達の教育をするつもりだ。

 

「じゃ、"はかいこうせん"」

 

カニミソの"はかいこうせん"が新入り目掛けて放たれる。

 

 

 


 

 

 

そしてそれから2週間。マイはセキエイ高原へとやって来ていた。短い期間だったが、全体的に手持ちの力量は上がっている。その幼さから発せられる雰囲気は、場にそぐわない物ではなかった。

受付を済ませたマイは、予選開始の時を待つ。その時は思っていたより早く来たようだ。マイは呼ばれると、その大きな舞台にてくてくと歩いて上がった。相手は熱気を放つ青年男性、経験も力量もあちらが上だとマイは感じ取った。

 

『Dリーグ予選一回戦一戦目。始め!』

 

「行け!ペルシアン!」

 

「カーリィ、出番。」

 

バトルが開始された。青年はペルシアンを、マイは捕まえて日の浅いカイリキーをフィールドへと送り込んだ。群衆に晒し上げられているようなこの大舞台、このカイリキーにとっては初めての経験なのだが、緊張はしていないようだ。寧ろ、自身の肉体を見せつけることに意識を向けている。

その隙を突くように、青年が先制を奪った。

 

「"スピードスター"!」

 

星型の光線弾がカーリィを集中砲火で襲い掛かる。予め作戦を練っていたのか、ペルシアンは的を絞らせないためにフィールドを縦横無尽に動き回っている。これでは遠距離攻撃の当たる確率が低くなってしまう。

 

「"じしん"で止ませ」

 

しかし、範囲攻撃の"じしん"ならソレは関係なかった。両足で地面を揺らし、敵の砲撃を止めさせることに成功した。だが、それで勝負が決するわけはなく、ペルシアンは遠距離からの攻撃を続けるようだ。

 

「"はかいこうせん"!」

 

「躱せ」

 

カーリィの真正面から"はかいこうせん"が放たれる。物凄い威力の光線がカーリィを襲うが、カーリィは寸でのところで上体を反らすことによってその攻撃を回避。さらに反動で動けなくなっているところへ走り込んで距離を縮めた。

 

「っ、戻れ!」

「"からてチョップ"」

 

青年がボールを持つとほぼ同時にカーリィの"からてチョップ"が炸裂する。攻撃が命中したペルシアンはボロ雑巾のように吹き飛ばされた。

 

「ペルシアン!!?」

 

『ペルシアン戦闘不能。カイリキーの勝利!』

 

「初陣お疲れ、カーリィ。」

 

敵を討ち取ったことで、マッスルポーズを見せつけ自身の強さをアピールするカーリィを褒め称えるマイ。褒められまたスグに調子に乗るカーリィだったが、スグにボールへと戻された。

 

「さ、休憩だ。」

 

 

 

 

 

 

 

20分後、マイのリーグの一回戦が一通り終了した。2回戦が幕を開ける。マイの2回戦の相手は空手着に身を包んだ空手王のようだ。

 

『Dリーグ予選2回戦1試合目。始め!』

 

「行けぃ!オコリザル!」

 

「...リッパー」

 

空手王が出してきたのはオコリザル。対してマイが出したのはスリーパーだった。オコリザルはボールから放たれるとスグにリッパーの元へと跳んでいき、首根っこを掴んだ。

 

「"ちきゅうなげ!"」

 

オコリザルはそのままリッパーの体を持ち上げ、地面に叩きつけようとした。しかし、そう簡単に攻撃を成功させはしない。

 

「"テレポート"」

 

"テレポート"でオコリザルから一旦距離を放すスリーパー。一瞬で消えたことにより、オコリザルは動きが鈍ってしまった。その隙をマイは見逃さない。

 

「上だ!」

 

「"サイコキネシス"」

 

空手王の声がオコリザルに聞こえると同時に、"サイコキネシス"がオコリザルを襲う。"サイコキネシス"によって空中へと浮かされたオコリザルは、念力のよって体を締め付けられあっさりと気絶してしまった。

 

「ぬぅ...戻れオコリザル」

 

『オコリザル戦闘不能。スリーパーの勝利!』

 

オコリザルを倒したリッパーは、飛び込むようにしてマイの元へと駆け寄る。しかし、マイはそれを一本背負いで去なして地面へと叩きつけた。リッパーをモンスターボールへと戻したマイは面倒臭そうに舌打ちしてその場を去った。

 

「自分のポケモンを手懐けられてないのか?」

 

入れ替わる形で入るトレーナーに声を掛けられた。労いの言葉ならまだしも、煽りの言葉は今のマイに響いたようだ。咄嗟にマイはトレーナーの首根っこを掴みにかかった。しかし、ソレは簡単に防がれる。

 

「...グリーン」

 

マイに声を掛けてきたのはグリーンだった。グリーンはマイの手を離し、マイの立っていた舞台へと歩いていった。特に言い返す気力が起きなかったマイはそのまま屋内の隅へと移動する。その際、他のリーグでレッドとブルーが戦闘しているのが見えたが、マイは話に行こうとは思わなかった。

 

━━━━━━━━次はグリーンとか...

 

手持ちのポケモン達の様子を確認しながら、グリーンとのバトルに対して色々作戦を練るマイ。一戦目、二戦目で出した2体のポケモン達はまだまだ体力が有り余っているようで、早く外に出たいようだ。うち一匹は戦闘以外の目的のようだが。

残り4体のポケモン達のコンディションも確認していると、Dリーグのアナウンスが流れる。

 

『ナッシー戦闘不能。ピジョットの勝利!』

 

 

 

 

 

 

 

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