最近ずっとヒロアカ×仮面ライダービルドのssばかり書いていたので、ちょっとコチラを更新
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〜イワヤマの荒野〜
グリーンの元で修行を始めてから数日が経った。グリーンは敵に居場所を悟られる前に拠点を移すべく、3人は解散することになった。
グリーンとイエローは海路を通って離れるらしく、マイも同じように海路を通って離れる。
「じゃ、またね。イエロー」
「はい!マイさんもお元気で!」
"なみのり"が使用できるポケモンを持ち合わせていないイエローは、近くを通る定期船までマイに送ってもらった。マイはイエローに別れを告げると、サイドンに南下するように指示を出してその場を離れるのだった。
〜オーキド研究所〜
「...で、レッドを探しには行かんのか?」
南下した後、西へと泳いでグレン島を過ぎてマサラタウンへと戻ってきたマイは、オーキド研究所でポケモン達のレベルアップを図っていた。怪訝な顔をして窓からこちらを見ているオーキドに、マイはこう答えた。
「レッドを見つけたとしても、四天王との争いは避けられそうにないですからね。だったら戦力増強して戦いに備えた方が良いかなって」
ケンタロスの"とっしん"を避けながら、マイは左のストレートで着々とダメージを与えていく。
このメスのケンタロスは、未だマイのポケモンの中で心を開いていないポケモンの一匹で、今はこうして彼女に自分を認めさせようとしているところなのだ。
何時もなら他のポケモン達が割って止めに入るのだが、今いるポケモンの大半はカイリキーとサイドン、ライチュウの三匹によるスパルタ教育を受けている。飛行ポケモンであるゴルバット系統のポケモン達は、カモネギと空中戦の特訓をしていた。
そのような日々を、彼女等は数日送ることとなる。
それから数日、修行を終えたポケモン達はオーキド研究所の傍でスヤスヤと眠っていた。トレーナーであるマイは、グリーンから送られてきた手紙を読み上げていたところだった。
「スオウ島、ねぇ」
グリーンの手紙には、スオウ島へ行くという旨が書かれていた。修行の際にグリーンが言っていた大凡の目処とは、恐らくこの島のことだろう。マイはゆっくりと立ち上がって、手持ちの状況を確認することにした。
「珈琲どうぞ、マイちゃん」
「ナナミさん」
マイの背後から声を掛けたのは、グリーンの姉であるナナミ。彼女は今、オーキド研究所でオーキド博士の助手として仕事をしている。
ナナミに渡された珈琲を飲もうともう一度椅子に座ろうとしたマイだったが、隣の部屋からオーキドの動揺の声が聞こえ、ナナミと共に部屋へと向かった。
「ど、どうしたんですかおじいさま!?」
ドアを開けてナナミは声を掛けるが、オーキドは既に研究所から出ているようだった。急いで外へ出てみると、オーキドは北を向いて唖然としていた。
「なんてことだ...!」
「二ビとハナダが...!」
マイの目に映ったのは、けたたましい音を立てながら煙を上げている二つの都市、ニビシティとハナダシティだった。
「博士、他の都市は!?」
「タマムシもじゃ...恐らく四天王の仕業じゃろう」
オーキドは疾く疾くと研究所へ入り、パソコンの画面へと向き合った。画面にはハナダの街とそれを破壊する大量のゴーストポケモンの姿があった。
「マイ、イエローはこれを機にスオウ島へと向かったと情報が入った。四天王の持つ4つの軍団のうち、3つが
オーキドの剣幕に押されるが、マイはその前にとオーキドにポケモン達のボールを全て用意させた。その間にマイは外で寝ているポケモン達を叩き起す。
「起きてみんな。四天王が攻めてきた。今からいくつかのグループに別れてもらうよ。」
「おいマイ、一体何をするんじゃ」
大量のボールが入った箱を持ったラッキーと共に、オーキドも外へと出てきた。
「ボックスメンバーには被害に遭っている街の対処に当たってもらいます。博士、先の3つ以外の街で被害の報告があった所は?」
「入っとら...いや、きた!第4の軍団と思われるドラゴンポケモン達が
研究所内のパソコンを見ながらそう叫んだオーキドは続いてこう叫んだ。
「トキワ、セキチク、クチバ、ヤマブキ、グレンの5方面へと別れた...らしい!」
分かりました、とマイは答えてポケモン達を8つのグループに分けた。
カイリキー系統、ゴローニャ系統、スリーパー系統、ゴルバット系統、アーボック系統、マタドガス系統、ゲンガー系統の7つのグループ、残ったポケモンのうち、カモネギ、ライチュウ、スピアー、サイドン、ケンタロス2体は腰のボールホルダーへとモンスターボールに収めて入れた。
グループ分けされた他のポケモン達もスリーパー以外はボールに収め、それらはスリーパーに持たせた。
「スルガ、アズマさん、留守番よろしく。リッパー"テレポート"、まずはグレン島!」
スルガと呼ばれたニャースは一声鳴いて応えた。マイはスリーパーの肩に乗り、"テレポート"を指示。グレン島へと飛ぶのだった。
〜トキワシティ〜
マイが"テレポート"でカントー中を飛び回っている中、トキワシティでは
「いくぞー!!」
「「「「おおぉーー!!!」」」」
住人達は自分の手持ちと共に、ドラゴンポケモン達に立ち向かう。ドラゴンポケモンには
そんな中、一人だけその乱戦から身を引いて森へと駆けて行く少年がいた。
「ハァ...ハァ...!」
ポニータの背に掴まる少年の名はミツル。彼の住んでいた家は真っ先に襲撃の被害に遭ったのだ。市長夫妻は手持ちのポケモン達で応戦しており、ミツルはその隙に安全な場所へと移動しているのだ。
「っ、後ろ!?」
しかし、ドラゴンポケモンはそれを許さない。ミツルを追い掛けるようにして、ハクリューが三体背後から飛んで来たのだ。
「えぇっと、い、行け!」
ミツルは手にした4つのモンスターボールを宙へと投げた。モンスターボールからはキングラー、オニドリル、ミニリュウ、ラフレシアがそれぞれ出てきた。
キングラーは"クラブハンマー"を薙ぎ払うようにぶつけ、2体のハクリューの動きを止める。その隙にラフレシアは"ねむりごな"を降らして眠らせた。もう1匹のハクリューはミニリュウとオニドリルの"こうそくいどう"で翻弄され、その隙に横からキングラーの"ふぶき"を喰らってしまい倒れてしまった。3匹のハクリューは、傍の木に蔦で体を巻き付けられ、その上から"ふぶき"で凍らせて身動きを取れないようにする。
「すごい...!」
一連の流れをトレーナーの指示なしで当然のようにするポケモン達に、ミツルは感動を覚えた。しかし、そんな暇すら与えないと、ドラゴンポケモン達は更に襲い掛かる。ハクリューだけではなく、カイリューやプテラまで現れた。数も先刻の比ではない。
キングラーはポニータとオニドリルに何かを指示すると、2匹は森の奥へとさらに進んで行った。
「え、待って。君達は!?」
ミツルの叫び声を無視するようにキングラーは"なみのり"と"ふぶき"で氷壁を作り、彼等の元へは近付けさせないと意思表示した。
キングラーは巨大な左鋏を掲げ、"クラブハンマー"の構えをとる。ラフレシアは"ねむりごな"、ミニリュウは相手を"にらみつけ"て戦闘態勢をとる。
圧倒的不利の状況で、開戦の火蓋が切って落とされるのだった。