『凶拳』と歩むヒーローアカデミア   作:こうが

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リアルが多忙で遅くなりました!てかお気に入り500越えてた!読んでくれている皆様ありがとうございます!


どんなことも最初が肝心

相澤先生の独断によって個性把握テストが行われた、翌日からすぐに授業が始まった。

 

ヒーロー科と言ってもやはり表向きは普通の高校。午前中は英語や国語などといったホントに普通の授業、違うことといえば先生がプロヒーローってことくらい。

 

昼には拳藤さんに誘われて食堂へ、学食はクックヒーローランチラッシュ一流の料理を安い値段で頂ける。女の子と一緒に学食を食べるという状況に緊張しながらも昼食を平らげた。正直美味しすぎてビビりました、まさかあの書文先生ですらも驚嘆させるとは…さすがプロ。

 

あと、拳藤さんと食事している間まるで僕を刺すような視線を感じたのは気のせいだろうか?(A組の教室を出た辺りから感じました)

 

午後の授業では皆が待ち望んだ『ヒーロー基礎学』が行われることになっている。

 

そして僕らの授業を担当するのは……。

 

「わーたーしーがー!普通にドアから来た!!」

 

なんとNo.1ヒーローオールマイトだ。大物登場にクラス中から歓声が上がる。

 

「すげぇ!ホントに先生やってんだな!」

「銀時代のコスチュームだ!!」

「が、画風が違いすぎて鳥肌たってきた…」

「すごい気迫だ。さすがオールマイト!」

『ほう、これほどとはな。No.1は伊達ではないということか』

 

僕や書文先生は単純に彼の『気』に圧倒されていた。ザワザワと盛り上がっている教室を見渡し相澤先生なら睨みを利かせ黙らせそうな所を、新米教師のオールマイトは満足そうに頷くと話を続ける。

 

「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作る為に様々な訓練を行う科目だ!!早速だが、今日はコレだ!!戦闘訓練!!!」

「おお!戦闘訓練!燃えてきたぜ!な、赤龍!」

「うん、訓練だとしても燃えるよね」

「なんか、私も燃えてきたぁー!」

 

切島くんの言葉に頷きながら答える。その横では芦戸さんが両手を広げながら叫んでいた。ホントに元気な子達だなぁ。

 

「そして!そいつに伴って…こちら!入学前に送ってもらった『個性届』と要望に沿ってあつらえた戦闘服!」

『おおお!!!!』

 

オールマイトの言葉と共に壁が動き出す。そこから現れたコスチュームの入ったスーツケースを皆は大事そうに抱えている。なんだかんだで僕も二人ほどではないにしろテンションが上がっていた。

 

「着替えたら順次グラウンド・βに集まるんだ!!いいね!?」

『はーい!!!!』

 

そしてこれを着た瞬間から、僕らは自覚しなくてはならない。自身らがもうヒーローとしての道を着々と歩んでいるということを。

 

「それじゃ二人とも、またあとでね!」

「おう!よっしゃ、赤龍行こうぜ!」

「うん!」

『ふ、ホントにいい顔をするようになった。「あの時」からは想像できんな』

 

書文先生の呟きが頭に響く中、芦戸さんと別れ切島くんと一緒に更衣室へと足を向けた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

(どうですか、書文先生?頼まれた通りになってます?)

『呵々ッ!ふむ、中々いい出来ではないか!あの頃を思い出すぞ』

 

衣装に着替えて少し体を動かす。僕のコスチュームは書文先生からの要望を元に作られていて、一口にいえば中華武術家のイメージが非常に強いものとなっている。書文先生はもちろん僕もコスチュームの出来に感心していた。

 

「赤龍、着替え終わったか?」

「終わったよ。それじゃ行こうか」

「おう!」

 

二人でグラウンド・βへと向かう。その途中でお互いの戦闘服について切島くんと会話が弾む。

 

「赤龍のはなんかあれだな!格闘家みたいだな!」

「まぁ、それに近いかも。そういう切島くんは結構肌の露出多いけど大丈夫?」

「俺は個性の関係でこっちの方がいいんだ。何より!男らしいだろ!これ!」

 

すると後ろから私服のようなコスチュームを身につけた子に声を掛けられた。横には紫が特徴的なコスチューム纏った小柄な子がいる。名前は確か…上鳴くんと峰田くんだったと思う。

 

「お、お二人さん結構イカした格好してんな!ま、俺ほどじゃないけど!」

「男のコスチュームなんかどうでもいいわ!さっさと女共のを見せろぉ!!!」

『なんという気迫…拳人よ、こ奴は手強いぞ』

「………………」

 

書文先生、多分それ違う意味でだと思います。てか目がヤバイ。すると突然二人が僕の方へと視線を向けてくる。その視線はどこかで感じたことがあるような気がして…

 

「所で~?赤龍くんだったかな?あの食堂で一緒にいたオレンジ髪の子は誰なのかね?」

「……な、なんの話?」

「惚けんなよ、このリア充が!オイラと上鳴はずっと見てたぞ!お前があの姉御感強い女とイチャイチャしてんの!」

「イチャっ!?」

 

その後、二人に拳藤さんとの関係について根掘り葉掘り聞かれた。(二人とは仲良くなれたんだと思う)

 

グラウンド・βに到着すると女子は全員もう揃っていた。皆がそれぞれ個性的なコスチュームを身に付けている。端から見ればコスプレパーティーにしか見えない。

 

「皆、早い…!」

「よし、全員揃ったね有精卵共!!!戦闘訓練のお時間だ!!!」

 

遅れてやって来た緑谷くんを含めて授業が始まった。早速、全身装甲で包まれた飯田くんがオールマイトに質問する。

 

「先生!ここは入試で使われた演習場ですが、また市街地演習のような形で訓練は行われるのでしょうか!?」

「いい質問だ、飯田少年!しかし今回はもう二歩先に踏み込むために、屋内での対人戦闘訓練を行ってもらう!!」

 

飯田くんの言った通り、ここは入試の実技試験が行われた場所だ。随分と見覚えがあるなと思ったらそういうことか。

 

(屋内による対人戦か…)

『ふ、いい機会ではないか?拳人よ。ここにいるのは入試とやらに受かった強者どもだ。今の自分の実力を測るのに最適ではないか』

(確かにそうですけど、書文先生は…)

『みなまで言わなくともよい。どちらにせよ儂の拳は生身の人間に打ち込むには危険すぎる。ましてや師が弟子の夢を壊すようなことはしたくはないからな』

(…ありがとうございます)

 

本当は拳を振るいたくて仕方ないだろうに、先生に対し脳内で礼をしている中オールマイトの説明は続く。

 

「敵退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば屋内の方が凶悪敵出現率は高いんだ。監禁・軟禁・裏商売…このヒーロー社会。真に賢しい敵とは屋内に潜む!!ので、君らにはこれから『敵組』と『ヒーロー組』に分かれて2対2の屋内戦を行ってもらう!!!」

「基礎訓練もなしに?」

「その基礎を知るための実戦さ!」

 

蛙吹さんだったかな?彼女の問いに対してオールマイトは力強く答える。

 

「ただし!今度はただぶっ壊せばいいロボじゃないのがミソだ!こういうのは人対人が一番最適だからね!!」

 

ある程度終わったのか、オールマイトは皆に質問はないかと投げ掛けた。すると生徒たちから怒濤の質問ラッシュが起き、重要なことから正直どうでもいいことまで一斉に質問されたNo.1ヒーローは「んぁー!!!聖徳太子!!!」と悶絶していた。やがて困り果てたNo.1は何かを思い出したかのようにポケットからカンペを取り出すとゆっくりと喋り出した。

 

「いいかい!?状況設定は『敵』がアジトに『核兵器』を隠していて『ヒーロー』はそれを処理しようとしている!『ヒーロー』は制限時間内に『敵』を捕まえるか『核兵器』回収すること。『敵』は制限時間まで『核兵器』を守るか、『ヒーロー』を捕まえることだってさ!!」

『気迫は大したものだが、他の面ではそうは思えんな』

(ほ、ほらまだ先生としては新人ですし(汗))

 

カンペを見ながらすべての台詞を終えたオールマイトを見て辛辣な言葉を吐く書文先生。しょうがないよね、だって新米教師だもん。

 

「コンビ及び対戦相手はくじだ!」

「て、適当なのですか!?」

「プロは他事務所のヒーローと急造チームアップすることが多いしそういうことじゃないかな?」

「そうか!先を見据えた計らい…失礼いたしました!」

「いいよ!早くやろ!」

「…………………」

 

一部始終を見ながら僕はある人物に視線を向けていた。

 

「やっぱり…似ている」

『うむ、あやつら二人の「気」の流れ…本筋はまったく違うものだ。だが…』

「はい、何故か波長に同一のものが見れます…」

「赤龍!次お前の番だぜ!」

「あ、うん」

 

そして皆がくじを引き終わり、合計10チームが決まった。ちなみに僕のパートナーは…

 

「よろしくね!赤龍くん!」

「う、うん…えとよろしくね。葉隠さん」

 

透明な女の子でした。名前は葉隠さん、てかコスチューム…グローブと靴だけって大丈夫なのかな?不安とか疑問とか色々多いが早速、AとD…爆豪、飯田チームと緑谷、麗日チームの戦いが始まった。

 

個人の主観でその戦いを一言で表すなら、僕はこう言い表そう。

 

『男と男のぶつかり合い』

 

途中からまったく目が離せなかった。二人とも何を話しているかとかまったくわからなかったけど、二人の表情は訓練では収まりきらないほどに…激しく熱い戦いだった。書文先生なんかずっと嬉しそうに笑ってたし。

 

結果としてはヒーローチームである緑谷くんと麗日さんが勝利という形で終わった。そのあとの講評では八百万さんが正論をぶちかましまくり教師であるオールマイトの出番はなくなったのだった。

 

最初からとてつもなく白熱した戦いを見せられたことによって他の皆も力が入っており、順調に訓練は進んでいった。そして次は僕と葉隠さんの番だ。

 

「ふぅー」

『ふ、気合いがはいっているではないか。それはそうであろうなあの小僧らの戦いを見せられれば儂でなくても血が沸きたつであろう』

「そして相手は推薦入学者…こんなの燃えないはずないですよ」

『であろうな。存分にやって来るといい』

「はい」

「誰と話してるの?は!もしかしてそこに透明人間が!?」

「あはは…」

 

それは君では?と突っ込もうと思ったが引っ込める。とりあえずチームなんだからと僕は手を前に出す。

 

「頑張ろうね。葉隠さん」

「うん!頼りにしてるよ!赤龍くん!」

 

そうして僕らは所定の場所へと足を向けた。やれやれ、やっぱり弟子は師匠に似ちゃうのかな?さっきからわくわくが止まらないや。




次回、赤龍、葉隠VS轟、障子!

お楽しみに!

書文先生をもっと目立たせたいぜ!ま、もうすぐなんだけどね!
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